「さあ、着いたぞ」
和馬の声に、さつきと美優は顔を上げる。
三人が立ち止まった場所は、住宅街の奥にそびえ立つ、マンションの前であった。
十階建てで、それほど派手さは無いが、生垣と塀に囲まれて、周囲の街とは一線を画している。
「さあ、ここからは立って歩いていいぞ。
もう少しだから頑張れ」
和馬は二人の脇を抱えるようにして立ち上がらせたが、緊張と疲れから、二人ともふらふらで、特にさつきの消耗が激しく、立つことができず、再び座り込んでしまう。
「大丈夫か、さつき」
「さつきちゃん・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・」
大きく肩で息をしているさつき。
その幼い裸身は汗とほこりにまみれ、初めて経験する羞恥に疲れ果ててしまっていた。
「さつき、立てないのか?」
「はぁ・・・はぁ・・・ごめんなさい・・・。
足に力が入らないの・・・」
「さつきちゃん、大丈夫・・・?」
地面に座り込んで動けないさつきの背中を、美優は優しくさすっている。
美優ももちろん疲労していたが、さつきより大柄で、体力もある分、若干ふらつきながらも、しっかり立つことができている。
「仕方ないな、今日だけだぞ」
そう言うと和馬は、さつきを抱き起こし、軽々と両手で抱き上げてやる。
「きゃっ・・・、あ・・・ありがとう・・・ございます・・・。
・・・ご主人様・・・」
さつきは、申し訳なさそうに言いつつも、嬉しそうな微笑を浮かべる。
「さ、美優も疲れてるだろう。
私の腕に掴まって歩くといい」
「は、はいっ!ありがとうございます」
羨ましそうな顔をしていた美優も、その言葉に、微笑みを浮かべて、和馬の腕に抱きついてくる。
「んんっ・・・」
「どうした?美優?」
急に立ち止まった美優に和馬が尋ねる。
「い、いえ・・・あの・・・、鎖が食い込んで・・・」
恥ずかしそうに美優は言った。
無毛の割れ目に通された鎖は、立ち上がったことで、余計に食い込みを激しくしていた。
「家に着いたら外してやる。
もう少しだけ頑張れ」
「はい、すみません・・・」
そして、三人はマンションの中へと入っていく。
ガラス張りのエントランスを抜け、カードロックの自動ドアを抜けると、そこは広いエントランスホールになっていた。
天井には美しい輝きを放つシャンデリアがあり、ホールを優しい光で照らしている。
奥にあるエレベーターに乗り込み、和馬は10Fのボタンを押す。
「ご主人様のお部屋は一番上なんですね」
「ああ、まだ私も越してきてから一ヵ月しか経ってないがな・・・ん?」
美優の質問に答えながら、和馬はふとあることに気づく。
「ふふ、美優、見てみろ」
「えっ・・・あ・・・ふふっ・・・」
二人は目を見合わせて小さな笑い声を上げる。
和馬に抱かれたさつきが、すっかり安心して寝息を立てていたのだ。
「仕方のないやつだ・・・」
「ふふふっ・・・、でも、さつきちゃんが羨ましいな・・・。
私もご主人様に抱っこされたいです」
和馬の腕にぶら下がるように美優は甘えてくる。
「ははは、じゃあ、次は美優を抱っこしてやろう」
「ほんとですか?楽しみにしてます」
嬉しそうにはしゃいで、美優はきゅっきゅっと乳房を和馬に押し付ける。
そんな会話をしているうちに、エレベーターは最上階に到着する。
最上階には、部屋は一つだけであり、真っ直ぐ三人はドアの前へと歩く。
