集合写真撮影会


 ある日、クラスの女子の集合写真を撮ることとなった。

 由紀たち5人の少女たちは、担任の玲子と亜紀子に連れられて、クラスの男子と一緒に校庭に出てきた。
 外は非常に天気がよく、日光がまぶしいぐらいに降り注いでくる。
 そんな中、校庭に広がるきれいな草原で、少女たちの集合写真の撮影が始まった。

 玲子の指示で、少女たちは校庭に設置されたデジタルカメラの前に、一列に並ばされた。
 5人の少女は、カメラから見て左から瑞穂、綾、由紀、希、真由美の順に並んでいった。
 カメラの前に並んでいく5人の表情は、どこか不安げで怯えたように見える。
 それもそのはずで、この学園に来て以来というもの、写真を撮るといったときに、恥ずかしい格好をさせられなかったためしなど、一度たりともなかったのである。

―――今回も、きっと恥ずかしい格好をさせられて、その姿を写真に収められるに違いない―――

 5人の少女たちは、皆、そう思っていた。

 だが、玲子から出た指示は、そんな理不尽な思いに諦めかけていた少女たちの思っていたものとは、全く逆のものであった。
 ただ、手を後ろに組んで、普通に立って写真に写ればいいというのである。
 少女たちは、一瞬疑わしげな表情を浮かべたが、この余りにうれしい誤算に、5人の表情が明るく輝く。
 これまでの写真撮影では、さまざまな破廉恥な格好をさせられた。

 自分でセーラー服の裾をめくり上げさせられ、胸を晒した状態で写されたこともあった。
 自分でスカートをめくり上げて、股間を晒しながら写されたこともあった。
 隣り合う女の子同士で、お互いのスカートを持ち上げ、相互スカートめくり状態で写されたこともあった。
 股間の割れ目を自分の手で広げさせられ、その奥に隠れる恥じらいの肉芽やピンクの肉襞を晒しながら写されたこともあった。
 後ろを向き、お尻の肉を自分の手で広げさせられ、お尻の穴を晒しながら写されたこともあった。
 自分の指を股間の淫孔に差し込みながら写されたこともあった。
 ありとあらゆる淫具を挿入した状態で写されたこともあった。
 5人そろって、一斉に放尿しているところを写されたこともあった。
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 それが、きょうはただ普通に立って写ればよいというのである。
 自然と、少女たちの表情も穏やかに、明るくなる。
 ただし、手を前で組むのははしたないということで、くれぐれも両手は後ろに回すようにということだけ、厳重に注意をされた。
 確かに野外撮影のため、今にも風で舞い上がりそうなスカートの前から手を離すのは、非常に心もとないものではあるが、これまでに行われた数々の羞恥撮影から比べれば、天と地ほどの差もある。
 5人の少女たちは、笑顔でカメラの前に並び、そして集合写真の撮影が始まることとなった。

 まず、1枚の写真が撮影された。

 5人の少女たちは、実に明るい笑顔で写真に収められた。
 だが、たった今撮影されたデジタルカメラの画像を、カメラに接続されたモニターで確認した玲子と亜紀子は、ちょっと困ったような表情になった。
 そう、どうも光の当たり方がよくなく、聖女学園のセーラー服特有のシースルー生地の透け具合が、いまいちわかりにくかったのである。
 そこで、玲子と亜紀子の指示により、少し立ち位置を変えて、もう一枚撮影することとなった。
 そんなことで担任の教師たちが悩んでいることなど知る由もない5人の少女たちは、なおも笑顔でカメラの前に立っている。
 そして、もう1枚、写真が撮影された。

 先ほどと同じように、笑顔で写真に写る5人の少女たち。
 そして、その写真には、日光によって生地がうっすらと透けて、ピンクの乳首をかすかに浮かび上がらせている5人の少女たちの姿が写されていた。
 玲子と亜紀子は、その写真の出来を見て、満足そうな顔でうなずく。
 だが、写真撮影はまだ終わりではなかった。

