第16章


 ドアを開けると、そこには大きな大きな大浴場が広がっていた。
 恐らく寮内の女子が全員いっぺんに入ってもかなり余裕があるだろう。
 浴場のドアから見て左側には、30人は入ることができるのではないかと思うほど大きな浴槽がある。
 そして右側には、ずらりと20個ほどのシャワーと蛇口が並んでおり、そのシャワーのついている壁は一面鏡張りとなっていた。

 ドアを抜けたところで、またしても由紀の視界に大きな鏡が入ってくる。
 その鏡は、脱衣場にあったのと同じ側の壁一面に広がっており、一目であのいやらしい鏡だということが由紀にもわかった。
「な、中にも鏡があるの・・・しかも洗い場に・・・」
 ほとんど絶望的な顔をして由紀がつぶやいた。

 そう、シャワーと蛇口が並んだ側の壁一面が鏡ということは、身体を洗うためにはその鏡の正面に座らなければならないのだ。
 タオル1枚しか持ちこんでいない少女たちは、その間自分の身体を完全に隠すことは到底無理であろう。
 つまり、髪や身体を洗っている最中は鏡の向こう側からは少女たちのいたいけな裸体が見られ放題ということになってしまう。
「そうよ、仕方がないの。
 でも、浴槽は鏡とは反対側だから、お湯に浸かっているときだけは大丈夫よ」
 希の言葉に、今までじっと鏡の方を見ていた由紀は、湯船の方に視線を向けた。
 そこには、先に入っていた真由美と綾の姿があった。
 2人は、広い浴槽の中の端っこの方に入っていた。
 真由美は、いかにも疲れをとっているという感じで、湯船の縁に身体をあずけている。
 一方綾は、まるで子供のように湯船の中ではしゃぎまわっていて、お湯の中に潜ってみたり、ピシャピシャと真由美にお湯をかけたりして遊んでいる。
 しかし、どちらもこの浴槽の中だけは男子から身体を見られることがないと安心しているのは一緒であった。
「さ、わたしたちも早くお湯の中に入りましょう。
 このまま立っているのは恥ずかしいし・・・」
「う、うん!」
 由紀も早く身を隠すことのできる浴槽に入りたかった。
 由紀と希は湯船の方に行き、鏡に背中を向けながら胸を押さえていた手を下ろして、浴槽のお湯を身体にかけた。
 温かいお湯が身体を流れていき、下半身に巻かれているタオルがピタッと身体に張り付く。
 かけ湯の済んだ2人は濡れてラインが浮き出たであろうお尻を手で隠しながら、お湯の中に入った。
 

「はぁぁ〜、気持ちいいわ」
 由紀はこの学校に来て初めて安らいだような気になった。
「ホント、これであの鏡がなければ最高なのにね」
 希は、チラッと後ろの壁一面を覆っている鏡を見て、口を尖らせて言った。
「ホントにね・・・・」
 由紀は安らいだ気持ちを少し引き締めて、後ろから刺さってきているであろういやらしい視線を意識した。
「あ、由紀ちゃん、希、ずいぶん遅かったわね。
 やっぱり服を脱ぐのにためらったんでしょ」
 2人が入ってきたのに気がついた真由美が近寄ってきて話し掛けた。
 それにつられてさっきから真由美にちょっかいをかけている綾も犬掻きのような格好で寄ってくる。
「当たり前じゃない、綾だってまだ恥ずかしいもん。
 制服のときって、見られるの『ふかこーりょく』って感じだけど、自分で服を脱ぐのって、やっぱり恥ずかしい・・・」
「そうなのよね。
 学校ですっごくいやらしいことされているのに、寮に戻って普通の服を着ると、ちょっとしたことでも学校にいるときより恥ずかしいわ」
 真由美が綾の言葉に続けた。
 それを聞いて、希も愚痴っぽい口調で言う。
「ホントに、この学校って常にHなことばっかり考えてるし、いやらしい行事ばっかりだし・・・嫌になっちゃうわ。
 去年の行事なんて、思い出すのも恥ずかしいことばっかり。
 どうしてあんなことばっかり考えつくのかしら」
「そんなにいろいろなことがあるの?」
「いろいろなんてもんじゃないよ。
 H、H、H、Hのオンパレード。
 行事のたびに恥ずかしいことばっかりやらされるんだから」