和馬が鍵を回し、ようやく三人は我が家へと辿りついた。
中は、暖かい空調が効いていて、疲れきった二人の少女を優しく包み込んでくれる。
「はあ・・・疲れた・・・」
ふらふらと玄関に座り込んでしまう美優。
「よく頑張ったな。
ほら、さつき、着いたぞ」
「ん・・・えっ・・・あ、やだ・・・、ごめんなさい・・・寝ちゃってた」
「さつきちゃん、可愛い寝顔だったよ」
「やだぁ・・・もう・・・」
美優にからかわれて、さつきは顔を真っ赤にする。
和馬は、玄関にさつきを立たせると、一足先に靴を脱ぎ、部屋の中に入っていく。
そして、暖かな湯を張った洗面器とタオルを2組持って戻ってきた。
「さあ、おいで」
玄関先に腰掛けると、和馬は、まず二人の手枷と足枷を外してやる。
そして、手や膝、足の裏などを優しく拭っていく。
「大丈夫か?痛くはないか?」
「ちょっと・・・痛いけど、でも、大丈夫・・・」
「少しだけ膝がひりひりします・・・」
「そうか、今日は初めてだったから大変だったろう。
さあ、尻尾を外してやる」
そう言うと、和馬は、二人の腰の鎖を留めた南京錠を外してやる。
どちらの鎖にも、ねっとりとした愛液が絡みつき、割れ目から抜き取ると、透明な糸が鎖との間に垂れ下がる。
「すっかり感じてしまっていたようだな・・・、どれ、怪我はしていないかな」
和馬は、さつきの割れ目に手を添えると、くっと左右に開き、桃色の秘唇を露出させる。
「えっ・・・やだぁ・・・」
不意の出来事に、さつきはうろたえる。
閉じているときは、無垢な一筋の割れ目であったが、開いてみると、薄い花弁に縁取られた桃色の粘膜が、愛液に濡れてつやつやと輝いていて、一日中鎖に擦られた小さなクリトリスが、真っ赤に充血して、ルビーのような輝きを放っている。
「うぅ・・・そんな・・・恥ずかしい・・・。
あんっ」
「怪我はしていないようだな。
次は美優だ」
軽くさつきの割れ目を一撫ですると、和馬は美優の割れ目に手を添える。
「は・・・、はい。
お願いします・・・」
もじもじと両手を胸の辺りに置きながら、美優は和馬が見やすいように、少し両足を開く。
さつきより肉厚のふっくらとした大陰唇を開くと、鮮やかなピンク色のひらひらとした小陰唇が、さつきと同様、すっかり充血しているクリトリスや小さな膣口を彩っている。
和馬が割れ目を開くと、中に残っていた愛液がつぷっという音を立てて溢れ、内腿を伝って零れ落ちる。
「やぁっ・・・恥ずかしい・・・」
それを自覚して、美優が恥ずかしそうに悶える。
「美優はずいぶんいやらしいお露が多いようだな。
何もしてないのにまだまだ出てくるぞ」
「やっ・・・そんなこと言わないで下さい・・・。
ああぁっ・・・」
すっ・・・と一撫でするだけで、和馬の指はつやつやに濡れ光ってしまうほど、美優の中からは、淫らな液があふれていた。
「よし、じゃあ二人ともこっちにお尻を向けて立ちなさい」
和馬の指示で、二人は尻尾の生えた可愛らしい尻を和馬に向けて立つ。
さつきの、まだ硬そうな未成熟の尻、美優の、豊かなボリュームを持ちつつも、少女の初々しさが溢れる真っ白な尻とが、和馬の目の前に並ぶ。
「二人とも力を抜きなさい」
和馬は、二人の少女のお尻に垂れ下がる尻尾を掴んだ。
「うぐっ・・・」
「んんんっ・・・」
苦しげな表情でじっと耐えている二人。
二人の真っ白な尻の谷間から、徐々に肛門に埋まっていた黒い棒が姿を現してくる。
