聖淫学園
〜聖淫学園の年越し〜


 あたし、坂上未由(さかがみ みゆ)。
 きょうは、うちの学校の年末年始の年越し行事について教えてあげる。

 年末の12月31日、大晦日。
 この日、あたしたちの学校では、紅組と白組に分かれて歌合戦をするの。
 やっぱ、これって日本の伝統でしょ。
 あ、でも紅と白に分かれるといっても、男子と女子で分かれるわけじゃないんだ。
 歌うのは、あたしたち女の子だけ。
 男子は観客、兼、審査員なの。
 あたしたち女子は、12月のはじめに紅と白のクジを引いて、チーム分けしてあって、それぞれ歌や振り付けの練習をするんだ♪
 それから、衣装作りもね。
 実は、この衣装作りがすっごく大変なの。
 まあ、それについては、実際にあたしが歌うときに説明してあげる。

 そんなこんなで、準備万端のあたしたちのオンステージよ。
 会場は、学校の体育館のステージ。
 1年生の子たちから歌い始めて、2年生のあたしたちは中盤が出番。
 あ、そろそろあたしたちの順番だわ。
 そうそう、あたしは小夜とデュエットなんだ♪
 あたしたち、今年ヒットした女性デュエットの曲を選んで歌うことにしたの。
 こう見えても、あたし結構、歌うまいんだよ。
 でもね、小夜なんか、いつも恥ずかしがってあんまり歌わないけど、あたしよりずっとうまいんだから。
 クラスで一番きれいな声しているんじゃないかな?
 あ、そんなこと言っている間に、あたしたちの番だ!

 あたしたちの前の女の子の歌が終わって幕が下りると、その子とあたしたちが入れ替わって、そしてまた幕が開いたわ。
 幕が上がると、男子たちの拍手の音と曲の演奏が聞こえてきた。
 あたしと小夜は、曲に合わせて振り付けをしながら歌い始めたの。
 ちなみに、今着ている衣装は、あたしが黄色のドレスで、小夜が水色のドレス。
 色違いだけど形は一緒よ。
 上半身は、ハイネックのタンクトップになっているんだけど、身体にぴっちりフィットしているの。
 あたしも小夜も・・・その・・・胸、小さい方だからこういうの着ると、余計にちっちゃいのが目立っちゃって・・・ちょっとコンプレックス。
 そんでもって、下はふわっとしたミニスカートのワンピースドレス。
 あたしたちの動きに合わせて、ミニになってるスカートがヒラヒラ揺れるの。
 かわいいでしょ♪
 この衣装で、歌に合わせて振り付けして踊ってるのよ。
 
