女子相撲大会とその後



 ある日のこと……職員会議において、ある提案がなされた。
 少し前に、体育の授業で行われた「相撲」についてである。
 日本の国技である相撲を学び、その形式美を愛でて正々堂々と闘う大切さを学ぶことができ、たいへん有意義な授業ではあったが、もの足りないところがあった……との意見が出された。
 それは、男子生徒と女子生徒の取り組みしか行われなかったことである。
 結果は女子生徒側の全敗であったが、それ自体は一概に間違いとは言えない。
 何かと思い上がりを見せて生意気な態度を取る女子生徒に対し、その実力と身の程を思い知らせるとい う教育的な効果は認められた。
 一方で、女子生徒の側に「負けて当たり前」という、やる気のない立合いが、しばしば見られたのが授業の趣旨に反し、不適切だったのではないかと疑問が呈されたのである。
 そこで、改めて女子生徒同士による相撲大会の開催が提案されることとなった。
 女子生徒たちにも、懸命に闘って勝つという成功体験を与え、真摯に闘う気概と精神、そしてその美しさを学んでほしいと配慮されたためである。
 もちろん優勝者にはそれ相応の褒美を与え、成績が悪かった者には罰を与えることになった。
 この発表は当の女子生徒全員を憂鬱にさせ、逆に男子たちを歓喜の渦に巻き込んだ。


 女子相撲大会は、とある土曜日に丸一日かけて行われることとなり、会場は学園の校庭とされた。
 女子生徒は強制的に全員参加とされたが、指導やボランティアで進行の手助けをする男子生徒は、任意による参加となった。
 結果的に全男子生徒が参加を表明したことは、男子生徒たちの献身的な奉仕精神のあらわれであるとされ、女子生徒たちにはこの男子生徒たちの気持ちを汲んで、真摯な気持ちで相撲大会に臨むことが求められた。


 大会当日……、1年生から3年生までの女子生徒全員、15人が横一列に校庭に並ぶ。
 すぐにでも闘えることの意思を示すため女子生徒は全員が素っ裸で整列し、力強く堂々とした有り様を見せるために腰の左右に手を当て、力強く脚を開き、胸を張る威風堂 々とした力士姿で土俵入りをした。
 しかしそれは、男子生徒から見れば、淫猥でどこか滑稽な15組のおっぱいとおまんこが並ぶ品評会に過ぎなかった。
 すべての女子生徒は、乳房の大きさや乳輪、乳首の色とサイズ、お尻の張り具合、そして陰毛の生え方から割れ目の長さ、色、質感まで、たっぷりと視認され視姦される。
 お触りだけは禁止されていたが、股間を間近から見詰めたり、乳首に触れる寸前まで顔を近づけたり、中には女子生徒の脚の間に仰向けに寝そべり真下からの股間絶景アングルで性器をしげしげと観察する男子生徒まであらわれていた。
 しかし、女子生徒はそんな男子生徒の行動に対して、不動の構えを保持しなければならない。
 たとえ性器に触れる寸前まで顔を近づけられ、クンクンと音を立ててその匂いを嗅がれて笑われようと、乳首に触れる寸前まで舌を伸ばされても、または柔らかな乙女の唇にキスするかのように唇を近づけられても、「不動心」を体現して見せねばならないのである。
 些細なことで動揺したり精神を乱すことは、これから神聖な試合に臨む身としてふさわしくない……と言い含められている。
 そのため女子力士となった女子生徒たちは、抗議の声どころか、一切の声を上げることすら許されず、顔を上げ、目を見開いてその姿を堂々と晒し続けなければならない。
 その「不動心」のありようも、大会の採点に影響するのである。
 
 「あっ!」と、最初に声を漏らしたのは2年生の高瀬真由美であった。
 唇に舌を近づけられ、そっちに意識を集中させられていたところ、股の間に潜り込んでいた男子に、不意にアナルに息を吹きかけられたのである。

「はいっ、高瀬真由美さん!」

 監督役の教師のひとり、北島玲子に指をさされて名指しされた真由美は、悔しそうに目をつぶり、両手を腰から外して頭の後ろで組んで「お仕置き願います!」と、脚を開いたまま上体を直角に前傾させ、お尻を後方に突き出す姿勢をとった。
 これらの姿勢を含む女子生徒たちの一連の行為は、前日まで毎日放課後に行われた予行演習を通じて、完璧な大会運びをするための行為として身体に教え込まれている。
 その訳は、音楽担当教師の中宮香織が持っているハンディカメラにあった。
 学園系列で初めてとなる大会ということで、一部始終を記録に残し、聖女学園の関係者上層部に送って評価してもらうのである。
 行われる仕置きに声を漏らすまいと、真由美は口を真一文字に引き絞った。
 まだ膨らみはじめたばかりの乳房が、左右両脇に立った男子におもちゃにされる。
 「不動心」を体現して立っている女子力士に対しては、触れることが禁止されているが、その一方で仕置き姿勢中の女子生徒は女子力士としての心構えが欠けているということで、その少女たちの乳房には触れてもいい決まりとなっているのである。
 ほぼ同時に玲子の手が鞭のようにしなり、真由美のお尻を左右一発ずつ打った。
 「気合注入」である。
 今回は2発だけだったが、起こしてしまった不始末によっては十数発も打たれることがある。
 次に玲子は、真由美の性器を正面でとらえるように背後にしゃがむと、ポケットから先端がゴムでできた特製ピンセットを取り出し、慎重に真由美のクリトリスを捉えてその皮を完全に剥いた。
 敏感な肉芽への刺激にも、真由美は口を引き絞って声を殺し続ける。
 その間に監督補助役の教師である紺野亜希子は傍らで催淫剤の入った瓶を開け、それに細筆を浸し、玲子に渡す。
 包皮を剥いているピンセットを左手に持 ち替えた玲子は、亜希子から右手で細筆を受け取り、皮を剥かれて剥き出しになっている真由美のクリトリスに、まんべんなく催淫剤を塗布していった。
 クリトリスを筆で撫で回される感覚に、真由美の口許はわずかに震えたが、辛うじて声を出さずに耐えることができた。
 このとき使用された催淫剤がそれほど強くなかったことも、幸いであった。
 とは言え、このとき使用された催淫剤が中程度以下のごく弱いものであったものの、それはこれから行われる相撲の勝負にとって大きなハンディとなるのである。
 お仕置きが終わると、玲子は腰を軽くポンと打ち「ヨシッ」と声を掛けて姿勢を戻させる。

 今回真由美が受けたものはごく軽いものだったが、違反の度合いや、お仕置き中に声を上げたり、身動きしたりした者には、さらに追加で重い仕置きが加えられることになる。
 それは催淫剤の種類や塗り方が変わるというものから、ときには教師の指による巧みな強制愛撫や、酷いときには裸に剥かれたクリトリスを指で弾かれたりもする。
 特に玲子によるそれは、千切れるような鋭い痛みとともに、後々までジンジンと痺れさせる効果があり、3年生の女子生徒ですら恐れ、反抗の気持ちを根元から根絶させる威力があった。

 この「顔見せ」ならぬ「裸見せ」は、およそ1時間弱、参加している男子生徒たちが納得するまで行われる。
 それはすなわち、男子生徒に狙いを定められた女子生徒は、自らがお仕置きを受けるまで逃れることができない運命にあることを意味していた。
 なお公然の秘密ではあるが、男子生徒たちはこの大会における女子生徒たちの順位を、賭けの対象にしていた。
 そのため自分の予想が有利になるように、女子生徒たちに仕置きを受けさせるよう圧迫したり、完璧な予想にするために入念な観察をすることで、自分たちの勝率を上げるべく手を尽くすのである。
 しかし、この「裸見せ」をする女子生徒の姿やお仕置きシーンを、純粋に心から楽しんでいたのも事実であった。

 ……結果、ただひとりを除いて全員に、何かしらの仕置きが与えられていた。
 最後まで胸を張り、声ひとつ漏らさなかったのは、生徒会長の三条院結衣香であった。
 何をされても微動だにしなかった結衣香は、途中から男子生徒たちの集中攻撃を受けていた。
 男子生徒たちは、耳やアナル、クリトリスといった敏感なところに強く息が吹きかけたが、その程度で揺らぐ結衣香ではなかった。
 さらに完全な違反ではあったが、数で勝る男子たちが結衣香を囲んで壁をつくって監督役の教師たちに見とがめられないようにしてから、結衣香のあらゆる部分に直接攻撃を加えさえしたのである。
 それでも結衣香は、不意にクリトリスを摘ままれてしごかれようと、アナルに異物を挿入されようと、膣に深々と指を挿入されて激しく出し入れされようと、眉す ら動かさずに耐えて見せた。
 最終手段とばかりに、強引に両の乳首を捻じって引っ張ったりもしたが、それでもなお動かない結衣香に男子生徒たちはついに根負けしたのである。

 最後まで胸を張り、声ひとつ漏らさなかった結衣香が前に出て中央に進む。
 そして大きく声を上げた。

「宣誓!
 我ら15人、神聖なる相撲道にもとづき、この晴天の空になんら恥じることなく、正々堂々と最後まで闘い抜くことを誓います。
 生徒会長、三条院結衣香」

 宣誓を終えると、すっと、結衣香が身体を左横に倒しつつ右脚をガニ股の姿勢から天高く上げた。
 ここをご覧ください……とばかりに恥ずかしい縦長の肉の割れ目のすべてが丸出しになる。
 あまりにもピンと上げているため、陰毛の生え具合から恥丘の膨らみ方、陰唇の色や形、頭を覗かせているクリトリス、後ろのアナルまでも露になり、さらには上がった脚につられて綻んでしまった陰唇の奥に潜む粘膜の色までも覗かせてしまっている。
 結衣香に続いて後ろの14人の女子たちも脚を上げた。
 少女たちのそれぞれのオマンコが、晴天の空の下で剥き出しになっていく。

 そのまま見せつけるように結衣香は頭の中でゆっくり5つ数える。
 そして脚を下ろし、大地を踏みつけ、ガニ股に腰を落とす。

「よいしょー!」

 15人の女子が声を上げた。
 次いで同様に左脚を上げて、左からのオマンコの眺めを晒してから脚を下ろす。
 「四股踏み」である。

 それが終わると、パンッと一斉に柏手を打ち、大会の開始を告げた。



 大会はトーナメントではなく総当たり戦とされた。
 各人それぞれが14回闘って順位を決定するのである。
 総試合数は105。
 校庭につくられた複数の土俵で試合は同時並行で進められる。

 行司はボランティアで参加した男子生徒の中からくじ引きで選ばれることとなり、当然ながら女子力士たちは選ばれた行司の指示に絶対服従しなければならない。
 また、審議を行う審判役も男子生徒が務めることとなった。
 審判役を兼ねた観客となった男子生徒たちは、まさに砂被りの特等席で女子生徒たちの取り組みを見守るのである。


 【第一試合】 一番土俵 三条院結衣香 対 水野由紀
 
 まず、土俵上にて両者ともに先ほど同様の恥部を晒す「四股踏み」を2度ずつ繰り返し、見守る男子たちの目に、そしてハンディカメラのレンズに、互いの羞恥の割れ目のすべてを堂々と晒さなければならない。
 次に「力水」であるが、体育の授業では指マンオナニーによって愛液を垂らし、それを「力水」として手ですくって飲み込むよう指導していたのだが、今回は授 業とは違って一日がかりとなる長丁場の大会であることから生徒の体調を考慮し、柄杓に入れた特製の水を与えることに変更された。
 この特製の水には各種ミネラル のほか、少量の利尿剤と体内から効果を発揮するタイプの催淫剤が加えられている。
 すべては、女子生徒たちの体調とスムーズな大会運営のために必須と考えられ用意されたものである。
 この大きめの柄杓に入れられた特製「力水」を、選手である女子生徒は必ず2杯飲み切らなければならない。

 次に「塩まき」であるが、これは授業のままに取り入れられ、取り組みをする両者はガニ股で軽く腰を落とした姿勢になって、両手を使った本気のオナニーを行わなければならない。
 目的は土俵上に「塩」ならぬ「潮」をまくことであるため、自らの性器、性感帯を激しく弄り回し、ただの絶頂ではなく潮吹き絶頂に至ることが要求される。
 あくまで目的は「潮まき」つまり「潮吹き」にあることから、ただの自慰絶頂では認められず、「潮」を噴出させるまで場合によっては2度3度とオナニー絶頂を続けねばならないこともある。
 また、この両者見合った状態での本気オナニーには、「正々堂々と闘う」という意志を示す意味も含まれている。
 というのも、国技であり授業の一環とは言え相撲は格闘技であることから、危険な投げ技や押し出しによって未成熟な幼い女子の身体や肌に傷をつけてしまう可能性がある。
 そうならないように……という意見が取り入れられ、決まり手は授業でも採用された「逝かせ落とし」、つまり相手のオマンコを刺激して立っていられないほどの快楽を与え て膝をつ かせる……という技のみに限定されたのである。
 だからこそ、まわしは不要とされ全裸での取り組みとなっているのである。
 つまり、この両者相対した上で行われる「潮吹き」オナニーは、「わたしはクリトリスをこんなふうにしごくと感じます」「わたしは指を2本を膣に出し入れ しながらクリトリスもこんなふうに弄り、とどめにGスポットを刺激すると果ててしまいます」と、互いに自分の弱点を相手に見せてから闘うことを意味する。
 授業では最低でも2回の「潮まき」を指導されていたが、今回は試合数も多いことから1度の「潮まき」で良しとされていたものの、対峙する両者の息の合ったほぼ同 時タイミングでの「潮まき」が好ましいとされた。
 その判断は行司役に選出された男子生徒に一任されており、あまりにも息の合わない不細工な「潮まき」は、両者やり 直しを命じられることもある。
 特に厳しい行司役のときには、わずかなタイミングのずれも認められず、寸分たがわぬ同時潮吹き絶頂が要求されることもあった。
 「潮まき」が遅れてしまう選手には、行司の判断で即効性の催淫剤を塗りつけることもあるが、それを行われること自体が減点となってしまう上に、その直後 の試合でも催淫剤の効果が残ることで、塗られた選手は圧倒的に不利になってしまうため、女子生徒たちはそうならないように精一杯のオナニーをすることを求められる。

 「潮まき」が終わると両者は中央の仕切り線の前に立ち、しゃがんで両膝を可能な限りにいっぱいに開く。
 蹲踞である。
 
 「はい、見合って〜」という行司の掛け声で両者は互いの性器の陰唇に両手の人差し指を当てて押し開き、オナニーで潮吹き絶頂に至った直後の秘肉をあからさまに公開する。
 これも「正々堂々と闘う」ための儀式で「わたしのオマンコは今こうなってます」と露にし、相手に自分の性器をどう攻略させるか考えさせるための行為となっている。 
 一連の行為に見物人の男子生徒たちはいやらしい視線を遠慮なく注ぎ、向かい合ってのガニ股本気オナニーによる「潮まき」のときにはヤジを飛ばしながら声援を送っては笑い転げ、女子生徒自身の手で丸出しにしているオナニー絶頂後の性器を品評して楽しむのである。
 
「はっけよ〜い、のこった!」

 行司はたっぷりと時間をとり、見物人の男子生徒たちに両者のズブ濡れオマンコ丸出しショーを堪能させてから合図を出す。
 結衣香と由紀は同時に立ち、ともに相手の股間……すなわち性器をに手を伸ばす。
 
「ふうっ」

「くっ」

 自分の指で触れるそれとは明らかに違う感触を敏感な部分に受けて、ふたりは戸惑った。
 学園生活の中でその部分を自分で弄らされたり、残酷な器具や、乱暴な男 子の指で掻き回されることは数多くあるが、同性の、しかも教師ではなく同年代の生徒の指で愛撫される経験は、あまりない。
 その細く小さな、どこかいたわるよ うな優しい指遣いの新鮮さに、互いに狼狽していた。
 観客の男子生徒たちから歓声が上がり、品のない笑い声とヤジが飛ぶ。
 それは言いようもないほどに、滑稽な姿であった。
 素っ裸の少女たちがガニ股で身を寄せ、お互い直前に潮吹き絶頂を果たしたオマンコに手を伸ばして弄り合っているのだ。
 見 ようによっては、それは相撲で言うところの「まわしの前みつを取り合っている」状態に似てはいるものの、両者にまわしはなく、性器を弄り合っているに過ぎない。

「はい、はっけよい!」

 行司役の男子生徒が声をかけ、組み合っている結衣香と由紀のお尻をペチペチと平手で叩く。
 行司には相当の裁量が認められており、基本的には大きく逸脱しなければなにをしても自由であり、力士役の女子生徒は絶対服従を強いられるのはもちろんのこと、不服がありそうな態度を見せることすら許されていない。
 土俵の周りではハンディカメラを手にした中宮香織が忙しく動き回り、弄り合う股間をズームで捉えたり、互いの表情を捉えたりと精力的に撮影している。

「んっ、んん〜」

 次第に由紀が追い込まれていく。
 結衣香の指は2本とも由紀の膣内で忙しく動き、もう片方の手でクリトリスも摘んで責め立てているが、一方の由紀は防戦一方となって、手も止まってしまっていた。

「いいぞ〜、そこだ結衣香ちゃん」

「負けるな、押し返せ、由紀ちゃん」

 実際の相撲のように結衣香の指から逃れようとジリジリ後退する由紀と、それを追う結衣香。
 ついに由紀は土俵際まで押し込まれてしまった。
 通常であればこのまま押して土俵から出せば「押し出し」となるが、この相撲では「逝かせ落とし」以外の決まり手は封じられている。

「のこった、のこった」

 行司は「これ以上下がるな」と由紀に警告を与えた上で、由紀のアナルに催淫剤入りのローションがたっぷり塗られたアナル用バイブを半分ほど挿入させた。

「あっ! イ、イヤッ!」

 これは後退してしまう力士に敢闘精神を呼び覚ます有効な手段とされている。

「のこった、のこった」

 掛け声とともに、行司が由紀のお尻の穴にアナルバイブを出し入れさせる。
 進退窮まった由紀は、ここぞとばかりに攻勢を強める結衣香の指に翻弄され、遂には断末魔の喘ぎを漏らした。
 ガクガクと由紀の膝が揺れる。

「そんなっ! あっ、あっ、あっ、あああぁぁ〜」
 
「いいぞー! さっすが結衣香ちゃん」

 男子たちに笑われながら、由紀は土俵上で全裸ガニ股姿のまま絶頂を迎えた。
 しかし、それでもまだ決着ではない。
 逝かせることで膝をつけさせなければ「逝かせ落とし」とは認められないのだ。

「はい、はっけよい」

 行司が再開を促す。
 結衣香が逝ったばかりの由紀の性器に手を伸ばす。
 もはや闘う意欲を失くした由紀は「来ないで」とばかりに、両手を胸の前でたたむ。
 しかしギブアップは許されない。
 たとえ本人が負けを認めて自ら土俵に膝を着いたとしても、それでは「逝かせ落とし」とは認められない。
 あくまでも、逝ったときの衝撃によって膝をつかねば、決まり手として認められないのである。
 既に死に体、なすがままとなってしまった由紀に結衣香は遠慮なく攻勢を強めた。
 どの道、どちらかが「逝かせ落とし」にならなければ勝敗は着かず、延々と恥辱の行為を強いられるだけなのである。
 行司は、立ってられずに結衣香にしがみつこうとする由紀の両手を離し、尻込みするお尻を叩き、閉じてしまいそうになる両膝の内腿を叩いて警告した。
 力士はどれだけ弄られようと、その膝を閉じることは許されない。
 敗色濃厚であろうと正々堂々と性器を晒して闘わなければならないのである。

 なす術のすべてを失った由紀は、あえなく2度目となる恥辱の大往生を晒して膝をガクガクと震わせた。
 そこを好機と捉えた結衣香が乱暴なほどの手管で由紀の性器を弄る。

「ヒッ……ッ……ッ……!!」

 もはや言葉にならない悲鳴を漏らし、由紀は連続アクメに襲われてペタンと尻もちをついた。
 行司の軍配が結衣香に上がる。
 由紀はお尻を土俵についたままで力なくだらりと開いた脚を閉じることも叶わず、逝きっぱなしの状態で潮を吹く様を満座に晒した。

 結衣香の完勝である。

 この一戦に関しては文句のつけようがない決着であったが、場合によっては観客兼審判の男子生徒たちから「物言い」がつくこともある。
 物言いがつくと、審議の結果、行司の判定が無効となった場合、最初から取り直しとなってしまうのだった。

