第107章
いやらしいことばかりの聖女学園ではあるが、意外に授業のレベルはかなり高い。
転校してきたばかりの由紀には、そのことがよくわかる。
前の学校にいたころから、勉強は苦手ではなかった。
しかし、全国からトップクラスの生徒ばかりが集められた男子生徒だけではなく、いつも破廉恥な仕打ちばかりを受けている女子生徒もまた、高いレベルの学力を備えているのである。
並の私立進学校よりも学力レベルは高いかもしれない。
これには、由紀も正直意外な気持ちを隠せなかった。
(みんな……すごいんだ……)
そんなことをぼんやりと考えていたのが悪かったのかもしれない。
「んひっ……やぁぁぁぁっっっ!!」
由紀は、突然下半身に襲い掛かる刺激に、恥ずかしい声を上げてしまった。
「こらっ、水野さん!
授業中になんて声を出しているの?
もっと、集中していなさい!」
「…す、すみま……せ…ん……れ、玲子…先生……んぅぅぅっっっ!!」
玲子の注意に顔をうつむかせながら応える由紀。
今は、数学の授業中であった。
そして、今、由紀の椅子に取り付けられていたバイブとローターとが、動作し始めたのだった。
(やっ……だ、ダメッ……か、感じ…ちゃ…う………)
由紀は、膝をギュッと寄せ合わせて下半身を強ばらせながら、必死に恥ずかしい刺激に耐えていた。
そんな中、玲子は淡々と授業を進めていく。
「それじゃあ、この問題を……えーっと、次は誰かしら?
あぁ、佐藤さんね。
佐藤さん、それじゃあこの問題を解いてみなさい」
「は、はいっ」
希は指名されて席を立つ。
―――ニュルッ…―――
「んんっ……」
席を立つときに、今まで希の膣と肛門に挿入されていた2本のバイブが湿った音とともに抜けた。
由紀のバイブが動作を開始する直前まで希のバイブが動作していたため、椅子と希の股間との間に、幾本もの筋が引かれる。
少し、腰をふらつかせながらも立ち上がった希は、そのまま黒板まで歩いていった。
しかし、黒板の前で立ち止まること数秒……、希はチョークを持ったまま動きを止めていた。
黒板にかかれているのは、問題集から抜粋したような複雑な連立方程式の問題。
ついさっきまで、バイブの刺激に耐えていた希には、玲子が説明した解き方がしっかりと頭に入っていなかった。
予習はしている……予習をしていなければ、授業についていくことすら難しい……しかし、ここまで難しい問題に及ぶとは思っていなかった。
希は、とにかく握り締めたチョークを黒板に当て、できる限りの演算を試みる。
そして、なんとか答を導き出した。
「…佐藤さん、間違えているわ。
さっきの説明を思い出せば、これぐらいの応用問題はできるはずですよ」
「す…すみません……」
希は、玲子に注意されてうつむいてしまう。
「佐藤さん、正しく答えられなかったんですから、この後どうするかは知っているわね」
「は……はい…」
希は、チョークを置き、教卓の横のところにクラスメイトの方を向いて立つと、ゆっくりと両手をスカートにかけ……そして、さらにゆっくりとスカートをめくり上げていった。
そして、完全にスカートがめくれ上がると、希の下着を身に着けることの許されない下半身が、クラスメイトの目に露になる。
濃い目の陰毛に彩られた希の下腹部は、うっすらと割れ目が透け、大人になりかけた瑞々しい女を醸し出していた。
ついさっきまでバイブレータに刺激されて溶かされていたその股間は、今もなお濡れて雫が糸を引いている。