 そして、Aメロを歌い終わってBメロに入ったところで、あたしたちステージ上の2人に、スポットライトが当たったの。
 その瞬間、男子たちの歓声が大きくなったわ。
 だって、あたしたちの衣装のスポットライトが当たった部分だけ、生地が透けて見えたんだもの。
 これが、あたしたちの衣装の仕掛けなんだ。
 このドレスはね、ちょっと変わった生地でできていて、強い光が当たると、透けて向こう側が見えちゃうの。
 今、スポットライトが当たっているのは、右側に立っているあたしの左胸と、左側に立っている小夜の右胸。
 客席から見ると、あたしが左側で小夜が右側かな?
 そのあたしたちのドレスの胸のところが、まるで丸く切り取ったみたいに透けて見えているの。
 え、下着?
 ここをどこだと思っているの?
 聖淫学園よ。
 下着を着ることなんて許されるわけないじゃない!
 だから、ライトアップされたあたしたちの胸は、小さな(・・・なんか文句ある?(睨))膨らみとそのてっぺんのちっちゃな乳首がドレスの上に浮き上がって見えてるんだ。
 う〜ん、我ながら恥ずかしい衣装〜〜!!!
 でもね、いい得点を取るためには、仕方がないんだ〜。
 だって、この紅白歌合戦の成績に、冬休みの宿題がかかっているんだもの!
 団体総合で負けたほうのチームは、普通の冬休みの宿題以外に、姉妹校の聖女学園の宿題課題が加わるんだ。
 その宿題課題っていうのが・・・ふつうの科目のやつはいいとして(いや、あまりよくはないんだけど・・・)それ以外のエッチな宿題が・・・すごいの。
 去年はあたしたちのチームが勝ったからよかったんだけど、負けたほうの子の宿題を見たら・・・あんな宿題、恥ずかしくってできないよぉ〜〜〜〜!!
 聖女学園って、一体どんな学校なの???
 あっちの子たちって、あんな宿題を平気でできるような女の子ばかりなのかなぁ?
 う〜ん・・・謎だ。
 とにかく・・・あれは絶対にやりたくない・・・。
 審査員の男子に少しでもいい印象をもってもらって、いい点とらなくっちゃ。
 そのためには、エッチな演出をしなくちゃいけないの。
 だから、みんなこの歌合戦の衣装や振り付けは、一生懸命、趣向を凝らして考えてきたんだよ。
 ほかの子たちの趣向については、また後でね。
 今は、あたしたちの歌が先決!
 あたしたちがBメロを歌っている間、細く絞られたスポットライトが、あたしや小夜の胸やおなか、お臍のあたりや太もも・・・って、身体じゅうを照らしていくの。
 そのライトの動きに合わせて、あたしたちの衣装が丸く切り取られて、ドレス一枚しか着ていないあたしたちの素肌を晒していったわ。
 このライトの動きも、かなりやらしいわよね〜。
 そのライトの動きに合わせて男子たちの視線があたしたちの身体に集中するのが、肌でわかるの。
 まったく、男子ってスケベなんだから!
 だけど、どんなに恥ずかしくても、ステージでは笑顔笑顔!
 なんたって、あたしたちの冬休みの運命を握っているのは、このエッチな男子たちだからね〜・・・サービスしないと♪
 
 うふっ、男子たちも焦れてきたわね。
 だって、スポットライトがあたしたちの身体の上を動き回っているんだけど、肝心の股間の部分は照らされていないんだもの。
 一瞬、股間の上をライトが通る・・・と思った瞬間に手で光を遮ってみたり・・・とかね。
 だけど、おあずけもここまでね。
 あたしたち、マイクを持つ手を口元に、そして反対の手をまっすぐ横に伸ばした状態で動きを止めてサビを歌い始めたの。
 それに合わせて、スポットライトがあたしたちの股間に・・・。
 とうとう、あたしと小夜のツルツルの割れ目がステージで丸見えになっちゃったわ。
 そう、あたしも、そして小夜もあそこにお毛毛が生えていないのよね。
 剥き卵みたいなパイパン割れ目が2つ。
 男子たちったら、歓声上げて拍手をしながら、あたしたちの恥ずかしい部分を見ているわ。
 やっぱり、これって恥ずかしい〜。
 あそこを見せるっていうのは、胸の100倍は恥ずかしいんだから。
 あたしも、小夜も顔真っ赤。
 あ、こら、そこの男子、双眼鏡を使うのは反則だぞ!
 うぅ〜、でも、歌っている最中だから何も言えないし〜、笑顔も崩せないし。
 少しは、あたしたち女の子の気持ちも考えてほしいものだわ(怒)
 とはいえ、こんなことで恥ずかしがっていたらダメよね。
 まだ、歌は終わっていないんだから。

 サビを歌い終わったところで、間奏。
 この間奏のところで、あたしと小夜は、2人でちょっとしたアクションを入れることにしたの。
 ステージの上を右に左に駆け回りながら、チアガールみたいに跳んだりはねたり。
 2人で馬跳びしたり、小夜に手伝ってもらってバック転したり。
 もちろん、フレアミニのドレス1枚しか着ていないあたしたちなんだから、そんなに激しい動きをしたら、チラチラ、恥ずかしいところが丸見え。
 馬跳びするときなんか、大きく脚を開いて跳ぶから、浮き上がったスカートの下は大開脚のモロ出し状態。
 馬になっている方も前屈しているから、後ろは恥ずかしい割れ目からお尻の穴まで丸見え。
 バック転なんかしたら、スカートなんてほとんど意味ないわよね。
 しかも、このアクションの間も、スポットライトはあたしたちの身体を狙いつづけていたもんだから、ほとんど裸も同然よ。
 恥ずかしいったらありゃしない!
 でも、やっぱり笑顔は忘れてはいけないわ。
 このぐらいやらないと、高得点は望めないもの。
 あたしたち、普段はこんなはしたないことするような女の子じゃないんだよ、ホントだよ!