 結衣香はいまだ開脚姿でお尻をついたままの由紀に手を伸ばし、その膝をそっと閉じさせ、手を取って起こしてあげ、「ごめんなさい」と小声で謝った。
 結衣香にはある決意があった。
 絶対に負けない――全勝する、と。
 その理由は中宮香織教師が持っているハンディカメラにある。
 結衣香は、そのカメラの向こう側にいる人間たちに殺意にも似た視線を向ける。
 大会前、学園関係者上層部に映像を送ることが決定したときに、結衣香に深い因縁のある者たちもこの映像を見るのだということをうわさで耳にした。
 結衣香がこの学園に送 られることになった、その原因をつくった奴らである。
 三条院家を卑怯な手を使って没落させた奴らであり、結衣香にとってはどれほど憎んでも憎み足りない、殺 しても飽き足りない怨敵である。
 あろうことか、その仇敵が後から見るとわかっているカメラの前で結衣香は素っ裸になり、高々と脚を上げて性器からアナルまでを晒し、挙句にガニ股での本 気オナニーで潮吹き絶頂まで見せなければならないのである。
 女子相撲と称し、学友たちと性器を弄り逝かせ合う変態プレイを行わなければならないのである。
 きっと彼らは、この惨めで浅ましい姿を笑うだろう。
 あれがあの三条院家の娘のなれの果てだ……と。
 可能であるなら、舌を噛み切って自害したいほどの屈辱であ る。
 しかし、それはできない。
 どんなに恥をかこうとも、惨めな恥辱の泥の中に沈もうとも、結衣香は生から逃げる道を選ばない。
 復讐と三条院家の立て直し――そ れこそが結衣香の生きる道である。

 ならば……。
 ならば逆に中途半端にではなく、むしろ誰よりも脚を高々と上げる。
 しっかりと膝を開いて腰を落とす。
 性器を晒す姿を笑いたければ笑うがいい。
 形ばかりでな い、本気のオナニーを見せる。
 決して恐れは見せない。
 潮を吹いてアクメに陥る様を晒す。
 その汚れた性器を自ら開いて見せる。
 それらを堂々と行う。
 惨めで あり、恥知らずな行為であっても、だらしない、情けない姿にはしない。
 そうして全勝してみせる。
 気概は失わない。
 折れない。
 どれほど破廉恥な行為を強 いられようとも……だ。

 それが結衣香の決意であり、今できる最大限の闘いでもあった。



 この大会を通じて女子生徒が学ばねばならないもののひとつに「正々堂々」という理念が掲げられている。
 それを体現させるため、学園は大会中の全ての女子にトイレの使用を禁じた。
 理由のひとつには、神聖な相撲の取り組みの最中に土俵を離れること自体が礼儀に反するため。
 そしてもうひとつの理由として、用足しも、なんら隠すことなく堂々と行うべし……というのが、理念に則った考えとされたためである。
 最初にその洗礼を受けたのは、1年生の雨宮恵子であった。
 試合ごとに飲まされる「力水」には利尿剤が混ぜられている。
 とうてい我慢し続けることができるものではなかった。

「雨宮恵子……1年生です。
 ほ、放尿いたします……」

 宣言して、プラスチック製の大きなタライを跨ぐ。
 腰をわずかに落としてガニ股に膝を開き、両手で陰唇を開く。
 そうしてカメラの前で立ちションをして見せなければならないのである。
 見物する男子生徒たちにゲラゲラ笑われながら、割れ目から勢いよく噴出する尿がタライの底を叩く。
 この屈辱的なオマンコ オープンの立ちション ショーは、全員がそれぞれ10回前後も行うこととなった。
 それは気高い決意を秘めた結衣香であっても例外ではない。
 いかに強い決意を固めようとも、利尿剤の効果と生理現象から逃れることは、いくら結衣香でも不可能である。
 しかし、放尿中であっても結衣香がカメラのレンズに向ける視線には殺意にも似た光が宿っていたのだった。
 
 男子生徒たちは、試合ごとに行司を決めるくじ引きに一喜一憂した。
 先にも述べた通り、試合における行司の権限は絶対である。
 その横暴ぶりは、3年生 坂下亜美 対 2年生 佐藤希 の試合でも存分に発揮された。
 行司の当たりくじを引き当てた2年生の男子生徒は、両者が四股を踏む際、その脚を高く上げた瞬間に触れんばかりに顔を近づけて、じっくり両者の股間を凝視した。

「うっわ〜! すげぇ、この眺め。
 ほんと丸出し。
 はははっ、よ〜く見える。
 ふうん、亜美先輩って、ほんとに生えてないんだね。
 パイパン マンコってやつ?
 オマンコもなんか小ぶりだし、ほんとに3年生ですか? これ」

「逆に希ちゃんはボウボウだねー。
 これはこれで生え過ぎでない?
 ジャングル マンコだね。
 なん かじゃまっけ……ほれっ」
 ……と、息を吹きかける。
 
 ふたりは、ともに気にしている陰毛について批評されて赤面するものの、四股踏みを止めることもできず、もちろん抗議の声を上げることもできない。
 どれだけそこの造りを笑われようと、少女たちはただ耐えるしかないのである。
 しかし、ふたりの受難はこんなものではすまなかった。

 行司役の男子生徒はふたりが「潮まき」のためのオナニーを開始すると、あろうことか勝手に手伝いをはじめたのである。
 羞恥と屈辱に耐えながら腰を軽く落としたガニ股姿でオナニーに没頭する2人の乳房を揉み、乳首を摘まみ、オマンコも弄り回し、減らず口での余計な寸評も忘れない。

「胸も希ちゃんの方が発育いいね。
 あ、でも先輩の乳首、好みだな。
 こりこりして気持ちいい。
 あははっ、濡れてる、濡れてる。
 ねえねえ、なに考えてオナってるの?
 ホント女子ってやらしいよね。
 ふつう、人前でこんなの絶対やらないんじゃない?」

 誰も望んでやっている訳ではない。
 反論の言葉を飲み込み、ふたりは聞こえないふりをしながら恥ずかしい行為に没頭するほかなかった。
 小さな呻きを漏らして、まず亜美が絶頂を迎える。
 が、それはごく浅く、潮を吹くまでには至らなかった。
 次いで希も逝くが同様である。

「ははっ、逝った、逝った。
 でも、潮出てないね。
 ただ汁を垂らしただけじゃない。
 はい、やりなおーし、残念でした。
 欲しければ催淫剤あるけど使う?
 なんなら僕が塗ってあげようか?」

 行司の提案を無視して両者とも2度目のオナニーを開始する。
 しかし、またも行司の男子に邪魔をされる形になり、なんとか絶頂まではいくものの「潮吹き」には至らない。
 これ以上「潮まき」だけで時間を取る訳にはいかず、様子を監視していた教師の玲子がふたりに指示を与えた。
 勝ち誇ったように軽薄に笑う行司役の男子生徒に、亜美は羞恥に身を染めながら土下座し、希も悔しそうな表情でそれに続いた。
 教師の指示命令は絶対である。

「わたしは……潮まきひとつ満足にできない……む、無能……です。
 どうか、お持ちのお薬をオマンコに塗ってください。
 お願いします」

 ふたりはそう言うと、膝を立てて左右に開き、自分で自分を拘束するように腿の裏から手を回して陰唇を大きく開いて見せた。
 連続で2度逝ったふたりの肉裂が、並んで丸出しになる。

「ははっ、オマンコ丸出し。
 ふたりともベットベトじゃん、湯気でも出そう。
 よく恥ずかしくないね〜」

 行司役の男子生徒はポケットから筆と小瓶を取り出し、小瓶の中の粘着質の液体を筆に含ませると、鼻歌混じりに彼女らの性器に塗りはじめる。
 亜美は「奥まで……お願いします」と、指を使って膣穴を広げて剥き出しにし、希は「クリトリスに……たくさんください」と、包皮を剥いて腰ごと突き出して見せた。
 もちろんそれは、背後に立っている玲子の命令である。
 そしてそんな姿も、カメラで余すところなく撮られるのだった。
 そうして催淫剤をたっぷりと塗られながら敏感なところを筆でイタズラされたふたりは、お礼を言わされてから四股踏みからの立ち合いを再開し、ふたり同時の「潮まき」にやっと成功したのだった。


 それでは、行司に選ばれなかったくじ運の悪い男子たちは指を咥えて見ているだけなのか……、というとそれは違う。

 三年生 飛鳥真帆 対 二年生 高瀬真由美

「あはははっ、みごとなパイパン オマンコ対決!」

 そう揶揄されたふたりの闘いは、真由美が絶頂を迎えて膝をつき勝負あったかに見えた。
 が、観客のひとりの男子が札を上げたのである。
 それは「物言い」の宣言を意味する札だった。

 「物言い」が出された場合、その勝負は審議に入る。

 普通の相撲で「物言い」がつく場合というのは、どちらが先に土俵に膝や手をついたか、どちらが先に土俵から出たかが微妙な場合に行われる。
 しかし、聖女学園の女子 相撲の場合は「逝かせ落とし」の真偽を確認するため……すなわち八百長ともいえる「無気力試合」ではないか、と疑いを持たれた場合に使用される。

 この際、疑われるのは負けた方である。
 アクメに陥ってもいないのに、そのふりをして膝をついたのではないか?
 もしくは、耐えられる程度であったのにわざと膝をついたのではないか?
 ……と疑念を持たれたときに「物言い」がつくのである。

 この場合、敗者となった高瀬真由美には、「間違いなく自分はアクメに陥り、かつそれが立ってられないほどのものだった」と白日の下に証明しなければならない義務が発生する。

「確認を……オ、オマンコの確認を……お願いします」

 疑いを持たれた者は自ら潔白を証明するために、唯一の証拠となる部位を臨時審判団となる男子観客全員に観察してもらい、納得してもらわなければならない。
 そのため、真由美は土俵上に上がってきた男子生徒たちに囲まれて見下ろされる格好で仰向けに寝転び、両脚をいっぱいに開いて腰をふたつ折りにするマングリ返しのポーズをとり、恥ずかしい部位の検査を自ら哀願しなければならないのだ。
 どれどれ……と、男子生徒たちは逝った直後の真由美の秘部を真上から覗き込み、批評し、あざ笑い、おのれの指までも挿入し、クリトリスをも無遠慮に摘まむのである。
 それでもそれはまだ穏当なやり方であり、臨時審判団には無制限の手法による確認行為が認められているとともに、どんな種類の器具や薬剤の使用も許可されている。
 今や真由美の膣内には3人の男子の人差し指が1本ずつ、合計3本入れられて掻き回されており、クリトリスはまた別の男子が執拗に捏ね回し、両の乳首もそれぞれ別の男子に摘ままれていた。
 それぞれの指先が好き勝手に動き回り、真由美の敏感なところに次から次へと桃色の刺激を送り込んでいく。
 その無遠慮な狼藉に、真由美の身体は昂りを抑えることができない。
 しかしそれらよりも激しく、そして最も真由美を追い詰めていたのは、アナルに入れられたバイブの存在であった。
 そここそが真由美の最大の弱点であり、今まで手つかずにされていただけに、そこを嬲られるのは致命的な結果をもたらしてしまうのである。

「うううっ、うっ〜〜〜!!」

「ぎゃははっ! 逝った、逝った。
 すっげぇ逝きっぷり。
 おいっ、押さえろ。
 釣り上げた魚みたいに跳ねてるよ」

 今まで見ているだけで触れることのできなかった男子生徒たちは、そのうっぷんを晴らすように、やっと巡ってきたチャンスに一切の手加減もなしに玩弄を加え続ける。
 永遠に続くとも思われるこの魔手から逃れる方法は2種類しかない。
 男子生徒たちが飽きて離れるのを待つか、または……

「……ゆ、ゆるして……ごめんなさい……。
 わ、わたしが……」

 嘘の罪を告白することである。
 ……実際には逝っていなかった……膝をつくほどの絶頂ではなかった……と、「無気力試合」で八百長を演じたことを自白するのである。
 非を認めれば検査の必要もなくなるので、臨時審判団も退かざるを得なくなる。
 とは言え、それはそれで「敢闘精神」の欠如、神聖な闘いを汚したとして減点と重い罰が加えられることになるのだが……。

 真由美はお尻を突き出し、教師の玲子が「よし」と言うまで男子生徒たちにぶたれ続け、お尻と瞳を真っ赤に染めさせられた。
 それから、もう一度はじめから取り組みを再開するのである。
 四股踏みから潮まき、そして立ち合い……。
 当然それは、「物言い」がついた真由美だけではなく真帆も、改めて恥辱を味わうことを意味していた。

 この「物言い」を宣言する札はいつでも出せるわけではなく、学園から与えられる枚数は決まっている。
 どうしたら札を手に入れることができるのか……ありていに言えば金である。
 学園への寄付という形で「物言い」の札を購入するのだ。
 そのためあまりに乱発することはできず、札を持つ男子生徒も自分の好みの女子生徒が出る取り組みを狙って出すのである。



 15人の女子たちに最大限の羞恥と屈辱を与え続けながらも試合は順調に消化されていき、ついに最後の1試合を残すのみとなった。
 しかも、両者全勝同士の対決となり、これで勝った方が優勝となる優勝決定戦。

 【最終試合】 三年生 三条院結衣香 対 三年生 柴谷乃梨香

 ここまで結衣香は13試合中15回の絶頂を、乃梨香は13試合中20回の絶頂を迎えている。

 「四股踏み」により高々と足を上げた両者の股間は、それまでの恥ずかしい激闘の痕跡をありありと示し、溢れ出た愛液によってドロドロのぬかるみ状態である。
 瞬間、結衣香のそこが日の光を反射して哀しくキラキラと輝いた。
 女子力士たちは濡らしてしまったそこを拭うことすら許されていない。
 ありのままの姿を晒すこと……そう言い聞かせられていた。

 もうこれ以上逝きたくない……と願いつつ「潮まき」を遂行するために指を使いはじめる両者だったが、彼女らの秘部は本人たちの理性を裏切り、受けた刺激がさらなる疼きを発生させ、より強い刺激を求めて指の動きを加速させていくことになるのだった。
 クチュクチュと、相対する2人の股間が淫らに鳴る。
 互いに目を逸らす。
 最終戦ということもあり、土俵の周りを大勢の男子が囲み、ふたりの恥態に熱く淫らな視線を注いでいる。
 そんな中で、素っ裸の結衣香と乃梨香はガニ股で相対し、互いの秘部を弄り合う本気のオナニーを晒していた。
 やがて快楽の汁が指を伝い、抗えない快楽にビクビクと裸身が震え、泣き声にも似た呻きが唇から漏れ出し、指を抜いた瞬間にふたりの割れ目から絶頂の証である潮が噴出する。
 それは何度強いられようと慣れるはずもなく、結衣香と乃梨香の精神を辱めてはその気力を奪い、同時に体力をも削った。
 しゃがみ込み、蹲踞の姿勢で指を陰唇にあてがい、湯気が立つような秘部を開いて見せ合う2人。
 それをゲラゲラと指を差して笑う男子たち。
 片や、仇が後で観るであろう試合で意地でも膝をつくわけにはいかない結衣香。
 片や、たとえ淫らな競技とは言えどもスポーツ万能を自負している自分が体力勝負で負ける訳にはいかない乃梨香。
 互いの意地がぶつかる大一番がはじまろうとしていた。

「はっけよ〜い、のこった!!」

 行司の合図で両者同時に立ち、互いに相手の秘部に指を伸ばした。

「ふっ!」

「んんっ!」

 どちらも受ける快楽に耐えながら、責める指を止めない。
 守勢に立たされれば一気に持っていかれてしまうのは明らかだった。
 結衣香は不屈の心で気力を振り絞り、攻撃こそが最大の防御、とばかりに前に出る。
 結衣香の180度近く開かれた両膝と乃梨香の180度近く開かれた両膝がぶつかる。
 その衝撃に、一瞬、乃梨香の足元が揺らいだ。
 勝機だと思った結衣香が果敢に手を伸ばす。
 ……そのときだった。

「……っ!!」

 突然、結衣香のアナルに甘い衝撃が走った。
 背後に回っていた行司役の男子生徒が、結衣香のアナルに細身のバイブを突き入れていた。
 別に、結衣香が土俵際に追い込まれていた訳でも、取り組みが膠着した訳でもない。
 単純に、行司の気まぐれで行ったバイブ挿入であった。
 しかし、この面白半分に行った男子生徒の行為で、戦局は一変する。
 完全に意識の外にあった部位を玩弄され、そこから生じる甘い悦楽に結衣香の動きが止まった。
 降って湧いたその一瞬の隙を見過ごす乃梨香ではない。
 ここぞとばかりに2本挿しの指を出し入れし、深くえぐり、かぎ状に折り曲げて結衣香のGスポットを捉える。
 ……と同時に、もう一方の手で結衣香のクリトリスを摘まみ、激しくしごいた。
 Gスポット、クリトリス、アナルの3ヶ所責めである。
 誰しも快楽には勝てない。
 信念も矜持も気力をもってしても抗えない。
 それが結衣香を含む女子生徒全員が、学園で学ばされた真理である。
 無慈悲な快楽の痺れに侵される結衣香の膝から、力が抜けてゆく。
 腰が震えて落ちる。
 ゆっくり、スローモーションのように土俵が近づく。
 誰の目にも、結衣香自身にすら負けは見えていた。
 ……が、土俵に落ちていく結衣香の目の前に、憎い仇の歓喜の顔が浮かんだ。
 ニヤニヤと笑っている……よだれを垂らして……でっぷりとした腹をさすって……
 殺意にも似た憎しみの炎が、快楽に奪い取られたはずの筋肉と神経のコントロールを、力を、一瞬よみがえらせた。
 結衣香は墜落寸前の飛行機の操縦桿を引くように、必死に自身を引き絞る。
 土俵につく寸前だった両手で両の足首を掴んで、爪を立てた。
 知らず唇噛んでいた。
 血の味がする。
 過去の憎しみと今の痛みに全神経を集中させる。
 三条院結衣香は、抗えるはずのない快楽を気力で押し潰してみせた。

 一方、乃梨香は落ちる結衣香を見て、勝利を確信していた。
 行司役の男子生徒が結衣香のアナルに何かをしたのも気づいていた。
 気の毒だとは思ったが勝負である。
 逆に自分が男子生徒に何かされていたかもしれないのだ。
 勝利を手にする瞬間、ふっと力を抜いたそのとき、急所を捉えられていた。
 結衣香の指に……。
 途端に快楽の甘い痺れに全身が麻痺した。
 乃梨香もまたギリギリの状態だったのである。

「うっ……あっ、あぁっ!」

 一旦 気を抜いてしまった肉体はすぐには戻らない。
 一気に飲まれる。
 乃梨香の視界が白く輝いた。

「んあああぁぁぁっ!!」

 逝った。
 逝かされた。
 膝に感じる土の感触で、乃梨香は自分が負けたことを知った。

 結衣香の執念がもぎ取った、大逆転勝利である。



 全ての試合が終了し、女子生徒たちは順位順に横並びに立たされた。
 屈辱的な試合が終わっても、彼女たちの受難は終わらない。
 それは、反省会という名の淫虐ショーの始まりだった。

 向かって左端に全勝優勝の結衣香。
 その横に乃梨香、優紀子と続き、最後尾の右端にはともに一勝ずつしかできなかったソフィ、あゆみ、さゆりの3人が固まっている。
 全員が両手を腰の後ろで組み、脚を肩幅に開いて立たされており、その股間は卑猥な激闘の痕を物語るように、誰もがずぶ濡れに濡れ光っている。
 そしてその哀れな様子を、カメラが舐めるように撮影してゆく。

 「はい、お疲れさまでした」

 と、体育担当教師の斎藤京香が前に出る。

 「今回、一日を通して女子同士で闘うということを経験してもらった訳ですが、皆さんそれぞれが多くのことを得られたことと思います。
 総評として言えば、素晴 らしい試合もありましたが、やはりまだまだというか、残念なことに問題点も数多く見受けられました。
 まずひとつ……疲労のためかもしれませんが、試合が進むごと にだらける生徒が出たのは非常に残念でした。
 四股の脚上げなど、最後には犬のオシッコのようにだらしなくなっていた子もいましたね。
 静止時間すら守れず、おざなり ですぐ下ろしていました。
 ……聞いてますか? ソフィさん、あなたのことですよ。
 大会前に1週間もかけて全員で放課後に練習したのですから、相撲の仕方がわからないなんて 言い訳は聞きませんからね。
 それから防御姿勢を禁じる、ということも繰り返し注意したはずです。
 にもかかわらず、お尻を引いたり、膝を閉じてしまったり……。
 みっともな いですよ、反省してください」

 そこで北島玲子教師が前に出た。

「あなたたちは何を考えてるの!!」

 ……と、一喝する。
 そうして15人の全裸の女子たちをねめ回した。
 空気がピンと張りつめ、凍りいたように全員を硬直させる迫力があった。

「決まりを守る、ということがそんなに難しいことですか?」

「柏原瑞穂さん」 と、すぐにお尻を引いてしまい再三注意を受けていた瑞穂を睨む。

「坂下亜美さん」 と、絶頂時に脚を閉じてしまう癖の抜けない亜美を睨む。

「私たち教師には、あなたたちをどこに出しても恥ずかしくない『聖女の女子』として教育する義務があります。
 何度も何度も口を酸っぱくして繰り返し言い聞かせ、授業や行事を通じて身体に叩き込んでいるはずです」

「羞恥心を保持しながら従う美しさを」
「快楽に負けずに命令を遂行する大切さを」
「猜疑心を捨てて服従する誠実さを」
「困難な指示も克服する強さを」
「見るもの触れるものを楽しませる奉仕の精神を」

 玲子はさらに声を強めて言葉を続ける。

「いい機会です。
 無理です、できません、という人はいますか?
 もしいるなら、前に出てください。
 私が責任を持って理事会と理事長に掛け合います。
 私の命をもって掛け合います。
 そういう人がいるのなら学園に要りません。
 今すぐ出ていってもらいます!」

