第87章


 瓶運びという恥辱の奉仕活動を終え、反省室に戻った希は、そのまま床に座り込んでしまった。
 つい先ほどまでやっていた瓶運びは、希の心と身体を疲労させきっていた。
 特に、いまだ胎内に残っているペットボトルのキャップと、散々秘部を疼かせている催淫剤の残り火が、希を蝕んでいる。
 希は、このまま何も考えずに眠ってしまいたい衝動に駆られたが、反省室に入れられた希には、眠る前にしなければならないことがまだまだある。
 そのひとつは、トイレである。
 今回の懲罰では、トイレの使用時間に制限がかけられている。
 つまり、特定の時間でなければトイレを使用することができないのである。
 そして、その時間というのは、朝の7時から10分間と、夜の10時から10分間の2回のみとされていた。
 男子寮のペットボトル運びを終えて、この反省室に戻ってきたのが、10時5分。
 トイレの使用制限時間が残り5分になろうとしているときだった。
 希は、急いで部屋の隅にある便器の方へと歩いていった。
 そこには、学校にあるものとも、寮にあるものとも違った、変わった形の便器がある。
 それは、一見すると半分壁に埋まったような形の洋式便器のようで、便器の前側半分ほどが、マジックミラーに埋まり、便器の後ろ側半分ほどが、マジックミラーから突き出すようになっている。
 そして、そのマジックミラーの反対側には、大きな水槽タンクが、背もたれのようについているのである。
 一見すると、使い方もよくわからないようなトイレであったが、何度かこの部屋での生活をさせられた希は、その使用法を既に知っているのだった。

 希はその便器にまたがった。
 しかし、普通の便器とは違って、便器の前側半分がマジックミラーの壁に埋まっているような形になっているために、両脚をそろえて便器に腰掛けることはできず、どうしても、便器を跨いで左右に大きく割り開いたがに股で座らなければならない。
 それは、自分の股間を大きく広げてマジックミラーにかざしている姿勢となり、このマジックミラーの向こう側から覗いているであろう男子生徒に向かって、恥ずかしい淫裂を晒すことを意味する。
 当然、自ら好んでそんな姿勢をとるような希ではないが、この便器の構造上、こうしなければ用を足すことができないのである。
 しかも、希が便器にまたがると同時に、両太ももの上にバーが降りてきて、希の脚を便器に固定した。
 これで、この拘束が解かれるまでは、希は便座から降りることはできなくなったのである。
 そうして愛液に濡れた股間を大きく晒した恥ずかしい姿勢をとった希は、わずかに下半身を強ばらせて、割れ目の中の小さな穿孔から琥珀色のおしっこを噴き出した。
 希の股間からほとばしった小水は、前方のマジックミラーに直接当たって、便器の中へとはじけていく。
 希は、自分が晒している羞恥の痴態に全身を紅潮させ、顔をマジックミラーの方からそむけながら、用を足していった。

 そうして、希が屈辱にまみれながらも開脚放尿を終えたところで、せめてお尻の穴に入っているペットボトルのキャップだけでも出してしまおうと、お尻に力を込めた。
 膣に入ってしまったキャップを手を使わずに取り出すことは難しいかもしれないが、腸内は、そもそも中のものを出すようにできているのだから、キャップであっても押し出すことができるはず・・・そう思い、希はその表情を鏡越しの男子たちに見破られないように、そっとお腹に力を込めて息んだ。
 そして、キャップがようやくお尻の穴の縁まで下りてきたとき、希はその苦労が無駄に終わることになった。
 希の恥辱放尿が終わるとすぐに、排泄完了を感知し、ウォッシュレット機能が働いて、希の下半身に向かって便器から水流が飛んでいったのである。
 それは、便器前方のマジックミラー、便器の左右、そして便器の後ろ側から幾筋もほとばしり、それぞれの水流が的確に希のウィークポイントへと吹き付けられていた。
 希のクリトリスへは便器前方と左右の3方向から集中放水が放たれ、尿道口へは、真下から勢いよく吹き上がる噴水が直撃する。
 便器の左右から噴き出した水流は、希の大陰唇を掻き分け、さらに前後から膣内へ向けて洗浄水が叩きつけられる。
 そして、希の肛門が、前後左右4方向から吹き上がる水撃にさらされたのだった。
 その肛門を狙った水流が、とてもウォッシュレットとは思えないような水圧で水を注ぎ込んだせいで、ようやく抜け落ちそうになっていたペットボトルのキャップが、再び腸内に押し戻されてしまったのである。
 そして、その水流は、ウォッシュレットといいながらも、用を足した後の洗浄を目的としたものではあり得ない刺激を希に与えていった。
 両脚を拘束されているために便器から立ち上がることもできず、両手も自由にならない希には、その水の淫撃から逃れる術はない。