軽く捻りを加えたりしながら、ゆっくり、ゆっくりと棒を抜いてゆく和馬。
「んぐっ・・・ううぅ・・・まだ・・・?ご主人様・・・」
「苦しい・・・あふっ!ぐぅっ・・・」
中々抜いてもらえないため、二人は苦しそうな声を上げる。
排泄するだけの器官であるはずの肛門に、一日中押し込まれ、初めて経験する刺激を送り続けていた黒い棒。
痛々しく拡がった二人の肛門が、徐々にそれを吐き出してゆく。
しばらく二人の苦しむ姿を堪能し、和馬は静かに棒を抜き取った。
「うあんっ・・・」
「んくぅっ・・・」
和馬の目の前では、閉じきらない二つの菊の蕾が、ひくひくと収縮している。
半日の間、肛門に挿入され、微かな異臭を放つ棒を、洗面器に沈め、和馬は立ち上がる。
「苦しかっただろう、よく頑張ったな。
さあ、中へ入ろう」
「はい・・・ご主人様・・・」
「はあ・・・はあ・・・、はい・・・」
裸身に首輪のみの姿になった二人の手をとり、和馬は部屋の中へと入っていく。
玄関の先は短い廊下が伸びていて、両脇にトイレと洗面所、バスルームがあり、その先は広い居間に続いている。
「家では普通にトイレを使っていいからな」
和馬の言葉に、心底安堵の表情を浮かべる二人。
「良かった・・・」
「うん・・・」
顔を見合わせた二人は、ふとお互いの姿に気づく。
二人の少女の裸身は、汗やほこりにまみれ、内腿には、愛液の垂れた後が、うっすらと乾いて残っている。
「先に軽くシャワーでも浴びてきた方がいいな」
苦笑しながら、和馬が言うと、二人は少し恥ずかしそうに頷いた。
「ここがバスルームだ。
二人で入ってきなさい」
「はい、ご主人様」
異口同音に答えた二人を見て、和馬は笑顔を向ける。
「ああ、それとな、この家にいる間は、私のことをご主人様と呼ばなくてもいい」
「えっ・・・?」
「家にいる間は、前のようにしていいんだぞ、さつき」
「ほんと?やった・・・!パパ!」
嬉しそうにさつきは和馬に抱きつく。
「あの・・・私はどう呼べばいいでしょうか・・・?」
少し遠慮がちに美優が尋ねる。
「そうだな・・・、美優はどうしたい?」
「えっと・・・、その・・・、よろしければ、和馬様と呼んでもいいですか?」
「ああ、それでいい。
ただし、二人とも、家にいる間だけだぞ。
外ではきちんとするようにな」
「うん!パパ!」
「はい、和馬様」
さつきはもちろんのこと、美優も、可愛らしい微笑みを浮かべて答える。
「じゃあ、入ってくるね」
「お先に失礼します」
「ああ、バスタオルとかは洗面所の棚に入っているから、使うといい」
和馬はそのまま奥へと入っていき、さつきと美優は手を繋いでバスルームへと向かう。
「うわ、すごいよ。お風呂広ーい」
「すごいね。こんな広いお風呂初めて」
服を脱ぐ必要がないので、二人はそのまま洗面所から、バスルームへのガラス戸を開く。
一般の家庭の風呂場の二倍はありそうなスペースに、四、五人はゆったり入れそうな、ヒノキの浴槽があり、温かな湯が張られている。
シャワーは二基設置されていて、さつきが蛇口を回すと、丁度良い温度に調節されたお湯が、勢いよく降りかかってくる。
「ああ・・・気持ち良い・・・」
「じゃ、私こっち使うね」
二人は並んで、シャワーを浴びる。
「お風呂に入る前に、ちゃんと身体洗った方がいいね」
「そうだね」
スポンジにボディソープをまぶして、二人は身体を洗い始める。
「さつきちゃん、大丈夫?