 その玲子の気迫に女子生徒はおろか、男子生徒、他の教師までも硬直し、物音ひとつしない時間が流れた。

「……いないんですね。
 では、あなたたち15人は望んで立派な『聖女の女子』でありたい、そうなりたいと思ってる、ということでいいんですね!
 ならば命 じます。
 これから追加の稽古をしてもらいます。
 全員、土俵に上がりなさい。
 ひとつの土俵に3人ずつ、土俵際に立って脚を開いて頭の後ろで手を組みなさい。
 そうして弄っ てもらいなさい。
 何度でも何度でも逝きなさい。
 逃げずに、脚を閉じずに、しゃがまずに、立ったままでいること!
 さっさと始めなさい!!」

 そうして玲子は、女子生徒全員が指示通りに、まるで身体検査を受ける哀れな捕虜のように無防備に裸身を晒したのを確認すると、男子たちに頭を下げて言った。

「女子たちに『ぶつかり稽古』をつけてやってください」

 ……と。

 わっと、砂糖に群がるアリのように、哀しく惨めな全裸姿を晒している女子生徒たちに男子生徒たちが群がっていく。
 男子生徒たちにはすべてが許された。
 誰のどこをどんなふうに弄ろうと、摘まもうと、そしてどんな器具の使用も、催淫剤の使用も無制限に許された。
 対照的に女子生徒には何も許されない。
 逃げることも、抗うことも、抗議どころか哀願すら許されない。
 触れられたくない部分を弄られやすいように、脚を開いたまま立ってることしかできないのである。

 女子生徒ひとりに対して複数の男子たちが群がり、容赦のない玩弄を与えた。
 強制的に追い上げられる屈辱に嫌悪を感じながらも何度も逝かざるを得ない。
 しかも……

「くっ……あ、あ、また……あ、ありがとう……ございます……い、逝きます!」

 優紀子は声を上げた。
 稽古をつけてもらっている立場なのだから……と、アクメを迎えるたびに宣言して、お礼を言わねばならないのだ。
 それでもお尻を打たれた。
 脚は開いたままだったが、潮が出ていなかったのである。
 我慢が足りないからだと笑われた。
 これはただの玩弄ではない。
 あくまでも「稽古」である。
 絶頂時は潮を吹かなければならない。
 弄られるときも逝くときも脚を閉じてはならない、腰を引いてはならない。
 どれほどひどい逝かされ方をされても、膝をついてはならない。
 そのための鍛錬なのだ。

 女子生徒たちの苦悩と屈辱と嫌悪をよそに、男子生徒たちは心の底から楽しそうである。


 佐藤希と高瀬真由美が向かい合わせに立っている土俵で、それぞれに取りついている男子生徒たちは賭けをはじめた。
 どちらが先に潮吹きで逝かせられるか……を。

「……あ、ありがとうございます……希、逝きます!」

「真由美……い、逝きます。
 ありがとうございます……うっ」

 ほんのわずかの差で希が先に逝った。
 希は両の乳首を摘ままれ、ふたつのローターでクリトリスを左右から挟まれ、膣にもバイブを出し入れされていた。
 一方の真由美はアナルにバイブを出し入れされ、膣には3つのローターを押し込まれ、催淫剤を含ませた太筆でクリトリスを弄られていた。

「ええ! 希ちゃん、早い、早いよ〜」

「今の、ちょっとしか潮が出てなかったから無効だ」

「ちゃんと出てたって。
 言いがかりはやめろよ」

「じゃあ、もう一回な。
 今度はさ、希ちゃんと真由美ちゃんを交換してやろうぜ」

 希と真由美は、再び惨めな潮吹き競争を強いられたのだった。

 ソフィは四股の片脚を高く上げた状態で押さえられ、奥深くまでバイブを入れられていた。
 その状態のまま潮を吹かされている。

 川上綾は連続で逝かされて、土俵上に両手をつき、両膝をついていた。
 そのお尻が面白半分に「さっさと立てよ」と、叩かれている。

「も、もう逝きたくないの……許してぇ」

 と、どこか甘えたような口調は綾川紗由里だ。
 もちろん男子生徒たちはそれを当然のように無視し、彼女の股間を集中的に苛めるのだった。



 飛鳥真帆には奇妙な淫具が取り付けられた。
 指サックに似た形状のそれは、いわゆるクリトリス キャップと言われるもので、本来は握りつぶして中の空気を抜いた状態でクリトリスに被せて吸いつかせて使用するものだが、それに学園独自の改良がなされていた。
 形はそのままだが肌に吸いつくような特殊な材質でつくられ、しかも対象者に少しの隠ぺいをも許さぬようにほぼ完全な透明を保っている。
 さらに異様なのは根元に巻かれている細い紐であり、それを引くとある程度まで根元が締まるが、それ以上は強く引いても締まらぬように工夫が施されていた。
 すなわち対象の女の子を簡易に、そして安全に引き回すことのできる淫具なのである。

 そのクリキャップを引かれて真帆は土俵際に沿って円を描くように歩かされていた。
 ガニ股で両手を頭の後ろで組んだ姿で引き回されるそれは、力士というよりも惨めに連行される女性捕虜のようである。
 彼女はよほど年下に人気があるのか、「ほら、早く!」と真帆のクリトリスを魚釣りでもしているかのようにクイクイ引いている男子生徒を筆頭に、身体に群がる男子生徒たちは全員が1年生だった。

「そんな……だって……」

 と、真帆は苦痛に耐えるような上気した艶めかしい表情で許しを乞う。
 その仕草や声が1年生たちにはたまらない。

 「だめですよ、真帆先輩!」 と、後ろについている男子生徒が笑ってお尻を叩く。
 「そう、そう」 と、後ろについているもうひとりの男子生徒がアナルバイブを真帆のアナルに出し入れさせて前進を促す。
 「もう、逝きそうなんでしょう?」 と、左の乳首を捏ねている男子。
 「ええっ! またー! さっき逝ってからまだ十歩ぐらいしか歩いてないじゃん」 と、右の乳首を引っ張っている男子。

「ごめんなさい……」

 と、消え入りそうな声で謝る真帆に男子たちがそろって笑った。

「いいじゃないか、何度でも逝ってくださいよ。
 でも稽古ですからね、ちゃんと立っててくださいよ。
 きちんと潮を吹くことも忘れずに」

 そう笑った男子は、真帆の膣内に入れられた振動する黒いバイブを出し入れしている。
 このバイブの根元からはもう1本の小枝のようなアームが出ており、先端がYの字になっているそのアームは真帆のクリトリスを下から捉えて持ち上げ、さらに振動まで与えていた。
 黒光りするバイブ全体には粘着質の催淫剤がべっとりと塗られ、その上から真帆自身の愛液が付着している。
 無言で真帆のクリトリスをクリキャップ越しにチョンチョンと指で突いている男子の反対側の手に握られているのは、超小型ローターのリモコンである。
 真帆のクリキャップの中には溢れるほどの催淫剤が入れられ、さらには超小型ローターまで入れられていた。
 最大の性感部位であるクリトリスに逃げ道はない。
 クリキャップ内に満たされている催淫剤は外に流れ落ちることなく疼きを強制的に発生させ続け、キャップの中のローターは内部で暴れながらクリトリスの頭頂 部を弄り、膣内のバイブから分岐した小枝は振動しながらクリトリスを根元からえぐり出すようにその頭をもたげさせ、男子生徒の指で突かれたり摘ままれたりさ れ、さらにそのクリトリスをクリキャップごと糸で引っ張られて歩かされているのだ。
 立って、歩けているだけで奇跡のようなものだった。

「あー、また止まっちゃった。
 ほら、歩いて!」

 まるで、なかなかいうことの聞かない家畜を従わせようとするかのように、糸を持つ男子生徒は何度も緩急を変えて引いた。
 しかし、その行為は今の真帆にとっては逆効果にしかならない。
 小刻みに首を振って全身に力を込めて快楽の崩壊から免れようとする彼女は、もはやお尻を叩かれようと、アナルをバイブで突かれようと、クリトリスを糸で引っ張られようと、一歩も足を踏み出すことはかなわず、そのまま最後の恥ずかしい痙攣を見せるほかなかった。

 「あっ」

 と、1年生たちからしても意外なほどの可憐な声が漏れ、続いて

「い、嫌! 逝きます! 逝く!
 あっ、あっ、あ、ありがとうございます……」

 と、支離滅裂な断末魔の呻きと強要されている感謝の言葉が重なる。
 そのとき既に真帆の各所に群がっていた7人の1年生男子はそれぞれの持ち場を離れ、ガニ股で痙攣している彼女の股間を覗き込むように前方に陣取っていた。
 膣内を蹂躙していた黒いバイブは抜かれ、真帆のそこは残酷なほどにポッカリと穴をあけて露呈している。
 荒く小刻みな鼻息を上げ、同時にピュッ、ピュッと真帆はそこから強制された悦びの潮を吹き出す。

「やった!」

 と、男子生徒たちが無遠慮な快哉を上げ、ゲラゲラと笑った。
 上級生である真帆が、淫らに啼きながら潮吹きで逝く姿がおもしろくて仕方がないのだ。
 真帆は、絶頂時の痙攣を全裸ガニ股になりながら両手を後頭部で組んだ姿で晒した。
 その股間には、外されないままのクリキャップが、まるで小児の男性器のようにピンと立ち、痙攣を受けてプルプル震えていた。


 結衣香は「見合って」の姿勢、つまり土俵中央で蹲踞の姿勢でしゃがんで、両脚を180度近くまで開き、両手で陰唇をいっぱいに開いた完全オープンの格好をとらされていた。
 その身体が細かく震えている。
 我慢しても無駄だと頭ではわかっていても、開き直れるものではないのだ。
 小さく漏れた悲鳴が敗北を告げる。
 開ききった割れ目の小さな穴から勢いよく水流が噴出する。
 オシッコだ。
 あまりに惨めなポーズでの放尿に耐えきれず、結衣香は顔を背ける。
 何度も男子生徒たちに「オシッコに行かせてください」と懇願した結衣香だったが、時間がもったいないからと行かせてもらえず、「もう我慢できない」と訴えると、どうせならそこで「見合って」のポーズで出して見せろと言われたのである。
 あからさまに侮蔑し、無遠慮に覗き込み、男子生徒たちは大きな声を上げて笑った。


 15人の少女たちの哀しい声が次々と校庭に響く。
 朝から全員が、それぞれ数十回はアクメを迎えていた。
 全員が立っているだけでも困難なほどに疲弊していたが、それでも数人の男子の群れに囲まれて、催淫剤や淫具を駆使されてイタズラされてしまえば嫌でも性感を高められて逝かされてしまうのだ。
 女子生徒たちは自分の肉体を、その性感を疎ましく思いながらも愛液を垂らしては潮を吹いた。
 やがてすべての男子たちが何らかの満足感を得たころ、約1時間にも及ぶ淫らな「ぶつかり稽古」が終わりを告げた。

 最後まで立っていることができた女子生徒は、結衣香ひとりだけであった。



 早朝から続いたこの淫らで屈辱的な女子相撲大会に、やっと終わりが近づくと思われた夕暮れどき。
 15人の少女たちは、再度横一列に正座で並ばされていた。
 そして最後の挨拶が始まる。

 結衣香が深々と正座のままでカメラに向かって頭を下げ、残りの女子がそれに続いた。

「ありがとうございます。
 この素晴らしい大会を通じ、成長のための貴重な体験を与えてもらったものと感謝しております」

 結衣香は正座の脚を崩し、膝を立て、その膝を左右いっぱいに開いた。
 M字開脚である。
 全員がそれにならい、横一列に15人のM字開脚が並んだ。
 無抵抗を示すように全員が両手を後ろで組んでいる。

「ご覧ください。
 ……これが……わたしたちです」

 15の肉裂が、蜜に塗れた匂い立つようなたたずまいで、湯気でも立ちそうな浅ましさを露呈していた。
 30個の乳首がピンと立ち並び、屹立しているクリトリスを全員が割れ目から覗かせ、陰唇の狭間から粘膜までも覗かせ、性器周辺から内腿までびっしりと愛液で濡れている。
 その淫らすぎる有り様とは対照的に、羞恥と屈辱に歪む女子たちの表情とを見比べて男子たちは笑った。

「わたしたちは……オ、オマンコ メスです。
 ご覧の通りの恥ずかしくて淫らな……オマンコ メスです」

 違う! と、心の中で叫びカメラを睨みながらも、結衣香は屈辱の挨拶を続けるしかない。

「3年生、三条院結衣香。……25回、逝きました」

 教師の中宮香織が持つカメラが結衣香のM字開脚の裸身を舐めるように捉えた。
 結衣香は後ろ手で組んでいた両手を外して股間に持っていき、自らの陰唇を捉えて左右に開いて中身を露にする。
 笑いたければ存分に笑うがいい。
 この恥知らずで、淫らで、惨めな私を見て、さぞかし楽しいだろう。
 これが三条院家の娘の末路……。
 号令ひとつで素っ裸になって脚を開いて性器まで開くのが今の私だ。
 だが、覚えているがいい。
 必ず、必ず……
 結衣香はカメラを刺すように睨む。

「さ、3年生、本郷優紀子。……38回、逝きました」

「3年生、柴谷乃梨香。……29回、逝きました」

「3年生、飛鳥真帆。よ、42回、逝きました」

「3年生、坂下亜美です。40回、逝きました」

 少女たちは次々と濡れた秘唇をオープンし、今日一日で絶頂に陥った回数を報告していく。

「2年生、水野由紀です。……41回、逝きました」

「2年生、佐藤希。……45回、逝きました」

「2年生、柏原瑞穂です。ご、52回です。逝きました」

「2年生、高瀬真由美。……39回、逝きました」

「2年生、川上綾です。あの……53回、逝きました」

 平均的に3年生よりも2年生の方が「潮まき」に手間取り、うまく一度の絶頂で潮を吹くことができずに、そこで複数回の自慰絶頂を強いられたために回数が増える傾向にあった。
 そしてその傾向は1年生により強く表れていた。

「い、1年生、雨宮恵子。……58回、……逝きました」

「1年生、ソフィ・アポリネール。62回、逝きました」

「1年生、綾川紗由里。……70回、逝きました」

 回数の多さに男子たちから拍手と揶揄が投げつけられた。
 「オマンコ擦り切れちゃうよ〜」 とヤジが飛ぶ。

「1年生、佐伯美奈です。……72回、逝きました」

「1年生、高科あゆみです。……あ、あの80回だと思います。い、逝きました」

 回数の多い3人はいずれもいわゆる「逝きっぱなし」を経験しており、適当にカウントされていた。

 かくして15人全員の秘唇のオープンが完了し、そのまま結衣香は挨拶を続ける。

「ご覧のとおり……私を始め、全員が何度も性的絶頂を何度も何度も味わったにも関わらず、いまだに愛液をオマンコからダラダラと垂らしています。
 ク、クリトリスを弄りたい欲求に駆られています」

 それは哀しいことに事実であった。

 試合のたびに飲まされた柄杓の水に入っていた催淫剤と男子たちに様々な方法で塗られた催淫剤が、身体の内外で効果を発揮し続けている。
 それは何度逝かされても鎮まらず、それどころか逝くごとにより性感が鋭敏化され、刺激を求めて女子生徒たちを苦しめていた。

「……オ、オナニーがしたいです」

 血を吐くような結衣香の告白だった。
 男子たちがゲラゲラと笑う。
 その告白はもちろん強いられたものだったが、それが事実であることを誰よりも結衣香自身が知っているだけに強烈な羞恥に侵された。
 身体の奥から新しい愛液が溢れるのも、疼くクリトリスが指を求めているのも自覚しているのだ。

「こ、これがわたしたちの正体です。
 ……たとえ親が昔に偉そうな地位にいたとしても……多少見た目がキレイだったり可愛いかったりしても……少しばかり知 性や身体能力があろうとも……ひ、品がある振りをしようとも……バイリンガルであっても……貴族と言われるような家の出であっても……生意気な態度を取ろうと……清楚ぶろう と……どれほど恰好つけようと……き、気取ってみせようと……反抗的でも……従順な振りをしても……」

 哀しかった。
 ただただ哀しく、そしてそれ以上に苦痛にも似た強烈な性感の疼きに見舞われている。

「一皮剥いて、素っ裸にしてみれば……見ての通り、乳首とクリトリスを立たせてオマンコを濡らしている……ただの淫乱なメスです。
 ま、毎日それを自覚するた めの教育を受けさせていただいて、表面上は嫌そうな振りをしておきながら毎晩オナニーに耽っているのが私……たちの正体です」

 違う、そんなことはない……、そう訴える理性の声はあまりに小さく……
 その通りじゃない、早く弄って……と訴える肉体の声は耳を塞ぎたくなるほど大きい。

 15個の並んだ肉唇の奥がそれぞれに濡れ光っていた。
 ひとり残らず狭間上部に存在する快楽の蕾をピンと屹立させている。
 残酷にも、自身たちの手で開かれているそこは何も隠すことはできない。

「……卑怯で淫乱で姑息で生意気で嘘つき……それがわたしたちの本質です。
 そのことを学園の教育で知ることができました。
 わたしたちは……全員オマンコ  メスです。
 そして、そのことを認めずに無駄に抗って自分に嘘をついて気取っていた殻を脱ぎ去らねばならないのです。
 成長を求めるためには、まず現在の偽らざる自身と向き合い、自分とは何かを自覚しなければならないのです。
 そのために……」

 胸がつぶれそうに苦しい。

「今からこの場で……」

 この苦しさは何なのか?
 哀しいのか、悔しいのか?
 それとも今からはじめることへの期待なのだろうか?
 もしそうなら、あまりに惨めすぎる。
 結衣香は思った。

「ぜ、全員でオナニーをします。
 何度も、何度でも……自分がオマンコ メスに過ぎないことを自覚できるようになるまで、薄っぺらな嘘や虚勢や気取りを脱ぎ捨 てられるまで……オマンコを弄って……何度も逝って……気が済むまで……は、恥をかきます…………かかねばなりません。
 どうか、わたしたち女子の淫らで惨 めで哀れな行為を笑ってください。
 そうして今後とも厳しく監督して指導を与えてください。
 無様なオマンコ メスに過ぎない私たちが、規律正しい『聖女の乙 女』となれるその日まで……」



「……は、はじめます」

 その結衣香の合図で全員がオナニーを開始した。
 15人の女子がM字開脚で横一列に並び、一斉に恥部をまさぐり、クリトリスを摘まみ、しごき、指を膣に挿入する。
 想像を絶する淫らな光景だった。
 並んだ恥部はそれぞれにクチュクチュと音を立て、切なそうに上気したその顔の唇や鼻からはこらえきれない吐息と喘ぎが漏れている。
 恥さらしな見世物である。
 しかも、オナニーといっても聖女のイベントである以上、そこには守らねばならない規律がある。
 やがて結衣香がその模範を示すべく、右手でオナニーを続けながら左手で挙手をした。
 それを見た教師の中宮香織が、15人のオナニーを舐めるように撮っていたカメラを手に、結衣香の正面へと移動した。
 勝手に逝くことは許されていない。
 必ず挙手による合図を行い、カメラの前で作法に則って逝かねばならないのだ。

「3年生、三条院結衣香です」

 結衣香は弄り回していた恥部から手を離した。
 状態を見せるためにカメラが忙しく全身、顔、胸、下半身、恥部のアップを撮るべく動く。
 一通り撮影した中宮香織が指で円をつくってOKのサインを出した。
 結衣香は小さく頷き、指を伸ばしてオナニーを再開する。
 急がなければならない。
 後がつかえているのだ。
 誰かが逝っているときは、他の誰かは逝ってはならないのがルールだ。
 かといってその間、オナニーの手を止めていい訳でもない。
 弄りながら耐えているほかない。
 それがわかっているので、結衣香は膣に入れた2本の指を折り曲げて感じる部分を激しく擦り、クリトリスも乱暴なほどしごいて自分を追い詰めた。
 躊躇している暇はない。

「くっ! ああっ!
 い、今、逝って……います!」

 ピクピクと絶頂時の痙攣と同時に少量の潮が吹き出る。
 結衣香は余韻を楽しむ余裕もなく陰唇を開いた。
 カメラに見せなければならないのだ。
 そのままで香織のOKが出るのを待つ。
 開いた性器から顔までを下から舐め上げるように撮られ、やっとOKが出た。
 それで終わりではない。
 次に結衣香はカメラにお尻を向けて四つん這いになり、脚を開き、両手をお尻の左右にかけて思い切り開いた。
 アナルが丸出しになり、その下の今 逝ったばかりのベトベトの秘部が丸見えになっている。

