第59章


 こうして5人の少女たちの恥と屈辱の演奏評価が終わると、ようやく少女たちを開放するべく、香織が動いた。
「それじゃあ、ハンドベルを回収しま〜す。
 まず、手に持ったハンドベルをこの箱に入れてね」
 と言って、箱を手に持って少女たちの方に歩いていき、5人の少女たちが両手に持っていた小さなハンドベルを回収した。
 香織は、その箱をしまいながら、
「はい、次に最後のベルをアソコから抜いてね」
 と、言った。

(えっ・・・じ、自分で抜くの・・・)
 由紀は、一瞬戸惑いを見せた。
 他人にあそこの中に埋め込まれたベルを抜いてもらうのも恥ずかしいが、自分の手で、股間から物を抜き取るというのにも、また別の恥ずかしさがこみ上げる。
 おまけに、今、自分たちは教室の前で男子生徒全員に見つめられるという状況なのである。
 そこで、自分の手でベルを抜く・・・。
 それは、まるで男子たちの目の前でオナニーでもするかのような恥ずかしさにも似たものがあるのだった。
 だが、いつまでもそのままでいるわけにもいかない。
 由紀は、おずおずと、股の下に配されたベルに両手を添えた。
「うんっ・・・・」
 ベルに手を触れた瞬間、由紀は全身を駆け抜ける甘い感覚に身体を硬直させた。
(や・・・やだ・・・・私のあそこ・・・・敏感になってる・・・・)
 演奏の準備から今まで、実に30分近くもの時間が経過している。
 その間、ずっとヴァギナの中に埋め込まれたハンドベルは、たっぷりと愛蜜を吸い込み、そして音を奏でるたびに、自らが埋め込まれた孔の内壁を絶妙な振動で刺激し、さらなる蜜を搾り出させてきた。
 今や、穴に埋もれている取っ手の部分はおろか、金色のベルの部分にまで由紀自身の恥ずかしい汁が滴っているのである。
 いや、それは何も由紀だけに限ったことではない。
 真由美も希も、この破廉恥な演奏とベルの振動によって股間のベルを羞恥の蜜で濡らしてしまっている。
 そして、香織に股間を操作されつづけながら演奏をさせられていた瑞穂と綾にいたっては、もはやハンドベルの先から床に向かって、幾多の愛液が既に滴り垂れており、両足の間、ちょうど股間の真下の部分の床に、丸いしみを作り出してしまっていた。
 そんなはしたない姿になった少女たちが、今度は、クラスメイト全員の前で、5人そろって股間に突き刺さったハンドベルに両手をかけ、身体中を駆け巡る淫猥な刺激に耐えるように苦悶の表情を浮かべながら、淫裂の中に埋没したハンドベルの取っ手の部分を引き抜こうとしているのである。
 そんな破廉恥ショーが余すところなくクラスの男子生徒たちに見られている。
 少女たちの羞恥心は推し量ることもできはしないのだった。

 そんな中、少女たちは股間に突き刺さったハンドベルをひとり、またひとりと抜いていった。
「んあぁ・・・・」
 希のハンドベルが、
「くふぅ・・・・・」
 真由美のハンドベルが、
「うぐぅ・・・・・」
 綾のハンドベルが、
「あひぃぃぃんあぁ!!」
 瑞穂のハンドベルが、
「あくぅぅぅぅん!!!」
 そして最後に由紀のハンドベルが股間の秘唇からようやく抜けたのだった。
(・・・・・ハ、ハンドベルの取っ手が・・・・・・・・・いやっ!!)
 由紀は、自分の股間から抜いたハンドベルの取っ手の部分のあまりの濡れ具合を見て、耳まで真っ赤にしてしまった。
 そこには、まるで床にまで垂れて落ちてしまいそうなほど、大量の蜜がまとわりついている。

「それじゃあ、きれいにしてからこの箱に戻してね」
 香織は、そう言いながら、少女たちのハンドベルが入っていた箱を持ち上げる。
 その言葉に、たった今自分の股間の恥ずかしい穴から取り出したハンドベルの取っ手の、余りにもはしたない有様を見つめていた少女たちの動きが、一瞬止まった。
 だが、数秒の沈黙の後、希が動いた。
 何と希は、自らの愛液がたっぷりと塗りつけられたハンドベルの取っ手を自分の口元に持っていき、そして震える舌でゆっくりと舐め出したのである。
「の、希ちゃん!!」
 その姿を見た由紀が、悲鳴のような声を上げる。
 その声を聞いた希は、ちらっと由紀の方に視線を向けたが、まるで「見ないで!」というように、すぐに目を伏せ、ハンドベルのグリップ舐めを再開した。
 希の頬はこれ以上ないというほどに真っ赤になり、グリップを舐める舌先も、まるで何かに怯えるように震えている。
 明らかに、自分の意志で進んでやっている行為ではない。
 しかし、それでも、希は羞恥心に打ちひしがれながらも、ただそのペニスのようなグリップについた自分の愛液を舐め取っていくのだった。
 そして、希に続いて真由美、綾、瑞穂も、自分のハンドベルに舌を伸ばしていく。
 由紀は、クラスメイトたちのその行動に、目を見開いて声を失っていた。

