第7章


  由紀は希に手伝ってもらい、何とかそのHな椅子に座った。
 しかし、座った後も由紀は顔を真っ赤にし、目をじっと閉じてうつむき身体を強ばらせていた。
「ね、大丈夫?痛くなかった?」
 そんな由紀の様子に心配になった希は由紀に声をかける。
 そこで由紀はようやくうっすらと目を開け、
「え・・・あ・・・うん、大丈夫みたい。
 痛くは・・ないよ。
 ただ・・・」
 確かに、後ろ側の穴はわずかな痛みを感じたものの、希の優しい愛撫を受け再び潤った由紀の膣と肛門は椅子についた細い2本の棒を容易にくわえ込んだ。
 しかし、ほとんど痛みを感じなかったといっても、平気でいられるものでもなかった。

 由紀は、きょう、処女を失ったばかりの女の穴と、そして本来物を入れるようにはできていない裏の穴に、いやらしい2本の棒をはめているのである。
 由紀の感じる恥辱は並大抵のものではなかった。
 しかも、その棒の挿入の瞬間は周りに座っているクラスメイトたちにすべて見られてしまっていたのだ。
 今にも泣き出しそうな顔をして由紀は改めて自分の姿を見た。
(あぁ、ぜ、全部見えてる・・・)

 由紀は椅子に座ったものの、周りからはすべてが丸見えだった。
 由紀の下半身を隠すはずの机は、天板がガラスでできており、足元をすべてさらけ出していた。
 おまけに椅子に座っているために、真中で割れたスカートは、完全に左右に広がり、由紀の股間を全く隠してはくれない。
 正面からは、由紀の無毛の股間からかわいい割れ目が始まっているのが丸見えである。
 また、後ろもスカートのスリットの間から桃のようなかわいいお尻の肉が見えている。
 由紀は、必至にひざ頭をくっつけ脚を閉じ、手を添え、自分の恥ずかしい割れ目だけでも隠そうと、身体を強ばらせていた。

 そんな、恥ずかしそうにもじもじと身体を動かす由紀を見て、
「恥ずかしいけど、この学校ではこうしなくちゃならないの・・・。
 我慢してね」
 希は優しく諭すように由紀に語りかけると、自分の席へと戻っていった。

 希は、自分の席の椅子の前に立つと、少し頬を紅潮させながら少しかがんで中腰になり、右手をスカートの前のスリットから股間へ入れ、自分の性器を少しだけ指でさすった。
 そして、羞恥の泉から流れ出す愛液を指につけ、さらに後ろの排泄器官を濡れた指でもみこんでいく。
 そして、後ろを見て位置を微調整しながらゆっくりと椅子に座っていった。
「んっ」
 2つの淫らな穴に棒が入る瞬間は、どうしても呻き声が漏れてしまう。
 しかし、そのままゆっくりと腰を沈めていく。
 そうして、由紀と同じように透明な机の前で割れたスカートの間に手を添え、恥ずかしい部分を隠しながら、希も席に着いた。
 

「さ、これで全員席に着いたわね。
 由紀ちゃんも、なるべく早くその椅子に慣れるようになろうね。
 それじゃあ、少し早いけど1時間目はこれでおしまい。
 休んでいいわよ。
 あ、そうそう、次の授業も英語でわたしの時間だからね」
 亜紀子は、そう言うと、教室を後にした。
 