 待ち切れずに、水野由紀と雨宮恵子の手がほとんど同時に上がった。
 それを予期していたように教師の紺野亜希子が2台目のカメラを回す。

「次は……アナルで……オナニーします」

 結衣香は膣に出し入れさせて愛液で指を塗れさせてから、その指をアナルに挿入した。

「くっ……」

 奴らはこの映像を見て、どんな顔をして笑うだろう。
 そんなことを思って結衣香は、地面に押しつけている顔を自嘲気味に歪めた。

「おい、見てみろ。
 あの三条院家の娘がケツの穴をほじってマンコから汁を垂らしてやがる」

 きっとそんなふうにあざ笑って酒でも飲むのだろう。
 想像すると実際に言われている気になった。
 カメラ越しとはいえ、間接的に奴らの前で惨めなアナルオナニーを行っているのと変わらない。
 惨めだった。
 それでも快楽を感じてしまう自分が疎ましく、情けなく、破壊してしまいたくなる衝動に駆られる。
 その衝動のままに結衣香は指を使ってお尻を振り、自分を責め苛んだ。
 1度目はM字開脚で、2度目は這ってアナルで、そして3度目には自分と向き合うこと……そう命じられている。

 カメラの前でアナルに指を出し入れし、同時にクリトリスを弄って逝って見せた結衣香は、のろのろと身体を反転させて仰向けに寝転んだ。
 方法はわかっている。
 下半身を持ち上げて倒して二つ折りにする。
 自分の頭を膝で挟むように脚を倒す。
 ――マングリ返し
 わずかに首を持ち上げて覗くと、そこに自分のずぶ濡れの性器が見えた。
 一日中刺激を受け続けた挙句、数十回も絶頂に陥った無残な状況の目を背けたくなるような恥ずかしい性器がそこにあった。
 そこを直視したままでオナニーをしなくてはならないのだ。
 しかも……

「結衣香ちゃん、がんばれぇ。
 真上にピュピュ〜ッと吹かないと、やり直しだからね」

 そう、3度目のオナニー絶頂は、まるでクジラのように潮を真上に吹き上げることを命じられている。
 それを撮影されるのだ。
 理想は、ほぼ真上に高々と勢いよく吹き上げて、それを顔で受けること……とされている。
 それができなければ、何度でもやり直さなければならない。

「えー、そんなこと本当にできるのー。
 きゃはははっ」

 結衣香を取り囲んでいる女が笑った。
 それが幻であることはわかっている。
 結衣香の頭の中では、殺しても飽き足らないほど憎い男女に囲まれ、ひとり全裸のマングリ返しでオナニーをさせられてい た。
 その幻は妙に現実感を備えており、あるはずのない背中のコンクリート床の冷たい感触や、見下して笑う男女の声や、彼ら彼女らが履いているその高価な靴 や着ているスーツまでも見える気がしていた。
 もしかしたらこれは、私の変えることのできない未来なのだろうか。
 いずれ、こんなことを彼ら彼女らの前で強いられるのだろうか。
 絶望的な思いに囚われながら、結衣香はクリトリスをまさぐって見せる。

「あははっ、すっごーい。必死だね、結衣香ちゃん」 と、幻の女が笑う。

「信じらんない。昔はあんなに気が強くて潔癖で気取ってたのにねー」

「そうそう、それが今じゃマングリ返しの公開オナニーショーで潮吹きだなんて……本当にお気の毒だわ、結衣香さん。同情しちゃう。あははっ」

 消えろ、と念じても無駄だった。
 むしろ存在感を増してくる。
 辛いのは、そんな中でも自分が感じていることだった。
 肉体の持つ正常な性感に、背徳の歪な性感が蔓のように絡みついて、揺るぎないほど太くなっていく。

「あ、あ、あ……」

 結衣香は観念して左手を上げた。
 もう、持ちこたえられない。
 恥知らずで淫らな芸を披露するしかないのだ。
 しかし……

「そんなっ……」

 間が悪く、カメラは2台とも他の女子生徒のオナニー絶頂に張りついている。
 しばらく待たなければならない。
 ……が、その間もオナニーは続けねばならないのだ。
 クリトリスを弄りながら必死に暴発をこらえる。
 その様がおもしろいのだろう。
 幻想の彼ら彼女らが爆笑している。

 さらに幻は増えていき、結衣香の周りを囲んでいった。
 そこには結衣香がこのような境遇に堕ちる前に友人だった女の子や、親切にしてくれた隣人や、彼女に気がある素振りを見せていた相手までもいた。

(嘘……見ないで……お願い……そんな目で私を見ないで……)

 できることは幻が消えてくれるよう祈ることだけだったが、彼ら彼女らは自慰を続ける結衣香を見詰め、嘲り、笑い、罵り、糾弾し、悲鳴や失望や怒りの声を上げ続ける。
 やがて教師の紺野亜希子がカメラを手にあらわれた。
 それでも幻たちは消えてはくれない。
 それぞれに好奇の、非難の、同情の、蔑みの視線を結衣香に熱湯のように浴びせる。
 亜希子がOKサインを出す。
 結衣香は腰の角度を調節し、さらに左手の人差し指と中指でVサインをつくって陰唇の外側にあてがった。

「さ、三条院結衣香。
 マングリ返しオナニーで……し、潮を吹きます。
 ご覧ください」

 ゲラゲラと幻たちが笑う。
 悲鳴を上げる。
 「やめて、結衣香ちゃん!」 という声までも聞こえた。

 違う。
 この人たちがここにいるはずがない。
 結衣香は自分に言い聞かせる。
 でも……どこからが幻なのだろう。
 実はこの学園そのものが悪い夢で、目が覚めたらあの懐かしく暖かいベッドの中にいるのではないだろうか……。

 クリトリスを揺さぶった。
 腰の奥が収縮して快楽の爆発が起こる。
 その爆発に耐え切れず、結衣香の腰が躍る。

「い、逝きます!」

 思いの外、大量の潮が結衣香の膣から吹き出る。
 宙を舞った潮は狙いを外れ、結衣香のお尻の後方に飛ぶ。

「くっ、ああっ!」

 なおも結衣香はクリトリスを激しく震わせた。
 連鎖的に甘い愉悦の爆発が起こる。
 必死に腰の向きを変え、さらには押さえている左手を引いて膣の向きを微調整した。

 シュッと音を立てて2発目の潮が噴出した。
 宙を舞って落下する。
 ――命中――
 結衣香の顔は自身の熱い潮でまみれた。

 短距離ダッシュを終えたばかりのように荒い息をつき、胸を上下させる結衣香の周囲から幻たちがスウッと薄れて消えていく。
 なぜだか結衣香はこの世に独りぼっちで残されたような寂しさと、この学園にいること自体が悪夢ではなかったんだという失望に消え入りそうになる。
 もう、いいんじゃないの?
 なぜ独りで、こんなに我慢しなければならないの?
 もう、無理…………

 ……と、仰向けに倒れた結衣香の左手が冷たくて柔らかいなにかに包まれていた。
 見ると、隣で這ったままの優紀子が手を伸ばして結衣香の左手を握っている。

「結衣香……?」

 と、優紀子の小さな声が心配げに響く。
 その声音と手の感触と目線が結衣香の芯をじわりと温めた。

「優紀子……」

 視線を絡める。
 こわばりがほぐれてゆく。
 フッと鼻から息を抜いて結衣香は微笑んだ。

「あなたの手、……冷たすぎるわよ」

 優紀子がホッとしたように笑った。

「顔ぐらい拭きなさいよ」

 と、潮にまみれたままの結衣香の顔をあごで指す。
 手は握ったままだ。

「そんなこと言ったって、私たち裸なんだから拭くものなんてないじゃないの」

「それも……そうね」

 なんだか妙に可笑しくて結衣香と優紀子は顔を見合って笑った。
 結衣香は、優紀子とその向こうに並ばされている女子に目をやる。
 独りなんかじゃない。
 優紀子が、みんながいる。
 いてくれる。そう思った。それだけで勇気が湧いていた。

 まだ、頑張れる。
 戦える……。



 3度目のマングリ返しオナニーで見事に潮を吹くことができた女子生徒たちは、次に「待機」を命じられた。
 全員が潮を真っすぐ吹いて逝くまで待ってなければならないのだ。
 と言っても、もちろんただの休憩など与えられる訳もない。
 聖女の「待機」である。

「……あ、くっ」

「どう? 結衣香ちゃん。もう、逝きそう?」 と、男子が尋ねる。

「………………」

「訊かれたことに答えなさい、三条院さん」 と、北島玲子教師が指導をする。

「はい……。
 い、逝きそうです」

 「待機」をする女子に与えられたのは、飛鳥真帆の稽古にも使われた特殊クリキャップであった。
 人差し指ほどの長さの透明な特殊ゴム製キャップのその中を粘液タイプの催淫剤で満たし、さらにコードレスの超小型ローターもその中に入れ、クリトリスの根元に被せて、巾着のようになっている紐を引き絞ってクリトリスから抜けないようにしていた。
 その伸縮性のある紐を首にかけているのである。
 紐を緩めたり引いたりすることによって催淫剤まみれになっているヌルヌル状態のクリトリスの包皮が、剥かれたり被せられたりと擦られてしまうのである。
 しかもクリトリスの頂点には、振動するローターが常に当たっていた。
 さらに前後の両穴を深々とバイブに抉られ、それが抜けないように、ぴったりと脚を閉じた正座をさせられている。
 激しく振動するそれらは、互いに内部で共振していた。
 美しい姿勢を保ちながら動じることなく待機すること……そう命じられていた。
 背中をピンと伸ばし、勃起している乳首を突き出すように胸を張り、両手を背中で組んで、顔も動かしてはならない。
 そのために「待機」をしている女子たちの頭には大きめの紙コップが載せられている。
 少しでも動くと、その中身がこぼれるという仕掛けだ。
 中身は彼女たち自身のオシッコである。
 しかも、それらの仕掛けの全てを、彼女たちは彼女たち自身の手で施さねばならなかったのだ。
 カメラの前で。

 すなわち、「待機」を命じられた女子生徒は、まずガニ股で大きな紙コップの中に溢れるまで放尿し、ローション代わりの催淫剤を2本のバイブにま んべんなく塗りつ付けて前後の穴に深々と挿入し、それらが抜けない様にぴったりと脚を閉じて正座して、自らのクリトリスに特殊クリキャップを被せて抜けな いように根元をきつ く引き絞ってその紐を首に巻きつけ、それから なみなみとオシッコを入れた紙コップを自分で頭の上に乗せて、両手を背中に回して拘束してもらったのである。

 もちろん……というか当然、男子生徒たちがそれにちょっかいを出す。
 無防備に突き出されている乳首を弄り、クリキャップの紐を揺すり、クリキャップを弄り、その中のローターを押し当て、前後に嵌められているバイブをリモコンで動かす。

「あっ! ああっ! 逝きます。
 イヤッ! あ、あ、あ……」

 次々と女子生徒たちは強制的に複数回の絶頂を迎えさせられ、頭の上の紙コップを倒し、自分のオシッコを頭から被った。
 いまだ頭に乗せた紙コップを倒さずに耐えているのは、三条院結衣香ただひとりとなっていた。
 当然、男子たちは結衣香の周りに集中して群がる。

「すっごいね〜、結衣香ちゃん。
 もう2回も逝ったのに倒さないなんて、さっすが生徒会長様」

「……いいえ」 と、結衣香。
「……さ、3回……逝きました……」

 男子たちがゲラゲラと笑う。
 倒れてはいないといえ、まったくの無事というわけではない。
 絶頂を迎えさせられるたびにわずかに紙コップは揺れて、中身のオシッコは結衣香の頭にこぼれていき、いまや5分の4しか残っていなかった。
 こぼれたオシッコは、結衣香のつややかな髪や額を濡らして汚している。
 それでも結衣香は、身じろぎせずに耐えていたのだった。

「じゃあさ、こういうのはどうかな?」

 男子生徒が筆を取り出し、結衣香の頭に載っている紙コップの中のオシッコを筆先に含ませた。
 その筆先を結衣香の唇にゆっくりと近づける。

「ほうら、逃げなくていいの?」

 結衣香はわずかに嫌悪の表情を浮かべて身を固くするが、逃げられる訳もなく、観念して目を閉じた。
 オシッコが滴る筆先が結衣香の可憐な唇に触れた。

「ははっ、きったな〜い」

 筆が、まるで口紅を塗るかのように結衣香の唇をなぞる。
 結衣香の桜色の唇が、オシッコに濡れて蠱惑的な光沢を放つ。

「ほら、匂いも嗅いでみて」

 再度オシッコを含ませた筆先が結衣香の鼻に近づき、鼻の下をまんべんなく塗り、鼻の穴にまで入れられた。
 プンと、独特の匂いがする。
 それでも結衣香は耐えた。
 むしろ危険なのは絶え間なく発生させられる股間の快楽の方だ。
 どうしても腰がモゾモゾと動いてしまう。
 特にクリトリスの刺激が耐え難い。
 催淫剤まみれのヌルヌルした感触。
 根元から摘ままれてる感触。
 同時に前後から左右から頂点にも振動が与えられている。
 そうして膣とアナルにも振動する淫具が共鳴する。
 乳首も弄られ、動くこともできない。

「……う、あっ!」

 たまらず声を漏らしてしまった一瞬の隙に、筆先が結衣香の口の中に侵入した。
 しかし、その感触に嫌悪を感じる暇もなく、結衣香はあっさりとアクメへと強制的に追い上げられていく。

「……よ、4回目……いっえ、まふ……」

 自分のオシッコがついた筆先で舌を嬲られながら、結衣香は屈辱の報告をする。
 4回目といっても、それはこの「待機」の姿勢をとってからの回数であって、朝からは通算で32回目の絶頂である。
 それでもこの回数は女子生徒の中で最も少ない回数なのだ。

 なぜ、自分はこんなに我慢しているのだろう?
 結衣香は自問する。
 いくら耐えても終わりがないのはわかっている。
 この淫らな責めは、私が紙コップを倒して頭からオシッコまみれになるまで続けられるのだ。
 我慢することに意味なんかない。
 もう、いっそ倒してしまえばいい。
 次に逝くとき。
 次こそ。
 そう決心していた。
 オナニーでは決して味わえないほどの激しくて複雑な刺激にクリトリスがさらされている。
 その悦楽に結衣香の性感は降伏した。
 オマンコとアナルをギュッと食い締め、挿入されているバイブの振動を強く感じ取り、クナクナと腰まで振って絶頂を迎え入れた。

「んんっ! んあぁ……5回目……です。
 逝ってます」

 しかし、それでも結衣香の頭の上の紙コップは落ちなかった。
 落とせなかった。
 落ちてしまうのなら仕方ない。
 でも、自分の意志で落とすのは違う。
 やはりそれは間違っている。
 たとえ意味がなくても、どれだけ辱められても、諦めて屈服し、許しを乞うなんてできない。
 私は……三条院だから。

「へぇ〜、さっすが結衣香ちゃん。
 逝っても逝っても落とさないんだ。
 すごいな」

 ふっと、頭に乗せられていた紙コップが男子の手で取り去られた。
 ふぅ、と結衣香はわずかに緊張を解く。
 達成感……とまではいかないまでも、少しの安堵に包まれた。
 これで終わったのだ……と。

「じゃあ、ご褒美をあげようか」

 えっ、と思う間もなく顎を掴まれて上を向かされた。
 そこには紙コップが、そしてそれは目の前でゆっくりと傾いていく。
 結衣香は悟った。
 私は、私たちは彼らの手の中だ。
 傾いた紙コップの縁から自分のオシッコがスローモーションのようにこぼれ落ちてくる。
 結衣香にできることは目を閉じることだけだった。
 独特の匂いのぬるい液体が、ビシャビシャと顔に注がれる。
 紙コップの中の尿量が半分ほどまで減っていた。
 
「あはははっ、結衣香ちゃん、かーわいそー!
 せっかく頑張ったのに顔面オシッコまみれだね」

 しかし、結衣香の屈辱は終わらない。
 紙コップを傾けた男子が囁く。
 結衣香は悔し気に顔を歪めて頷いた。

「……私、三条院結衣香は……つ、次にもしも逝ったら……オシッコを飲みます。
 全部……一滴残らず……の、飲ませてください」

 男子たちが笑う。
 もちろんそれは言わされた言葉である。
 言いたくなければいいよ、先生に言って結衣香ちゃん以外の女子全員に飲ませるからね……そう、脅された。
 既に刺激を受け過ぎたクリトリスは半ば痺れたようになっている。
 そこがクリキャップごと引っ張られ、揺すられ、ローターの刺激を受けている。
 乳房は揉みくちゃにされ、乳首も面白半分に引っ張られていた。
 そんな愛撫とも言えないような雑な刺激にも耐えられそうになかった。

 耐えることに意味なんかない。
 結衣香は自分の胸に言い聞かせ、淫らな欲望に従い、自ら正座の腰をクナクナと前後に振り、挿入されている2本のバイブを使って自分を辱める。
 その腰から下だけをいやらしくくねらせる結衣香の動きに、男子たちは手を叩いて笑った。
 それは手を使わないオナニーと同じだった。
 男子たちに敏感な部分を弄られながらの惨めな腰振りオナニー。
 それも自分のオシッコを飲むために。
 それでも、どれほど惨めであっても他の女子たちを巻き込む訳にはいかない。
 結衣香は懸命に腰を振った。

「フッ! あっ、あっ、ああっ!
 さ、三条院結衣香……ろ、6回目……逝きます!
 逝って……ます!」

 ビクビクと腰を振り、結衣香は激しく逝った。
 その姿を正面からカメラが捉えている。
 正座の脚が開かされた。
 バイブの隙間から潮がほとばしっている。

 絶頂の衝撃に喘いでいる結衣香の顔が、男子生徒の手で仰向けにされた。
 おずおずと結衣香が口を開く。
 そこに傾いた紙コップからオシッコが注がれる。

「ゆっくり注いであげますからね。
 吐き出さずに全部飲んでください」

 見ている男子生徒たちは笑い、女子生徒たちは悲鳴を上げて目を逸らした。
 結衣香の口の中いっぱいにオシッコが満たされた。
 独特の嫌な匂いが鼻に抜ける。
 結衣香は、それを一滴もこぼさずに飲み干さなければならなかった。
 もし、むせてこぼしてしまおうものなら、連帯責任で女子生徒全員に自分たちのオシッコを飲ませてやる……と言われている。
 慎重に口を閉じて、結衣香はゆっくりと喉を上下させて自分のオシッコを飲み込む。
 一体どこの世界に強制的に逝かされた挙句、自分の尿を飲まされる女の子がいるというのか。
 しかもその映像は永遠に残され、憎き関係者たちに閲覧されるのだ。
 結衣香は、口を開けて見せて一滴も口中に残ってないことを確認してもらう。
 命じられた通りの惨めな行為を成功させた褒美として結衣香に与えられたのは、さらに4回、続けざまに逝かされることだった。
 キリ良く、この正座の姿勢で10回逝かせようということらしい。

 そして10回目。
 開脚正座姿の結衣香は、男子の手によって限界まで特殊クリキャップごとクリトリスをピンと引っ張り上げられていた。
 急所を引っ張られる淫痛に耐え、腰を浮かすことなく前後左右に淫らに揺すり、絶頂を迎えねばならないのだ。

「くっ……あ……」

 容赦なく引っ張り上げられるクリトリスに逆らってお尻を振る結衣香の姿に男子たちが笑う。
 吊り上げろ、と声が上がる。

「……い、逝きます!
 三条院結衣香……じゅっ、10回目……逝きます!!
 ああっ!!」

 結局、結衣香以外の女子は1度の絶頂で頭の紙コップを落としていたが、落とさずに耐えた結衣香だけが男子たちの集中攻撃を受けて10度もの強制絶頂を味わわされることとなったのだった。



 既に日は完全に落ちようとしていた。
 ニヤニヤと笑みを浮かべる男子生徒たちの前に、15の逆Vの字を描く汗と体液に濡れ光る白い肉体が横一列に並んでいる。
 まるで馬跳びの馬のように前屈した裸体をふたつ折りにして脚を開き、右手で右足首を、左手で左足首を握らされている女子生徒たちだ。
 朝から執拗に受け続けた淫虐によって数十度もの強制絶頂を余儀なくされたその肉体の中心部は、全員が目も当てられないほど濡れそぼっており、淫らな沼地のような様相であった。
 結衣香を除く全員が頭に乗せられたオシッコ入りの紙コップを落としてしまったことと、結衣香は10回目のクリ引きオナニー時に痛みに負けて腰を浮かしてしまったことについてのお仕置きが与えられることになったのだ。
 とは言っても、結衣香のそれは完全な言いがかりである。
 結衣香はクリキャップで思いっきりクリトリスを引っ張り上げられても決して腰を浮かすことなく、見事な全裸開脚正座姿で、前後にバイブまで挿入されていた状態で潮までも吹いて逝ってみせたのだ。
 そのときの結衣香の目は、カメラの奥を破壊せんばかりに睨みつけていた。

「くっ……あ、あ、あ…………」

 その結衣香も含め、女子全員が声を押し殺してお尻を小刻みに淫らに振っていた。
 震えているのではなく意図的に振っているのだ。
 そうさせている元凶は彼女たちの最も敏感な部分に被せられているクリトリス キャップにある。
 根元で縛られているために抜けないその中はドロッとした粘液状の催淫剤で満たされ、共に入れられている小型の無線ローターによってクリトリスは振動を受け続けていた。
 強力な痒みをも超える暴力的な疼きに抵抗できる人間はいない。
 そうなるように催淫剤はつくられているのだ。
 そうしてひとたび刺激してしまえばより効果を発揮し、さらに強い刺激を求めさせ、塗布された者を性欲の泥沼に強制的に引きずり込むのである。
 生意気な目つきをした結衣香には特に猛省を促すために、教師たちですら泣いて許しを乞うほどの強力な催淫剤を特別に塗っていた。
 15人の女子たちは、それが無駄だと知りながら、淫らであさましい見世物として笑われていると知りながら、クナクナとお尻を振り立てて愛液を垂らし続けるしかないのである。
 鋼のような意志を持つ結衣香でも、強力催淫剤の前には他の女子生徒と同じようにお尻を振り立てることを止めることはできなかった。