そんな恥ずかしすぎる下半身の姿を、希は顔を真っ赤にしながら自らの手で晒しものにするのだった。
これは、玲子が質問に答えられなかったり、答えを間違えたときに、いつも女子生徒にやらせているペナルティである。
男子生徒の場合には、簡単な注意だけで済ましそのまま席に戻らせる。
しかし、それが女子生徒の場合には、すぐには自分の席に戻らせず、教卓の横に立たせて、クラスメイトの前でスカートをめくらせることにしているのである。
当然、ショーツをはくことを許されていない聖女学園の女子生徒は、スカートをめくり上げれば、裸の下半身が露になる。
その状態で、そこに立たせておくことが、正しく答えられなかった女子生徒への罰となる。
そして、女子生徒が答えられなかった場合には……、
「それじゃあ、代わりに水野さん、この問題を解いてみて」
と、ほかの女子生徒を指名し、後を継がせるのがいつものやり方だった。
そして、その代理指名された女子生徒が正しい解答を答えられるまで、ペナルティを受けている生徒はその状態のままでいることにしているのである。
「んぅ…えっ……あ、は…はいっ………んぁっ!」
突然指名された由紀は、慌てて返事をしたが、今もなお身体の中で暴れているバイブの刺激に、声が上ずってしまった。
(あ…当てられちゃった……ど、どうしよう……わたし、聞いていなかった……。
で、でも、と、とにかく立たなくちゃ……)
由紀は、なおも敏感な粘膜を刺激するバイブを抜いて、席を立った。
「ひゃうっっっ!!」
いつもの停止しているバイブを抜くときとは、明らかに異なる刺激に、声を抑えることができなかった。
(こ、こんなに動いていたの……こんなのが…わ、わたしの中で……)
動いている椅子のバイブを目にしたのは、初めてだった。
そしてそれは、こんなものが自分の身体の中で暴れていたなどということは信じられないぐらい激しい動きだった。
付着した由紀の愛液を椅子の上に撒き散らしながら、なおもバイブが空回りしている。
その動きが、自分の胎内の感覚を呼び覚ますような気がして、由紀は慌ててそのバイブから目を反らした。
「ほら、水野さん、早くこっちに来て問題を解きなさい」
「は、はいっ!」
由紀は、慌てて黒板の方へと駆け寄った。
教卓の横でスカートをめくり上げている希とすれ違う。
お互いに、顔を赤らめ目を伏せて横を通り過ぎた。
由紀は、黒板のところでチョークを持ち、問題に臨む。
しかし、今の今までバイブレーターの刺激に耐えるのに必死だった由紀は、黒板に書かれた難問の前に、立ち尽くしてしまった。
(や…やっぱり……わからない…………。
前の学校より、すごく進んでいるし……それに、全然集中できていなかったし……)
由紀は、今さらながらにこの学園の学力レベルの高さに驚かされる。
とても、毎日破廉恥なことばかりに明け暮れている学校とは思えなかった。
一方由紀にも、もう少し時間があれば追いつけるという思いはあった。
昔から、勉強は嫌いな方ではない。
しかし、今はまだ転校してから間もなく、そしてこの普通ではない環境に振り回されていて、日々の復習で精一杯だった。
結局、由紀はわずかに黒板に文字を書きかけたところで、解答を断念するしかなかった。
「水野さんも解けないのかしら?
確かに、転校前の学校ではここまで進んでいなかったと言っていたわね。
小テストの点数はいつもいいから、復習はきちんとしていて授業にはついてきているみたいだけど、さすがにこの応用問題は難しかったかしら?
