第63章


 前から真由美、綾、由紀、瑞穂、希の順で廊下のロープに降り立つ5人の少女たち。
 その姿は、あまりにも破廉恥で、惨めで、そしていやらしかった。
 瑞穂の強制開脚装置のおかげで、5人全員そろっての開脚を強いられてしまい、はじめっから誰一人として股間を隠している少女はいないのである。
 真由美の無毛の割れ目が、綾の幼い割れ目が、由紀の一本スジの割れ目が、瑞穂のほのかに翳る繊毛が、希の恥じらい萌える若草があられもなく日の目を見ているのだった。
 おまけに、綾と瑞穂の若芽はきつく糸に緊縛され、中空の風船に引き絞られているのである。
 そして5人の中で、ただ1人瑞穂だけは、両膝を締めることができずに限界まで左右に割り開いて、中腰の姿勢ではしたない股下を無残に割り開いているのだった。
 こうして、どこまでも恥知らずな少女たちの空中闊歩は始まったのである。

「おいおい、今度ははじめっから丸見えだぜ」
「あぁ、瑞穂ちゃんが脚開いてくれているからな。
 それにしても・・・みんなさっきまでの音楽の授業で濡れ濡れになってるぞ」
「ホントだ、みんな股間からぽたぽた汁をたらしてら♪」
「こりゃぁ、水槽の魚たちも、予想外のエサ撒きに喜んでるな」
「見ろよ、瑞穂ちゃんの股。
 みんな以上にオツユ漏らしているから、ほら、瑞穂ちゃんの下にたくさん魚が集まってる」
「お、ホントだ。
 魚たちが群がって、水しぶきが上がってるぜ」

 少女たちの周りを取り囲むようにして眺めている男子生徒たちが、口々に少女たちを辱める言葉を投げかかる。
 その言葉のひとつひとつに少女たちは、顔を赤らめ、目をそらしながらも、自分たちの身体が、その男子たちの言うとおりになっていることに激しい羞恥と屈辱を感じるのだった。
 そう、男子たちが言うように、先ほどまでの音楽の授業によってはしたなく開花させられてしまった少女たちの花芯からは、際限なく蜜壷の奥から湧き上がる蜜がポタポタと滴り落ちているのである。
 気丈な真由美も、幼い綾も、うぶな由紀も、清楚な瑞穂も、そして気の強い希も、全員が股間の割れ目から恥じらいの汁を水槽の水面に向かって落としているのだ。
 それは、少女たちにとって恥辱以外の何ものでもない。
 だが、その滴りを止めることのできる少女は、誰一人としていないのだった。

 と、そんな破廉恥な行進も、ロープの中ごろまでやってきたとき、音楽室に行くときと同様、「ブオォー」という音とともに、少女たちの足元から強烈な上昇気流が発生した。
「くぅっ!!!」
「やぁぁっ!!」
「きゃぁぁっ!!」
「いやぁっ!!」
「あぁっ!!」
 その強烈な風とともに舞い上がる少女たちのスカートとともに、2階の廊下に少女たちの恥じらいと諦めが混じった悲鳴が響き渡った。
 そう、たとえ今まで大事な部分を隠してはくれなかったとはいえ、腰の周りを覆っていたスカートが風になびき、捲れあがるという事実に、さらなる羞恥心をかき立てられてしまうのは、乙女心を持つ少女たちにとってどうしようもないことだった。
 少女たちは、これまでつつましく晒していた下半身が、盛大に文句なく晒されることによって、さらに頬に赤みをまし、そして心持ち膝を締めて内股になろうとする。
 だが、そんなことは余りにも些細な抵抗であり、男子たちの目の前で、少女として決して人に見せてはいけない下半身をありとあらゆる角度から視姦されるという状況は決して変わることはなかった。

(いやぁ・・・・ス、スカートが・・・・で、でも・・・ここで手をはなしたら音楽室に行くときといっしょに・・・・・だ、だめ、そんなにめくれないで)
 由紀は、風が舞い上がると同時に無意識に手すりから離れようとする両手を、必死にくい止め、どうにか両手でロープを掴み続けることに成功した。
 だが、それは往路のときにあったような惨事を免れたというだけで、恥ずかしい姿になることには変わりがない。
 両手の援護を受けることのできない由紀の股間は、思い思いの角度から、男子生徒全員の目にしっかりと焼き付けられることになるのである。