「た、たすけて……、おねがい……」

 誰ともなくそんな哀願が漏れ聞こえる。
 催淫剤に侵された彼女たちは、誰ひとりとしてお尻を振ることが止められなくなっていた。

「なんてイヤらしいの」 と、北島玲子教師が吐き捨てるように言った。

 全員が上半身を、こぼしてしまった自分のオシッコにまみれさせ、下半身は一日中嬲られ続けた証に愛液と絶頂時の潮で足首までも濡らしていた。
 その上さらにお仕置きとして、新たな汚水で汚されなければならないのだ。

「もういいわ、完全に日が暮れてしまいそう。
 本当なら、あなたたちのお尻が動きを止めるまで待つつもりでしたが、これ以上男子生徒を待たせる訳にいきません。
 仕方がないから、そのままバカみたいにお尻を振りながらおねだりなさい。
 そのぐらいならできるでしょう」

 女子生徒たちの羞恥の割れ目からは、短いプラスチックの細い棒のようなものが飛び出ていた。
 イチジク浣腸器の先端部である。
 全員が膣内に容器を挿入されていた。

「か、浣腸のおしおきを、ください……」

 屈辱のおねだりをしながら女子生徒たちはお尻を振る。
 それを見て、ようやく男子生徒たちは女子生徒のもとへ群がっていった。
 もちろん素直に浣腸のお仕置きを与えられる訳もない。
 15人の女子たちはあらゆる部分を、特に特殊キャップを被せられている勃起し切ったクリトリスを好き勝手に弄られるのである。
 そうして、その惨めで淫らな姿のままで幾度もの絶頂を迎えさせられてから膣内のイチジク浣腸を引き抜かれ、やっと浣腸を受けることができるのである。

「わ、わたしたちはウンチを漏らします」

「声が合ってないわ。もう一度!」 と玲子。

「わたしたちはウンチを漏らします」

 「声が小さい。もう一度!」

「わたしたちはウンチを漏らします」

「お尻を振ってない人がいるわね。もう一度!」

 何度も玲子にダメ出しをされ、惨めな排泄の宣言を繰り返させられ、そうしてやっと玲子の許可が下りたときには、女子生徒全員が我慢の限界を超えていた。

「ウンチを……ああっ!」

 汚水の破裂音が次々と響き、15人の開脚前屈姿勢を強いられている女子生徒たちのアナルから、汚辱の液体が勢いよく噴き出しはじめた。
 1年生から3年生まで、ひとりの例外もなく高く掲げられ地平線に沈もうとする夕日に照らされたお尻の穴から、屈辱の下痢便を空に向かって噴き上げている。
 15個の並んで突き出されたお尻から次々と勢いよく噴き上がる汚濁の糞水飛沫を眺める男子生徒たちの目は、実に壮観な絶景を見るまなざしと、実に滑稽な見世物を見る嘲りの色とが混じり合っていた。
 そんな、人としてあるまじき最大の恥辱を撒き散らしている少女たちのお尻の穴からは、浣腸液混じりの液状便とともにいくつもの軟便の塊があふれ出て、自分自身のお尻と足元を垂れ落ちた便塊で汚していくのだった。
 15人の女子生徒たちによる浣腸脱糞ショーは実に3分にも及び、最後の方には軟便と下痢便が混じったウンチを
ボトボトと力なく肛門から垂れ流すという無様極まりない姿を晒していった。

 その惨め過ぎる様子を余すところなくカメラで撮られ、長い長い屈辱の一日が終わるのだった。
 とは言え、女子たちには今 出した排泄物の処理と、土俵や道具の片づけが残っている。
 当然ながら全裸のままで、しかも催淫剤入りのクリトリスキャップも装着されたままだ。
 強制される性感の疼きに耐えられない女子たちは泣く泣く股間に指をそっと伸ばし、恥ずかしい自慰をしながら後片づけを行い、その様子までもカメラに収められるのだった。
 しかし、結衣香にはそれすらも許されない。
 終始 挑戦的な目つきでいた戒めとして、結衣香だけ、後片づけに入る前に両手を後ろ手で縛られたのである。
 ひとりだけ両手を後ろ手に縛られてしまった結衣香には、強力な催淫剤の疼きを解消する術もない。
 ただ惨めに腰を前後に振り立て、クリトリスに嵌められたままの特殊クリキャップを揺すって刺激し、愛液をダラダラと垂らしながら、口で用具を咥えて片づけをさせられるのだった。



 翌週、土曜日の朝。
 1年生のソフィ・アポリネールと高科あゆみと綾川紗由里の3人は、重い足取りで男子寮へと向かった。
 3人は相撲大会で最下位となった罰として、「ふんどし担ぎ」となって3日間男子寮に住み込み、稽古をつけてもらわなければならないのだ。
 その3人を意外な人物が出迎える。

「えっ!! 先輩……」

 三条院結衣香である。
 結衣香はにこやかに3人に挨拶すると、自分も「ふんどし担ぎ」に加わることを告げた。

「そ、そんな……。
 だって結衣香先輩は優勝したのに……」

 相撲大会で優勝した結衣香に与えられた賞品は「特権」であった。
 下着を着ける権利、廊下の通常歩行、通常の椅子、授業中の発言時に受ける性指導の免除など、学園の女子生徒にとっては夢のような、まるで普通の学園の女子生徒のような権利が2週間も与えられるはずなのである。
 しかし、結衣香は優勝の賞品であるその特権を返上し、その代わりに、女子生徒全員に公平に与えられるようにと教師たちに願い出たのだ。
 自分ひとりで当たり前の生活を2週間も楽しむより、たった一日でもいいから女子みんなで楽しめることを望んだのである。
 それは教師たちにとってもありがたい申し出であった。
 実は、三条院結衣香の大会中の態度に疑問の声が上がっていたのだ。
 カメラを見る目つきが、あまりにも挑戦的であり、時に殺気までも感じられる……と。
 不敬だ。
 あの目つきは学園組織への暗黙の挑戦、不服従の表れとして厳罰に処すべき……という意見が出る一方、これは相撲という格闘技の中での出来事であり、勝利への執念と捉えるべきで、事実彼女は立派に全勝優勝を果たしている……と擁護する声も上がっていた。
 学園教師たちは結衣香の身勝手な希望をきく代わりに、最下位だった1年生女子とともに「ふんどし担ぎ」として男子寮に住み込み、模範となることを命じたのだった。
 当然その様子も撮影して、結衣香の生意気な目つきの反省材料としようというのである。

 男子寮に着いた結衣香と3人の1年生は管理室で全ての衣服を没収され、代わりに太さ1センチほどの けば立った麻縄が与えられた。
 男子寮の管理人である女性が慣れた手つきで結衣香たちの腰にそれを巻きつけていく。

「くっ……あ……」

 両手を後ろに組んで開脚する「休め」の姿勢をとらされた結衣香は小さく声を漏らした。
 女管理人の手で恥ずかしい亀裂をこねまわされ、急所であるクリトリスを摘ままれたのである。
 もちろん手本役を任命された結衣香に一切の抵抗は許されない。
 そんな結衣香の足元に跪いた女管理人は、どこかイタズラっぽい笑みを浮かべて指を使い、さらには躊躇なく唇と舌までも駆使して容赦なく追い詰めていく。
 見学をさせている3人の1年生には自分ですること――つまりオナニーの指示を与えておき、女管理人は熟練の技で徐々に激しく結衣香を弄り、しごき、舐めては吸った。

 ほどなくして結衣香の正常な女の反応を見て取り、絶頂一歩手前だと判断した女管理人は愛撫の手を止め「かわいいわね」と笑い、取り出した小瓶の中にあるドロリ とした催淫剤をまんべんなく結衣香の亀裂の内と外に塗り込み、そのピンと屹立させられているクリトリスには特に入念にまぶした。
 「休め」の姿勢を保つよう指示された結衣香は、開いた脚をブルブルと震わせ、寸止め状態で性器を嬲られる苦しみに首を振った。

「悪く思わないでね、学園からの指示なの。
 特に結衣香ちゃんには1年生たちの手本として立候補した娘だからキッチリやるようにって言われているの。
 それに ね……」

 と、女管理人はさらに催淫剤を塗りつけながら「これはあなたたちの大事なところを守るためでもあるから、たっぷり塗っておかないと」と、笑った。
 その言葉の意味はすぐにわかることとなる。
 女管理人は先ほど結衣香の腰にベルト状に横に巻き付けた麻縄の位置と締め具合を確かめると、もう一本の麻縄を縦に後ろから通して二重にし、股間に食い込むようにして強く引き絞った。

「あっ! そんな……」

 結衣香の発情させられた肉の亀裂に、麻縄が食い込む。

「これがあなたたちの『まわし』よ。
 あなたたち『ふんどし担ぎ』はこれを自分で外してはなりません。
 触れることもダメです」

「もしも用を足したくなったら男子たちにお願いするしかないわね。
 逆にあなたたちの指導役である男子生徒に命じられたときは、すぐに外して局部を見せなければなりません。
 おへその下の部分だけを解けばいいようにしておきますから、ここの結び方と解き方を覚えてね」

 女管理人は結衣香と1年生たち3人に見せるようにしておへその下にある結び目を解き、腰の後ろに尻尾のように垂れ下がったT字の縦部分の麻縄を使い、結衣香の両手を背中で交差させて縛った。

「どう? 便利でしょ。
 破廉恥な自家発電用の股縄としても使えるし、こうして解けば両手の簡易拘束具にもなるわ。
 でも、もし私がこんなものをずっと装着しなければならなくなったら……。
 ……まあ、いいわ。
 お仕置きなんだからどれだけ辛くてもしかたないわね。
 せいぜい頑張って」

 さらに女管理人は、今日から3日間の稽古を経て「ふんどし担ぎ」から卒業する試験を行うこと、それに合格しなければこの稽古期間が延長となること、「ふんどし担ぎ」には あらゆる稽古に対する拒否権はないこと、時間に関係なく、場所や人目の有無に関係なく、方法に関係なく、常にありがたく応じなければならないこと、稽古をつけ てもらうお礼として男子生徒に無限の奉仕を行うこと、と説明しながら麻縄に細工を加えていく。

「無限の……奉仕……」

 伝えられたあまりの内容に綾川紗由里が力なく呟く。

「そうよ〜。
 あなたたちはあくまでも稽古をつけていただく立場なんですから、感謝の気持ちを忘れずにね。
 例えば、そうね……」

女管理人は結衣香のまわしの縦紐部分に瘤をつくりながら話した。

「掃除、洗濯、炊事……ふふっ、いろいろやってもらえれば私が楽になるわね。
 まあそれは冗談として、炊事はいらないけど、食事の介助。
 たしか結衣香ちゃんは机や椅子になったこともあるのよね。
 あれは男子たちに好評だったらしいから、また やってもらうことになるでしょうね。
 率先してやって1年生たちの手本になってちょうだい。
 あとは何かな?
 荷物持ちとか?」

 結衣香の脳裏に人間椅子となり人間机となった悪夢の「備品の日」がよみがえる。
 嫌な汗がじわりと噴き出た。

「こんなものね。
 はい、1年生たち、説明するからこっちに集まって。
 あらっ、あなたたち、誰がオナニーの手を止めてもいいって言ったの?
 やれと言われたことは止めと言われるまで続けなさい。
 自分の判断で止めちゃダメ。
 こんなこと基本じゃない」

 結衣香のまわしの縦の部分、いわゆるT字の二重になっている縦紐に長短ふたつの棒状の瘤ができていた。

「わかるわね。
 こっちの細くて短い瘤はアナル用。
 太くて長い方はオマンコ用」

 結衣香のアナルに細身の瘤が当てられ、続いてバイブのように太く長い瘤が膣に挿入される。
 どちらの瘤にもべっとりと催淫剤が塗られている。

「それで問題はここ。
 よく見て」

 女管理人は膣に挿入した瘤の根元の二重部分を左右に開き、その間に結衣香のクリトリスを挟んだ。
 そこも催淫剤でベトベトになっている。
 急所を麻縄で挟まれた結衣香は目をつぶり、熱い鼻息を悲鳴のように漏らした。

「ふふっ、さすがは3年生、生徒会長様ね。
 勃起したクリをいきなり挟まれて腰も引かずに声も上げないなんて凄いわ、立派ね」

 女管理人はそのまま麻縄を引き絞って結衣香のへその下にある横の紐に結び付け、麻縄のT字のまわしを完成させた。
 それを何度か揺すり、挟まっているクリトリスが外れないことを確認する。

「完成ね、試しにちょっと歩いてみて」

「は、はい。
 ……っ!!」

 恐る恐る足を踏み出した結衣香は、最も敏感な部位が麻縄に刺激される異様な感覚に硬直した。
 一般に、男は歩くときに肩が動き、女は腰が動くと言われている。
 その腰骨に乗っかるように結わえられたT字の麻縄は歩くたびに微妙に動き、そこに挟まれているクリトリスを不規則に揺さぶるのだ。

「あっ……くっ……」

 かろうじて小股のすり足でちょこちょこと歩く結衣香だったが、そんなことは許されるはずもない。

「あらあら、お手本役の上級生がそんなへっぴり腰でどうするの。
 胸を張りなさい。
 歩幅も小さすぎるわ、もっと大きく、膝を高く上げて。
 身体と膝が直角になるまでよ」

 結衣香は叱責を受け、お尻を平手で叩かれながら歯を食いしばって歩く。
 股縄に玩弄されるクリトリスは強制的な快感を生み、反応した膣が収縮する。
 そこに入れられているのは催淫剤に浸された麻縄でできた棒状の瘤である。
 ツルンとした真っすぐなプラスチック製のバイブとは違い、ごつごつと微妙に曲がりくねっている形状のそれが、膣内部をでたらめに刺激する。

「あっ、ぁぁ……」

 加えてアナルに入れられている小さな瘤も連動して動く。
 クリトリス、膣、アナルの3ヶ所が一歩足を進めるだけで同時に責められるのだ。
 その状態になりながら結衣香は腿を上げて歩かされ、うさぎ跳び、さらにはスクワットまでも命じられ、ついに腰を落としたところで動けなくなり、1年生3人と女管理人の目の前で屈辱の絶頂を迎えることになった。

 こうして結衣香と3人の1年生たちは、それぞれ「まわし」をつけたままで男子生徒たちの前に引き出され、屈辱的な挨拶を強いられ、何度も逝かされる理不尽な稽古を受けることとなった。



 結衣香を含めた4人は、その日から男子寮での過酷な住み込み修行生活に突入し、女管理人が説明したとおりに稽古を受けながら無限の奉仕をすることとなった。
 4人の服装は「ふんどし担ぎ」でいる間は常に例の「まわし」のみとされ、登下校時も、学園内でもその姿を強要された。
 とは言え、この麻縄T字まわしを締められた少女たちは、普通に歩くことすらままならない。
 3年生の結衣香でさえ、小股のすり足で歩くのが精一杯で、普通の歩幅で歩けば10歩も歩かないうちに膝を落としてしまうほどの快感波を呼び起こさせられてしまうのだ。
 1年生のソフィ、あゆみ、紗由里の3人は、互いに手を取り合いながら内股でゆっくりと足を繰り出すのがやっとという有様である。
 素っ裸に股縄のまわし一丁という破廉恥極まりない格好で、ゆっくりと互いを労わりながら学校へと歩いていく4人の少女の姿は、あまりに滑稽で淫猥でそして嗜虐心を揺さぶるものだった。

 しかし、そんなゆっくりとした足取りで登校しようとする少女たちだが、そんな怠慢が許される訳がない。
 今の彼女たちは、「ふんどし担ぎ」として男子生徒たちに稽古をつけられるべき存在であり、いまはその修行中という扱いなのである。
 結衣香たちは、あっさりと男子生徒たちに囲まれてしまうと、「稽古」と称して周りの男子生徒と同じ歩幅、同じ歩調で登校することを命じられた。
 4人の少女たちに、その命令を拒否する権利はない。
 結衣香は唇を噛み締めながら、ソフィは震える口許を必死に引き絞りながら、あゆみは泣きそうな顔で震えながら、紗由里はかみ合わない歯を鳴らしながら、男子生徒に合わせて恥獄の行進を開始した。
 足を一歩踏み出すたびに、膣の中の縄張り型が予想し得ない動きで粘膜を掻き回し、お尻の穴の中の瘤縄が肉襞を抉り返す。
 そして何より少女たちを苦しめるのは、2本の麻縄に挟まれて脚の動きに合わせて、痺れるような刺激を受け続けるクリトリスであった。
 わずか数歩進んだところで、あゆみと紗由里が同時に膝を落とした。
 次いで音を上げてへたり込んだのは、ソフィだった。
 地面に腰を落とした3人の1年生たちは、両手をそれぞれふたりの男子生徒につかまれて立ち上がらされ、そのまま学校へと引っ張られて歩かされる。
 遠目に見れば、中のいい男女が仲睦まじく手をつないで登校しているかのようにも見える光景であるが、現実はそんな甘酸っぱい光景とはかけ離れたものであった。
 強制的に手を引かれて歩かされる1年生の少女たちは、身体を労わった歩き方をすることもできず、下半身を突き上げてくる淫らな刺激から逃れられないでいた。
 もはや、かがむことも足を止めることもできない下級生の女子たちは、泣きながら男子生徒たちの稽古と称する淫虐行進を強いられ、内股を恥ずかしい蜜で濡らしながら学校へと連れていかれたのだった。

 一方、結衣香はいまだ膝を落とすことなく足を進めていた。
 とは言え、とても無事な姿とは言い難い。
 10メートルほども歩いたころには、結衣香の脚は小刻みに震え、縄ディルドを咥え込んだ膣穴からはおびただしい量の愛液が溢れ出て、内股のみならずくるぶしまで恥ずかしい汁で濡れて朝日を照り返すほどになっていた。
 お尻の穴も、まるで肛門が脈打つように収縮を繰り返し、咥え込んだ麻縄瘤を噛み締めてはその反動を全身に桃色の衝撃として返してくる。
 そして2本の麻縄でこねくり回されるクリトリスは、必要以上に塗り込まれた催淫剤の影響か、いつも以上に固く大きく充血し、麻縄による狼藉に翻弄されては痺れるような快感を全身に送り込んでいた。
 本来なら10歩も歩くことができないはずの刺激に耐えながら、結衣香は歯を食いしばって男子生徒たちの歩調に合わせて歩みを進めていった。
 しかし、そもそもそんな状態で学校までたどり着くことなど、不可能であることは誰の目にも明らかであり、結衣香自身もそのことをはっきりと自覚していた。
 学校までの道のりの半分にさしかかろうかというところで、とうとう結衣香にも年貢の納め時がやってきた。
 辛うじて手を股間に持っていくことは耐えているものの、既に歩幅は10センチにも満たないほどとなっている。
  そんな限界間近であることが明白な結衣香の様子を見ていた男子生徒のひとりが、面白半分に後から「ドンッ」と結衣香の背中を押した瞬間――思わず結衣香が 意図せず大きな一歩を踏み出した瞬間――結衣香の膝がガクンと折れ、腰を落としたかと思うと、学校まで届くかというほどの大きな嬌声を上げると同時に
限界まで背を仰け反らして、潮を吹き上げながら道の真ん中で絶頂を極めたのだった。
 そのまま地面に倒れ込んでしまう結衣香。
 そんな壮絶な絶頂シーンを目にし、地べたに這いつくばって身悶える結衣香の姿を見ていた男子生徒が、一斉に笑い出し、結衣香を指差しながら嘲笑の声を浴びせかける。
 武芸の心得もあり生徒会長としての権限も持っている普段の結衣香は、学校行事の場以外では、そうそう男子生徒たちの前で隙を見せたりはせず、逆に男子生徒をやり込めたりすることもしばしばである。
 そんな結衣香が、ちょっと背中を押されただけでみっともなく潮吹きアクメを極めながら地べたに這いつくばってしまうのだから、いつも結衣香を恐れ警戒している男子生徒たちにしてみれば、これ以上滑稽でおもしろい見世物などないと言ってもいい。
 これで結衣香もまた、他の1年生女子たちと同じように、男子生徒たちに手を引かれてみっともないアクメ行進をするに違いない……と、男子生徒たちは思っていた。
 しかし地面に倒れ込んでしまった結衣香は、地面に愛液と潮吹きの水溜まりを残しながらも、震える膝に手をつきながら立ち上がり、差し伸ばされる男子生徒の手をつかまずに、再び自らの足を踏み出した。
 こうして結衣香は、学校に着くまでの間に4度の絶頂と2度の潮吹きアクメを男子生徒たちの目に晒し、途中で3度地面に膝をつきながらも、男子生徒たちと同じペースで歩き、学校の玄関口までたどり着いたのだった。
 これには、周りにいた男子生徒たちも驚きと感嘆を覚えずにはいられず、言葉を失いながら立ち止まり、結衣香が校舎に入っていく姿を目で追いかけることしかできなかった。
 度重なるアクメと潮吹きで、地面に濡れた足跡を残すほどグショグショになった下半身を携えながらも、毅然としたまなざしで校舎に足を踏み入れた結衣香は、ついさっきまで周りで囃し立てながら自分を嘲 笑いからかっていた男子生徒たちを、鋭い視線で一瞥してから立ち去ろうとした。
 周りの男子生徒たちも、その結衣香の雰囲気に飲まれたかのように、息を飲みながら見送っていく。