 大きな浴槽の真中で4人が語らっていると、浴場のドアが開き、瑞穂が入ってきた。
 瑞穂は、真っ赤な顔でもじもじしながら、タオルと手で小さな身体を必死に隠し、浴槽の方に駆けてきた。
 そして、かけ湯もそこそこに湯船の中に身体を隠した。
 すでに顔は真っ赤であるが、風呂の熱気のせいだけではないだろう。

 5人の少女たちがお湯に浸かってしばらくたつと、ちらほらとほかの学年の少女たちが浴場に入ってくる。
 恥ずかしがって急いで湯船に飛びこむ少女、身体をしっかりガードしながらゆっくり歩いてくる少女と、タイプはさまざまだが、皆総じて顔を真っ赤にして鏡に映る自分の姿に恥じらいを持っているのは等しく同じだった。
 

 浴槽の中に人が少しずつ増えてきたところで、始めから入っていた2年生の少女たちはそろそろ身体も火照ってきてのぼせてきてしまった。
 いつまでも湯船に浸かっているわけにはいかない。
「・・・そ、そろそろ、身体を・・・・洗う?」
「そ、そうね・・・・洗わなきゃね・・・」
 5人の少女たちは口々につぶやくが、なかなか立ち上がろうとはしない。
 しかし、いつかはお湯から出なければならない。
 5分ぐらい葛藤した後、少女たちは一緒に立ち上がることを決めた。
 少女たちは、お湯の中でタオルを下腹部に巻き、しっかりと結んだのを確認すると、
「せーの!」
 という希の掛け声とともに、ザバーッと湯船から身体を出した。
 まるで天女のような白い肌の少女たちが水の中から姿を現した。
 

 由紀は、湯船の中で立ち上がったものの、まだ鏡に背を向けたままである。
 しかし、そのままでいるわけにもいかない。
 シャワーは鏡の方にあるのだ。
「さ、由紀ちゃん、行くわよ」
「う、うん・・・」
 希の声にか細く答えて、由紀はしっかりと胸を抑えて振り返り湯船から出た。
 しかし由紀は、湯船から出てきた自分の身体が映った鏡を見て、
「あぁぁ・・・」
 とつぶやき、顔を真っ赤にした。
 お湯で濡れてしまったタオルは、どうあがいても身体にぴったりと吸い付き、そして透けてしまうのだ。
 由紀は、左手で胸を隠しつつも、右手を股間の前に持っていき、自分の恥ずかしい部分がタオル越しに透けるのを隠した。
 周りを見ると、ほかの4人の少女たちも同じようにして身体をかばっている。
 特に、真由美は大きな胸を隠すのに苦労しているようだった。
 そのままの状態で5人の少女たちは鏡の前に並んでいるシャワーのところまでやってきた。
 

 シャワーの前には、お風呂用の椅子と洗面器が置いてあった。
 しかしちょっと普通とは違うのは、鏡の前に並んでいる椅子が床にしっかりと固定されており、動かすことができないようになっていることである。
 また、シャワーの噴き出し口は、椅子に座った少女たちの頭の位置より少し高いぐらいのところに下を向いて固定されており、ホースはついていなかった。
 このため、そのシャワーは座って使うことしかできないようになっている。
 おまけに、そこには椅子が固定されている。
 しかも、その椅子は真中の部分が不自然にへこんだ俗にいうスケベ椅子と呼ばれるものであった。

