第131章



 体育の授業で行われた淫猥な長距離走。
 そして、それに続く少女を辱めるために行われたとしか思えない性感マッサージを経て、ようやく少女たちは自由を取り戻した。
 皆、精も根も尽き果てたかのようにグッタリとグラウンドに横たわり、荒い息を整えている。
 既に、男子生徒たちは教室に戻っており、グラウンドに残っているのは女子生徒5人だけとなっていた。
 先ほど、体育教師の京香から、遅れないようにという注意を受けた女子生徒たちだが、だれひとりとして立ち上がれるものなどいなかった。
 それでも、ようやく体力の回復と性感の鎮静を覚え、少女たちが動き出す。
 これから、教室に戻って帰り支度をしなければならないのである。
 ようやく一日が終わった……少女たちの思いは、ただその一点にのみ救いを求めるものだった。

 十分に体力が回復しないままでの三角棒渡りに四苦八苦しながらも、少女たちはようやく自分のクラスの教室にたどり着いた。
 ドアを開け、教室に入るとホームルームの最中であり、教壇に玲子が立ち、席に着いている男子生徒たちに、なにやら連絡事項を伝えている。
 5人の女子生徒たちは、緊張した面持ちで教室に足を踏み入れた。
 少女たちは小さく一言、「遅れました……」と謝罪の言葉を発する。
 そんな少女たちを玲子は冷ややかな笑みを浮かべながら迎えていた。


「あなたたち、もうホームルームが始まっているのよ。
 15分もの遅刻だわ……。
 一体どうしたのかしら?」

 その玲子の言葉に、女子生徒たちはうつむき口をつむぐ。

「どうしたのかしら……って聞いているのよ?
 答えなさい。
 佐藤希さん、答えなさい!」

 黙っている女子生徒たちを目にして、玲子は希に代表させて答えるよう命じた。
 わずかな逡巡の後、希が口を開く。

「た……体育の授業で、……疲れて動けなく……て…………遅れました……」

「体育の授業で疲れて遅れた……ですって?
 それが理由になるとでも思っているのかしら?
 体育の授業を受けるぐらいで遅刻するなんて、当然許される訳はないわよね。
 あなたたち5人とも、遅刻のペナルティよ!」

 5人の少女たちの顔から血の気が引く。

「……と言いたいところですけど、先ほど体育担当の斉藤先生から申し入れがありました。
 『体育の授業で随分疲れているみたいだから、ホームルームの時間にケアしてあげてください』……とね。
 今回は、授業に遅刻した訳ではなく、ホームルームへの遅刻。
 ……まあ、少しぐらいは大目に見てもいいでしょう」

 それを聞いた女子生徒たちは、意外そうな顔をしながらも、うれしさをにじませる。
 ……が、それに続く玲子の言葉を聞いて、その思いが間違いであったことを悟った。

「普通であれば、遅刻をした場合はタイムキープ用のローターを入れて、貞操帯をはかせるところですけど、今は体育用のローターが入っているようですから、それで代用することにしましょう」

 玲子がそう言いながら、手元のスイッチを操作した。
 途端に、5人の少女たちの口から弾けたような悲鳴が上がり、皆、膝をくの字に曲げ、両手を股間にあてがって悶え出した。

「あら、不意打ちだったかしら?
 このロータースイッチ、斉藤先生に借りたのよ。
 さっきまで、このぐらいの強さで動かしていたって聞いていたけど、あなた方、よくそんな状態で走ることができたわね」

「そ……そんな……ダ、ダメェ……」

 誰よりも今回の体育の授業で気力と体力を削られていた綾は、もはや立っていることもできずに、床にペタリと座り込み、股間を押さえて泣きそうになっていた。
 あろうことか、玲子は体育の授業で女子生徒たちが走り終えたときの強度……すなわち最大モードでローターを起動させたのである。