さっき立って歩けなかったみたいだし・・・」
心配そうに美優が尋ねる。
「まだちょっと足がふらふらするかも・・・」
「私も、すっごい疲れた」
「それにさ、覚悟はしてたけど、あんなにいっぱいの人に裸見られちゃったし・・・、気持ちも疲れちゃったかも・・・」
「恥ずかしかったね・・・」
「パパに見られるのなら、いいんだけどなぁ・・・」
「ふふっ、さつきちゃんったら、ほんと和馬様のことが大好きなんだね」
「うんっ。パパのこと大好きだよ!」
「いいなあ・・・羨ましい」
「でもさ、美優ちゃんと一緒で良かった・・・。
一人だったら、さつき、耐えられなかったかも」
「私もだよ〜。これから、大変なこととか、いっぱいあると思うけど、一緒に頑張っていこうね」
「うん!恥ずかしいことも、大変なことも、はんぶんこ。
一緒に頑張ろうね!」
「そうだね、あっ、背中洗ってあげるね」
「ありがとっ。
じゃ、次はさつきが美優ちゃんの背中洗うね」
楽しげに語り合いながら、二人は体を洗っていく。
「首輪はどうするのかな・・・?」
さつきは、ふと気がついて呟いた。
「このまま洗うんだよ。
これは、奴隷になれた証なんだから、外しちゃだめなの」
「そっか、そうだよね」
そして、泡を流し終えると、二人並んで、湯船にゆったりと浸かる。
「広いお風呂って気持ちいいね〜」
「そうだねぇ・・・。
気持ち良い・・・」
「うーん・・・」
「どうしたの?・・・やだ・・・さつきちゃん!どこ見てるのよ・・・」
豊かな胸をじっと見つめるさつきに、美優は顔を赤くして抗議する。
「美優ちゃん・・・おっぱい大きいよね・・・いいなあ・・・」
「もう・・・。
さつきちゃんだって、すぐに大きくなるわよ」
「そうかなあ・・・」
さつきは、僅かに盛り上がった両胸をつまんでみる。
「ねね、美優ちゃん、ちょっと触らせて〜」
「ええぇ、やっ・・・もう・・・。
・・・んんっ・・・」
困ったような顔をしている美優の乳房を、羨ましそうに揉むさつき。
「すっごいなあ・・・、柔らかい・・・。
あっ、乳首立ってきたよ、うふふっ」
「やんっ・・・はい、終わり!
もうっ、さつきちゃんったら!」
「えへへ」
顔を真っ赤にして、美優は両胸を手で覆ってしまう。
「おい、二人とも、そろそろ上がりなさい」
ガラス戸を開いて和馬が顔を出した。
「はーい」
「はい」
二人は、風呂から上がり、洗面所へと向かう。
和馬が用意していたバスタオルをもらい、身体を拭いていく二人。
「さっぱりしたか?」
「うん!」
「和馬様、すっごい広いお風呂ですね」
「ああ、あとでまた三人で入ろうな」
「やった!さつき、パパの背中流してあげるね」
「あっ、私も!」
「ははは、よろしく頼むよ」
体を拭き終えた二人に、和馬は何かを手渡す。
「これは・・・?」
「家にいるときは、これを着ていていいぞ」
「えっ?あっ・・・」
二人に渡されたものは、白いミニスリップであった。
「着てみなさい」
「はい!」
二人は嬉しそうにそれを身に着けていく。
「おお、似合ってるぞ、二人とも」
お揃いの白のミニスリップは、胸元に、乳房のラインを飾るようなフリルがついた、可愛らしいデザインであった。
二人がそれを着て並んでいる姿は、天使か妖精が舞い降りたかのような、可憐な姿である。
その布地は、シースルーの布が使われていて、うっすらと二人の裸身が透けて見えている。
「透け透けなのがちょっと恥ずかしいかな・・・。
でも、嬉しい!パパ、ありがとう!」
「ずっと裸だと思ってたから、嬉しいです!