 さー、あとひとふんばり。
 間奏のアクションを終えて、Cメロに入ると、あたしと小夜は向かい合って歌いながら、マイクを持っていないほうの手を、お互いのスカートにかけたの。
 そしてそのままお互いのスカートをゆっくりめくり上げていく。
 恥ずかしいけど、これも演出。
 スポットライトなしでも、あたしと小夜のパイパンのあそこが剥き出しになったところで、あたしと小夜は勢いよくスカートを引っ張り上げたの。
 その瞬間、ちょっとした抵抗とともに、ドレスからスカートがペリッて外れたわ。
 そう、これが最後のドレスの仕掛け。
 このドレス、スカートの部分が緩く縫い付けられているだけになっていたの。
 だから、少し強く引っ張ると、スカートのフレアの部分がこうやってすっぽりと取れちゃうんだ。
 これで、あたしたちは下半身スッポンポン。
 その状態で正面を向いて、最後のラストのサビを歌い上げるの。
 もう、こんな格好、恥ずかしいったらないわよ。
 でも、こうなった以上、変に恥ずかしがるよりも堂々としている方が、少しはマシだわ。
 あたしも小夜も、まるで普通の衣装で歌っているみたいに、普通に振り付けをして、脚でステップを踏んだりリズムを取ったりしながら最後まで歌ったの。
 終わった瞬間、大歓声。
 今までの出演者の中じゃあ、一番盛り上がっているんじゃないかな?
 あたしたちは、ステージのところで、声援をかけている男子たちに向かって、笑顔で会釈したり手を振ったり・・・。
 ねぇ、ちょっと・・・・・早く幕下ろしてよ・・・・。
 あたしたち下半身裸なのよ!
 恥ずかしいんだから!
 でも、なかなか幕が下りてくれない・・・幕が下りなくちゃ退場できないよぉ〜・・・愛想笑いも疲れてきちゃうし・・・。
 しかも、その間、ず〜〜〜っと、あたしたちの恥ずかしい割れ目が、男子たちに見られ放題なの。
 今まで堂々と下半身を晒しながら歌っていた手前、歌が終わったからっていってすぐに隠すと、なんか今までやせ我慢していたみたいで、余計恥ずかしい気がするじゃない?
 だから、今は・・・隠せない・・・・・小夜も同じ気持ちみたいね。
 トマトみたいに顔真っ赤にしているけど、あそこは隠せないでいるわ。
 できるだけ下の方は気にしないふりして振舞っているけど・・・あたしも小夜も、もう恥ずかしくて限界だよぉ〜〜〜〜!!
 あ、ようやく幕が下りてきた!
 ステージの幕が下りると・・・あたしと小夜は、恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら、急いでステージに落ちているスカートを拾い上げて、下半身を隠しながら、ステージを降りたの。
 いくら男子に受けるためとはいえ、恥ずかしかった〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
 でも、かなり好感触だったわ。
 これで、あたしたち紅組が一歩リードね♪
 

 ちなみに、あたしたち以外の娘たちも、いろんなことしたんだよ。
 ストリッパーみたいに、歌いながら衣装を脱いでいった子もいたわ。
 だけど、ただ脱ぐだけじゃ、うちの学校の男子たちは満足しないの。
 もっと、意外な演出とかで盛り上げないとね。

 そういえば、オナニーしながら歌っていた子もいたわね。
 でも、歌の途中でイッちゃって、最後の方は歌えていなかったわ。
 やっぱり、エッチなとこ見せながらも、最後まで歌いきるっていうのが、盛り上がるみたい。

