5人の少女たちは、最も恥ずかしい姿をカメラに撮られ、そしていたいけな秘部を散々嬲り者にされながらロープを渡りきった。
そして、そんな少女たちの目の前に現れたのは、上がるときにあれだけ苦労と恥辱を重ねた階段であった。
「の・・・希ちゃん・・・・この階段って・・どうやって下りるの・・・?」
目の前にある階段を見つめながら、由紀が希にたずねた。
確かに、由紀が不安になるのも当然のことだった。
向かって左手には、2階に登るときに使った三角棒が斜めに横たわっており、その三角棒の表面には斜面を登るための、そしてそこに跨る少女たちを辱めるためのロープが張られている。
そして、その登り用の三角棒と並行に、もうひとつの三角棒が階段に取り付けられている。
しかし、そこには身体を支えるためのロープもなにもついていないのである。
これまでの学園内での数少ないの経験から、由紀にも、その三角棒を跨って階段を下りなければならないということは、嫌でもわかってしまう。
しかし、どこにも手をかけることのできない状態では、降りることができないのではないか・・・。
由紀がそう思ったとき、隣に立つ希が、ぎゅっと由紀の右手を握り締めてきた。
その手は、かすかに震えている。
そして、希は由紀とは視線を合わせず、その三角棒を見据えながら小さな声で話し始めた。
「由紀ちゃん・・・この階段を下るのは・・・どこの廊下よりも・・・つらいかもしれないわ・・・」
「えっ?」
希の言葉に、ぎゅっと右手を握り返して、希の横顔を振り向いた。
「この下りの三角棒は・・・ね、見てのとおり、どこにも手をかけるところも、そして、脚をかけるところもないわ。
ただ・・・・この三角棒に跨って・・・・・・・・・・・一気に滑り降りるしかないの」
「えっ・・・・・な・・・・・」
由紀は、希のその搾り出すような言葉に、絶句してしまった。
しかも、追い討ちをかけるように希が言葉を続ける。
「そして・・・ね、この三角棒の上には・・・ほら・・見えるでしょ。
上から下まで、びっしりとコブがついているの・・・・。
だから・・・・ここを滑り降りると・・・・・・もう・・・・・。
それに、触るとわかると思うけど・・・この三角棒の表面は、常に媚薬で濡れていて・・・・すっごくよく滑るし・・・・それに、みんなが滑れば滑るほど・・・濡れて滑りやすくなるの・・・」
希は、目を伏せて由紀に言い聞かせるように、そして自分に言い聞かせるように言葉を紡いでいった。
そして、その言葉は5人の少女それぞれの胸に深く刻み込まれていく。
そう、この階段下りもまた、誰一人として耐えることも慣れるということもできず、聖女学園の少女たちが、常に羞恥と恥辱に満ち溢れて臨まなければならない通過点のひとつなのである。
「いつまでもここに立ち止まっていたら、帰れないわ。
わたしから・・・・行く」
静まり返った5人の中でそう言ったのは、先ほどのロープ渡りで先頭を進んでいた真由美だった。
その声に残りの4人が、ふと顔を上げる。
そして、数瞬のためらいの後、それぞれが決意を決めて、ゆっくりとうなずいていった。
真由美は、じっと目の前の三角棒を見据えた後、ゆっくりと、後ろ向きに三角棒の上に跨っていった。
ちょうど、2階の方に顔を向け、お尻を下に向けた体勢である。
それは、この階段三角棒を上るときの体勢とまったく同様であり、左右に大きく開いた両太ももが、ただでさえ短いスカートを左右に割り開き、三角棒に食い込む無毛の割れ目も、そして張りのあるお尻すらも、全てがさらけ出される格好である。
とそのとき、そんな羞恥姿勢をとっていく真由美と、その姿を見つめる女子たちが、一瞬目を見開いて、驚きと恥ずかしさと、そして悔しさとが混じったような表情で階段を見つめた。
何と、クラスの男子たちが、三角棒の両脇に、階段の上から下まで、ずらっと並んでいるのである。
「ど、どっかいきなさいよ!!」
その事実に気がついた真由美が男子たちに抗議の声を上げる。
だが、男子たちは、誰一人としてその場を離れようとするものはいない。
当たり前であろう。
何しろ、今から美少女ぞろいのクラスメイト5人が、世にも破廉恥な滑り台を滑り降りようとしているのである。
見逃そうとする者がいるはずがなかった。
そして、その20人の男子の目が、今、傾斜三角棒の上に跨っている真由美に注がれていた。
その当の真由美は、今、余りにも無防備極まりない姿を晒している。
大きく股を開いて三角棒に跨り、前かがみになって三角棒の端に手をかけているその姿は、下から見上げれば、女の子として絶対に見られてはいけない部分が、何一つ隠されるところがなくさらけ出されている。
真っ白いお尻の間に隠れていた小さなアナルも、魅力的な蟻の門渡りも、そして無垢無毛の割れ目さえも、全てが階段の照明の中に浮かび上がっているのである。
ましてや、三角棒の頂点に押し当てられている恥ずかしい割れ目は、その傾斜に沿って若干口を開かされ、その桃色の艶やかな粘膜が垣間見えさえしている。
その姿を、すました笑顔で、20人の男子が見つめていたのだった。
「いやぁ〜、綱渡りのカメラの映像もよかったけど、こうして生で見ると、やっぱりいいもんだねぇ〜。
ほら、ちょっと蜜があふれてきてる」
「そういや、きょうは何人イカずに下まで降りられるのかな?
確か、この前は、見事に全員この階段でイッちまったんだよな♪」
「そうそう、みんなそろって仲良く絶頂。
あのときの真由美ちゃんの顔っていったら、もう言葉もないね」
「ほら、真由美ちゃん、早く滑りなよ。
その上に跨っているだけで、媚薬が染み込んでくるんでしょ。
あ、それとも、たっぷり媚薬を吸い込んで、気持ちよく滑りたいのかな?」
三角棒を滑り降りる決意をしている真由美に対して、男子たちから無責任で侮辱的な言葉が浴びせかけられる。
だが、確かにこのままとどまっていることはできはしないのも事実である。
真由美は、余りにも屈辱的な男子たちの声をなるべく聞かないように、無視を決め込み、三角棒の端からゆっくりと手を離した。