 つまり、少女たちが髪や身体を洗うためには、低く真中のへこんだ椅子に腰を下ろし、体育座りのように膝を立てて鏡の前に座る必要があるのである。
 椅子はともかくその格好は、風呂場では至って普通の格好であるが、今、少女たちの目の前にあるのは、向こう側から丸見えとなっているマジックミラーなのだ。
 そんな姿で座れば、どんなに脚の曲げ方を工夫したところで少女たちの恥ずかしい股間を完全に隠し去ることはできないであろう。
 しかも、椅子の真中の部分に溝が彫ってあるために、座っても恥ずかしい部分は椅子に隠されることもない。
 ちょうど、恥ずかしい部分が宙に浮く感じになってしまうのだ。
 座ったときに前から恥ずかしい割れ目が見えないようにするには正座するのが一番なのだが、椅子が固定されていてはそれもできない。
 

 由紀は、そんな随所にいやらしい意思が感じ取れるシャワーの前でどういうふうに座ろうかと悩んでいた。
 ただ、目の前にある不思議な形の椅子の本当の意味はわからない。
(なんか変な形の椅子・・・・・・。
 それに、普通に座ったんじゃ、あそこが見えちゃうし・・・・
 でも、ほかに座りようもないし・・・・)
 由紀は隣に座る希の方を見た。
 希は、腰に巻いていたタオルの結び目を解いて、タオルをお臍の下から垂らすようにして押さえると、そのタオルを脚で挟み込むようにしながら椅子に座っていった。
 確かに、そうすれば脚を開いて座っても、股間の部分がタオルに隠されて見られないで済む。

 由紀も、それを真似しようと思って、腰の左側にあるタオルの結び目を解こうとした。
 しかし、お湯の中でしっかりと落ちないようにと固く結んでしまったタオルはなかなかほどけてくれない。
 左側に結び目があるために、右手で胸を隠して、左手一本で何とかタオルを解こうとするのだが、水分を吸って固く結ばれたタオルは全然緩む気配がなかった。
 由紀は左手一本でタオルをはずそうと必死になる。
 しかし、少しの間頑張っていたが、
(左手だけじゃ無理だわ・・・仕方がない・・・右手も使って・・・)
 片手では無理と思い、仕方なく胸をガードしていた右手も持っていくことにした。
 確かにその間は胸が曝け出されてしまうがしょうがない。
 そう思って右手を胸から離してタオルの結び目に持っていこうとしたとき、突然、何の前触れもなく今まで硬く結ばさっていたタオルがハラリと解けた。
 何の心構えもしていなかった由紀は、不意に外れてしまったタオルを床に落としてしまった。
 その瞬間、今までタオルによって覆われていた由紀の身体のすべてが剥き出しになった。
「きゃーーーーーーー!!!」
 由紀は、とっさに胸と股間を隠して床にしゃがみこんだ。
 しかし、胸から手を離し、タオルが落ちてから由紀が反応してしゃがみ込むまでの数瞬、女としての恥ずかしい部分を一切隠していない、由紀の一糸纏わぬヌードが鏡に映ってしまうのは、どうにも避けられなかった。
「どうしたの、由紀ちゃん?」
 突然の悲鳴に希が振り返って声をかける。
「う、ううん、何でもない・・・」
 由紀はそう言って床に座りこんで涙を浮かべながら、落ちてしまったタオルを手繰り寄せてどうにかそれで股間を隠し、希と同じようにタオルを脚の間にはさみこむようにして椅子に座った。
 

 椅子に座った後も、しばらく胸と股間を押さえたままの状態でじっとしていた由紀だったが、ようやく身体を洗うことにした。

 まずは髪を洗おうと、各シャワーごとに備え付けのシャンプーに手を伸ばした。
 当然その間は胸が丸見えとなってしまう。
 由紀は顔を真っ赤にしてうつむきながら、少しでも胸を隠そうと前かがみになり、身体を丸めながらポンプ式のシャンプーを手に取り、髪を洗い始めた。
 髪を洗う間は両手を使わなければならない。
 由紀は必死に身体を丸めて肘で胸を隠すようにしながら髪を洗っていった。
 リンスも終わって、胸を押さえながらようやく身体を持ち上げた。
 ずっと身体を丸めていたせいか、顔が火照っているような気がした。
(なんか、顔が熱いわ・・・のぼせたのかしら・・・)
 そう思った由紀だったが、大して気にもとめずに、次に身体を洗うことにした。
 