 そうして教室に向かおうとした結衣香だった……

 ……が、後ろから投げかけられたひとりの男子生徒の声で引き留められる。

「それじゃぁ、次の『稽古』をつけてあげるよ」

 ……そう、何も男子生徒による「稽古」は、登校する間だけに限ったものではない。
 結衣香たちが「ふんどし担ぎ」の稽古をつけてもらっている間は、いつでもどこでも何度でも、たとえひとつの「稽古」が終わったばかりであろうと、インターバルなど置く必要もなく、男子生徒たちは結衣香たちに「稽古」をつけることができるのである。
 たしかに、縄まわしと催淫剤に翻弄されながらも学校までの道のりを見事に歩き抜いた結衣香の姿は、男子生徒たちに畏怖の念を抱かせるに十分なものであった。
 しかし、だからといって男子生徒たちが尻込みする必要も、そのまま結衣香を見送って恐れ入る必要などありはしない。
 登校中に堕ちなかったのであれば、堕ちるまで「稽古」をつければいいだけの話である。
 「ふんどし担ぎ」として修行中の結衣香には、いつでもどこでも何度でも、好きなだけ「稽古」をつけることができるのだから……。

 校舎に入ったところで告げられた新たな「稽古」で、結衣香は「まわし」の縄を解かれて、余った縄で両手を背中で縛られた格好にされた上で、「股裂きストレッチ」をするように命じられた。
 「股裂き」は、相撲の準備運動で取り入れられている開脚運動で、股関節の柔軟性を高めるために行われる
柔軟運動である。
 結衣香は、全校生徒が登校してくる
学校の入り口で、両脚を左右180度まで開脚してお尻を床につけ、上体を前や後ろ、そして左右に屈伸するストレッチ運動を強いられた。
 今まさに幾度となく絶頂に果てて潮を吹き上げた女の子の股間を、限界まで開いてその恥の証のすべてを晒しものにする仕打ちである。
 しかし、今の結衣香にはその男子の命令を拒む権利はない。
 両手を背中で戒められているため、惨めな姿になり果てている股間も、限界まで硬く充血している乳首も、男子生徒たちの目から隠すことは不可能である。
 廊下の床にお尻をつけ、両脚を真横にピンと伸ばして開いた結衣香は、男子生徒の合図に合わせて、上体を前や後ろ、右に左に倒して、そのたびに形を変えて中からコポッコポッと蜜を吐き出す蜜壺を登校する生徒たちに見せつける「股裂きストレッチ」を披露したのだった。
 途中から、周りにいた男子生徒が「稽古の補助」と称して、手を出しはじめた。
 上体を後に倒したときには、露になる股間の割れ目から顔を出したクリトリスを摘まみ上げたりんだり捏ね繰り回し、膣穴の中に指を入れて肉襞を引っ掻き回す。
 上体を前に倒すと、後ろ側に露になったお尻の穴に指を挿入して「肛門の中のストレッチ」と言いながら、指を曲げたり伸ばしたりして粘膜を撫で回しながら掻き回す。
 上体を左右に倒したときには、床につきそうになっている乳首を摘まんで、起き上がれないように引っ張りながら乳首をもみ込んだり弾いたりする。
 それは「稽古」という名目にかこつけた、結衣香の敏感な性感帯を玩具にした単なるイタズラ遊びであった。
 それでも結衣香は、これが「稽古」として行われる行為であるという建前を告げられている以上、拒否することも抵抗することも文句を言うこともできない。
 そうして、結衣香は全校生徒が登校して、全員が結衣香の恥態を目にするまで、ずっと全裸開脚状態でドロドロの股間を晒しながら、男子生徒たちの玩具にされ遊び回されたのだった。
 結衣香は、上体を前に倒した格好でお尻の穴を穿り返されながら、クリトリスを床に擦りつけさせられ、5度目の絶頂を極めさせられて、床に新たな蜜溜まりをつくり上げることになった。
 そして始業時間も近づき、この「股裂きストレッチ稽古」が終わりを迎えるまでの間に、結衣香は30人以上の男子生徒の指を膣と肛門に挿入され、4度絶頂に果て、2回潮を吹くはめになった。
 「股裂きストレッチ稽古」が終わりを告げたとき、結衣香は両脚を左右に180度開脚させられたまま、上体を床に突っ伏して惨めにお尻をさらけ出すという、無様極まりない姿を晒していたのだった。


 学校に着いてからも、4人の少女たちの苦難は続く。
 何しろ、
「稽古をつけてやるぞ」と男子に一言命じられれば、そこがどこであれ、時間がいつであれ、感謝の意を伝えて応じなければならないのである
 「まわし」のままで弄られたりしごかれたりするときもあれば、「まわし」を解かれ、それで後ろ手に拘束されて玩具にされることもあるのだ。
 ときには野外であっても脚を高く上げる四股踏みや、自慰による潮撒き、しゃがんでオマンコを両手で開く「見合って」のポーズをとらされることもあった。
 食事のときは淫らな人間椅子や人間机として使われる。
 膨らみかけの乳房を手拭いタオルの代わりに使われて揉み込まれたり、お尻をお餅のように捏ね繰り回されたり、見世物として女子同士でシックスナインの態勢でオマンコを舐め合わされ、どちらが先に果てるかという賭けの対象にもされた。
 「ふんどし担ぎ」には人権などないのだ。

 特に、「ふんどし担ぎ」4人の代表として扱われることになる結衣香への「稽古」は、1年生の3人に比べて苛烈なものとなっていた。
 放課後、「稽古をつける」と言われて連れてこられた体育館のステージで、股縄を解かれて股間のスリットを露にしながら腰縄後ろ手縛りで両手を戒められた結衣香は、ステージの上からお尻を観客に向けるように「股裂きストレッチ」の姿勢を取らされた。

 その格好で上体をうつ伏せにすると、横一文字に広げられた両脚の真ん中に、女の子の割れ目と不浄の菊穴がすべて明るみに晒される。
 体育館に集まった男子生徒たちは、目線の高さに掲げられた結衣香の恥ずかしいふたつの穴をまじまじと観察しては、「稽古」と称して自分たちの指をふたつの穴に入れたり出したり、捩じったり掻き回したり……と、好きなように弄んだ。
 そうしてひととおり結衣香の股間で遊んだところで、おもむろにバイブレータを取り出して蜜孔の中に深くねじ込んでスイッチを入れ、そして手にした数個のイチジク浣腸を肛門に突き立てては中の薬液を結衣香のお尻に注ぎ込んだのだった。
 そんな極限状態で「股裂きストレッチ」を続けることを命じられた結衣香は、無様に股を開き、膣穴に蠢くバイブを咥え込みながら、耐え難い汚濁を堰き止めるために震える肛門を露にした格好で、耐え忍ぶことしかできない。
 しかし、いくら気位が高く強い意志を心に秘めた結衣香であっても、永遠に耐え続けることは不可能である。
 この「稽古」に際して男子生徒たちは「○○まで耐えること」という条件や時間制限を設けなかった。
 それはすなわち、結衣香が耐えられなくなるまで「稽古」が続くことを意味しており、結衣香が決定的瞬間を迎えない限り終わらないということである。
 結衣香がいくら歯を食いしばり耐え忍ぼうとも、結果は何ひとつ変わることはない。
 しかし、たとえ無駄な時間稼ぎであることをわかっていても、年頃の女の子として……いや人としての尊厳を、そう簡単に諦めることなどできはしない。
 人としての尊厳を守るため、結衣香は自らの矜持にかけて、耐えるのである。

 10分……15分……、結衣香の身体には玉のような汗が浮かび上がり、そして休みなくバイブに掻き回されている蜜壺からはおびただしい量の愛液があふれ出て、股間の周りを粘った液で濡らしていく。
 結衣香は、驚異的な精神力で20分もの時間、全身を震わせながらも耐え続けた。
 体育館では、結衣香の荒い息遣いとバイブレータの音が、男子生徒たちにとって心地よいBGMとして奏でられている。
 そんな時間が永遠に続く……という錯覚を男子生徒たちが覚えた瞬間、時は動き出した。
 短い悲鳴とともに結衣香の上半身が仰け反り上がると、その瞬間、 結衣香の身体の中心から……今まであらゆる汚辱を封じ込めていた勇敢ながらも脆い窄まりが大きく口を開いたその穴の奥から、不浄の極みたる塊が……すな わちウンチが勢いよく飛び出し、結衣香の開いた脚の後方に向かってアーチを描きながらひり出されたのだった。
 一度堰を切って決壊してしまった肛門は、もはやその勢いを止めることなど不可能である。
 結衣香は、次から次へと広げた股の先に、屈辱にまみれた汚濁の塊をうず高く積み上げていくという無様極まりない姿を、ステージの上で披露することになったのだった。
 結衣香がみっともない脱糞ショーを披露している間も、膣穴に突き入れられたバイブは動きを止めることはなく、ひり出されるウンチとタイミングを合わせるように蜜孔から愛液が噴き出されて、垂れ落ちた糞便に蜜の雨を降りかけていく。
 そんなこの世のものとは思えない、決して年頃の中学生の女の子が見せるとは思えない屈辱的で無様な姿を、男子生徒の無数の目が見ている中で、結衣香は体育館のステージの上から晒したのだった。

「アハハッ、結衣香先輩、随分みっともない股裂きストレッチですね。
 まさか、そんな格好でウンチを撒き散らすとは思いもしませんでしたよ♪
 これは神聖な相撲の稽古なのに、そんな無様に不浄を晒すなんて、不敬も甚だしいとしか言えませんね」

 みっともない180度開脚の股裂き姿勢を取らせた上に、そのままイチジク浣腸で薬液を注入して時間制限なしの我慢を強いたのだから、いずれは結衣香が脱糞してしまうことは必然と言える。
 しかし、男子生徒はそんな結衣香の身体の生理現象のことなどまるで関係ないかのように、結果としてウンチを垂れ流した結衣香に責を負わせるのだった。
 そんな理不尽極まりない状況にあっても、建前としては「稽古をつけていただいている」となっている以上、男子生徒たちの言葉に逆らうことは許されない。

「稽古をつけてもらっている身でありながら、だらしがない姿を晒してしまい、も……申し訳……ありません」

 結衣香は、そう謝罪の言葉を述べるのだった。

「ふーん、本当に反省しているのかなぁ?
 じゃぁ、改めて稽古をつけて本当に反省しているかどうか、身体で教えてもらおうかな」

 結衣香の謝罪の言葉を聞いた男子生徒たちは、その反省の証としてのさらなる「稽古」を結衣香に告げたのだった。


 30分後……、体育館に幾度目かの結衣香の力ない呻き声がこだまし、そしていまだ横一文字に開かれ、あらゆる恥部を晒しものにしている結衣香の両脚の付け根……股間の割れ目から、勢いよく琥珀色の飛沫が床に向けて弧を描いていた。

「結衣香先輩、今度は2回までしか我慢できませんでしたね。
 またやり直しです。
 次で4度目かな?
 それでは、またこの利尿剤入りスポーツドリンクを飲んでから4度目の稽古に挑戦してもらいます。
 結衣香先輩、次こそはクリアしてくださいね」

 結衣香は、男子生徒たちに促されるままに、口許に向けられたスポーツドリンクを飲んでいく。
 その中に強い利尿作用を催させる速効性の利尿剤が高濃度に含まれていることを知ってはいるが、だからといって拒むことも逆らうことは許されてはいない。
 そうして、500ミリリットルもの利尿剤入りスポーツドリンクを一気に飲み干した結衣香は、無言でうつむきながら、180度開脚ですべてを晒しているお尻を振り立てはじめたのだった。
 その腰の動きによって、結衣香の股間では、硬く勃起したクリトリスが床に押し付けられたり弾かれたりして、結衣香の身体に恥ずかしい刺激が駆け巡る。

――神聖な相撲の稽古中であるにもかかわらず不浄極まりない大便を ひり出すという不敬を働いた結衣香には、改めて不浄な欲求に耐える精神を鍛えるために、利尿剤入り飲料を飲んでもらった上で、不浄を垂れ流そうとする邪な 欲求に耐えながら、股裂きの姿勢のまま自力で5回、恥をかいてもらう――

 それが、今の結衣香に課せられた「稽古」の内容であった。
 「不浄で邪な欲求」とはすなわち尿意であり、オシッコを我慢することである。
 そして「恥をかく」というのは、女の恥……すなわち自慰絶頂を迎えることを意味していた。
 つまり結衣香は、利尿剤で強制的に催させられた強力な尿意をこらえながら、連続で5回、アクメを迎え「恥」を晒さなければならないのである。
 しかも両手は縛られ、両脚は180度に開いた股裂きポーズのまま、という不自由極まりない格好で、その「恥」を成すことが命じられていた。
 既に先ほどまで入れられていたバイブも取り除かれたため、結衣香が自力でアクメを迎えるには、床に自分のクリトリスを押し当てたり擦りつけたりして刺激すること以外に手段はない。
 体育館のステージの上で、男子生徒たちに股座を見せつけながら、そんな無様なオナニー姿を晒さなければならないのである。
 そんな、ただでさえ異常な状況に置かれているのに、さらに強力なオシッコの欲求にも耐えながら、オナニーショーを繰り広げなければならない。
 連続で5回の絶頂を迎える前に尿意に屈してオシッコを漏らしてしまった場合にはやり直しとなり、改めて利尿剤入りスポーツドリンクを飲み干してから、再度5回の絶頂に向けて自慰を再開することとされている。
 いくら強靭な精神力をもってしても、それは容易なことではなかった。

 そもそも、強烈な尿意に耐えながらオナニーすることも、その性感で絶頂に達することも困難極まりない。
 その上、両手両脚も使えず、クリトリスを床に押しつけ、擦り上げることしかできないのだから、その難易度はさらに跳ね上がる。
 にもかかわらず、結衣香は果敢にもその男子生徒たちが突きつけた難癖を跳ね返すように、歯を食いしばりながら腰を振り立てたのだった。

「うわぁ、結衣香先輩、一体どうしちゃったんですか?!
 突然、お尻を振り立てはじめちゃって!」

「もしかして、このビンビンに硬くなったクリトリスを床に押しつけて、気持ちよくなろうとしているんですか?
 よく、そんな変態的なオナニー方法を思いつきましたね(笑)」

「ホント、僕たちはただ『恥を晒す』ように言っただけで、クリトリスを床に擦りつける自慰をしろなんて言っていないのに♪
 まぁ、結衣香先輩がクリトリスを床に押し当てることで恥をかきたいっていうのなら止めませんけど」

「いやぁ、あの結衣香先輩がこんなみっともないオナニーを思いついて、僕たちの前で見せるなんて、想像もしていませんでしたよ〜(笑)」

 無言で開脚したお尻を振り立てはじめた結衣香に向かって、男子生徒たちがわざとらしく嘲笑の声を投げかけていった。
 両手両脚が使えない格好で、絶頂を迎えるように命じたのだから、こうする以外に方法がないことは、すべての男子生徒たちが理解していた。
 にもかかわらず、まるで結衣香がこの変態チックなクリトリスオナニーを自発的にはじめたかのように嘲り、笑いながら結衣香のみっともないオナニーショーを楽しんでいるのだった。
 果たして大股開きの格好で大便をひり出してしまう姿と、同じく股を開いて小便を我慢しながら自慰をする姿、どちらが人としての尊厳を貶めることになるのか……結衣香の心は、そんな思いで揺れ動いていた。
 しかし、手を緩める訳には……腰の動きを止める訳にはいかなかった。
 時間がたてばたつほど尿意は強まり、限界が近づいてくるのだから……。

 1度目のチャレンジでは、無様に腰を振り立ててクリトリスを刺激して3回の絶頂を迎えたところで膨れ上がる尿意に耐えられなくなり、オシッコを漏らしてしまってやり直しとなった。
 2度目のチャレンジでは駆け巡る尿意に翻弄されて、なかなか逝くことができず、1回しか絶頂を迎えられずに尿道が決壊して放尿してしまった。
 そして3度目のチャレンジでは辛うじて2回、気をやり果てることができたが、3回目のアクメに向けて腰をくねらせているところで、とうとう我慢の限界がきてオシッコを垂れ流したのだった。
 絶頂を迎えるたびに男子生徒に向かって果てたことを結衣香が申告 し、そのたびに男子生徒たちが剥き出しにされた結衣香の割れ目を開いて蜜孔の中の様子を観察し、本当にアクメを迎えたかどうかを1分近くもの時間をかけて 確認するという作業が入ることも、結衣香が耐えられずに漏らしてしまう要因となっており、そのことに関して結衣香は見直しを要望した。
 しかし、当然ながら男子生徒たちがそんな結衣香の要望を受け入れるはずもない。

「この確認作業も稽古のうちであり、相撲の取り組みでも水入りが入って審議されている最中に土俵を離れることはない。
 それと同様、これは確認作業中でも耐え忍ぶ心を絶やさずにいること――そのための精神修行の一環である」

 そう説明され、結衣香の要望が聞き入れられることはなかった。

 逆にその要望が、真剣に稽古に取り組んでいない証と見なされ、次にオシッコを漏らしたときには、利尿剤入りスポーツドリンクの中に、自分が漏らしたオシッコも混ぜて飲ませることが追加で決められることにさえなってしまった。

 結局この日、結衣香は夜までこの開脚股裂きクリトリスオナニー放 尿ショーを強いられることになり、自分のオシッコ入りスポーツドリンクを何度も飲んでは、無様にクリトリスを床に擦りつけて逝き果てる姿を晒し、そしてオ シッコを漏らしてしまうという恥を繰り返したのだった。


 ……そうして数時間にも及ぶ開脚オナニー放尿ショーの末に、奇跡的にも5回の絶頂を迎えることに成功した結衣香だったが、男子生徒たちに自分が汚した体育館の床を掃除してから下校するように命じられた。

「……わ、わかった……わ……。
 それじゃぁ、掃除を……するから、いい加減にこの手を縛っている縄を……ほどいて…………」

 精も根も尽き果てて、半ば朦朧とした意識の中で、結衣香は男子生徒たちに告げた。
 いつもの結衣香であれば――聖女学園での非常識な常識に思いが至っていれば口にしなかったであろう言葉であるが、長きに渡るオナニーと失禁の繰り返しで、思考が定まらずに思わず口から出た言葉だった。

「結衣香先輩、何を言っているんですか?
 手なんか使わなくたって、女の子の身体はきちんと掃除ができるつくりになっているじゃないですか」

 一瞬、男子生徒の言葉を理解できなかった結衣香だったが、思考が回るにしたがって男子生徒たちの劣悪極まりない嗜好に、そしてこの学園における非常識な常識に思いが至り、男子生徒たちの方に鋭い嫌悪のまなざしを向ける。
 そう、この学園の男子生徒たちが、ただの掃除など命じてくるはずがない……そのことに、改めて普段の思考を取り戻した結衣香が思い至った。

「結衣香先輩、女の子の身体には股間に3つも穴が開いているんですから、それを使えば手なんか使わなくたって掃除ができるでしょう♪
 まずはカテーテルを使って、結衣香先輩の膀胱に、尿道口から洗浄液を浣腸してあげますね。
 それからモップの柄を、結衣香先輩の膣穴に挿入してあげますから、オシッコの穴から洗浄液を垂れ流しながら、膣モップで床を拭いてください。
 最後に浣腸器を使って水を肛門に注ぎ込んであげますから、洗剤で磨いた床を、お尻の穴から噴き出した水で洗い流せば、きれいになりますよ。
 大丈夫、あれだけ無様に盛大にウンチやオシッコを撒き散らすほどスカトロ大好きな結衣香先輩なら、こんな掃除、簡単なことじゃないですか♪
 せっかく便利なオシッコの穴とウンチの穴、そしてオマンコの穴が開いているんですから、有効活用しないと(笑)」

  結衣香の頭をよぎった想像を遥かに超える邪悪で淫虐な男子生徒の提案に、結衣香は相手を焼き尽くさんばかりの視線を向ける。
 しかし、「これも稽古のうちですからね」 という言葉を出されれば、あらゆる抵抗も反抗も封じられ、あらゆる恥辱を受け入れなければならない運命にある。
 結局、結衣香はその男子生徒が言った言葉通りの方法で、自分の尿と糞便で汚れた床を掃除することになったのだった。
 オシッコとウンチで汚れた床を、洗剤放尿と膣モップそして洗浄糞水で洗い流す。
 その間、両手は背中で縛られた格好のままである。
 ……これほど無様でみっともない清掃風景は、あり得ないだろう。
 そんな屈辱的な方法で、結衣香は体育館を清掃させられたのだった。
 途中、尿や便で新たな汚れを生み出してしまった結衣香は、2度の掃除やり直しを命じられ、3度目の清掃でようやく床をきれいに磨き上げ洗い流すことができた。
 そうして長きに渡る掃除を終えたところで、意識を失い床に倒れ込んでしまった。
 最後に意識を失ったとはいえ、男子生徒の限度を超えた狼藉に耐え抜いたのは、ひとえに結衣香の意志の強さの証と言っても過言ではない。


