第58章


「はい、みんなよくできました〜パチパチパチパチ〜〜」
 香織は、うれしそうな声で少女たちの演奏を称え、手をたたいた。
「でも、みんなもう少しスムーズに音が出せるようになったら、もっといいわね。
 それから、笑顔も。
 みんな、かわいいんだから、演奏中は笑顔でいなくちゃだめよ」
 こんな恥ずかしい演奏を笑顔でなど、できるわけもないのに、香織はこともなさげな様子で、そう評したのだった。
 たった今演奏を終えたばかりの5人の少女たちは、皆、恥ずかしさでトマトのように真っ赤に上気した顔をしている。
 全身を滴り落ちる汗は、単に身体を動かしただけが理由ではないだろう。
 そして、何度も何度も腰を振り、股間のベルを鳴らすたびに敏感な粘膜をその振動に晒されてきた少女たちの秘所は、本人たちの意思とは無関係に、歓喜の蜜を滴らせており、金色のハンドベルを恥じらい色に濡らしているのだった。

 そんなあられもない姿で教室の前に並べさせられた少女たちをうれしそうに見つめていた香織は、ふと教室の時計を目にし、
「あら、もうこんな時間?
 ハンドベルの練習にすごく時間を使っちゃったみたいね。
 ほかにも、笛とか太鼓とか、いろんなことしようと思っていたのに・・・。
 仕方がないわね、きょうはこれで終わりにしましょう」
 と、香織は、本当に残念そうな顔をして言った。
 確かにもう授業の残り時間はあと10分ほどになっていた。
 思いのほか、このハンドベルの準備と演奏に時間がかかってしまったようである。
 

 と、ようやく開放されると少女たちがほっとしたのも束の間、香織は、
「それじゃあ、この演奏を観賞してくれた男子に、みんなの講評をしてもらいましょう♪」
 と言ったのである。
 その言葉に、一瞬安堵の表情を浮かべた少女たちの顔に、驚きと不安を混ぜたような緊張が走る。
 確かに、演奏を始める前に香織は、男子生徒たちに誰がうまく演奏できているか見るようにと指示を出していた。
 だが、それが改めて取り上げられるとは、少女たちは思ってもいなかったのである。

 しかし、香織は女子たちの戸惑いや不安を全く無視して、にやついた表情で少女たちの艶姿を見つめている男子に向かって声をかけた。
「みんな、自分の目から見て一番演奏がよかった女の子を1人決めてね」
 その声に、男子生徒たちが改めて、目の前で股間にハンドベルを差し込みながら並んで立っている5人の少女たちをじっくりと観察し始める。
 その突き刺さるような視線に、再び自分たちの格好のあまりの恥ずかしさ、みっともなさを再認識させられてしまった少女たちは、皆、もじもじと腰を揺すったり、脚を閉じようとしたりと、無駄なあがきをするのだった。

 そうして、少女たちの集団視姦が終わると、香織が口を開いた。
「それじゃあ、みんなに誰がよかったかきいてみるわね。
 みんな、もう決めた?
 じゃあ、まずは、真由美ちゃんがよかったと思う人、手を挙げて!!」
 香織のその声に、真由美の表情が悔しそうにゆがみ、そして何人かの男子が元気よく手を挙げたのだった。
 その挙手した男子の1人を香織が指名して、その理由を聞いてみる。
「真由美ちゃんのどんなところがよかった?」
 指名された男子は、ニヤニヤと真由美を見つめながら、
「はい、いつもすまし顔の真由美ちゃんが股間にハンドベルを入れて、すっごく情けない格好をして、腰を振りながらベルを鳴らすなんていうみっともないことをしているのに、まるで『自分は恥ずかしいことをしていない』みたいな顔をして、唇を噛み締めながら必死に耐えている姿が、滑稽でよかったと思います」
 そんな、まるで真由美の心の奥底を見透かしたかのような男子の発言に、真由美は全身を真っ赤に染めて震え、屈辱感に打ちひしがれる。
 そんな真由美が、気丈にもその発言をした男子の方をキッと睨み返した。
 その視線を受けたその男子は、涼しい顔をしながら、
「今も、恐い顔をして睨んでいますが、オマンコにハンドベルを入れて、びしょびしょに濡らしたまんまの格好で睨まれても、全然迫力がありません」
 と、さらに追い討ちをかけたのだった。
 真由美は、もう、視線を持ち上げることもできず、ただ羞恥心と屈辱感に打ちひしがれながら震えてうつむくことしかできなかった。
 
「じゃあ、次に希ちゃんがよかったと思う人、手を挙げて!」
 続いて希を指名した香織の声に、男子たちが手を挙げる。
 そして、香織はまたもや手を上げた男子の1人を指名して、その理由を発表させた。
「希ちゃんが腰を振ってベルを鳴らすたびに、おまんこの毛が濡れて光っていくのが、すっごくよかったです」
 その男子の容赦のない発言に、希は、歯を食いしばりながら視線を反らし、全身を真っ赤にしながら震えて、降りかかる羞恥に必死に耐えていた。
 と、そんな希に香織が近づき、何の前触れもなく希のスカートをピラッとめくり上げると、
「あら、本当、希ちゃんのお毛毛、もうびしょびしょだわ。
 また、先生が乾かしてあげよっか?」
 と、希の顔を覗き見る。
 その香織の突然の行動に、希は弾けるように身をよじって香織の手をスカートから離させると、
「い、いえ、もう大丈夫です!!」
 と叫んで、身を引いたのだった。
「そ〜ぉ?」
 香織はいかにも残念そうという表情をしながらも、希から離れたのだった。