 あと、鈴を鳴らしながら歌っていた子もいたわ。
 1年生の子なんだけど、どこに鈴を持っているのかなぁ〜って思っていたら・・・衣装を脱いだ瞬間!
 鈴が、その子の乳首とクリトリスにイヤリングみたいなのに糸をつけてぶら下げてあったの。
 しかも、その子・・・えっと・・・たしか月島このかちゃんっていったかな?
 このかちゃんって、その鈴をつけたまま、すっごく激しいダンスを踊っていたのよ。
 すっごく小柄で身体もまだ子供っていう感じなんだけど(まぁ、あたしもあんまり人のことは言えないけど・・・)、ステージの上を大きく跳んだりはねたり、しかもすごく身体が柔らかくて・・・まるで新体操の演技でも見ているみたい。
 動くたびに、リンリンって、鈴が鳴るんだけど・・・あれ、すっごくかわいくって・・・すごかったなぁ〜。

 そんなこんなで、白熱した紅白歌合戦は終わったの。
 結果は・・・うぅぅぅぅ・・・・あたしたち紅組の負け・・・・。
 あんなに頑張って歌って踊って脱いだのに(涙)
 白組優勝の決め手は、きっとあの5人ぐらいのグループでローター入れながら歌っていた子たちね。
 途中から、みんな悶え出しちゃって、みんなそろって股間を押さえて震えながら歌っていたのよ。
 あの状態で最後まで歌うっていうのは、すごいわよね・・・。
 歌い終わった後、みんな涙目になっちゃって、そしてみんなの足元に恥ずかしい水溜りができ上がっていたの。
 あれで逆転されちゃったみたい。
 あ・・・でも、もしかして、これで紅組の冬休みの宿題アップ決定?!
 あうぅ〜〜、あんな宿題、あたしたちホントにするの〜〜??!!
 あたしできないよぉ〜〜。
 でも、するしかないのよね・・・。
 ・・・来年は、もっと頑張らなくっちゃ!!
 

 そうして紅白歌合戦が終わると、もう夜の11時30分。
 ここからは、除夜の鐘よ。
 あたしたちは、急いで歌の衣装からいつものブレザー制服に着替えるの。
 そして、11時45分に、また体育館に集合。
 うふ、みんな、さっきまで破廉恥歌合戦をしていたとは思えないぐらい、清楚な出で立ちだわ。
 でも、これからやることも、十分破廉恥なんだけどね(笑)

 みんな集まったら、先生から30cmぐらいの糸がついた手のひらサイズの小さな鐘を受け取ったの。
 その受け取った鐘の糸を・・・あたしたち女の子の・・・敏感なところに縛り付けるの。
 え、敏感なところって・・・敏感なところは敏感なところよ・・・そう、ク・リ・ト・リ・ス。
 うぅ〜、さっきまでの歌合戦の余韻で、もうクリちゃんが固くなってるぅ〜・・・なんか手間が省けたような、情けないような・・・恥ずかしい・・・。
 とにかく・・・んっ・・・こ・・・こうして・・・・縛り付け・・・て・・・・と。
 ふぅ・・・やっぱり、あたしクリちゃんが敏感すぎ・・・。
 なんとか付けることができたわ。
 それにしても・・・鐘つけるだけでこんなになっちゃって・・・さっきの鈴の子みたいなことしたら、あたしの身体どうなっちゃうんだろう?
 ん・・・小夜、なんか手間取っているみたい。
 手伝ってあげよっかなぁ〜〜〜って思ったら、付け終わっちゃった。
 うぅ・・・残念(笑)
 こうやって、クリトリスから鐘を吊るすとね・・・糸が30cmぐらいあるから、ちょうどスカートの裾から糸の先についている鐘が出て、あたしたちの膝ぐらいのところにぶら下がって見えるのよ。
 これって、かなり恥ずかしい格好だと思わない?
 いくらその部分がスカートで隠れているっていっても、そんなところに糸がぶら下がっていたら・・・恥ずかしいところに付けているっていうことが、一目瞭然よね。
 こういうのって、ほんと恥ずかし・・・。
 この恥ずかしい状態で、女子がみんな、学年ごとに列になって並んで、両手を頭の後ろで組んで、両脚を肩幅ぐらいに広げて立つの。
 ここからが除夜の鐘の始まり。