「くぅ・・・ぁ・・・・んっ・・・」

 希は、漏れ出そうになる声を必死に殺して、身体を震わせながら、下半身からくる淫らな官能の刺激に耐えていた。
 おまけに、今はヴァギナに3個、アナルに2個のペットボトルキャップが入っており、流れ込む水の勢いで穴の中で動き回り、不意な刺激を生んでいく。
 希は、このウォッシュレットの水でキャップが流れ出てくれればいいと思ったが、逆に水の勢いに押されてさらに奥の方まで押し込まれてしまい、膣と肛門の中で踊りまわるだけで、出てくることはなかった。
 さらに、今の希の股間は、大量の催淫剤を粘膜に塗りこんだ状態で、絶えずじくじくとした疼きを呼びかけてくる。
 その敏感な秘膜を柔らかくも激しい水撃でかき回された希は、もう声を殺すことができなくなっていた。

「あぅぁ・・・くぁっ・・・んっ・・・ひっ・・・・・・」

 そうして、水とキャップ、そして催淫剤という3重の官能に耐えながら、希はウォッシュレットが終わるのを待ちつづける。
 だが、終わりの時間はなかなか来ない。
 もう既に洗浄の役目はとっくに終わっていて、今の噴水には希を責める意味以外は含まれていないのは明らかである。
 それでも、希の「股間洗浄」は延々と続けられ、実に3分もの間、希は淫ら洗浄を受けつづけたのだった。
 そうして、ようやくウォッシュレットの水流が収まると、希の膣と肛門からはそれまでに胎内に注ぎ込まれた洗浄液がまるでおしっこのように逆流し、ガラスの便器の中へと流れ出ていった。

「は・・・んっ・・・くっ・・・」

 希は、身体の中を水が流れる感覚に、過敏な粘膜を震わせる。
 そこで、希は辛うじて振り絞った理性で、流れ出る水流に乗せるように、せめてお尻の穴に入り込んだキャップだけでも押し出そうとしたが、水圧によって思いのほか奥の方まで押し込められてしまったキャップは、長時間にわたるウォッシュレットの刺激で弛緩してしまった肛門では押し出すことができなかった。
 希が、お尻の方に意識を集中させているとき、ようやく希の太ももを拘束していたバーが上がり、便座からの離脱を許された。
 仕方なく、希はキャップを取り出すのを諦め、足元をふらつかせながら、大量の水でびしょびしょになった下半身を持ち上げて、便器から立ち上がった。
 その股間の濡れ模様には、洗浄液以外のものも多分に含まれているであろうことは、だれでもない希が一番よくわかっているのだった。
 希の用足しが終わると、便器には自動的にふたが閉まり、使用不可の状態になった。
 これで、翌朝の7時まではトイレの使用はできなくなる。
 これは、規則正しい生活により反省の効果を高めるためと言われ、たとえいかなる理由があろうとも、それ以外の時間にはトイレを使用することができない。
 それは、さまざまな意味において、この反省室で過ごす少女に、大きな不安を抱かせるのだった。


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