 ……しばらくして、体育館で目を覚ましたとき、結衣香はひとりだった。
 しかし、結衣香は自分の身体の状態が眠りにつく前と違っていることに気がつき、怒りと恥辱に表情を歪ませた。
 縄で縛られていた両手は解放され、その代わりに縄が股に通し直されており、膣と肛門に縄瘤がきつく挿入されている。
 また股間を走る2本の縄が、結衣香のクリトリスを根元から捩じり上げるように引き絞られていたのだった。
 それはすなわち、意識を失っていた結衣香の身体を男子生徒たちが自由自在に扱いながら、オマンコとアナルに縄瘤を押し込み、クリトリスを剥き出しにしながら女の子の割れ目に縄を食い込ませていったことを意味する。
 そして、きれいに掃除したはずの床に、真新しく少し粘り気のある水溜まりができている。
 その水溜まりは、結衣香のお尻のあたりから、足元に向かって広がっていた。
 自分の身体の様子、そして床に広がる粘液の水溜まりに気づいた結衣香は、自分の知らないところで自身の身体を好き勝手に弄ばれ、あまつさえ愛液を垂れ流して潮吹きまでしてしまったことを知り、きつく歯を食いしばることしかできないのだった。
 


 そんな過酷な生活が3日間続き、結衣香含む4人の女子は「ふんどし担ぎ」から抜け出すための昇進試験を受けることになった。
 その条件は全員が規定通りの「きちんとした相撲」を取り、その上で相撲大会で優勝した三条院結衣香を負かすことである。
 大変なのは結衣香の方である。
 1年生の3人は、全員がそれぞれ一度以上勝つまで何度でも交代で闘うことができる。
  しかしその相手を務める結衣香はひとりで出ずっぱりとなり、そのたびにしっかりと脚を上げてオマンコを晒す四股踏みをし、本気自慰の潮吹き絶頂による潮ま きを行い、蹲踞姿勢での極限開脚と指を使ってのオマンコ フルオープンを晒したのちに、淫らな闘いをし続けねばならないのだ。
 当然のことながら決まり手は「逝かせ落とし」のみである。
 しかも、採点基準には「きちんとした相撲が取れること」という項目が入っているため、オマンコ晒しにおける四股の脚の上げ方や角度、静止時間、潮まきでのオナ ニーにかかる時間、その姿勢、潮吹き絶頂時の潮の出方、見合っての合図でオマンコを見せ合う姿勢、立ち合いの最中に攻められても脚を閉じて防御姿勢をとってい ないか、わざと負けるなどの無気力試合をしていないか、などの厳しいチェックが男子たちによって行われる。
 たとえそれがどんなにひどい言いがかりのようなものであれ、兄弟子である男子の言うことは絶対である。
 不満を述べるどころか、不服そうな表情を浮かべただけでも懲罰の対象となった。
 相撲という古式ゆかしい厳格な格闘技を通じて、上下関係を学ぶのも課題であるのだ。

 結果、最初の昇進試験では、ありとあらゆるダメ出しが下され、特に手本役となる結衣香には教師や女管理人たちから厳しい指摘が次々と上がった。
 最終的に結衣香は連帯責任を回避するために意図的な八百長を自分ひとりの考えで行ったとことを認めさせられ、深く謝罪し、次の日の朝まで寝ずに特殊な器具と催淫剤によるひとり稽古をさせられることとなった。
 朝まで休むことなく強制的に絶頂を強いられ続けた結衣香は解放されると同時に気を失い、脱水症状にも似た状態に陥ったが、それでも学園を休むことは許されずに1年生の3人に肩を貸される格好でまわし一丁での登校を余儀なくされた。

 翌々日に行われた再試験でも結衣香が足を引っ張る形での採点を突きつけられて全員が落第。
 さらにその翌々日に行われた再々試験では、不手際の全ての責任が結衣香ひとりにあることを確認し、本人にも自覚させ、特別な課題を結衣香がクリアすることと引き換えにして、全員がお情けで合格となった。

 ここに、ようやく女子相撲大会は予定の日程を終えて幕を閉じたのである。



 三条院結衣香の顔のアップから、その映像は始まった。

「皆さま、いかがお過ごしでしょうか? 三条院結衣香です。
 本来ならば無一文の丸裸で放逐されて路頭に迷っていてもおかしくないところを 助けていただきました。
 皆さまの温かいご恩情によってこのような素晴らしい学園にまで入れていただき、感謝の言葉もありません」

 穏やかで優しい声。
 明るく柔らかい結衣香の笑顔はまさに春の陽光のようであった。
 窓から差し込む朝日が結衣香の笑顔を照らし、その美貌を淡く浮かび上がらせている。
 やがてゆっくりとカメラは引いていき、結衣香の全身が徐々に露になる。
 しっかりとした礼儀を躾けられた自然な立ち姿は、いかにも上流階級出身であることが感じられる。
 背筋をピンと伸ばした微動だにしない美しい姿勢は、幼いころから修練した武道のたまものであろう。
 それだけに異様さが際立つ。
 結衣香は下着1枚はおろか一本の糸さえ纏わない生まれたままの素っ裸であった。
 にもかかわらずその表情と姿勢は美しく礼儀正しく、その異様なギャップが観るものたちに下卑た笑いを浮かべさせた。

 やがて、ごく自然に下腹部で組まれていた結衣香の両手が左右に離れて気をつけの姿勢となり、若草のような陰毛と羞恥の割れ目が丸出しとなった。

「本来ならばご恩返しに馳せ参じ、未熟ながらも私のすべてを使い、皆さまにご奉仕しなければならないところではありますが、いまだ学園にて叱咤ばかり受けている未熟者でございます」

 そこで映像は3分割され、右半分は結衣香の全身を、左半分はさらに上下に分割されて上半分は顔のアップ、下半分は股間のアップを映し出した。

「先日行った学園行事、女子相撲大会の映像はご覧いただけましたでしょうか?
 私は運に恵まれて優勝できましたが、あまりにも勝ち負けに固執したばかりに、と ても見苦しい表情と立ち振る舞いになってしまいました。
 学園の理念を理解し、率先して体現しなければならない立場である最上級生の、しかも生徒会長という 重責を担う者としての自覚と責任感の欠如と言わざるを得ません。
 これは当然ながら厳罰に処されるべきだと判断し、先生方に相談して了承していただきました。
 ま ずはその前に……女子相撲を通じて会得した恥知らずな芸をご覧ください」

 すっと、結衣香の左足が上がる。
 相撲の四股だ。
 軸となる右脚と上がった左脚が、ほぼ一直線になったところでピタリと静止した。
 下方から舐めるように映しているカメラで、結衣香のオマンコからアナル、乳房から顔の表情までのすべてが映し出されている。

「結衣香の……四股……オナニーを……ご覧ください」

 結衣香の右手が羞恥の肉裂に伸び、そこを上下にこね回しはじめた。
 うっすらと目を閉じ、甘い鼻息が漏れる。
 徐々に指の動きが加速する。
 肉裂の上部にある蕾を集中的に弄りはじめた。
 上げたままの左脚がピクピクと震え、頬に赤みが差しはじめる。

「き、気持ちいいです。
 弄るとすぐに……ご覧のようにオマンコを濡らしてしまいます」

 その言葉を証明するように、結衣香は人差し指と中指とで肉裂を開いた。
 愛液に濡れたサーモンピンクの秘肉が覗け、そこに中指と薬指の2本が侵入し、出し入れとこね回す動作をはじめた。
 恥ずかしい蜜音がこぼれる。
 蜜に濡れた指がクリトリスを撫で、摘まみ、擦る。
 結衣香は四股の脚上げのままで自慰を続けながら、自分が生まれながらの淫らな変態女であること、物心つく前から隠れてオナニーばかりしていたこと、幼い時から自分の容姿を鼻にかけて傲慢だったことなどの嘘の告白した。

「早く……直接お目にかかって、お仕えしたいです。
 こ、この恥ずかしい芸も……みなさまの前で披露して笑っていただきたくて……くっ……練習しました。
 あっ! も、もう……い、逝きそう……です」

 いまや結衣香の指は2本とも膣を出入りして愛液を溢れさせ、同時に親指でクリトリスを弄っていた。

 身体を支えている1本足の右脚も、上げたままの左脚もブルブルと震え、腰までも揺れていた。
 苦痛に耐えているように固く閉じられたまぶたと、苦しげに発作のように荒い鼻息が間近に迫った性的絶頂を予告している。

「い、逝きますっ!」

 結衣香は屈辱の宣言をし、片脚を高々と上げたままの恥ずかしい断末魔の発作を披露し、少量ながらも潮までも吹いて見せた。
 そのままで絶頂を迎えたばかりの陰唇を指で開いて絶頂時の内部までも晒し、ゆっくりと上げていた左脚を下ろして、そこで終了かと思いきや、次には右脚を高々と上げて、再度の四股オナニーを開始した。
 二度目は最初よりもかなり激しく弄り、乱暴に思えるほど指を出し入れし、愛液を飛ばして見せ、クリトリスをしごき、アナルにまで指を入れて見せた。
 絶頂近くまで追い込むと片手で陰唇を開き、もう片手で乳首だけを弄って自分で自分を焦らせるようなことまでして見せた。
 そうして一度目よりも大量の潮を吹き、苦悶の表情で逝って見せた。

 その後、結衣香は床に正座して、深々と頭を下げた。

「恥知らずで稚拙な芸をお見せしました。
 それでは今から、自分へのお仕置きをはじめます」

 そう、今までのはただの前座芸にしか過ぎず、結衣香にとって過酷な本番はこれからなのだ。
 結衣香は正座からいったん立ち上がると、今度はしゃがんで膝を大きく開いて宣言をする。

「今から…………ウンチを、します」

 ほんのわずかの浣腸をしてから下腹部をマッサージし、結衣香はしゃがんだまま息んだ。
 花も恥じらう14歳の美少女の全裸自力排便ショーである。
 首から上が真っ赤に染まっているのは、便のための力みのせいだけではないだろう。
 やがて、プルプルと震える結衣香の口から観念の呻きが漏れ、アナルから可愛らしい音でおならが2度噴出し、次いで茶色の固形物の頭が覗いた。
 せめて「見ないで」と本音を口に出せたなら……。
 しかし、それすらも結衣香には許されない。
 哀しげに首を左右に振りながらも、顔は正面に向けたままで排便ショーは続いた。
 どこにも焦点を合わせてない結衣香の瞳が濡れている。
 大きく開いたままの膝も閉じられることはない。
 四股オナニーで2度逝ったばかりのオマンコも丸出しである。
 アナルやオマンコはもちろんのこと、どんな顔をしてひり出すのか、顔も伏せてはならないと指示されているのである。

「で、出ます。
 ……ぁぁぁ、……ぅ……」

 普段の凛とした結衣香からは想像できないほどのか細い悲鳴を漏らし、べそをかいているような困ったような表情を晒し、アナルから茶色の固形物をゆっくりとひり出していく。
 やがてアナルからぶら下がった固形物は、1度小さく揺れてから床にポトリと落下した。
 その固形物にかけないように右にずれてから、慎重にオシッコまでもして見せた。

 次に結衣香は、自分がひり出したばかりの固形物を捧げ持つようにして両手に載せて見せた。
 長さは中指の1.5倍ほどあり、太さは指3本分はある。
 それをカメラにしっかり見せた後で、そっと唇を近づけていく。
 そうして目をつぶり、先端の細くなっているところに口づけをした。
 さらにカメラを見上げ、ぎこちなくにっこりと微笑み、可愛らしい舌を伸ばした。
 排泄物の一方の先端から反対側の先端までを丁寧に舐め上げる。
 その吐きそうになるような行為を3度繰り返し、笑顔のままで舌を伸ばして、間違いなく排泄物の色がそこに付着しているのを見せてから舌を引っ込めた。
 再度舌を伸ばして見せたときに、そこに排泄物の色はなかった。

 すべての行為を笑みを浮かべながら行うように言われている。
 それが女子相撲大会で不遜にもカメラを睨みつけた代償であった。

 結衣香は透明な男性用避妊具を取り出し、その中に排泄物を入れて根元をしっかりと結び、その表面全体にローション状の催淫剤をたっぷりと塗りつけた。
 即効性は弱いが、24時間以上も効果が持続するタイプのものだ。

「オマンコに……ウンチを入れます」

 哀しい自虐の宣言をし、避妊具に入れた自分の排泄物を膣にゆっくりと挿入して、数回出し入れをして見せてから奥まで入れた。
 そうしてから抜け落ちないように麻縄をT字に巻きつける。
 「ふんどし担ぎ」のときに装着させられていた特製の「まわし」である。
 クリトリスを挟む部分には催淫剤を塗りつけ、アナルに当たる小さな瘤にも塗る。
 膣に入れていた部分の長い瘤はなくなっている。

「今から最低で24時間、この状態を維持します。
 1時間に1回は必ず逝かなくてはなりません。
 手を使うのも禁止です。
 もしも1時間の間に1回も逝くことができなければ、ペナルティとしてお仕置き時間の2時間延長します。
 逆に1時間の間に1回以上逝ってしまった場合は、余分に逝った回数分の時間延長となります」

 結衣香は最初のときのようにきれいな立ち姿で自分へのお仕置きを説明したが、その白い肌に食い込むT字の麻縄が無残であった。

「つまり最低でも24時間、私は自分の汚いウンチをオマンコに入れたままにしておき、1時間に1度は腰を振って自家発電股縄オナニーをして、自分の臭いウンチをいやらしいオマンコで食い締めて逝かなければならないということです。
 お……恐らく、こんな変態的な行為でアクメを感じる女は世界でも私だけでしょう。
 身分不相応にも生意気な態度をとった私のようなバカ女にはふさわしいお仕置きだと思います」

 画面が股間に食い込む股縄のアップになり、再び全身像に戻ったとき、結衣香は後ろ姿だった。
 その両手はきつく背中で拘束されている。

「腰振り自家発電オナニーがルールですので、ズルをして手でオナニーしてしまわないように、お仕置きを完遂させるまではこのように両手を拘束しておきます」

 正面に向き直り、結衣香は残酷なルールの説明を続ける。

「両手が使えないので生活の介助は男子生徒にお願いすることになります。
 また、最低でも24時間継続するお仕置きなので、夜間は男子寮にお邪魔して遂行で きているかどうかを監視してもらうことになります。
 そ……その際、男子生徒の皆さんから受けるさまざまな指導に対して、一切の拒否権は認められません。
 すべての指導や命令に対して、絶対服従い たします」

 つまり、男子にどこをどうされようと結衣香はそれを物理的ににも権利の上でも防げず、抵抗すらしないということである。

「基本的には、以上が私の考えた私自身に対するお仕置きとなります。
 これから、その様子をご覧ください。
 ま、まずは手はじめとして1回目の腰振り自家発電オナニーを開始します」

 結衣香は脚を肩幅に開き、腰を前後左右に淫らにくねらせはじめた。
 催淫剤にまみれた性器は既に強い疼きを結衣香に与えており、そこを腰振りで麻縄に擦りつける。
 しかし、麻縄は腰にガッチリと装着されているため、あまり強い摩擦を得ることができない。
 直接手で弄れないもどかしさに耐え切れず、刺激と快楽を求めて腰の振りを激しくせざるを得ないのだ。

「くぅぅぅ! い、逝きます!
 自分の、ウンチをオマンコで咥えたままで、逝きます!!」

 結衣香の腰がひときわ大きく前方に突き出され、そこで一旦静止し、小刻みに震えた。
 その後に、ビクンビクンと2度大きく腰が震え、スローモーションのようにゆっくりとお尻から床に倒れていく。
 カメラが結衣香の股間をズームする。
 股縄の隙間からは新たな潮が溢れていた。

 結衣香のお仕置きショーのはじまりである。



 登校中の結衣香。
 朝日を浴びながら学園に続く道を歩いていく結衣香の姿が映像に記録されている。
 上半身は制服を着用しているが、下半身はT字股縄の「まわし」のみというアンバランスで煽情的な痴女のような姿である。
 結衣香が校庭に足を踏み入れ、学園の玄関口を視界に収めたころ、おもむろに結衣香のお尻が小刻みに震え出す。
 既に周りには多くの男子生徒が集まっており、結衣香自身、自分がすべての男子生徒の注目を浴びていることは肌で感じている。
 しかし結衣香は周りを見回し、そんな男子生徒たちの視線を改めて確認してから、さらに激しく股縄を締めた腰を激しく振り立てたのだった。
 股縄腰振り自家発電オナニー……結衣香が自らに課した罰である。
 結衣香が腰を振りはじめて3分ほどが経過したころ、結衣香の身体がかすかに痙攣する。
 クライマックスが近づいている証である。
 その前兆に力が抜けそうになる身体を無視して、結衣香はさらに激しく腰をグラインドさせた。
 そして数度の痙攣の後、結衣香の身体が激しく仰け反りながら全身を強張らせる。
 その瞬間、結衣香の股縄の隙間から四方八方に汁飛沫が上がった。
 結衣香が、登校中に野外で朝日を浴びながら腰を振り、ニヤニヤと嘲笑う男子生徒たちに囲まれたまま絶頂を迎えた瞬間だった。
 その様子は、すべてカメラに記録されていた。

 登校後、結衣香は教師たちの許可を得てから、全ての教室に設置されたモニターに今朝撮影した四股オナニーから脱糞、大便の膣挿入、そして腰振り股縄オナニーまでの一連の映像を流してもらい、朝のホームルームの時間に各学年の教室を回って自分の現状を改めて説明して、すべての男子生徒に協力をお願いした。
 加えて、このペナルティは自ら希望して受けることを決めたものであり、自分から進んで罰を受けることを志願したこと、その様子をすべてカメラ撮影し映像として残すことを自ら望んだ……ということを、結衣香自身の口で述べた。
 したがって、このペナルティを女子生徒が手助けすることはその趣旨に反するものであり、
もしも女子生徒が自分に手を貸した場合は、どんな事情にせよ、お仕置きが24時間延長になることと、そして手を貸した女子生徒も同様のお仕置きが与えられることを説明した。
 説明を終えて自分の教室に戻ってきた結衣香はクラスメイトの男子生徒にはこのペナルティを通して特に多大な迷惑とお世話をかけてしまうことを謝罪し、教壇に立ってクラス全員の前で、その日3度目となる腰振り股縄オナニーを披露し、潮を飛沫かせながら哀しい絶頂姿を晒した。

 その後、他の女子生徒は授業中の特殊椅子によりバイブとローターによる刺激が与えられるのに対し、結衣香だけが股縄のせいで普通の椅子に座るのは不公平ではな いか、という当然の疑問が男子生徒から呈された。
 教職員による協議の結果、公平を期すために下校するまでの間は股縄のクリトリスに当たる部分にふたつのローターが挟まれることと なった。
 そのことを告げられた結衣香は、その決定を快く承諾したこと、また男子生徒たちが自分のために多大な配慮をしてくれたことに対する感謝の言葉を、カメラに向かって笑顔で話した。
 そして、
両手を背中で拘束されていて自分の手でローターをあてがうことはできない結衣香は、そのままカメラのレンズの前でクラスの男子生徒にお願いし、クリトリスを挟み込むようにふたつのローターを股縄に挟んで固定してもらう様子を映像に残したのだった。
 これによって振動の強弱はあるものの、学校にいる間、結衣香は常にクリトリスに振動を受け続けることとなったのである。

 その上で、後ろ手拘束によって手の使えない結衣香の補助として、授業中も交代でふたりの男子が面倒を見ることができるようにと、結衣香の机の左右に男子の机がぴたりとくっつけられた。
 介助役の男子生徒の仕事は結衣香の代わりに教科書を開いてやったり、気分次第ではあるがノートをとってやったり、給食を食べさせてやったり、ときには制服の中 に手を入れて乳房や乳首を丹念にマッサージしたり、股間の股縄の装着具合を確認したり、挟んでいるローターの位置を確認したり、性器保護のための催淫剤入りローショ ンを追加塗布したり……と、非常に多岐に及んだ。
 それらの介助をしてもらうたびに、結衣香は男子生徒に対してお礼の言葉を告げる。
 特に、乳首マッサージや股縄の具合確認、ローターの位置確認、ローションの追加塗布……といった授業とは直接関係ないにもかかわらず男子生徒の厚意でしてくれた介助を受けたときには、より丁寧なお礼の言葉を述べながら、胸を突き出したり股を持ち上げたりして、男子生徒
が介助しやすいように身を差し出すのだった。
 それら介助の様子もカメラに記録されており、授業中の結衣香の様子を撮影するカメラのほかに、椅子に座って見えにくくなっている下半身の様子も映像として残せるように、結衣香の席の机の下にも股縄に締め込まれた股間をクローズアップで撮影するカメラが設置されている。
 1時間に1回の絶頂をノルマとしている結衣香は、授業中にも腰振り自家発電オナニーをしなければならず、椅子に座りながらお尻を捩り、腰を振り立てては 股間と椅子の間に愛液の濃密な糸を引きながらアクメを迎えて痙攣する姿を繰り返し晒すことになった。
 そのときの挟み込まれた縄を噛み締めるような
秘肉の様子は、机の下のカメラによって克明に記録されていくのだった。