 まず、きれいに並んだあたしたち女子全員の前に、ひとりずつ男子生徒が座るの。
 ちょうど、あたしたちの股間の前に男子たちの顔が来るわね。
 そして、あたしたち女の子の下半身に向かって手を合わせて(これって、かなり恥ずかしい・・・)から、あたしたちの股下にぶら下がっている鐘を、一斉に小さな鐘つき棒でついて鳴らすの。
―――リーン―――
 うくぅぅ・・・・
 鐘を鳴らされた瞬間、糸を伝わって、お豆ちゃんに、すっごい振動が来ちゃった・・・・。
 ちょっと・・・強く鳴らしすぎ・・・。
 そうして鐘を鳴らした後、男子はひとりずつ順番に位置をずらして、隣の女の子の前に座るの。
 そして、また下半身を拝んでから鐘つき。
 これを、108回繰り返すのよ。
―――リーン―――
「あくぅぅぅん」
 あ・・・今度は声が漏れちゃった・・・・(恥)
 ・・・でも、結構ほかの子も声を漏らしてたわよね・・・・。
 なんでも、クリトリスは女の子の煩悩が一番たくさん集まっているところだから、そこを直接鐘で清めることで、煩悩を捨て去るんだって。
 そんなのこじつけよね。
 だいたい、この学校の存在自体、煩悩のかたまりじゃない。
 そもそも、クリトリスに糸を・・・
―――リーン―――
 くぅぅぅっっっ・・・・し、縛って鐘を鳴らして・・・・
―――リーン―――
 はうぅっっ・・・・・ど・・どうして煩悩が消えるっていうの・・・・
―――リーン―――
 ふぁぁぁぁっっっ・・・・んもう!考え事もできないじゃない!!
 あ・・・こうやって何も考えないようにして煩悩を消すのかな?
 う〜む・・・妙に納得してしまいそうに・・・
―――リーン―――
 はひっっっ・・・・・なるわけないじゃない!!!!
 この除夜の鐘の間は、一切姿勢を崩しちゃいけないことになっているの。
 両手は、頭の後ろで組んだ状態。
 両脚は、肩幅に開いて鐘つきの邪魔にならないように。
 この状態で、クリトリスだけ刺激されるのよ・・・たまったものじゃないわ。
 あ・・・もう・・・濡れてきちゃってるぅ・・・
 おつゆが糸を伝って・・・・もう鐘まで垂れちゃってる・・・。
 周りの鐘の音も、だんだん湿っぽい音が混じってきているわ。
 小夜なんて、もう膝が震えているじゃない。
 まだ、20回ぐらいしか鐘を鳴らしていないのに・・・。
 でも、あたしも・・・声を殺せない・・・・。
 だいたい、みんな鐘を強く叩きすぎよ!
 乙女の敏感な急所につながっているんだからね!
 少しは優しくしなさいよ!
―――リーン―――
「くひぃぃっっっ!!」
 もういやっ!

 でも・・・かわいい後輩や憧れの先輩も一緒にクリトリス・・・じゃなかった、鐘をつかれて悶えている姿を見るっていうのは・・・なかなか楽しいかも♪
 あ、あそこにいるのはさっきの鈴の子、このかちゃん。
 さすがに、さっきまで敏感なお豆ちゃんに鈴をつけて飛び跳ねたりしていただけあって、余裕ありそう。
 鐘をつく男子に笑顔見せたりしてるわ。
 でも、鐘をつかれた瞬間は、さすがに眉間にしわを寄せて耐えている。
 それでも、また首をちょっとかしげて、はにかみながらスマイル。
 このかちゃんって、明るくてちょっとエッチでかわいい感じ・・・仲良くなりたいなぁ・・・。
 今度、部屋に呼んで、一緒にお茶してみよっかな♪