「あら、由紀ちゃんどうしたの?」
「え・・・あ・・・・・・」
「あ、そっか、由紀ちゃん知らないんだっけ?
 うちの学校ではね、使った楽器はきれいにしてから返す決まりになっているの。
 特に、濡れた部分は、自分の舌できちんと舐めてきれいにするのよ」
「そ、そんな・・・」

 由紀は、香織の言葉に自分の耳を疑うようなそぶりを見せた後、自分の手の中にある、見事に濡れていやらしい光沢を見せているハンドベルを見つめた。
(こ・・・これを舐めるの・・・わ、私の・・・・・が、ついているのに・・・・・)
 由紀は、自分の愛液を舐めるなどということは、思いもつかなかった。
 だが、自分以外の少女たちは、みな無言でハンドベルの取っ手を舐め続けている。
 あのプライドの高い真由美でさえも、従順にこの屈辱的な行為に従っているのだった。

「ほら、由紀ちゃん自分で汚したものは、自分のお口できれいにしなきゃだめでしょ」
「で・・・でも・・・・」
「うーん、そういえば前に真由美ちゃんが『そんなこと絶対に嫌だ!!』って言って反抗したことがあったわね。
 でもね、『そういう子にはお仕置きだよ』って言って、みんなの前で『お仕置き』してあげたの。
 そしたら、真由美ちゃんもわかってくれたみたいで、次の授業からは、きちんと自分から舐めるようになってくれたわ。
 由紀ちゃんも、そうする?」
 香織は、そうすることがさも当然というような口調で、上目遣いに由紀に尋ねてきた。
(ま・・・真由美ちゃんが・・・・。
 ・・・・一体・・何を・・・・・)
 真由美は一体どんなお仕置きをその身に受けたのか。
 由紀には想像もつかないが、あの真由美が従順になるほどの「お仕置き」である。
 由紀の予想を遥かに越えるほどに恥ずかしく、そして屈辱的な「お仕置」だったのだろう。
 その「お仕置き」を、自分が受けるなどということは考えることもできはしない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 しばらくの沈黙の後、
「は・・・はい・・・・、な、舐めます・・・」
 由紀は、小さく呟き、そして全身を震わせながら、かわいらしい口元からゆっくりと舌を出して、そっとハンドベルの取っ手にその舌を触れさせたのだった。

 ニュル

 適度に粘り気を持った自らの恥辱の印が舌先に触れる。
 由紀は、自分の愛液を自分の舌で舐め取るという、屈辱的な仕打ちに目に涙を浮かべながら、少しずつ舌を上下に動かし、人一倍恥ずかしい蜜にまみれたハンドベルを清めていった。

 こうして、5人の少女たちのハンドベルグリップフェラチオが男子生徒たちの眼前で繰り広げられることとなった。
 そう、今や、5人の少女たちは、全クラスメイトが見守る中、ハンドベルのグリップをまるで男のペニスを模したかのように、小さく赤い舌先でチロチロと舐めている。
 しかも、そのグリップを彩るかのように滴り落ちているのは、たった今自分の股間の蜜壷から溢れ出た愛液なのである。
 少女たちは、例外なく耳たぶまで真っ赤に染め上げて、震え、そして涙目になりながら、必死に擬似フェラチオをし続けるのだった。
 かつて、反抗したという真由美も、少なくとも外見上は従順に、クラスメイトが見守る中で、必至に舌を踊らせていた。
 そんな真由美の姿を、男子たちは、ニヤついた顔で見つめている。
 その男子の目には、かつての反抗した真由美の姿と、その後「お仕置き」をされた真由美の姿、そして今の従順な真由美の姿がダブって映っているに違いなかった。
 そのことを肌で感じている真由美は、舌先を震わせながら、目を力いっぱい閉じたまま、ひたすらハンドベルのグリップを舐めつづけるのだった。

 そうして、ようやく自分の愛液を全て舐め取り、ハンドベルがきれいになると、香織は、そのハンドベルを軽く布巾で拭ってから、元の箱の中へとしまっていく。
 

 こうして、少女たちの恥辱に始まり屈辱に終わったハンドベルの演奏会が幕を閉じたのであった。


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