 しかし、そこで由紀は困ってしまった。
 目の前にはボディーソープがあるのだが、今由紀が手にしているのは股間に被せているタオル1枚である。
 それ以外に身体を洗うものはなかった。
 当然、そのタオルにボディーソープをつけて身体を洗わなければならないのだが、そんなことをすれば鏡に自分の恥ずかしい部分がはっきりと映ってしまう。
 おまけに、今はお風呂用の非常に低い椅子に腰を下ろしているため、膝は高く持ちあがり、割れ目の奥の方までが前方を向いている。
 そんな格好を自分から晒すことは、由紀には耐えられなかった。

 由紀は今まで膝をくっつけて足先を広げるという、いわゆる女の子座りで椅子に座っていたが、今度は両膝と両足首をぴったりとくっつけ、足をまっすぐに立てて座った。
 これで正面からは、脚のすねの陰になって由紀の股間は見えなくなるであろう。
 しかし、ちょっと別の角度から見れば大して変わりはない。
 わかっているのだが、それ以外の格好を取ることができない由紀は、そのままの状態でゆっくりと股間に挟み込んで今まで自分の恥ずかしい割れ目を隠していたタオルを取った。
「んふっ!」
 タオルを引っ張るときに、ざらざらした感覚が股間に擦りつけられ、由紀は恥ずかしい割れ目に軽い刺激を受けた。
 しかし、そのままタオルをゆっくりと取っていき、とうとう、股間を覆うものは何一つなくなった。
 由紀は脚を崩さないように注意しながら、タオルにボディーソープをつけ、身体を泡立てていった。

 由紀は、真っ赤な顔をしながら身体を強ばらせてボディーソープで身体を洗っていく。
 そのうち、ボディーソープの非常によい泡立ちに気がついた。
(あ、この泡・・・)
 由紀はいいことを思いついた。
 軽くタオル絞って泡を出させる。
 由紀はタオルからはみ出た泡を手にとって、自分の胸と脚の間の恥ずかしい部分に乗せた。
 これで、由紀の恥ずかしい乳首と股間の割れ目はボディーソープの泡に隠されてしまった。

 見る者が見れば、それは裸でいるよりもいやらしい格好に映るのだろうが、由紀は自分の恥ずかしい部分を隠すことで頭がいっぱいである。

 由紀はその泡が消えないように、胸と股間を重点的に洗い、何度も泡を塗りつけながら全身を泡だらけにしていった。
 それは後に悲劇を生むことになるのだが、今の由紀にはそんなことはわからない。
 

 由紀は石鹸をふんだんに使って体を洗うと、再びタオルで股間を隠し、左手で胸を隠すようにしてから、シャワーで泡を落とした。
 シャワーの水は、由紀の身体にまとわりついた真っ白な泡を削ぎ落としていく。
 それはまるで泡の中から蝶が脱皮するかのような神秘的な光景として鏡に映っていた。

 全身の泡を洗い流した由紀は、立ち上がると後ろを向いてかわいいお尻を鏡の方に向けるや否や、タオルを腰に巻きつけきれいなお尻を隠し、浴槽の方に歩いていった。
 そして、ゆっくりと湯船に浸かっていった。
 

 由紀が周りを見ると、既に希と真由美が湯船に浸かっている。
 洗い場の方を見ると、瑞穂と綾がまだいやらしい鏡の前で泡にまみれていた。
 2人とも必死に身体を隠しながら洗っており、小さな身体をより一層縮めながらなまめかしい泡踊りを晒している。
 自分もあんな風にして洗っていたのかと思うと、由紀は例えようもなく恥ずかしくなり、湯船に身を隠しながらも、顔を真っ赤にして羞恥心に燃えていた。
 