和馬様、ありがとうございます」
「ふふふ、さあ、では家の中を案内しよう。ついておいで」
和馬の後に続いて、二人は手を繋いで歩いていく。
頼りないものでも、衣服を身につけられたことで、二人の表情はだいぶ落ち着いたものになっていた。
「ここが居間になっている。家にいるときは自由に使ってくれて構わないぞ」
「すっごい・・・」
「うん・・・」
驚きの顔できょろきょろと見回す二人。
居間には、二人の足が沈むくらいのやわらかなカーペットが敷かれ、ゆったりとしたソファーが二つ、大きなガラス張りのテーブルを挟んで置かれている。
壁にかけられた大画面のテレビや、様々なオーディオ機器、天井には、やわらかい光を放つ照明が部屋を照らし、大きな採光窓から、星の瞬く夜空が見えている。
今まで見たことがない豪華な部屋に、二人はぽかんとした表情になってしまっている。
「こんな部屋初めて見た・・・」
「素敵・・・」
そんな二人の姿を和馬は微笑んで見つめている。
「こっちがダイニングになっている」
和馬が指差した先には、広いダイニングがあり、薄いブルーで統一されたキッチンと、樫で作られたダイニングテーブルが配置されている。
「うわ・・・すごい・・・」
感嘆のため息を漏らすさつき。
「明日から、家事はお前たち二人に頼むことになる。
腕を振るっておいしい食事を頼むぞ」
「うん!!任せといて!」
「はい!」
元気に返事を返す二人。
「そして、あっちがお前たちの部屋だ。
荷物とかはもう運ばせてあるから、あとで片付けておいてくれ」
居間の隣の扉を開けると、八畳ほどの可愛らしいピンク色が基調となった部屋があった。
二人の荷物が入ったダンボールとが積まれ、二人のために、お揃いの机が用意され、また、本棚や箪笥なども置かれている。
居間と同じように、床にはふかふかのカーペットが敷かれている。
「可愛い〜。
パパ〜、可愛い部屋だね」
「あら?和馬様、これは・・・?」
美優は、ふと何かに気づき、机へと歩み寄る。
「ああ、それが、中学の制服だ」
「えっ・・・制服があるの?」
「そうだよ。学校に通うときだけは、制服を着ていいんだ」
「やったぁ、裸じゃなくていいんだ。
あははっ」
さつきが嬉しそうに飛び跳ねる。
すると、可愛らしい胸のふくらみがぷるぷると揺れ、そんなさつきの姿を見て、美優はぽっと頬を赤くする。
「やだ・・・さつきちゃん・・・」
「あっ・・・、あはは・・・・」
照れながらも、さつきの目は輝いている。
「明日からこれを着て学校に通うんだ」
「可愛いデザインだね〜。
良かったぁ、いっつも裸なのかと思ってたから、嬉しいっ」
「そうね、おしゃれな制服だね」
綺麗に包装された制服を見て、二人は目を輝かせる。
「ちょっと見てみるといい」
少し悪戯っぽい微笑みを浮かべて和馬が言う。
二人は、包装を開けて、制服を取り出してみる。
「あれっ・・・やだ・・・これ・・・」
制服を広げてみたさつきは、たちまち顔を真っ赤にする。
「これ・・・あの・・・胸が・・・」
二人に用意された制服とは、紺の襟と、赤いリボンのついた、白のセーラー服であった。
しかし、袖と胸元までは布地がしっかりあるのだが、ちょうど乳房に当たる部分から下は、何もなかった。
そして、襟とお揃いの色の、紺のスカートは、極端に丈が短く、ようやく腰周りを覆う程度で、恐らく、これを身につけると、二人の股間は常に丸見えの状態になってしまうような代物である。
「パパ・・・これ・・・着るの・・・?」
「そうだよ、それが中学の制服だ」
複雑な表情で見上げるさつきに、笑いを押し殺しながら和馬が答える。
「これじゃ、胸もあそこも丸見え・・・。
なんか裸より恥ずかしいかも・・・」
頬を火照らせながら、美優が呟く。
「ははは、あまり恥ずかしがることはないさ。
お前たちの可愛い姿を、みんなに見てもらわないとな」
「しょうがないか・・・。
裸よりましだよ・・・」
「ふふっ、そうかもね」
さつきと美優は顔を見合わせて苦笑する。
「あっ、そういえば、寝るところはどこなの?」