 2枚目の撮影の後、玲子と亜紀子の指示により、男子たちがカメラの周りに、ストロボのような機械を並べ始めた。
 そして、玲子と亜紀子によって、その位置や角度が厳密に調整され、再び写真を撮影することとなった。
 だが、次の撮影でシャッターが下ろされたとき、不思議とそのストロボのような機械は光を発することなく、ただカメラの横に立てられているだけのように見えた。
 少女たちは、その様子を見て、その機械が壊れているのだと思った。
 しかし、実は機械が壊れていたというわけではなかった。
 その機械は、誰にも気づかれることなく、きちんと自分の役割を果たしていたのである。
 玲子と亜紀子、そして機械の準備をしたクラスの男子生徒たちが、今撮影したばかりの映像をデジカメに接続されたモニターで確認する。

 そこには何と、ちょうど少女たちの胸と股間の部分の制服がほとんど透明に透けてしまっている映像が映されていた。
 そう、実は少女たちは知らないことだが、今、彼女たちが身に付けている制服は、特殊な化学繊維で作られた聖女学園特別仕様の制服で、ある特殊な波長の光を当てることによって、その部分だけが一気に透明度が上がる仕掛けになっているのである。
 そして、その特殊な光を発する機械こそが、先ほどカメラの横に設置されたストロボのような機械、すなわち透過光線照射装置なのである。
 だが、その光は人の目には見えないため、透過光線を浴びた少女たち本人すらも、その事実に気がつかない。
 制服の下に一切下着を身に着けることが許されない少女たちに、そんな破廉恥極まりない光線を浴びせ掛け、その唯一の衣服である制服まで透けさせてしまえば、もはや少女たちの恥ずかしい部分を隠すものは何もありはしない。
 しかし、まさか自分たちが普段身に付けている制服にそんな仕掛けがあるとは思っていない少女たちは、今、自分が胸も股間も晒した状態で写真に収められていることなど知る由もなく、笑顔を浮かべてポーズをとり続けるのであった。

 引き続き、もう一度機械の調整をしてから写真を撮影することとなった。

 次の写真では、部分的ではなく、全体に透過光線が浴びせ掛けられるようになり、少女たちの制服は、その全てが透けてしまい、その奥に隠されているはずの少女たちの肢体を、包み隠さずさらけ出していた。
 デジカメに写された映像をモニターで見ている男子生徒たちは、カメラの前に立っている制服を身に付けた少女たちと、モニターに映っているほとんど全裸の少女たちの姿を見比べて、妖しい笑みを浮かべている。
 5人の少女たちは、そんな男子たちの様子を、ちょっと疑わしい目で見つめるが、まさか、今、自分がヌード撮影をされているなどとは夢にも思っていないため、不思議そうに首をかしげるだけである。

 そして、亜紀子が透過光線照射装置についているボリュームのようなものを再調整した後、最後の写真撮影を行うこととなった。

 その最後の撮影でデジカメのモニターに映ったものは、何と、今、制服を身に付けているなどとは思えないほどに完全に制服が透けてしまい、もはや完全フルヌードで映っている少女たちの映像であった。
 そこには、今、彼女たちが着ている制服の影も形も映ってはいない。
 それはまるで、はじめっから素っ裸で野外に立っているかのような写真であった。
 いまだに、自分たちの恥ずかしい姿が写されているということに気が付いていない少女たちは、はじめと同じように明るい笑顔を浮かべたまま、その破廉恥な姿を写真に収められている。

 瑞穂の白い肌に、慎ましげな胸の膨らみと、うっすらと生えている陰毛。
 綾の小さく幼い身体に、ほとんど膨らんでいない胸と、シンプルなラインで作られた股間の割れ目。
 由紀の小柄な身体に、わずかに膨らみ始めた清楚な胸と、何にも彩られることのないツルツルの割れ目。
 希の程よく膨らんだ胸と、ちょっと濃い目の性毛に飾り立てられた股間。
 真由美の発育したプロポーションと、それとは不釣合いなほどに幼いたたずまいを見せる無毛の亀裂。

 今、ここに聖女学園2年女子の、天使のような笑顔と裸体を収めた1枚の写真が完成したのだった。

 これで、ようやく集合写真の撮影会が終わりとなった。
 5人の少女たちは、最後まで、今、自分たちが笑顔で恥ずかしい姿を写されたということに気が付くことなく、教室へと戻っていく。
 そして、このとき撮影された5人の少女たちの写真は、男子たちに極秘裏に販売されるとともに、卒業時に本人たち配られる卒業アルバムの中の1枚となるのである。
 少女たちは、卒業式でその卒業アルバムを渡されるまで、自分が今、恥ずかしい姿を晒したという事実を知らずに過ごすこととなる。


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