バツゲーム! 〜甘い振動と羞恥心〜
3.絶体絶命


「んんっ…」

 二時間目、老いた教師が眼鏡を直しながら理科の授業を行っている。生活指導の役目も受け持っていて、必要以上に厳しいこの先生の評判はよくなく、堅苦しい声で酸性がどうだとかフェノールフタレインなんとかがどーとか…。
 しかし、彼女にはそんな説明など何一つ頭に入ってこなかった。

「(あぁっ…だめぇっ…)」
 先ほど彼女は玩具で絶頂を迎えてしまった。溜まり溜まった快感が解放されたのは良かったものの、その後彼女はその余韻が抜けきることなく、敏感なままローターにいいようにされてしまっている。
 股間から頭の上にまで登ってくる快感に声を上げたくなるくらい感じることもあったが、今は授業中。万が一声を出そうものならば静かな教室にその甘美な声がこだましてしまうだろう。
「んふぅ…」
 再び振動を止めたローター。快感から解放されたひと時に一息つく彼女。黒板をたたくチョークの音が聞こえてくる。
 いつ動いてもおかしくない玩具に警戒しつつ、アソコに感じる異物感に足をこすり合わせる。

「フェノールフタレインはアルカリでのみ反応する。この時赤褐色になる。中学で習ったとは思うが、君たちが今までに習ったであろうほかの薬品は酸性で赤、もしくは暖色に反応したはずなので間違えないように」
 しかし安心したのもつかの間、再びローターは微弱ながらも彼女を辱め始める。唇をかみしめ、その振動に耐える。
 息も荒く、ほほを赤く染め淫らに目を潤ませる。どんなに小さな刺激でも、彼女の性感帯を直に責め立てる故に、確実に彼女は感じていた。
「それでは、この問題を…宮木、答えてみろ」
「んぁっ…へぇっ!?」
 快楽を耐えていた彼女に突然指名が回ってくる。授業なんて完全に上の空だった彼女は不意を打たれたように情けない声を出した。
「まったく、聞いていなかったのか宮木優<ミヤキ ユウ>。BTB溶液の反応についてだ。ここに書きに来なさい」
「そ…そんなぁっ…」
 彼女は絶句した。彼女は今バツゲームで卑猥な玩具をアソコに入れている。今もその振動に耐えて授業を聞いていなかったが、そんな状態で黒板…つまりは全生徒が注目する前に立つことになる。
「どうした、早くしないか」
 どうしようかと頭を巡らせる彼女をせかす教師。このまま居座っても余計に視線を集めるだけ…そう思って彼女は立ち上がる。湿った下着の感触が彼女に残った。
「(お願い何も起こらないで…)」
 重い足取りで前へ向かっていく彼女。今もローターは微弱に振動をしているがなんとか今は隠し通せている。しかし…
「(もしこれ以上強くなったら…私…)」
 黒板に向かって立つ彼女。チョークを持って、先生が書いた表に反応した場合の色を書き込んでゆく。そのときだった。
「…!!」
 振動が強くなり内股になる彼女こと宮木 優。幸い声を出すことは我慢できたが、思わず入った力でチョークの先が砕けてしまった。
「(ダメッ…今はぁっ…みんな見てるっ…バレちゃうってばぁっ…!!)」
 焦る宮木。しかしそんなことはお構いなしに責めあげるローター。内腿を彼女の漏らしたいやらしい蜜が伝ってゆく。
「(…だめっ、早く席に戻らなくちゃ…もう少しで…)」
 何とか回答を書き上げる。少し歪んでしまったが、マスに『青』という文字を書いてチョークを置いたとき、ローターは再びもとの微弱な振動へと戻ったのだった。
「…んふぅ…」
 安堵したのか、熱い息を漏らして席に戻る彼女。微弱な振動に感じさせられながら机の間をとおって着席する。
「ふむ、これくらいはできて当然だが、しっかり身についているようだな。今後もしっかりと勉強してくれたまえ。だが、授業は聞くようにな」
 その言葉にクスクスと笑う生徒。少し恥ずかしそうに顔を赤らめる彼女。ただでさえ恥ずかしいことなのだが、上の空だった理由がいやらしい責めに耐えていたからなので、余計に恥ずかしくなった。
「っ〜〜〜!」
 そんな彼女を問い詰めるように振動を強くするローター。彼女を戒めるかのようにナカをかき回すのだった。
 先ほど内腿に垂れた愛液をふき取りながら、振動に耐える彼女。今回はさほど長くなく、すぐにローターは黙り込んだ。