まあ、仕方がないわね。
努力していることはわかっていますから、次までには答えられるようになっておくのよ」
「は、はい」
玲子の思いがけず優しい言葉に、返事をする由紀。
「でも、答えられなかったのですから、当然ペナルティは受けてもらいますからね。
さぁ、佐藤さんの隣に立って、スカートをめくりなさい」
「………は………は…い…」
由紀は力なく頷き、そして希の隣に並んで、クラスメイトの方を向いた。
「ゆ…由紀ちゃん……」
「希ちゃん………」
互いに名前を呼び合うことしかできない。
由紀は、震える手でスカートの裾を掴み、そしてしばらくそのままの格好で固まっていた。
「どうしたの、水野さん。
このペナルティを受けるのは、初めてではないでしょう。
早くスカートをめくって、あなたのツルツルのオマンコを見せなさい」
「……うっ…………」
さっきの優しい口調とは全く違うきつい口調で、容赦のない、そして恥ずかしい言葉を投げかけられて、由紀は泣きそうになった。
確かに、由紀はこのペナルティを受けるのは、今回が初めてではない。
先週の授業で、一度経験していた。
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そのときは、比較的簡単な計算問題だった。
しかし、黒板の前に立ったことで緊張してしまい、由紀はうっかり計算ミスをしてしまった。
計算を終えて、玲子の方をうかがったとき、はっとして自分の間違いに気づいて黒板の方を振り向き直そうとしたが、時すでに遅く、玲子に「間違い」を宣告されたのだった。
「水野さん、私の授業では答を間違えた女子生徒は、皆、教壇の上でスカートをめくることになっているのよ。
きのう、川上さんがやっていたのを見たから、あなたも知っているでしょ。
さあ、そこに立って、スカートをめくって中を見せなさい」
このとき初めて、由紀は、このスカートめくりのペナルティを受けさせられることになったのである。
由紀は、必死に間違いに気がつき直そうとしていたことを訴えたが、無駄な努力となった。
しかし、スカートをめくるように言われても、自分からめくるなどという恥ずかしい行為をすることができるはずもない。
これまでの学園生活において幾度も恥ずかしい部分、恥ずかしい姿を見られることはあったが、由紀がそれに慣れるわけもなく、そして、自らの手で恥ずかしい部分を晒すなどということなど、羞恥心が強すぎてできるわけもない。
教卓の横に立ち、うつむいて立ち尽くしている由紀に玲子は言った。
「もし自分でできないようなら両手両脚を縛って、授業時間一杯までここに吊るしてあげるわよ。
それが嫌なら、早く自分の手でめくりなさい。
クラスのみんなに、『これが答えを間違えたバカな女の子のアソコです。どうかご覧になってください』って思いながらあなたの割れ目を見せるのよ」
由紀は泣きながらスカートを自分の手でめくり上げたのだった。
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そして今、またその羞恥が由紀に降りかかることになったのである。
自分の席のところで、近くの男子に見られるのとは訳が違う、クラス全員の目が集中する中で、自分の最も恥ずかしい割れ目を晒すのである。
自然に目が潤んでくる。
「由紀ちゃん……ガンバッ」
隣に立って先にスカートをめくらされていた希が、由紀にだけ聞こえる小さな声で、励ましてきた。
恥ずかしそうにうつむきながらも、由紀を元気付けようと無理に笑みを浮かべている。
「……う、うん…………」
希の励ましの言葉に、ようやく決心がついた由紀は、スカートの裾を掴んだ両手を、ゆっくりと持ち上げていった。
とうとう、由紀の白い恥丘が露になった。
指名直前までバイブレータに刺激されつづけていた由紀の股間は、希以上に濡れて光を反射して、くっきりとした無毛の割れ目を彩っていた。
(は、恥ずかしくて……死んじゃいそう………)
全クラスメイトの視線が、自分の股間に集中しているのがわかる。
しかし、その部分を隠すことは許されない。
ここで、スカートを下ろしたりすれば、間違いなく縄で縛られて吊るされてしまうだろう。
由紀は、隣で同じように下半身を晒している希の姿を視界の隅に捉えながら、うつむいてその格好を維持することしかできなかった。
こうして、授業中に問題に答えられなかった希の陰毛に彩られた割れ目と、由紀の真っ白な割れ目という対照的な性器が、教室の中で全クラスメイトが見詰める中、陳列されることになったのだった。
そして、由紀が答えられなかったことにより、次の女子生徒が指名されることになった。
男子生徒が間違えた場合には次の順番の人に指名が移るのだが、女子生徒が間違えた場合は、別の女子生徒が代わりに指名されるからである。
由紀の次に指名されたのは真由美だった。
そして、真由美がその問題を正解し、これでようやく希と由紀の2人のペナルティが終わることになった。
ようやくスカートを下ろすことを許された希と由紀は、真由美とともに教壇を降り、席へと戻っていく。
時間にすれば、希が3分ほど、由紀が約1分下半身を晒していたに過ぎないが、股間をさらけ出した2人にとって、それは永遠にも近い羞恥の時であった。
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