第145章



 玲子が職員室に戻ると、無人の廊下に、結衣香ひとりが残された。
 廊下の真ん中で、素っ裸のまま、女の体のすべてを無防備に晒す開脚姿勢で立たされている。

 ……誰にも見つからなければいいが……

 それが、結衣香の心からの思いだったが、その思いは、わずか1分足らずで破られることになった。

「おい、あそこに誰か立っているぞ」

「あ、裸の女子だ!
 ……え、あれもしかして結衣香先輩じゃないか?!」

 廊下の端から結衣香の姿を見つけた男子生徒が駆け寄ってきた。
 かなり離れたところから発見されたのは、廊下の壁際ではなく真ん中に立たされていたためである。
 仮に、壁際に立っていたなら、見逃されていた可能性も高かったであろう。
 まさに、玲子の思惑通りの展開となったのだった。


 寄ってきた男子生徒は、1年生の男子ふたりだった。

「うわぁ、ホントに結衣香先輩の裸だっ!」

「結衣香先輩の裸、こんなに間近でじっくり見たの、はじめてかも……」

「……くっ…………」

 男子生徒は、何の遠慮もなく、結衣香の裸身をまじまじと見つめていた。
 その不躾な視線に、結衣香は身を強張らせる。

「でも、結衣香先輩がどうしてこんなところで裸に?
 ……もしかして、罰を受けているんですか?」

「…………」

「先輩、もし罰を受けているんだとしたら、反抗的な態度を取ると、先生に報告しますよ。
 ねぇ、先輩、罰を受けているの?」

「……くっ……そ、そうよ……今、罰を受けているわ……」

 結衣香は、下級生の男子に向かって、つぶやくような声でそう告げたのだった。

「おぉっ、結衣香先輩がペナルティを受けているなんて!
 生徒会長って、特権があるから、ペナルティを受ける姿を見ることがないんですよね!」

「あぁ、ホント、僕も結衣香先輩のペナルティシーンなんて、見たことないや。
 もしかして、はじめてなんじゃない?」

 一年生の男子生徒たちが、結衣香を前にまじまじと裸体を見ているところで、結衣香の後ろ側から別の声が上がった。

「そうだよ、結衣香先輩は今年に入ってからはじめてのペナルティを受けているんだ。
 それも、先生の靴をオシッコで汚した罪で……ね」

「なっ…………き、貴様ら…………」

 ちょうど1年生の男子生徒たちがやってきたのとは逆側の廊下、すなわち結衣香の背後から近づき、そう口を挟んできたのは、なんとつい1時間ほど前まで、結衣香に対して「生徒手帳検査」という名の陵辱をしていた、2年生の男子生徒たちだった。

「……おまえら……やはり…………」

 このタイミングでここに現れたこと、結衣香の罪状を正確に言い当てたことから、やはり結衣香を罠にはめたのは明らかであった。
 とはいえ、事ここに至っては、もはや結衣香にどうすることもできなかった。

「ハハハッ、結衣香先輩、後輩の1年生と2年生の男子に見られる中、素っ裸で股を開いて立っている気分はどうですか?
 しかも、床鏡の上に立って、下から結衣香先輩の大事なところが丸見えですよ」

「……………………」

 男子生徒が指摘したとおり、今まさに結衣香は、1年生の男子生徒に正面から見られ、2年生の男子生徒に後ろ側を見られ、そして両方の男子生徒から、鏡越しに女の子として最も隠さなければならない股下を、真下から覗かれているのだった。
 しかし、どんなに恥ずかしくとも、頭の後ろで組んだ手を離すことも、開いた両脚を閉じることも、決して許されない。
 たとえそれが、自分を罠にはめ、屈辱の苦汁を舐めさせられた相手を前にしたときであろうとも。