 しかし、そんな5人の中でさらなる辱めを受けている少女がいた。
 綾と瑞穂である。
「いやぁ!!
 だめぇ、揺れないでぇ!!」
「あはぁぁん!!
 お、お願い・・・ゆ、許してぇ・・・」
 そう、今、2人の少女のいたいけな淫神経の集合体たるクリトリスからは、1本の糸が空中に伸び、その上に風船がくくりつけられていて宙を漂っている。
 その風船が、少女たちの足元から吹き上がる乱気流によって、右に左に、前に後に、無規則に、そして無遠慮に動き回り出したのである。
 そして、当然その風船の反乱は、糸を通して直接2人の少女の敏感な桃芽へと跳ね返ってくることになる。
 2人の不幸な少女たちは、その余りにも無残な糸責めに不、安定なロープの上で全身を揺すりながら身悶え、そして喘ぐことしかできはしない。
 だが、どんなに身体を動かそうと、両手を手すりロープから離すこともできず、両脚を閉じることもできない少女たちは、その股間を貫く淫ら極まりない刺激から逃れることは不可能で、ただ卑猥な空中破廉恥ダンスを、廊下の真ん中で披露することになるのだった。
 2人の股間は、もはや言い訳もできないほどに潤みほぐれ、充血した陰核を剥き出しにしながら唯一自由になる首から上だけを振り乱しながら喘ぎ声を上げる。
 そして、そんな少女たちの真下の水槽では、少女たちの愛蜜を求めて集まってきた多数の淫魚が、特に多量のエサを与えてくれる綾と瑞穂の下に集まり、水しぶきを上げているのであった。
 

 と、そのとき、狂風を吹き上げるブロアの音に混じって、廊下に軽快なモーター音が響き渡った。
 羞恥と屈辱に頬を赤らめながら必死に前進を重ねている少女たちは、ふといやな予感にかられる。
 そのモーター音は、少女たちの背後から、少しずつ近づいているような気配である。
 5人の最後尾で両手両脚を広げながらロープの上に空中磔になっている希が、不安にかられながらも、その異音のする後方を振り返ってみた。
 と、そこには驚くべきものがあった。
 何と、水槽の水面上を滑るようにして少女たちの後方から近づいてくるラジコンボートがあったのである。
 そのモーター音は、ラジコンボートから発せられるものだった。
「何なのよ、それ?!
 ラ、ラジコンのボート!!」
 希が絶望と恐怖と羞恥とが混じった声で叫びを上げる。
 その声に、ほかの4人の少女たちも、ようやく自分たちに襲い掛かる不安の原因を知った。
「あ、気に入ってもらえた?
 みんなを水の中の魚たちから守ろうと思って、つくったんだ。
 これでしっかり監視していてあげるから、安心して渡っていいよ」
 少女たちと並行して廊下を歩いている男子の1人が、コントローラを持ちながらニヤニヤとした顔で少女たちに声をかける。
「な、何をするつもりよ!!」
 希は、怒りに震えて男子を問い詰める。 
「だから言ったろ。
 みんなを守るために監視するためのボートだって。
 大丈夫、しっかり守れるように、ボートには監視カメラがついていて、ほら、この手元のモニターでちゃーんと現場の様子を見ることができるから。
 それから、このボートにはポンプがついていて、もしものときには、水槽の水を汲み上げて高圧で噴射する砲身もあるから、安心して渡っていいよ」
「な・・・・・・・・・」
 希は、その言葉に絶句した。
 少女たちを守るなんていうのは、単なる出まかせに過ぎないことは明白である。
 その意図するところは、空中で両脚を閉じることもできずに開脚し、手で股間を隠すこともできない少女たちの姿を、真下から、そのボートのカメラで狙おうというのである。
 しかも、そんな無防備な状態でさらけ出された股間の底を高水圧ポンプで狙い撃ちすらできるというオプションつきで。
 自分たちの余りにも不利な状況を悟った少女たちは、皆、青い顔をして身を振るわせた。
 まだ、このロープ渡りは半分近くも距離を残している。
 その間、両手を下げることも両脚を閉じることもできず、吹き上げられる風に翻弄されながら、無防備な裸身を真下から狙う破廉恥ボートの上に晒し続けなければならないのである。
 少女たちは急いでロープを渡りきろうと身体を動かす。
 だが、余りにも不安定な空中では、その動作もままならない。
 そして、とうとうラジコンボートが少女たちの真下にまで到達したのだった。


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