用を足して、ようやく1日にすべきことのほとんどを終えた希。
しかし、希には眠りに着く前にもうひとつしなければならないことがあった。
それは、ある意味この反省期間の義務のうちで、少女たちがもっとも恐れている時間と言えるかもしれない。
この寮で生活する少女たちには、毎日の入浴が義務付けられている。
それは、この反省室にいる少女であっても同様である。
しかし、この反省室に入っている反省者は、通常の浴場での入浴はできない。
そのため、この反省室には通常の浴場とは異なる特別な浴場が設けられており、そこで身体を洗わなければならない決まりになっている。
希が用を足してから10分ほどしたころに、反省室のドアが開き、寮長の恵理子が希に入浴するように告げ、希を反省室の外へと連れ出した。
反省室用の特別浴場は、反省室と同じ区画にあり、入浴の準備は寮長である恵理子が実施することになっている。
とはいっても、希は両手を身体の後ろで拘束されているため、自分で身体を洗うことはできない。
この反省室に入る女子生徒は、多かれ少なかれ身体の一部を拘束されていることが多いため、それに合わせて浴場も設計されているのである。
恵理子は、希を特別浴場の中にある変わった形の椅子の上に座らせる。
それは、リクライニングシートのような形をしているが、シートにはほとんどクッションはなく、その大半がフレームのみで構成されているような形状をしていた。
そのため、背中でまとめられた両腕も圧迫されることはなく、頭、首、腰、脚といった要所要所を、そのフレームの上に乗せて身体を安定させることができる。
しかし、それだけでは終わらず、恵理子は、希の首、おなか、太もも、足首をそのシートのフレームについているバンドで留めていった。
これで希は、バンドを外してもらわない限り、このシートから降りることができなくなってしまったのである。
希は、この後に待ち受ける状況に緊張し顔を強ばらせるが、恵理子は特に気にした様子もなく、そのシートについたキャスターを動かして、まるで車椅子を押すかのように、希を浴場の奥へと進ませた。
希を乗せたシートは、希の身体の自由を奪ったまま所定の位置にセットされた。
そこは、小さな小部屋で、床にはシートのキャスターを固定するストッパーがついている。
恵理子は、「ガシャン」という音とともにシートがその場にロックされたことを確認すると、シートの後方についているレバーを引いた。
すると、希の両脚を固定しているフレームが大きく左右に開かれる。
当然、それに伴って希の両脚も大きく開くことになり、下着ひとつ身につけていない無防備な股間が、大きく剥き出しになってしまう。
そして少女としての羞恥心から、本能的に脚を閉じようと力を込めるが、そのフレームは、そんな抵抗などとは無関係に開いていく。
そして、希の両脚がほぼ180度の角度まで開いたことを確認して、希の両脚を広げたフレームもその状態でロックすると、恵理子は、
「それじゃあ、しっかり身体を洗ってもらいなさいね」
と言って、特別浴場から立ち去ったのだった。
一瞬、浴場内に静寂が漂ったが、すぐに機械の動作音と水の流れる音が聞こえてきた。
希はさらに顔を強ばらせる。
希には、これまでに何度か入れられた反省室での経験から、この後にどのようなことが起きるのか、その身をもって知っている。
それは、余りにも耐えがたい仕打ちであることも、熟知している。
しかし、今、この状況でそれを避ける術がないこともまた、思い知らされているのだった。
そして、希の全身洗浄が開始された。
浴場の壁、床、天井の至るところから、マジックハンドのようなアームが伸びてきた。
そのアームの先には、スポンジやブラシといった、身体を洗うための器具がついている。
さらに可動式のホースやシャワーも出てきて、お湯をほとばしらせて、希の全身を濡らしていく。
この特別浴場は、身体の自由がきかない女子生徒の身体を機械によって自動で洗うための場所なのである。
ホースからボディーソープが噴き出し、希の身体を泡立たせる。
そして、スポンジのついたアームが、希の身体を洗っていく。
それはまるで洗車場のような無機質な全身洗浄であった。
しかし、当然それだけで終わるはずもない。
希の身体を洗うアームの動きが、少しずつ特徴を帯びてくる。
スポンジが希の胸元、とくに乳首のあたりを重点的に擦りつづける。
そしてブラシが、剥き出しの股間を何度も何度も往復する。
10分後には、希は口から漏れそうになる悶え声を必死に押し殺すようになっていた。
この特別浴場の洗浄装置は、はじめこそオートマチックモードで身体を洗うことを中心に動いているのだが、少しずつマニュアルモードに切り替えられ、その操作は、男子生徒たちの手に委ねられていっているのである。
淫らな意思によって動かされる無数のアームは、希の恥ずかしい部分を徹底的にいじり続ける。
「・・・はぁ・・・やっ・・・やめっ・・・・んはぁっ・・・・くぅ・・・」
その間希は、一切の抵抗不可能な身体を、わずかに捩じらせ、くねらせながら、悶えつづけることしかできない。
両手を押さえ込まれ、両脚をほぼ180度近くにまで開いた無防備極まりない体勢では、自分の身体の恥ずかしく敏感な部分を守ることなどできはしない。
そしてそのいやらしいアームの操作をしているのが男子生徒であることを知っている希は、彼らに決して惨めな姿を見せることにならないように、その刺激に必死に耐え忍んでいるのである。
その様子は、浴場内のいたるところに設置された36台のカメラによって、余すところなく、そのアームを操作する男子生徒たちに映像として送られていた。
「かはっっ!」
と、それまで必死に歯を食いしばって耐えていた希の身体が、一瞬仰け反り、喉の奥からかすれた声が漏れた。
無数の繊毛が植えられた細長いブラシが、希の蜜壷の中へと挿入されたのである。
それは、非常にやわらかくそして毛足の長いブラシで、無数の毛先の一本一本が、まるで媚肉の襞を絡め取るように刺激する、男子にとっては極上の、女子にとっては最凶の洗浄器具、いや淫具なのである。
一応は、身体を洗う・・・身体の中まで丹念に洗うということを名目として掲げているが、そのブラシの動きが別の目的を持っていることは、明白な事実であった。
このブラシで膣の中を責められると、どんな女の子でも声を殺すことができない。
実際に、過去にこのブラシで泣かされた少女の数は数え切れないほどである。
以前反省室に入った希も、このブラシに何度も辱められ、そのたびにあられもない姿を晒してしまった経験がある。
しかも、今は膣の中には3つのペットボトルキャップが入っている。
ヴァギナブラシの動きに合わせて、キャップも膣の中で動き回り、信じられない刺激を送り込んでくる。
(な、なか・・・中で、動いて・・・あぁぁっ、そ、そんなっ・・・かき・・・回さない・・・で・・・・・んぅっ・・・・。
このブラシ・・・だけ・・・でも・・・・・・・・・なのに・・・・・くぅっ!・・・・)
かつて何度もこのブラシの動きだけで果てさせられた経験がある希だったが、それ以上に不可解な動きで肉襞をくすぐるキャップに、翻弄されていた。
さらに加えて、同じく繊毛で作られた若干細身のブラシアームが出てきた。
「んひっっ!」
希の瞳が大きく見開かれた。
その細身のブラシがヴァギナの下方ですぼまっていたアナルにねじられながら挿入されたのである。
同じく長い毛足が、腸壁を巻き込んで、信じられない官能を希の不浄の器官に生み出していく。
このアナル用の繊毛ブラシには、男子たちの間でひとつの別名があった。
―――ジャンヌ・ダルクのアナルキラー―――