第108章


 理科の授業。
 きょうは、振り子の実験だった。

 玲子は授業の初めに、「きょうは実験が主体だから、女子は頑張りなさい」と言い渡した。
 実験で女子が頑張る……由紀は、一抹の不安を抱えながら理科の授業に臨むことになった。

 初めは淡々と普通の授業が続いていく。
 所定の周期で振り子を揺することで、大きく振らすことができる。
 振り子の周期は、おもりの重さにかかわらず、吊るしている糸の長さでのみ決まる。
 糸で結ばれたおもり同士はお互いに影響を与え合い、同じ周期のおもりだけが揺れる。
 などなど……。

 そうして一通り黒板での説明が終わったところで、

「それじゃあ、実際にみんなで確認してみましょう」

 と、促したのだった。

「まずは、共振の実験ね。
 振り子は、特定の周期で揺することで、どんどん大きく振ることができます。
 それを、実際にやって見せてもらいましょう。
 ……さて、誰にやってもらおうかしら……」

 そう言って、玲子は女子生徒たちに視線を向ける。
 綾、瑞穂、真由美、希……と順に視線を巡らせると、ほかの4人が視線を反らしている中で、最後に目を向けた由紀と目が合った。
 由紀は、どういうことかよくわからないという顔で、きょとんと玲子を見詰めている。
 玲子と視線が交差した瞬間、慌てて視線を反らした由紀だったが、もはや手遅れだった。

「水野さんがいいかしら。
 そういえば、まだ理科の実験ってやったことがなかったでしょう?」

「……え……あ…………」

 玲子の指名に、口篭もる由紀。
 しかし、玲子は気を動転させている由紀のことなど構わず、授業を進める。

「ほら、指名されたらすぐに立つ!」

「はっ、はいっ!!」

 由紀は慌てて席を立ち上がる。
 股間の穴からバイブが抜ける感触に、一瞬眉をひそめるが、何とかそれ以上の反応を見せずに済ませることができた。
 

「じゃあ、まずは特定の周期で揺らすと、振り子が大きく振れるということを確認してみましょうね。
 はい、水野さん」

 玲子はそう言って、教壇の前まできた由紀に、振り子を手渡した。

「……えっ……」

 由紀は、手渡されたものを見て目を丸くする。
 それは、バイブレーターに糸で鉄球を結びつけた、特製振り子だったのである。
 糸の長さは大体25cmぐらい。
 おもりは、直径3cmほどで重さは200g程度であろうか。

 由紀がどうしていいかわからずに呆然としていると、

「ほら、どうしたの?
 まさかやり方がわからないわけじゃないでしょ?
 その、バイブレーターの部分を、あなたの股の穴に入れて振り子にするのよ!」

 と、玲子の叱責が飛んだ。

「……そ、そん……な…………」

 思わず、スカートの裾を手で守りながら唖然とする由紀だったが、この聖女学園においては、ごく当然の処置とも言える実習であった。

「早くしないと、身体を縛って無理矢理にでもやってもらうわよ」

 由紀は、その言葉に観念し、バイブレーターをゆっくりと股間へと向けた。
 その様子をじっくりと見詰めるクラスの男子生徒たち。
 由紀は、今からみんなの前で、自分の手でそのバイブを秘所に入れなければならないのである。
 絶望的な思いだった。
 クラスで1人、こんなにも注目を浴びる中でバイブを挿入するなど、由紀にとってはこの学園に来て以来初めてのことである。
 しかし、やらないわけにはいかない。
 もし、ここでそれを拒んでしまえば、よりひどい辱めを受けることになるだろう。
 少しでも軽い仕打ちにするためには、この羞恥に耐えなければならないのだった。

 今までの椅子のバイブで濡れていた秘部に指を添える。
 何とか、スカートの影に大事な部分を隠しながら、由紀は手にしたバイブをゆっくりと挿入していった。

「……んっ……んぅぅ………」

 椅子のような細身のバイブではなく、しっかりとした太さと長さのバイブレーターである。
 由紀の未熟な蜜壷は、そのバイブをきつく圧迫し、その感触が襞を通して由紀にも感じられてしまう。
 そして、数十秒もかけて、その挿入作業は完了した。
 由紀は、羞恥に顔を真っ赤にさせてうつむき震えている。
 今、まさにクラスメイトの眼前で、バイブレーターをヴァギナに挿入したのだから、無理もない。
 しかし、そんな乙女の恥じらいなど無視するように玲子の指示が飛ぶ。