 亜紀子がいなくなると、教室はすぐに騒がしくなった。
 みんな席を立ち、仲のいい同士で集まりおしゃべりをはじめる。
 しかし、由紀はずっとうずくまったまま、椅子に座っていた。
 そこへ隣の席の希が声をかける。
「由紀ちゃん、ホントに大丈夫?
 つらかったら、席を立っていた方がいいよ」
 と言うと希は、
「んぁ!」
 と喘ぎ声を立てながら立ち上がる。
「え、あ、希ちゃん・・・うん、わかった。
 ん・・ん・・んあぁぁ!」
 由紀は棒がヌポッと抜ける瞬間、あられもない声を上げて立ち上がった。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・」
 既に息まで切らしている。
 それでも、由紀は自分のスカートを直しながら希と教室の後ろの方へと歩いて行った。
「由紀ちゃん、大丈夫?
 まだまだ、この学校いやらしいことがいっぱいあるんだよ。
 いまからそんなだと・・・」
「う・・うん、怖いけど・・・がんばらなくちゃ。
 辞めるわけにはいかないもん」
「そっか、がんばろうね。
 でも、由紀ちゃんってすっごく感じやすいんだね。
 わたしも、はじめのころ大変だったけど、今の由紀ちゃん程じゃなかったような気がする」
「・・・・・・」
 希の恥ずかしい意見に何も言えない由紀であった。
 そこへ、新たな声が混じってくる。
「由紀さん、大丈夫ですか?」
 おっとりとした口調で話に混じってきたのは柏原瑞穂だった。
「は、はい。大丈夫です。
 えーっと・・・」
「あ、わたくし柏原瑞穂と申します。
 よろしくお願いしますね」
「あ、ハイ。
 こちらこそよろしくお願いします」
 丁寧に頭を下げて自己紹介する瑞穂につられるように、由紀もお辞儀をしながら返事をする。
「なに、クラスメイト同士でかしこまっちゃってるのよ。
 瑞穂ももう少し、気楽に話せばいいのに」
 瑞穂とは対照的に、いかにも気さくな感じで話してくるのは高瀬真由美だった。
「あ、わたしは高瀬真由美。
 真由美って呼んで。
 それにしても、あなたずいぶん敏感だったわね。
 思わず見とれてしまったわ」
「真由美さん、そんなこと言って・・・由紀さん恥ずかしがっちゃうじゃないですか。
 由紀さん、そんなことありませんよ。
 この学校にいればみんな、多かれ少なかれ、恥ずかしい姿を晒してしまうんですから。
 気にしないでくださいね」
 と瑞穂が真由美を諌めながら、由紀を慰めてくれた。
「ちぇ、わたしが悪者かよ。
 ま、確かに、この学校にいる限りどんなに恥ずかしいことをされても、逃げることはできないもんな」
「そうそ、まゆちゃんも、この前の体育の時間、すーっごく濡らしていたもんね」
 と、真由美の下の方から、ちょっと幼い感じで声を上げたのは、まるで小学生のようにしか見えない川上綾である。
「こ、こら、綾!!
 そんなことは言わなくていい!!」
 数日前の授業の様子を指摘された真由美は、顔を真っ赤にして綾の口をふさぐ。
「んーー、んーーー!!」
 口をふさがれた綾は声にならない抗議を繰り返す。
 綾が本気で苦しそうな仕草をしているのを見て、ようやく真由美は綾を開放した。
「っぷはぁ!
 はぁ、はぁ・・まゆちゃん、ひっどーーい。
 綾、もう少しで死ぬとこだったじゃなーい!!
 そんなことすると、由紀ちゃんにまゆちゃんの、あーんなことや、こーんなことまで、ぜーんぶ教えちゃうんだから」
 綾はプンプンという感じで童顔のかわいいほっぺを膨らませる。

 由紀は、そんな少女たちの自然な笑い声を聞いて、ようやく笑い出した。
「あ、由紀ちゃんやっと笑った。
 由紀ちゃん、笑うとやっぱりかわいいわ」
 希は、ようやく笑顔を取り戻した由紀にうれしそうに手をたたいて喜んだ。
「ほんと、笑顔がおきれいですわ」
「そうそ、確かにHな学校だけど、そんなことにめげちゃやってけないわよ」
「あ、ありがとう、希ちゃん・・・みんな。
 わたし頑張るわ」
 

 そうして、5人のかわいらしい少女たちは打ち解け合い、しばし恥ずかしい制服のことも忘れて、楽しいおしゃべりを続けていた。
  そこへ、2時間目の始まるチャイムが鳴り響いた。


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