「さっ、遅刻した罰よ。
 そのローターを入れたままで制服に着替えなさい。
 制服に着替え終わったら、ローターを出してもいいわよ」

 玲子の言葉に、女子生徒たちは、暗鬱たる表情を浮かべるが、早くこの仕打ちから逃れようと、着替えるために自分の席へと戻っていく。

「……あれ……制服が……」

 しかし、自分の席の机の上にたたんで置いてあったはずの制服が、なくなっていた。
 代わりに、特製ハンガーが置いてある。

「そうそう、さっき男子に聞いたんですけど、あなたたちの着替えの仕方が、ちょっとみっともないんじゃないかっていう意見がありました。
 ブルマをはいたままスカートをつけたり、脱いだ体操服をそのままにセーラー服を着たり……。
 確かに、そんな着替え方、ちょっと躾がなっていないとしか思えないわね。
 まず、体操服を脱いで専用ハンガーにかけて乾かす。
 制服を身に着けるのは、それからでしょう。
 年頃の女の子がその程度の躾ができていなくてどうするの?
 そういう訳で、あなた方の制服は私が預かっています。
 代わりに、みんなの机の上に体操服をかける専用ハンガーを置いておきました。
 まず、体操服を脱いで専用ハンガーにかけて教室の後にかけたら、私のところに来なさい。
 あなたたちの制服を渡します。
 いいですね」

「そ……そんな……」

 体操服を専用ハンガー……すなわち、水着売り場にあるような女性の上半身を模したハンガーにTシャツとブルマを着せて、教室の後にかけてからでないと、制服を着られない……。
 そうなると、その体操服をかけるまでの間、少女たちは何一つ身にまとうことのできない全裸となってしまうのである。
 その格好で、教室の後にハンガーをかけ、教室を縦断して玲子のところまで制服を取りにいかなければならない。
 それは、全裸で男子生徒たちの中を歩かされるということ。
 しかも、制服に着替え終わるまでローターを膣内に入れっぱなしで、この淫猥極まりない振動に耐えなければならないのである。
 体育の授業で体力と気力を使い果たした少女たちにとって、それは途方もない仕打ちとしか思えなかった。
 しかし、玲子が一度口にしたことを覆すとは思えない。
 少女たちは、玲子に命じられるままに、恥辱の着替えへと身を落とすしかないのだった。

 希がTシャツから腕を抜く。
 既に、体育の授業が終わってからしばらく時間が立っているため、生地の透け具合は戻ってきており、乳首の色や形も辛うじてわかる程度にまでなっていたところで、Tシャツを脱ぎ、胸を露にしなければならないことは、少女たちにとって羞恥以外の何ものでもない。
 両腕をTシャツの袖から抜いたところで、希は一呼吸おき、それからゆっくりとTシャツを脱ぎ去っていった。
 脱ぐ途中、巧みに片腕で胸元を押さえ、至近距離から覗き見る男子生徒たちに乳首が見えないようにカバーする。
 そして、Tシャツを首から抜こうとした瞬間、

「あうぁっ……」

 希は突然、喘ぎ声とともにバランスを崩しそうになった。
 とっさに机に手をついて転倒を免れるが……、

「やったっ、希ちゃんの勃起乳首丸見え!
 そんなに硬くしちゃって、まだマッサージが足りていないのかな?」

 隣の席の男子生徒の指摘のとおり、さっきまで乳首を隠していた腕が離れたせいで、薄紅色の蕾が露になってしまったのだった。
 しかも、男子の言うとおり、先ほどの体育の授業中から、その尖りはおさまろうとしない。
 慌てて胸を隠した希は、とっさに玲子の方をにらみつけた。
 玲子は、そんな希の視線を意に介することもなく、涼しい顔で希の方に向いている。
 片手に持ったローターのリモコンを掲げて……。

 そう、突然希が喘ぎ声とともにバランスを崩したのは、胎内で振動しているローターの動きが突然変わったからである。
 それまでは、強力ながらも一定の振動を繰り返していたローターの刺激に、辛うじて身体と心を押さえつけていたのだが、突然、ローターが膣内で暴れるように回り始めた感覚に、心も身体も平静を保てなかったのである。
 そして、それは明らかに玲子の操作によるものだったのである。
 しかし、当然この場で玲子に対して文句を言うことも抗議することも許されるものではない。
 Tシャツを脱いで上半身裸になった希は、両手で胸を押さえて隠し、ただ玲子をにらみ、そして男子たちの視線と野次を無視することしかできないのだった。

 しかし、いつまでもこのままでいる訳にもいかない。
 普段であれば、ここでセーラー服を着て、上半身を隠すことができるのだが、今はそれは許されない。
 しかも、この状態でぴったりと下半身に張り付いているブルマを脱がなければならないのである。
 とても、片手で脱ぐことのできるものではない。
 希は、しばらくうつむいた後、思い切ったように両手を胸元から離し、両手をブルマにかけてその赤い布地をお尻から下ろしていく。