「さて、せっかく結衣香先輩が俺たちの前に裸の身体を晒してペナルティを受けてくれているんだ。
 手伝ってあげようじゃないか」

 2年生男子の一言に、周りにいた男子生徒たちは色めき立つ。

「お、おまえら……。
 ……す……好きにすればいい…………」

 懲罰を受けている最中の結衣香には、「生徒会長特権」もなければ、反意を示す権利すらない。
 ただ、悔しそうな表情を男子生徒たちに見られないように顔を伏せながら、強がりの言葉を浮かべることしかできはしない。
 
   ・
   ・
   ・

「あら、なかなか楽しそうね、三条院結衣香さん」

 結衣香が廊下に立たされてから20分ほどが経過したところで、職員室の扉が開き玲子が出てきた。
 どうやら、職員会議により結衣香への処分が決定したようである。
 玲子が職員室から出てきたとき、結衣香は既に10人以上もの男子生徒に囲まれていた。
 そして、幾人もの男子生徒によって股下に縄跳びの縄を通され、前に後ろに、何度も何度も綱引きをさせられていたのだった。
 しかも、ご丁寧に縄にはいくつもの結び目がコブのようにつくられていて、その結び目が、幾度も結衣香の股間の割れ目にもぐり込んでは後ろから出て、また再度割れ目の肉を押しのけて、股間の前へと抜けていく。
 そんな仕打ちを、結衣香は歯を食いしばり目をつむりながら、必死に耐えていたのだった。
 玲子は、そんな結衣香の割れ目から縄股のコブが出入りする様子を何度か見て、結衣香の股間が既に愛液でぬめっていることを確認した。

「みんな、楽しそうな遊びをしているみたいですけど、少し注目してくれるかしら?
 あぁ、手は止めなくていいわよ。
 そのままで聞いてちょうだい。
 たった今、職員会議において三条院結衣香さんの罪状とその処分について審議しました。
 その決定内容を、今ここで報告します。
 三条院結衣香さんは、先ほど教職員用の靴箱に向かって小便を垂れ流し、私こと北島玲子と紺野亜紀子、2名の教師の靴を小便で汚しました。
 にもかかわらず、即座に謝罪することもせず、放置いたしました。
 あまつさえ、自らの意思で教職員の靴に放尿して汚したにもかかわらず、その原因は男子生徒にあるという虚偽の告発をし、我々教職員を欺こうとしました。
 さらに、最近では、生徒会長としての特権を乱用し、学園内の風紀を乱しているという疑いがあります。
 その結果、生徒手帳検査にて誤記が多発、おまけに検査員である男子生徒に対して、反抗的な態度を取ったとの疑いも上がっています。
 これらの罪状、および容疑を考慮して、三条院結衣香さんを、電極クリトリスリングによる『全校電撃豆吊り引き回しの刑』に処することに決定しました。
 今から、三条院結衣香さんのクリトリスを剥き出しにして、そのクリトリスにこの2メートルのリード線付き電極リングを取り付けます。
 このリングは、クリトリスの根元を締め付けるようにして取り付けるようになっているので、ちょっと引っぱったぐらいでは抜けたりしません。
 このリード線を引っぱりながら、三条院結衣香さんを学校じゅう引き回すこととします」

 玲子の懲罰宣言に、周りにいた男子生徒たちは喝采の声を上げ、結衣香の股間を通す縄の動きを速める。
 その縄の動きに、敏感な反応を示す結衣香だったが、辛うじて声を上げることだけは避けることができた。

「どうかしら、三条院さん……なかなか楽しそうな罰でしょう?
 罰は、今から日没までとします……だいたい1時間ぐらいかしらね。
 もちろん罰の間に身体が自由になるなんておかしいですから、両手は背中でまとめて縛ることとします。
 当然のことですけど、罰を受けている間は、あなたの『生徒会長特権』は無効です。
 いいわね、三条院さん」

「…………」

 玲子の言葉に無言で視線だけを向ける結衣香。

「……返事はどうしたのかしら?
 『生徒会長』の、三条院結衣香さん?」

「…………は、はい…………」

 あえて「生徒会長」という肩書きを強調した玲子の言葉に、結衣香は恭順の言葉を告げるよりほかはない。
 「生徒会長」である結衣香が、その肩書きを背負った上で違反をしたり教師に反抗したりすれば、それは女子生徒全員を代表しての行為とみなされ、その咎は、全校の女子生徒にまで及ぶことがあるのである。