 男子生徒による介助の中でも最も重労働なのはトイレへの付き添いである。
 そもそも両手を後ろ手に縛られている結衣香は、自分ひとりで廊下の三角棒を渡ることができない。
 介助役の男子生徒の手を借りて三角棒の上に跨ってからは、両脚を男子生徒に委ねて引っ張っていってもらうことになる。
 それは、既に2本の麻縄に引き絞られて勃起させられ、ふたつのローターに挟み込まれている結衣香のクリトリスに、想像を絶する一撃を加えることにほかならない。
 そしてウンチを入れられた蜜割れと、麻縄の瘤で抉られた菊穴が三角棒の頂点に押しつけられて、さらなる淫悦を呼び起こさせられ、結衣香の股間は内股を愛液まみれになってしまうのだった。
 トイレに着いてガラス製の和式便器を跨いでしゃがみ込んだ姿勢を取る結衣香だが、
放尿時も股間の股縄を外すことは許されないために股縄と下半身全体が尿まみれとなることは避けられない。
 そしてたっぷりと尿液が染み込んだ麻縄は、より強く結衣香の肉芽を引き絞って無慈悲な快感で束縛する。
 一見すると、垂れ流す尿よりも滴り落ちる愛液の方が多いのではないかと疑うほど、結衣香の股間は大量の濃厚な蜜を滴らせていた。
 トイレの床と下半身をオシッコと愛液で汚してしまうため、トイレに付き従う男子生徒は、
その清掃および清拭に加えて消臭スプレーの噴射まで行う必要があった。
 結衣香の股間に噴きつけられるアルコールを含んだそのスプレーは、結衣香の敏感な粘膜をヒリつかせ慣れない刺激を送り込む。
 そしてきれいに拭われた結衣香の股間には、トイレのたびに改めて
新たな催淫剤入りローションが追加された。
 それら一連の排泄シーンもまた、全て残らずカメラに収められ、オシッコを撒き散らす様子から、溢れかえる愛液と尿で汚れた下半身を拭われ、麻縄をより分けて差し込まれた指先で丹念に催淫ローションを塗り込まれる様子まで、余すところなく録画されることになる。

 なお、結衣香の後ろの席の男子生徒はアナルを集中的に受け持つことになった。
 後ろの席の男子生徒は、結衣香のお尻の穴に入っている小さな瘤の位置を何度も積極的に修正しては、催淫剤入りローションも執拗に塗り直していた。
 そのアナル介助は実に入念であり、1時間の授業中だけで実に5回もの瘤縄の位置調整と催淫ローション塗りを繰り返す始末だった。
 そのため結衣香は、ひとときたりともアナルの疼きから逃れることはできなく、常にモジモジとお尻を揺すり続けてしまうことを止められない。
 そんな度を超えた狼藉とも言えるような執拗なアナル介助であったが、結衣香は授業が終わるたびに後ろの席の男子生徒を振り返り、お尻の穴を丹念に労わってくれたお礼の言葉を向けるのだった。


 結果、結衣香は何度も何度も絶頂に陥った……。
 陥らざるを得なかった。
 授業中も、休み時間も、給食時間も、トイレの最中でさえも容赦なく逝かされた。
 そんな中でも結衣香は泣き言ひとつ、恨み言ひとつ上げず、介助役の男子生徒が交代するたびに「よろしくお願いします」と、頭まで下げた。
 あの、生徒会長特権を振りかざしては幾度となく男子生徒に煮え湯を飲ませてきた結衣香の姿からは、想像もつかないほどの恭順さである。
 しかし、男子生徒たちは健気な生贄が気丈に振舞えば振舞うほど、それを崩して泣かせてやりたくなるのだった。

 時間が経つほどに男子たちの弄り方は激しさを増していく。

 授業中に教師に指され、立ち上がったはいいものの容赦なく与えられる刺激に動けなくなり、そのまま絶頂を迎え、答える暇もなく再度の絶頂を晒し、淫乱過ぎ ると教師に罵られ、「答えられるまで立ってなさい」と命じられ、結局授業が終わるまで立ち続けることになり、逝き続けることになった。

「自分の臭いウンコをオマンコで食い締めて嬉しいのか」と、罵られようと「そんなに逝きまくってたらオマンコが壊れちゃうよ」と笑われようと、結衣香は平静を装って耐え忍び続けた。

 結衣香にできるただひとつの抵抗は、心配してくれるクラスの友達や後輩の女子たちに

「大丈夫、これくらい平気だから心配しないで」

 ……と強がって微笑んで見せることだけだった。

 下校時も当然のごとく腰振り股縄オナニーによる絶頂を余儀なくされ、男子寮に着いてからも容赦なく弄られ続ける。
 就寝時は男子寮の空室となっている部屋をあてがわれた結衣香だったが、無意識に抵抗してしまうことを防ぐためにベッドの四隅に両手両足を拘束してはどうかとの提案を快く了承。
 さらには寝ながらの腰振り股縄オナニーを容易に行うためと、男子生徒による管理監督並びに撮影の利便性を考慮して、腰の下に枕を2つ重ねて敷いてもらい、股縄が食い込む性器周辺を無防備かつまんべんなく曝け出す恥知らずな格好でいることも、結衣香は快く了承した。
 夜間も、念のためにクリトリスを挟むローターを作動させておき、さらには有志の男子生徒たちが代わる代わる熱心な協力活動を行い、1時間に1回は逝かなければな らない腰振り股縄オナニーをサポートしたおかげで、結衣香は朝まで一睡もすることなく何度となく絶頂を味わうことに成功した。

  朝を迎えた結衣香の様子はひどいもので、特に開脚状態で斜め上方に突き出されたままの股間周辺は大量の愛液と絶頂時の潮にまみれており、目を背けたくなるような惨状であった。
 しかし、それらを厭うことなく男子生徒たちが次々と指を伸ばしてくる行為に結衣香は感激し、彼らの献身的な協力に応えるべくより一層の激しい腰振りで応じて、歓 喜の声を上げ、それまでで最大の激しい絶頂を披露し、股縄の隙間から断続的に大量の潮を噴き上げ、さらには小水のお漏らしまでして見せたのである。
 ちなみに、その場に居合わせた1年生の男子生徒のひとりが「もう……許して、やめて……」と、泣き言とも思われる言葉を聞いたらしいが、念のため、結衣香本人に問いただすと「絶対にそんなことは言っていない」と強く否定。
 「もっとして! 緩めないで、やめないで!」という言葉を喘ぎながら口走ったことだと確認。
 そもそも、このお仕置きは結衣香本人が考えて実行しているものであり、男子生徒たちは結衣香にお願いされて協力しているのだという当たり前の事実関係も、改めてカメラの前で確認した。

 さらに結衣香は、お仕置きの続行を強くカメラの前で熱望した。
 親切にも朝のトイレに連れて行こうとした男子の優しさをも拒否し、「反省の態度を表すために、潮吹き絶頂と同時にオシッコを漏らす惨めな姿を撮影して欲しい」と懇願したのも結衣香本人である。

 本来ならばこの朝で定められた時間の24時間が過ぎ、めでたくお仕置きの終了となるはずであった。
 しかし、残念ながら数々の違反行為が指摘された。
 1時間に1回までとされていた性的絶頂を何度も複数回味わっていたのは誰の目にも明白であり、他にも、確かに1度だけ逝っているのだが潮が出てないので虚 偽の絶頂ではないかと疑いを持たれたりとか、男子の協力の手に対して脚を閉じかけたり腰を引いて捻じったりなどの拒絶とも取られかねない振る舞いが多数報告されて いた。
 結衣香はそれらすべての疑惑を正直に認めて、自分がいかに淫乱で卑怯で嘘つきかを告白し、寮内の男子生徒全員の前で土下座して謝罪をした。

 問題は時間である。
 結衣香の違反回数はあまりに多く、それらを決められたとおりにお仕置きの時間延長に計上してしまうと、数十時間にも及んでしまうのである。
 また、たとえその追加の数十時間のお仕置きを実行したとしても、またその中で同様の違反行為を繰り返されてしまえば、永遠に終わらない可能性まである。
 結衣香自身の不始末により、結衣香に与えられるお仕置きがどれほど苛烈で長時間に及ぼうとも、それが当人の望んだものであるなら基本的には問題ない。
 しかし、大事な男子生徒たちまで巻き込み、彼らの学業や学校生活に影響を与えるかもしれないとなれば話は変わってくる。

 協議の結果、予定を変更して結衣香が関係者上層部に送るお仕置きの映像は一旦終了することとなった。
 そうして、締めの映像の撮影が始まった。

 股縄を装着したままの全裸姿でいる結衣香は、朝日の当たる寮の裏庭でカメラに向かって深々と土下座をした。
 男子生徒たちと女管理人と教師の玲子も見つめている。
 自分があまりにも淫乱過ぎて今のままではお仕置き時間が永遠に終わりそうもないこと、これ以上長引くと手伝ってくれる男子生徒に迷惑をかけてしまうこ と、そもそも惨めなはずの腰振り股縄オナニーを楽しんでしまってお仕置きになっていないことなどを、結衣香はカメラに向かって説明した。
  結衣香は自分の手で24時間ぶりに股縄を外し、膣内に入れっぱなしになっていた透明の避妊具を取り出して掲げた。
 愛液と潮に浸され続け、絶頂のたびに結衣香の恥肉で食い締められた、彼女自身が生み出した排泄物である。
 それを結衣香は避妊具ごとそっと口の中に入れて出し入れし、きれいにして間違いなく茶色の固形物が中に入っていることを見せた。
 次に結衣香は立ち上がり、背中を見せ、お尻を突き出し、両手でお尻をいっぱいに開いてアナルを丸出しにした。
 24時間もの間、催淫剤に浸された股縄の小さな瘤に抉り続けられた肉の窄まりは、痛ましげに赤く震えている。

「浣腸をお願いします」

 きっぱりと放った結衣香の言葉を受けて男子寮の女管理人が近づき、イチジク浣腸器の先端部で結衣香のアナルを嬲り、挿入し、薬液を注入した。
 次に結衣香は足元に置いた排泄物の入っている避妊具を手に取り、その先端に顔を近づけ、口を開けると一気に歯で噛みついて小さな穴を開けた。

「……自分のうんこで……アナルに栓をします」

 穴の開いた避妊具の先端をアナルに押し当てて挿入してゆく。
 見守っている1年生の男子がキャッキャッと幼い笑い声を上げた。
 指ごと挿入して深いところまで押し込み、アナルからわずかにはみ出ている避妊具の根元の部分を爪で摘まむと、慎重に、外側の避妊具だけを引っ張り出すためにアナルを窄めながら、ゆっくり引き出していく。
 中身だけが――つまり、きのうの朝に自然糞便させられた固形物が今、結衣香のアナルの中に戻されたのである。

 そのまま結衣香はスコップで庭に穴を掘り始めた。
 全裸の美少女が爽やかな朝日のもと、スコップを懸命に使うという奇妙な光景。
 しかもその美少女は迫りくる便意とも闘わねばならないのだ。

 ほどなく大きめのバケツほどの穴が完成し、結衣香はそこに透明なポリエチレン製のゴミ袋の口を開いて入れた。
 簡易トイレの完成である。
 掘った穴の後ろに、結衣香はごろんと倒れて背中を地面につけた。
 膝を立て、立てた膝をいっぱいに開く。
 踵は浮かしておく。
 いわゆる「オシメ替え」のポーズだ。
 股間の何もかもを無防備にし、アナルまでも丸見えになっている。

「ご覧ください」と、結衣香。

 24時間股縄オナニーを強制され、男子たちに弄られ続け、一睡もできずに50回以上も絶頂に陥った性器が朝日を浴びて丸出しになっている。
 哀れにも赤くただれたようになっているそこは、強制的に出し続けさせられた大量の愛液と絶頂時の潮によって、ベトベトのぬかるみ状態になっていた。
 しかも、長時間排泄物入りの避妊具を入れ続けていたそこは、普段の慎ましい装いとは裏腹に、ポッカリと口を開けたままになっており、その奥の恥ずかしい色合いや装いまでも露出していた。
 結衣香はクリトリスをそっとさすり、摘まむ。
 久しぶりの自分の優しい指の感触に腰の奥が甘く疼いた。
 開いたままの膣口から新たな愛液が垂れ、浮かせたままの両脚が痙攣する。

「ウ、ウンチを漏らしながら……同時に潮吹きで逝くところを見て、笑ってください」

 それは、自分で自分を責める拷問だった。
 惨めで恥知らずで淫らな拷問。
 細くしなやかな指が、屹立したクリトリスをあやすように撫で続ける。

「あっ、オ、オマンコを、クリトリスを、弄ったり、弄られるのが好きです。
 オナニーを見られるのも大好き、興奮します。
 わ、私が……淫乱なメス豚にも劣る、へ……変態であることを証明します」

 強要された淫語を繰り返しながら結衣香は、一心不乱に自分のクリトリスを両手で弄った。
 迫りくる絶頂に抗うように何度も左右に首を振る。
 膣から溢れた濃い愛液が、アナルから少しはみ出してしまった固形の排泄物に垂れていた。

「ご、ご覧いただけていますか?
 逝きそう、逝っちゃいそうです。
 ウンチも……も、もう」

 結衣香はダラダラと愛液を垂らしながら、ガニ股に上げた両脚を震わせながら耐えた。
 すでにアナルからは固形物が1センチほどはみ出ている。

 「こっ、これが……」と、結衣香は最後の愛撫の一撃をクリトリスに与えた。
 泣き笑いのような表情でカメラを見つめる。

「生意気だった、さ、三条院結衣香の、な、なれの果てです。
 見て! 笑ってください! ああっ!!」

 苦悶の表情を浮かべる結衣香のアナルから固形便が飛び出し、オマンコの割れ目からは大量の潮が吹き出る。
 同時にアナルから液体状の排泄物が噴出する。
 ビクンビクンと、強制的に与えられた絶頂の大きさを示すように腰が上下に揺れる。
 それでもガニ股で脚を上げたオシメ替えのポーズは崩さない。
 そのままですべての排泄物をアナルから吹き出した後、一拍おいてからシュルシュルと音を立て、オシッコが放物線を描いた。
 ありとあらゆる恥と屈辱を満座の中でカメラ前で晒し、そこでようやく結衣香の「お仕置き映像」は完成した。

 長かった結衣香の受難も終わる……はずだった。



 学園教師の玲子は、今回のお仕置き映像の作成はあくまで三条院結衣香、個人の問題に過ぎないと断じた。
 きっかけは学園の授業の一環である「女子相撲大会」ではあるが、そこで傲岸不遜ともとれる態度をとったのは結衣香自身であり、学園はその様子を撮影した映 像が学園のスポンサーでもある結衣香の管理者たちの目に触れるのを案じ、親切にも心配してアドバイスをしたに過ぎない。
 ……謝罪のための映像を撮ってみてはど うか、と。
 三条院結衣香の将来と、学園の未来を考慮した上での特例措置である。
 そこに間違いはない。

 しかし、ボランティアとして手伝ってくれた男子生徒の一部から、「僕はちょっとしか結衣香ちゃんに触れていない」、「麻縄をつかんで揺すっただけ」、「部 屋に入ろうとしたら既にいっぱいで、3年生たちに追い返された」、「なにもしていない」、「股縄が邪魔していたので、肝心のオマンコに触れなくてつまらな かった」などの不平の声も上がっていた。
 これでは、大切な男子生徒にストレスを与えてしまったままで終わることになる。
 そこで玲子は、貴重な勉学の時間や睡眠時間を削ってまで協力してくれた男子生徒全員を労わなければならない、と結衣香を諭した。

 そうして話し合いの末、次の日から放課後ごとに結衣香が男子寮に赴き、男子ひとりひとりと対面で感謝の言葉を告げ、自分のために使ってくれた彼らの指を丹念にマッサージして労うこととなった。
 三条院結衣香といえば生徒会長でもあり、武道の心得があることは広く知れ渡っている。
 3年生ならまだしも、下級生の1年生男子が1対1の対面だと萎縮してしまうのは至極当然である。
 相手を萎縮させながらの謝罪や慰労などありえない。
 そのため結衣香は何の害意もないことを表すために、全裸になって後ろ手拘束の姿で行うことを快く了承した。
 当然拘束されたままでは、手を使ってのマッサージは行えない。
 結衣香は、女性器――つまり自身のオマンコを使って男子生徒の指をマッサージすることも了解した。
 右手の指と左手の指、それぞれ1回ずつ以上のマッサージをオマンコで行い、希望があれば足の指のマッサージも行うべき、とされた。
 なお、最低でも1ヶ所につき1回以上の絶頂時膣内収縮を利用したマッサージを提供せねばならず、そのときの締まりに緩み等のクレームがあった場合は絶頂とは認められず、謝罪をした上でやり直しとなる。
 くれぐれも相手に威圧感を与えないよう留意し、開始時は土下座をした上で「オマンコマッサージに参りました。お好きな指をオマンコに入れてください」と挨拶すること。
 マッサージを受けていない方の手は、乳房、乳首、クリトリス、お尻、アナルなど、どこをどんなふうに弄っても構わないことをはっきり伝えること。
 マッサージ中の姿勢は相手の希望に完全に従うこと。
 ……などが結衣香も合意の上で決定した。

 なお、マッサージ中にアナルに指を挿入される可能性も考慮し、事前に浣腸をして排便と洗腸をした上でアナルをキレイにしてから行くこと。
 催淫剤などを使って安易に絶頂に至る行為は、感謝の念が感じられないため禁止とし、完全に自力での絶頂のみでマッサージを行うこと……なども当然のこととして結衣香は受け入れた。

「緩くてマッサージにならなかったから、もう1回ね」

「アナルでも逝ってみせてよ」

「3本入れてもいいでしょ」

 男子生徒たちは結衣香の心を込めたマッサージに喜んだ。
 さまざまなクレームが上がったのは、その至福の時間を増やしたいがためである。

 ついには両手両足の指全部にマッサージを要求する厚かましい男子生徒もあらわれたらしいが、結衣香はそれに臆することなく一言「はい」と素直に答え、望みのままに20回を超える自力絶頂でのマッサージサービスを行った。
 何を犠牲にしても、どんな恥辱や屈辱があろうとも、叶えたいものが結衣香にはあったのである。
 毎夜、深夜遅くまで奮闘する結衣香が男子生徒全員にマッサージを施し終えるまでには、1ヶ月近くの時間を要した。



【エピローグ】

 1週間後、学園女子全員にとって忘れられない一日がはじまった。

 朝から少女たちの元気な「おはよう」の声が、そこかしこでこだまする。
 誰の顔も明るく、笑顔が弾けていた。
 三条院結衣香が相撲大会優勝の賞品を返上し、その後の教師たちからの指導をも完璧にこなして勝ち取った、女子生徒全員で過ごす「普通の日」である。
 わずか24時間ではあるが、女子生徒全員に「普通の女子生徒」としての権利が認められるのだ。

 普段は深すぎるスリットが入っている特殊スカートのために、中が覗けてしまうのを恐れておとなしくしている女子生徒たちも、このときばかりは子供らしくピョンピョンと飛び跳ね、むやみにクルクルと回っては、スカートをヒラヒラさせて楽しんだ。
 なにしろ、きょうばかりは下着の着用が認められているのだ。
 スカートのスリットは、思い思いの可愛らしい安全ピンで止められている。
 セーラー服の下にはシャツを着て、素肌や下着が透けないようにしている。
 あまりに嬉しくて全員が相当に早い時間に目を覚ましてしまい、急遽それぞれがお気に入りの下着を着けて、秘密の下着ファッションショーを女子寮内で開催してしまうほどのはしゃぎようであった。
 この日は寮にあるマジックミラーにもすべて目隠しのカーテンが吊るされ、女子寮の様子を男子生徒が覗き見ることはできないようにされていた。
 そのため、この下着ファッションショーは、正真正銘、女子生徒たちだけの、秘密のファッションショーとなったのである。

 学園での椅子も男子と同じものを使い、廊下も男子と同じように歩き、トイレは女性教師用の当たり前の個室を使った。
 授業中の発言時もスカートを捲られることもなく、イタズラをされることもない。
 誰もが元気よく挙手をしては立ち上がり、笑顔で答えては着席し、普通の椅子のありがたみを存分に味わった。

 一日の終わりには過ぎていく眩しい時間を惜しんで涙する女子生徒もいたが、結衣香たちはこの日を秘密裏に記念日とし、卒業後にその日に全員で合同同窓会を開こうと誓い合って笑った。
 この特別な一日が結衣香の忍耐と努力によるものだということを知るのは、女子全員がめでたく卒業して幾年の後、約束の同窓会で再会してからのことであった。

 ―― 完 ――



Rev.1
文章:むりじさん
加筆・修正/挿絵:ロック

Rev.2
加筆/挿絵:ロック


Rev.3
原案:アスカさん、むりじさん、海豚さん
加筆/挿絵:ロック



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