制服を見つめていたさつきは、ふと顔を上げて、和馬に尋ねる。
「ああ、こっちだ」
再び居間へと戻り、和馬は端にある小さな螺旋階段を指差す。
「ここの上が寝室になっている。
ついてきなさい」
和馬に後に続いて、さつきと美優はぺたぺたと足音を立てて階段を上っていく。
そこは、ロフト調になっていて、それほど広くはないが、落ち着いた照明の光に照らされた大きなベッドが一つと、和馬の書斎も兼ねているらしく、様々な蔵書が並べられた本棚と、仕事用のデスクが置いてある。
「ここが寝室だ。
私の仕事部屋も兼ねているがな」
「素敵な部屋ですね・・・」
「さつき達はどこで寝るの?」
「三人で寝るんだ」
「えっ・・・、それって・・・」
「今夜からずっと、私が二人を可愛がってやるってことさ」
その意味を感じ取り、さつきも美優も、ぽっと顔を赤くする。
「あの・・・えっと・・・パパ・・・よろしくね・・・」
「和馬様・・・、美優・・・頑張ります・・・」
身体を和馬に摺り寄せて、二人は照れたような笑みを浮かべる。
「これから、しっかり私がお前たちを育ててやるからな」
二人を両手に抱きしめ、和馬は優しく語りかけた。
「さて、では、ちょっと私は用を済ませに出かけてくる」
居間へ戻ったところで、和馬は二人に言う。
「どこへ行くの?パパ」
「お前達二人をちゃんと受け取ったという手続きだ。
ちょっと時間がかかると思うから、その間に、部屋の片づけをしていなさい。
あと、今日はもう時間も遅いし、晩飯も買ってくる」
「うん」
「はい」
「じゃあ、行ってくる」
二人に見送られ、和馬は出かけていった。
「はあ・・・。疲れたぁ・・・」
「そうだね・・・」
さつきも美優も、ぐったりとしてソファに並んで座った。
「でも、美優ちゃんに会えるとは思わなかったなあ」
「私も・・・びっくりした」
普段通りの言葉使いに戻って美優が答える。
「手紙に書いてくれればよかったのに」
「お互い様だよ。
さつきちゃん、一言もそんなこと書いてなかったじゃない」
「だって・・・恥ずかしくて・・・」
「私も・・・」
「ふふっ、でも、こんなに恥ずかしいなんて思わなかった・・・」
「そうだね・・・。
試験のときも恥ずかしかったけど、今日はもっとたくさんの人に裸見られたりしたしね・・・」
今日一日の様々な出来事を振り返る二人。
「でも、自分で決めたんだし・・・、頑張らなくちゃ」
笑顔で美優が言うと、さつきはふっと真面目な表情になる。
「うん・・・、さつき、ずっとね、パパの奴隷になるのが夢だったの。
お母さんみたいに、パパの奴隷になって、ずっと一緒にいたいなって」
「そうなんだ・・・。
良かったね、夢が叶ったんだ」
「うん・・・でも・・・、パパだけじゃなくて、色んな人にも裸見られたりとかするし・・・それに・・・他の男の人にも色々・・・その・・・、しなくちゃだめなんだよね・・・?」
「でも、奴隷って、そういうものだし、頑張らないと」
「ねえ、美優ちゃんはどうして奴隷になったの?」
「え?私は・・・。
ん〜」
少し考えて、再び美優は喋り始める。
「私はね、いろいろ奴隷のこととか勉強してて、ああ、なんか素敵だなぁって思ったの」
「素敵?」
「私、お父さんやお母さん、近所の人とか、先生とか、色んな人に優しくしてもらったのね。
だから、私、奴隷になって、今度は私がみんなに尽くしたいなって。
そう思って、奴隷になろうって思ったの。
もちろん、奴隷がどういうものかって学校で習ってたし、すごい恥ずかしいなって思ったけど、でも、私にしかできないこととか、いっぱいあるんじゃないかなって。
恥ずかしいけど、頑張ってみようって思って、試験受けて、奴隷になったんだ」
「そっかぁ・・・。
でもすごいよね。
美優ちゃん、奴隷試験をちゃんと通ったんだもんね」
「えっ?」
さつきの言葉に、美優は怪訝な表情をする。
「私ね、本当は、試験に落ちちゃったんだ」
「そうなの?
じゃあ、どうしてここに?」
「うん・・・あのね・・・」
そして、さつきは、ぽつぽつと、試験の様子を語り始めた。
文章:キャスターさん