 ふたたび授業は先生一人のマシンガントークとなった。
 理科が得意で話に聞き入る生徒、ペンを持ったまま舟をこぎ始める生徒、そんな中に混じってもじもじする宮木…。そんな様子で授業は進んでゆく。

 そんなとき、また振動音が聞こえてきた。
「ッ―!?」
 ヴーヴー…
 彼女の頭の中に響く機械音。脚を閉じ、無意識にまた濡らしてしまう…しかし、この音は彼女を悩ませている玩具ではなかった。

「・・・?」
 黒板を書くのをやめて睨みつけるように生徒たちへ視線を向ける。
 等間隔に響く機械音、これは携帯電話の着信音…この序を含む生徒たちがそれを理解するのは難くなく、当然生活指導の教師にもそれは安易にわかった。
 着信が終わったのか音は切れたが、周りの生徒たちはしまったとばかりに苦い表情をする。
「一体誰だね?携帯電話は授業中は切れと毎日のように言っているはずだ」
 このひょろ長い体の一体どこからそんなドスの利いた声が出てくるのかという声で話すと、教室はしんと静まり返る。空気が凍りついたように誰も身動き一つせず、耳を覆うような沈黙だけがそこにある。
 そんな沈黙を向き直る靴音で破りながら教師は元凶であろう生徒を目で探す。

 ヴヴヴ…

「ッ!?」
 そんな沈黙の中、またしても機械音が響く。しかし今度はさっきとはややくぐもった音…。
「(だめっ…今はだめぇっ…!!)」
 あろうことか、今まで息をひそめていたローターが振動を始めたのであった。しかも水を打ったように静まり返る教室内での振動のため、今度ばかりは教室に響いてしまっている。
「んんっ…(だめっ…聞こえちゃうっ…バレちゃうっ…)」
 必死で息を止める。脚をこすり合わせて我慢したいが、今下手に動けば注目を集めてしまいかねない…彼女は身動き一つできないままローターの餌食にされている。
 しかしその振動音でさえ、教師は聞き逃さなかった。
「また携帯か…今年度の生徒は本当に聞き分けが悪いな!」
 頭に血が上る教師。張り上げる声に全員がビクッとするなか、彼女にも先生の足音が聞こえてきた。
「今日という今日こそとっちめてやる…一体誰だね?」
 机の間をのそのそと歩いてくる教師。その足音の中、彼女は焦りだした。
「(どうしよう、こっちに来ちゃうッ…バレちゃうっ…)」
 上がる心拍数。しかしバレるかもという焦りに皮肉にも彼女の被虐心を煽り、興奮する結果となってしまった。
 焦る一方より性的興奮を感じてしまう宮木…迫る教師に緊張が止まらないのであった。

 つづく



●あとがき●

 こんばんは、『いふかいなきもの』こと『いふか』です。ずいぶんご無沙汰していました。
 現実世界でいろいろございまして、なかなか筆が握れませんでした、申し訳ありませんorz

 最近コンピュータの勉強を本格的に始めました。私好みのエロ画像がないので、ペイントで自分用にいじることも少々。結果的にペイントの腕がどんどん伸びていく始末。
 ペイントは資格試験とかないんだけどなぁ…(汗)

 それと、結局女の子の名前決めちゃいましたw
 むりやり入れた感ありますが、まぁ気にしないでくださいw←

 さぁ、迫る教師!声は耐えてるけど内心あんあん感じている彼女の運命やいかに!?



文章:いふかさん


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