「ほら、入れたらすぐに準備にかかるわよ。
 いつまでも、手でスカートを押さえていないの!
 それじゃあ、実験できないでしょ。
 手は、頭の後ろで組んでいなさい。
 それから、脚は開いて。
 そうでないと振り子がきちんと見えないでしょ」

 玲子は、由紀の両手を掴んで頭の後ろの回させた。
 そして、手を下ろさないように言い含める。
 さらに、両脚を肩幅よりも広く開かせると脚も閉じたり膝を曲げたりしてはいけないと注意した。
 由紀は、恥ずかしさでいっぱいになってしまった。
 股下5cmのスカートは、25cmもの糸に吊られた振り子を全く隠すことなく、20cmもスカートの下から露になっている。
 両手を上げ、両脚を開いて股間に振り子を吊る……それは、たとえ肝心の部分がスカートに隠れているといっても、その糸がどこから吊り下げられているのか、すなわち、バイブレーターが今、どこに埋められているかということを、如実にあらわしているのだった。
 でなければ、そんなところに振り子が吊られるわけがないのだから……。
 しかも、その部分を隠しているスカートは、わずかにスリットが重なり合っているだけで、今にも左右に分かれて、その中身を露にしそうなほど頼りない。
 由紀は、なんとかスカートの裾が開いてしまわないようにと、わずかに腰を引き、膝を閉め気味にして立っているのだった。

「はい、これで準備はOKね。
 それでは実験に移りましょう。
 みなさん、この振り子は一体何秒ぐらいの周期で揺れると思いますか?」

 玲子は、由紀をその格好で教壇に立たせた状態で、生徒たちに質問をしていく。
 振り子の周期を予想させてみようというのである。
 そして、一通り生徒たちの答をまとめたところで、実際に見てみましょう、と言った。

「はい、水野さん、あなたの出番よ。
 この振り子の周期がどのぐらいか、実際にみんなの前で見せてあげなさい」

「……えっ………え………」

 由紀が、どうしていいかわからない様子で目をパチパチさせる。

「ほら、腰を前後に揺すってその振り子を振るのよ。
 そう、ブランコを揺する感じで、なるべく大きく揺れるようにタイミングを取ってね」

 玲子に腰を押されるようにして、由紀は腰を前後に揺すり始めた。
 ゆっくりとした動作で腰を揺する由紀。
 しかし、振り子が大きく揺れる様子はなかった。

「もっと早く動かさないとダメよ。
 しっかりタイミングを取って揺すりなさい」

 由紀は、恥ずかしさを噛み締めながら少しずつ腰を早く振り始める。
 少しずつ振り子の振れが大きくなっていく。
 そして、リズミカルにタイミングよく腰を振ると、振り子が大きく振れるようになった。

「……あ……あぁぁぁ…………」

 それはあまりに淫靡な腰振りダンスであった。
 その振り子を大きく揺らすためのテンポはかなり速く、1秒に1回の腰振りが必要だったのである。
 それは、決して中学生の女の子が見せてはいけない腰つきだった。
 しかし、少しでもテンポを遅らせれば振り子の揺れが小さくなり、後ろに立った玲子からの叱責が飛ぶ。
 由紀は、どうすることもできず、ただその卑猥なダンスを続けるしかなかった。
 それだけ早く腰を動かしていれば、薄布一枚でできた制服のミニスカートは大きく捲れ上がり、舞い上がる。
 当然、由紀の下腹部を隠す役目が薄れてしまっていた。
 由紀の腰の動きに合わせてチラチラと裾が捲れたり、スリットが開いたりして、その奥に隠されているはずの由紀の無毛の割れ目が露になる。
 しかもその割れ目には、バイブが突き刺さっており、そこから吊り下げられた鉄球が大きく揺れて、根元のバイブを激しく揺すっているのである。
 その割れ目の奥からは、恥じらいと快楽の蜜が滴り飛沫を上げていた。

「……ん……んぅぅぅ…………」

 鉄球の遠心力で引き出されようとするバイブを、由紀は必死に力を込めて食い止める。
 先ほど玲子に、バイブを落としたらお仕置きをすると注意されたのである。
 しかし、手を添えることも脚を閉じることも許されない。
 ただ、ヴァギナを締めて恥辱に耐えながら腰を振る以外に由紀はどうすることもできないのだった。  
 無毛の股間から吊り下げられ、太ももの間で揺れる振り子、そしてその根元である割れ目にクラス中の視線が注がれている。
 それでも、由紀は玲子の指示でただひたすら腰を振り続けていくのだった。


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