「次、瑞穂ちゃん。
 瑞穂ちゃんがよかったと思う人、手を挙げて!!」
 その香織の声に呼応するように、かなりの男子生徒が手を挙げたのだった。
 その数は、真由美や希よりもはるかに多い。
 それもそのはずで、瑞穂はこのハンドベル演奏の間、誰よりも恥ずかしく、誰よりもみっともなく、そして誰よりも淫らな仕打ちを受けていたのである。
「わぁ、すっごい人気。
 瑞穂ちゃん、よかったね♪」
 香織は、いまだ両脚をいっぱいに開き、真っ赤な顔をしながら両手を下ろして必死に恥ずかしい部分を隠して立ち尽くしている瑞穂に、笑顔で振り向いた。
「え・・・・い、いや・・・・・・・・・・・・・」
 一方、いまだ辱めのさなかにある瑞穂は、その場から消えてしまいたいというほどに身を小さく震わせ、そして消え入ってしまいそうなほどのか細い声で呟き、うつむいた。
「う〜ん、じゃあ誰に講評してもらおっかなぁ〜・・・・・・・よし、そこの君!」
 香織は、瑞穂の様子に構うことなく、男子を指名した。
「はい、いつも、あんなに清楚でおしとやかでつつましげな瑞穂ちゃんが、そんな格好をして恥ずかしくないのかな、っていうぐらい惜しげもなく両脚を開いて、その上、誰よりも大きく腰を振ってベルを鳴らしちゃって、実は、瑞穂ちゃんってみんなにオマンコを見てもらいたくてうずうずしている淫乱な女の子だったんだなぁ〜って思いました。
 演奏が終わった今も、両脚をがに股に開いて、濡れ濡れのオマンコを剥き出しにして、ホントに恥ずかしくないのかなぁ〜。
 もうすこし女の子としての恥じらいっていうものを持ってほしいと思います」
 何と、その講評をした男子生徒は、誰の目から見ても明らかな瑞穂の磁気リングによる強制開脚と、クリ絞りによる強制腰振りの仕打ちを完全に無視して、まるでその大開脚と腰使いが、瑞穂本人の意志でやっているかのような言い方をしたのである。
「そ・・・・そんな・・・・・・・ひどい・・・・・」
 そんな、まるで自分が恥知らずの破廉恥女であるかのような酷評を受けた瑞穂は、今にも泣きそうな顔でその場にうなだれる。
 だが、そんな瑞穂をあざ笑うように、両脚は開きっぱなしで、さらにクリトリスから伸びる糸は、いまだに香織の手の中へと消えているのだった。

「次は由紀ちゃんね。
 由紀ちゃんがよかったと思う人!」
 香織の問いかけに、男子生徒たちが手を挙げる。
 そして、例によって香織の指名を受けて、1人の男子生徒が由紀の演奏を評価した。
「初めてのオマンコベルなのに、みんなよりも大きく腰を振って、そしてみんなよりもたくさん濡らして、ベルを鳴らしているのがよかったです」
 その男子は、由紀が早く忘れてしまいたいほどに恥ずかしかった演奏姿を、何度も何度も思い描くような口調で由紀を評した。
 その一言一言が、由紀自身に、自分の恥ずかしい姿を思い起こさせる引き金となり、由紀は、うつむきながら何度も頭を横に振りつづける。
 だが、由紀への恥評はまだ終わらない。
「特に、ベルを鳴らしたときの愛液の飛び散り方なんかすごくって、ここまで汁が飛んでくるかと思いました」
 由紀は、その言葉に、両手で股間を隠し、肩を震わせることしかできない。
 そこに香織が追い討ちをかけるように言葉を紡ぐ。
「あら、ほんと。
 由紀ちゃんのお汁が一番遠くまで飛び散っているのね。
 ほら、先生の足元まで飛んでいる。
 一生懸命腰を振っていたのね、えらいわ。
 でも、よっぽど濡れていないと、ここまで飛んでくることなんてないわね。
 うっわぁ、由紀ちゃんの足元びちゃびちゃ!!
 もしかしたらクリちゃん縛ってた瑞穂ちゃんよりすごいかも。
 由紀ちゃん、エッチ汁の素質あるのね」
 その香織の言葉に、由紀はとうとう涙を止めることができなかった。

「最後は綾ちゃんよ。
 綾ちゃんがよかったと思う人、手を挙げて!」
 香織の声に、今まで手を挙げていなかった男子が手を挙げ、そして批評を下す。
「一番ちっちゃな身体に、一番おっきなベルをはめて、腰をくねらせているのがおもしろかったです。
 特に、みんなが前後に腰を振っているのに、1人だけ腰を横に揺すってベルを鳴らしている姿なんか、お尻を振って見せびらかしているようにしか見えませんでした」
 この言葉は、綾はもとより、他の少女たちにも大いなる恥辱と屈辱感を生み出させた。
 「かわいかった」でもなく「よかった」でもなく、「おもしろかった」と評されたのである。
 それは、目の前の少女たちを女の子としてではなく、まるでおもちゃかなにかのように見ているとしか思えない言い方だった。
 いや、実際に、聖女学園において、女子生徒は、男子生徒たちにとってまるでおもちゃのように扱われていると言っても過言ではない。
 しかし、それを面と向かって言われてしまうと、少女たちは、さらなる屈辱感に打ちひしがれるのだった。
 

 こうして5人の少女たちの恥と屈辱の演奏評価が、少女たちの目の前で行われたのだった。


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