 あ、あそこにいるのは、園宮怜香(そのみやれいか)さんだ。
 3年生の先輩なの。
 怜香さんってすっごくきれいで、その上頭が良くて、学年でも男子を抜いてトップをキープしているっていう才色兼備。
 学校でも、いつも颯爽と凛々しく歩いていて、ああいうの、クールビューティーっていうのかな?
 この前、廊下で見かけたときなんか、通りかかった男子が怜香さんのスカートをめくろうとしたんだけど、その瞬間、怜香さんパチンって、その男子に平手打ちしたの!
 その男子、びっくりした顔して、すごすごと立ち去っていったんだけど・・・かっこよかったぁ〜。
 あたしなんか、スカートめくりされたら、キャーキャーいって逃げたり、声を荒げて怒ったり・・・とても怜香さんみたいには振舞えないわ。
 だけど、その怜香さんも、ここじゃあみんなと同じように脚を開いて手を挙げた無防備な格好で立っていて・・・、鐘を鳴らされるたびに身体を震わせてる・・・。
 普通だったら、声をかけるのもはばかられるような高嶺の花みたいな存在なのに・・・そんな怜香さんが男子にクリトリスをいじられて悶えるなんて・・・うちの学園以外の人だったら、とても信じられないわよね。
 でも、これが聖淫学園なんだぁ・・・ってつくづく思うわ。
 あ、次に怜香さんの前に座った男子、あのとき平手打ちされた男子だ。
 怜香さんも気がついたみたい。
 だけど、学校行事の最中だから・・・怜香さん目をそらせて黙ったまま。
 そして、鐘をつく瞬間・・・
―――リ〜〜〜〜〜〜〜〜ン―――
「はうぅっっっっ!!!」
 ひときわ大きな鐘の音と一緒に怜香さんの悲鳴が聞こえたの。
 怜香さん、膝をがくがく震わせてる・・・あ、今、鐘のところから雫がひとすじ落ちた・・・。
 だけど、あたしたち女子は動いちゃいけないの・・・怜香さんも、その男子の方をキッと睨みつけるだけ・・・。
 その男子が、すっごくいやな笑みを浮かべながら、立ち去っていったわ。
 でもぉ・・・そのあとから、怜香さんの鐘の音・・・みんな大きくなってるような気がする・・・。
 みんな、あの凛々しい怜香さんがどんなふうに乱れるのか、見てみたいんだわ。
 あれじゃあ、最後までもたないよぉ・・・怜香さんかわいそう・・・。
 でも、学校の行事だから何も言えないし・・・何もできないし・・・。
 うちみたいな学校だと、怜香さんみたいな人って、大変そう・・・。
 男子をもろともしないような強い女の子っていう一面と、その男子に絶対に逆らえない立場っていう一面・・・どんな3年間を過ごしてきたんだろう?

 ・・・って、ほかの人のことに気をとられている場合じゃないわね。
 あたしも・・・最後まで耐えられるかしら・・・・くぅぅぅ・・・・。

 そんなこんなで、30分ぐらいかけて、108回の除夜の鐘つきを終えるの。
 ちょうど年を越す0時をまたいで除夜の鐘を鳴らすんだ。
 終わった後は、みんな鐘をビショビショに濡らしていて、床まで蜜溜まりを作っちゃうのよ。
 あっちの方では、立っていられなくなって膝をついている子もいるわ。
 このかちゃんは、割りと大丈夫そうね。
 自分のオツユで濡れた鐘をものめずらしげに見つめて、指で遊んでる。
 怜香さんは・・・、汗びっしょりで息を荒げながら床に膝をついて・・・うわぁ・・・すごいオツユの量。
 ・・・あたしだったら、とても耐えられなかったと思う。
 それにしても・・・この除夜の鐘って、余計煩悩を生んでいるような気がするんだけどなぁ・・・・。
 う〜ん・・・。