 由紀は湯船に浸かりながら、ふと自分の股間に目を向けた。
 そこにはまだ発毛のないきれいな割れ目がある。
 由紀は希や真由美、そしてほかの少女たちに気づかれないように、自分の恥ずかしい割れ目のところに、そっと手を持っていった。

 由紀は、先ほど身体を洗う際に、股間の割れ目を隠そうとして何度も何度もそこにソープを塗りつけたにもかかわらず、鏡の手前、その部分をしっかりと流すことができなかったのである。
 今でも恥ずかしい割れ目の外縁部と入り口付近にヌメヌメした石鹸の感覚が残っている。
 由紀はそれを洗い流そうと、湯船の中で周りに気づかれないように、手を股間の淫らな割れ目に持ってきたのである。
 そして、大陰唇を広げようと手を添えた瞬間、
「んっ!」
 と小さな呻き声を上げた。
(えっ、や、やだ・・・わたし感じちゃってる?
 ・・・何か・・・すごく敏感になってる・・・。
 みんなに気づかれてないよね・・・)
 由紀は、自分の身体の感覚に戸惑いながらも周りを注意して見まわす。
 どうやら、希と真由美はおしゃべりに夢中になっていて、自分の恥ずかしい呻き声には気づいていないようだった。

 由紀は、もう一度気を取り直して自分の恥ずかしい花弁を指で広げて、中指の第一関節だけを淫裂に差し込み、入り口付近に残っているボディーソープを掻き出そうと割れ目に沿って指を動かした。
「んあぁぁゴボゴボゴボゴボ・・・・」
 花弁の縁に触れただけで呻き声を上げてしまった由紀は、淫らな亀裂に沿って指を動かすという刺激に耐えきれずに、喘ぎ声を上げてしまった。
 しかし、由紀は声が出そうになった瞬間、とっさに顔の半分をお湯の中に入れて、口をお湯で覆う。
 その結果、喘ぎ声は漏れずに、ゴボゴボという水の音が出た。
 

(ど、どうしたの、わたしの身体・・・
 ちょっと触っただけで、こんなに・・・・)
 由紀は、自分の身体が自分のものではないような錯覚にとらわれて、ちょっと恐ろしくなった。

 そこへ由紀の様子がおかしいと思った希が声をかける。
「由紀ちゃん、どうしたの?
 顔を水につけて。
 気分でも悪いの?」
「え、そ、そんなことないわ。
 平気よ。
 ちょっとのぼせちゃったみたい」
 由紀は、顔を上げて平静を装いながら答え、仕方なく手を股間から離した。まだ石鹸のぬめりが残っていたが、クラスメイトの前でこれ以上オナニーまがいのことを続けるわけにはいかない。
 

「そろそろ上がりましょうか」
 瑞穂と綾も湯船に浸かってしばらくしてから、真由美が声をかけた。
 みんなタオルを腰に巻いて、手で胸を隠しながら浴場を後にし、脱衣場に戻っていった。

 5人の少女は、脱衣場に戻るとすぐにバスタオルを取りだし、身体に巻きつけ胸から脚の付け根までをタオルの中に隠す。
 ようやくホッとした表情をした少女たちは、めいめい服を着ていった。
 

 由紀は、バスタオルを身体に巻いて、パンパンと身体の水分をタオルに染み込ませてから、新しいショーツを着けた。
 そして、鏡に背中を向けながらバスタオルを取ると全身を拭き、パジャマを着ていく。
 由紀のパジャマは水色の地に白い水玉があしらってあるかわいらしいものだった。
 ちょっと大きめのそのパジャマを着た由紀は、学校での淫らな振る舞いなど微塵も感じさせないほど、清楚でかわいらしい姿になる。

 一方希は大きめの白いTシャツに長めの短パンをはき、いかにも活発そうな格好をしていた。
 

 少女たちは着替え終わると、浴場を後にし、めいめい自分の部屋へと戻っていった。


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