「あれっ、希ちゃんもうおっぱい隠すの諦めちゃったのかな?
 ということは、じっくり見てもいいっていうことだよね、その勃起乳首♪」

「いやいや、それよりブルマが脱げるところが見ものでしょ♪
 なんたって、体育の間中蒸れに蒸れて、おまけに今も愛液ダラダラのオマンコから脱ぐんだぞ。
 一体どんな状態になっているのか……楽しみだな」

 男子たちの卑猥なからかいの声は、無視しようとしても勝手に耳に入ってくる。
 ブルマの中がどんな状態になっているかなど……希自身、もはやわからなくなっていた。
 ただ、決してまともな状態ではないということだけは、確信できる。
 希は意を決してブルマを一気に膝まで下ろした。

 希の股間とブルマの船底との間には、もはや糸と呼ぶには太すぎるほどの粘液の橋がトップリと結ばれていた。
 大量の蜜と汗と潮とが混ざり合ったその蜜橋は、30センチほどの間で切れることもなく、希の割れ目の穴とブルマとをつないでいた。

「!!!!!!!」

 希は、これまで以上に顔を真っ赤に染め上げて、一気に足元からブルマを脱ぎ去る。
 しかし、手にしたブルマは女の子の汁でグッショリと濡れており、いまだ希の股間との間に幾本もの粘糸の橋がかけられていたのだった。

「すげー、あんな太くてネバネバした糸なんて、はじめて見た!
 どんだけエッチな汁出したらあんなふうになるんだ?」

「見てみろよ、希ちゃんのブルマに包まれていたお尻。
 ヌルヌルてかっていて、すっごくおいしそうに濡れている」

「それより、あの濡れた陰毛の方がすごいって。
 なんたって、毛の先から雫が落ちているんだぞ」

 男子生徒たちの遠慮呵責のない辱めの声に、希はブルマを机の上に放り投げて両手で胸と股間を隠した。
 ビチャ――という音ともに机の上に落ちた希のブルマは、実に重そうに濡れていた。

「……はうぅっ!!」

 またしても、不意に胎内から耐え難い刺激が襲い掛かる。
 また、ローターの動き方に変化があったのだ。
 どんなに気をつけようとしても、絶えず動き続けるローターの刺激は、紙一重で理性を保つのが精一杯で、不意の動きの変化にはついていくことができない。
 艶やかな声とともに、希は、両手を股間にあてがって、膝を折り曲げてしまう。

「ほら、みんないつまで着替えに時間をかけているつもり?
 あなた方は、遅刻してきているんですからね。
 さっさと着替えたらどうなの?!」

 玲子の言葉に周りを見ると、希以外のクラスメイトの女子生徒たちも、皆、股間を押さえてうずくまっていた。
 どうやら、女子生徒全員のローターの動きを一斉にコントロールしたらしい。
 既に体操服を脱ぎ終えているのは、すなわち全裸となっているのは、まだ希だけだった。
 真由美は、ブルマを脱いでいる最中にローターの動きを変えられたのか、ブルマ半脱ぎ状態で机に片手をついて身体を支えており、剥き出しの胸とお尻を男子生徒たちにからかわれている。
 ほかの少女たちは、まだブルマを脱いでいなかった。
 瑞穂など、まだTシャツを脱いでいる最中ですらある。

「ほら、佐藤さん、体操服を脱いだらさっさとハンガーにかけたらどうなの?
 でないと、いつまでたっても制服も着れない裸んぼうのままよ」

「……っ……」

 希は、唇を噛み締めながらうつむき立つと、机の上に置かれた体操服用のハンガーにTシャツとブルマを着せていく。
 その作業は、どうしても両手を使わざるを得なく、その間、希の全裸はクラスじゅうの男子生徒の視線に晒されることとなった。
 希は降りかかる視線とからかいの声をすべて無視してハンガーに体操服を着せると、ハンガーにかかった体操服で身体の前を隠し、片手でお尻を隠しながら、教室の後まで行き、その破廉恥汁に濡れそぼった体操服をかけた。
 ブルマの股間のところから、ポタポタと雫が落ちてきているが、もはやどうすることもできはしない。
 体操服を教室の後にかけた希は、改めて両手で胸元と股間を隠すようにしながら、今度は教室の前にある玲子の教卓へと足を向ける。
 男子生徒の視線が身体の至るところに突き刺さるのを感じつつも、それらをすべて無視して、玲子の前までやってきた。

「た……体操服をハンガーにかけてきました。
 制服……を……んぅぅっ…………く、ください」

 いまだ胎内で暴れまわるローターの刺激に、スムーズに声をつむぐことができず、身体を震わせながら玲子に申し出た。


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