「さっ、それじゃあ、まずは両手を縛ってあげるわ。
 頭の後ろで組んでいる両手を、背中で重ねなさい。
 ……あ、ちょうどいいから、今あなたの股の下で綱引きされているこのロープを使いましょうか。
 フフフ……こんなに、愛液で濡れていたら、かなりきつく縛ることができそうね。
 ロープの片側を貸してくれるかしら?
 前に回っている方は持っていていいわよ。
 三条院さんの股下を通して、しっかり引っぱって縛るのを手伝ってちょうだい」

 玲子は、結衣香のお尻側に伸びているロープの端を男子生徒から受け取ると、そのまま結衣香の股間の間を抜けて濡れそぼったロープの部分を、背中で交差された結衣香の手首にまきつけながら、しっかりと縛り上げていく。
 その間も、絶えず股下を通して結衣香の前に伸びるロープの端は、男子生徒が緩急つけながら引っ張っており、絶えず結衣香の柔肉をいたぶっているのだった。
 

「さて、お待ちかねの電極クリトリスリングよ。
 さっ、そのロープを食い込ませたお股を開いて、クリトリスを見せてごらんなさい」

「……くっ…………」

 「あら……、もうクリトリスが勃起しちゃっているじゃない。
 このロープ遊びが気に入っていたのかしら?
 普段の男子とのスキンシップが足りないから、欲求不満なんじゃない?
 生徒会長特権というのも、少し見直した方がいいのかもしれないわね」

 股を開き、自らの最も恥ずかしい部分を露にした結衣香のその部分に指を沿え、濡れそぼって毛先が露に濡れた美肉の割れ目をクニッと開いて、真っ赤に充血して硬くしこったクリトリスを剥き出しにする玲子。
 教師といえども、久しぶりに目にする結衣香の局部に、玲子の目は冷たく細められた。
 細かく震えている肉芽に、そっと爪を立て、細かなバイブレーションを送り込む。

「……っ……」

「ほら、動くんじゃないわよ!
 フフフ……生徒会長でも、クリトリスをこんなふうにいじられるのは、弱いのかしら?
 でも、だからといって、勝手に動いていい訳がないでしょ。
 普段から、男子のみんなにココをかわいがってもらっていないから、ダメなのよ。
 いいかしら、今から、あなたのこのクリトリスに、この電極クリトリスリングをはめますからね。
 きょうは、たっぷりココを鍛えてあげますから、楽しみにしているといいわ。
 ……もっとも、ここを鍛えられる女の子なんているとも思えませんけどね……フフフ……」

 玲子は、リングをはめるという作業とはまるで関係のない仕草で、結衣香のクリトリスを指先で弄り回し、身動きを封じられた彼女の過敏な器官をもてあそんでいた。
 その押し寄せる性感の渦に、いつも凛々しい結衣香の眉が苦悶の様相を形づくる。
 そんな結衣香の反応を意に介することなく、玲子は、たっぷりと時間をかけて、結衣香のクリトリスを弄んでから、ようやく電極クリトリスリングを、豆突起の根本にはめ込んだ。
 そのとき既に、結衣香の股間の割れ目からは、玲子の指先を濡らすのに十分なほどお愛液が滴ってしまっていたのだった。

「あらあら……、今からこんなに濡らしているようじゃ、この先、もたないわよ」

 玲子はそう言いながら、リングのはまり具合を確かめるように、リングから伸びたリード線をクイックイッと引っ張った。

「っ……!」

 一瞬、押し殺した声を上げながら、眉間にしわを寄せる結衣香。
 その様子を、目を細めて見つめた玲子が、ようやく立ち上がった。

「さっ、それじゃあ三条院結衣香さんの『電撃豆吊り全校引き回しの刑』を始めましょうか」

 こうして、クリトリスにリングをはめられた結衣香は、その女の急所を玲子と男子生徒の手にゆだねることとなった。


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