バツゲーム! 〜甘い振動と羞恥心〜
4.じれったい責め


<あらすじ>
 宮木 優は仲間内のゲームに負けてしまい、バツゲームを受けていた。
 その内容はローター(自動操作で振動および強弱をランダムに行う)を挿入しての学校生活だった。
 恥ずかしさと快感に耐えながら過ごすが、一限目終了時に早くも絶頂を迎えてしまう。
 そして二限目、振動に耐えながら黒板での回答を乗り越えた宮木だったが、振動音を携帯の音と思われ、今まさに生活指導の教師がその音源を突き止めようとしていたのだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「(おねがいっ…止まってぇっ…)」
 喘ぎそうになるくらいの興奮と快楽をかみ殺して耐える宮木。口に手を当てて必死に耐える。
 快楽に蝕まれ、周りにバレないかどうかという心配もあったが、彼女にはそれ以上の危機が迫る。
 現在は理科の時間、その担当教師は生活指導も兼ねており、静まり返った部屋に響くローターの音を携帯電話の音と思い、今まさに犯人探しをしているのであった。
 実のところそれはほかでもない宮木を追い込んでいるローターなのだが、まさかそんな卑猥な玩具がここにあるとだれが思うだろうか。
 刻一刻と迫る足音に、彼女の心拍数はどんどん上がってゆき、同時にバレるのではないかという緊張が、彼女をより快楽を受け止めやすい体制にする。
「(あっ…あっ…イッ…)」
 口を覆う手に唾液がにじむ…。彼女を追い詰めるのは教師とバレるということだけではない。先の休み時間に一度絶頂を迎え敏感になった上、その後変わらず 振動に責めあげられた秘所はたっぷりの蜜とともに絶頂へ達する目前にまで積まれた快感がある。
「(も…もうイッ…ちゃ…今イッたらばれちゃうっ…でも…もうだめぇっ…!!)」
 教師もだいぶ近いところまで来てしまった。そして彼女の我慢ももう限界、まさに達するというその時、ローターはピタリと黙り込んだ。
 教室に響いていたこもった振動音がやみ、訪れたのは耳を覆う静寂。
「…止まったか…運のいいやつめ…」
 携帯電話だと思い込んでいる教師は、見つかる前にピタリと止んだ音に舌打ちをした。このままではらちが明かないと、授業を進めるために再び教卓へ戻る。
 安堵した生徒たちに混ざり、ぐったりと、そして熱い熱い甘い溜息をついた宮木。

「(バレちゃうかと思った…)」

 机に伏す宮木。口を押えていた手を見れば、先ほどの緊張を物語るように自分の唾液で濡れていた。そして全身は嫌な汗がにじんでいた。
「(やっ…なにこれ…)」
 次に彼女は不快な感触を覚えた。
 それはスカートの中。彼女がそっと手を入れると、下着にしみこみ、それをこえてイスをも濡らしている液体があった。
「(これって…)」
 彼女の顔が羞恥に赤く染まる。
 それは彼女にもよくわかっていた。それは自分自身の愛液だ。バレそうになり、振動が強くなり、絶頂寸前にまで追い詰められた。
『自分は感じていた』という事実。それをこの愛液と今も残る絶頂に達せなかった余韻が物語っている。

「(そんな…私は…んぁっ…)」
 自分では違うと否定する宮木。しかし、それを問い詰めるようにまた微弱にローターが振動し始める。焦らされた彼女のアソコをねっとり嬲るように鈍く鈍く責め上げる。
 再び授業を進めている教師。しかし相も変わらずその言葉は宮木には入ってこない。ただただ鈍く焦らすような責めが―まるで感じていた彼女を『お仕置き』しているかのように―彼女をじりじりと追いこむ。
「(あぁっ…さっきはイきそうだったのにぃ…授業中にイくのは恥ずかしいけれど、こんなの切ないよぉ…)」
 じれったそうに脚をこすりつける宮木。興奮のもと引き上げられた絶頂寸前。その後のくすぶるような責めは真反対ではあったが、彼女をいやらしく責め立てる。

 そう思っていたとき、また彼女を強い振動が襲う。
「ッ…!!(やだぁっ、きたぁっ…でもここでなんてだめぇっ…ここでイッたらばれちゃうぅっ!!)」
 ガクガクと震える膝をこすり合わせ、何とか快感に耐えようとする宮木。だが絶頂をお預けにされた後の焦らすような責めで、すっかり敏感になってしまっていた。もはや声を押えているだけで精一杯である。
「(あぁっだめっ…だめぇぇっ)」
 彼女が身をこわばらせ、絶頂が目前に差し掛かった。

「…え?」
 しかしその快感は波が引くように失せていく。
 また振動が絶頂手前で止まってしまったのだ。
「(ま…またお預けされちゃった…)」
 ホッとしたような残念なような…しかし溜まった性欲にじれったさを残しながらため息をついたとき、授業終了のチャイムが鳴った。







 彼女は廊下を急いで行く。そして角を曲がり、女子トイレに入る。
 焦らされて焦らされて溜まり溜まった快感。もう我慢できなくなり、恥ずかしいがトイレでオナニーをする…はずだった。
「え…?」
 しかし運悪くそこにいたのはゲームメンバーだった。
「やっほー、そんなに急いでどうしたの?」
 カラカラと笑いながら歩いてくる。そして「調子はどう…?」と言いながら宮木のスカートに手を入れてきた。
「ひゃうっ…!」
「うわぁびしょ濡れじゃん、どうしたのこれ?」
 ニヤニヤしながら質問してくる。下着の上から指を添われてるたびに、小さくニチニチといやらしい音がする。
「んっ…っぁっ…」
 敏感なところを触られてビクビクと体を反応させる…そのたびに彼女のセミロングの髪先が鮮やかに宙を踊る。
「すごい敏感じゃん…さてはオナニーしたかったんでしょ?」
「…!!」
 耳元で囁かれるように問われる。図星だった。
 なおも下着の上からスジをなぞられる。幸い他にだれもいないのが救いである。
「正直に言いなよ?どうなのさ?」
 普段は元気で無邪気な相手、しかし今は意地悪く笑っている。
 正直に言えと言われ、彼女は恥ずかしそうに頷いた。
「やっぱりね…」
 フフッと笑いながら愛撫をやめられる。
「バツゲーム中にオナニーとはやらしいねぇ…そんな娘にはお仕置きが必要だね」
「お仕…置き…」
 彼女は恥ずかしそうに顔を赤くした。そうして導かれるままにトイレから出て、近くの空き教室に入っていった。

 つづく



●あとがき●

こんばんは、いふかです。最近暑いですね。
今年の夏はまた熱くなりそうだし、節電という観点から冷房も減るだろうと予想。クールビズが大事になりますね。そうだ!女の子の皆さんにはミニスカノーパンでいてください!…無理ですか。

ちなみに私は夏か冬かといわれると冬のほうが好きです。寒い夜は布団を重ねれば快適に眠れますが、熱帯夜はどうあがいても眠れません。加えて蚊がいっぱいだし…。
皆さんもこの夏特に水分補給をしっかりしてお過ごしください!



文章:いふかさん


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