 まあ何はともあれ、これで年越しの行事はおしまい。
 クリちゃんから鐘を外して寝ることになるんだけど、うちの学園では、12月31日の夜、つまり今夜から、あさって1月2日の朝までは、女子は寮に帰らないで、この体育館で寝泊りすることになっているの。
 そして、せっかく除夜の鐘で清めた身体だからということで、今夜のオナニーは厳禁!
 自慰禁止用に、女の子全員に鍵つきの貞操帯までつける徹底ぶり。
 もちろん、鍵は先生が持っているから、勝手にあけることはできないわ。
 そりゃぁ、こんなみんながいるところで率先して「しよう」とは思いたくないけど・・・でも、ここまでしておいて「するな」って言われると・・・・うにゅぅ・・・。
 ところで、お清めのためとかいって体育館にたかれたお香。
 去年もそうだったけど、これって催淫効果のあるお香じゃない?
 これだけあたしたちの身体を昂ぶらせておいて、お香まで使ってエッチな気分にさせておきながら、おあずけって、どういうことよ、信じられない!
 でも、貞操帯があっちゃぁ、なんにもできないから、体育館に敷いた布団にみんな寝るんだけど・・・やっぱりみんな寝付けないみたい。
 そりゃそうよね、あたしだって、なんか・・・悶々として・・・いくら脚を擦り合わせても収まらないし・・・・。
 よく見ると、みんな布団の中でもぞもぞしているけど・・・どうしようもないわよね・・・。
 ん・・・あの怜香さんも布団の中で身体を揺すらせているわ。
 才色兼備の怜香さんでも、クリトリスの刺激と催淫剤には勝てないのね。
 それもあんなに強く鐘をつかれてたら・・・ねぇ・・・。
 と、あたしが周りの様子をうかがっていると、
「ねぇ・・・みゆぅ・・・・・・・」
 と、隣で寝ている小夜が小声であたしに声をかけてきたわ。
「なぁに?・・・小夜」
 あたしは、布団の中で小夜の方に身体を寄せて、小声で応えたの。
「わたし・・・・・・眠れそうにない・・・・・・・・・」
 そう、小夜って、見かけの割りにしっかりものなんだけど、こういうエッチな薬とかを使われた責めに弱いのよね。
 まあ、あたしだって・・・こんな状態じゃあ眠れるものじゃないわ。
「・・・あたしも・・・・・・小夜・・・・・今年も・・・・・・・ね」
「・・・うん・・・」
 小夜は、顔を赤らめながらうつむいてうなずくと、自分の布団を抜け出して、あたしの布団の中に潜り込んできたの。
 ぐっと近くに来る小夜の顔・・・・やっぱし、小夜ってかわいい顔♪
 見つめ合っているあたしと小夜・・・そしてどちらからともなく、お互いの唇を触れ合わせたの。
 そう、身体が癒されないなら、せめて心を慰めて・・・。
 あたしと小夜は、ひとつの布団の中で唇を合わせながらお互いに抱きしめて、下半身の切なさを心で癒したの。
 去年も、こうして小夜と一緒に年を越したんだよね。
 耳を澄ますと、体育館のあっちこっちから、あたしたちと同じように身を寄せ合う女の子たちの甘い吐息が聞こえてくるわ。
 それに混じって、カツン、カツンって、貞操帯同士がぶつかる音も・・・みんな疼くのね・・・。
 あたしも・・・あそこが疼いて・・・腰が動いちゃう・・・。
―――カツン―――
 あたしと小夜の貞操帯がぶつかった・・・。
 あたしと小夜は、ちょっと気恥ずかしそうに見つめ合うと・・・そのままお互いの貞操帯をくっつけながら、一緒にクイックイッて2人で空腰・・・だって、収まらないんだもん・・・。
 でも、腰を動かすと余計にあそこが疼いちゃう・・・だけど止められない・・・。
 あたしと小夜は、下半身のむなしさを、お互いの口で埋め合わせるようにして、甘くて切ないキスを続けたの。
 ・・・でも・・・キスだけで・・・イッちゃいそう・・・・。
 これも・・・相手が小夜だからかな・・・・?

 こうして、新年の夜は、あたしたち女の子の甘く切ない吐息の中でふけていくの。
 学校行事ではないけど、あたしたちの中では、この新年の女の子同士の慰め合いを、「姫百合初め」って呼んでいるんだよ。


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