ご主人様
〜第3章〜


「くっ・・・んんん・・・」
「はぁん・・・うぐっ・・・」
 さつきと美優は、苦しげな声を漏らしながら、必死に這っていた。
 二人が手足を動かすと、手枷、足枷を繋いでいる鎖が引きずられて小さな金属音を立てる。
 和馬に、自分が連れて歩くときは四つん這いで歩くことを命ぜられた二人。
 しかし、そんな姿勢で歩くことなど、もちろん二人とも初めてであり、また、絶えず肛門を刺激し、かき回す尻尾の存在、そして、何より、年頃の二人が、生まれたままの姿で、多くの人が通る往来を四つん這いで歩かされる、そのことが、二人の疲労をより激しいものにしていた。
 路面は、特殊なゴムで舗装されており、また、砂粒一つないような状態に常に保たれているため、剥き出しの肌を傷つけることはないが、普段、街中では、あまり主人と共にいる奴隷を見かけることは少ないため、行き交う人々は、何の遠慮もなく、いやらしい目を二人の美少女に注いでいく。
 四つん這いで歩く二人が邪魔になるようなことはないくらい広い歩道であるが、それが逆に二人が注目されることとなり、港とは比べものにならない多くの人々の視線を感じて、さつきはもちろんのこと、美優までもが、すっかり萎縮し、羞恥の塊のようになりながら進んでいく。
 二人がどう思おうとも、首輪と枷のみの姿では、裸身を隠しようもなく、さつきのふくらみかけの胸も、美優の、重力に引かれ、ぷるぷると揺れる乳房も、また、つるつるに剃られた割れ目や、可愛らしく尻尾を揺らすお尻も、全てが見られ放題であった。
 和馬は、二人の首輪に繋がれたリードを引っ張り過ぎないように、かつ緩みすぎないような速度でゆっくりと歩いている。
 港のロビーを出ると、そこは中心街へと続く大きな通りになっていて、路上では普通に車が往来し、また、様々な人々が、普通の街と同じように行き交っている。
 港にいたような、業者風の男たちもいれば、極普通のサラリーマン風の男、郵便配達や、巡回中の警官。
 どこの街にも見られるような光景ではあるが、異なるのは、その中に、全裸の女性の姿が混じっていることである。
 この街の女性は、世の他の女性たちと同様に、様々な職業に従事している。
 会社のOLや受付、喫茶店のウエイトレス、コンビニの店員、教師、皆、一般の女性と変わらぬ仕事をしている。
 しかし、この島では、全ての女性が、首輪に手枷足枷、そしてお尻に尻尾をつけた奴隷の姿で、その業務に就いているのである。
 そのため、往来では、生まれたままの姿で、乳房を揺らしながら歩いている女性も何人か見られる。
 成熟した奴隷であっても、羞恥心は失っておらず、皆、恥ずかしそうに頬を染めて、周囲の視線に耐えながら働いている。
「あっ、倉沢様」
 ふと、通りかかった女性が和馬に話しかける。
 20代前半くらいの、少し童顔な顔に、人懐っこい笑みを浮かべた可愛らしい女性である。
 その肢体は、童顔には不釣合いなほど、たわわに実った乳房に、さくらんぼのようなピンク色の魅惑的な乳首、きゅっとくびれたウエストから、素晴らしいボリュームを持った双尻に、むっちりとした真っ白な太腿が伸びている。
 しっかりと剃毛された股間は、童女のような割れ目から、ほんの少しだけ、桃色の花弁を覗かせている。
 その女性も、所有者が決まっていないのか、つけている首輪の色は、赤であった。
「おお、久しぶりだな、弥生」
 和馬は足を止め、弥生と呼んだその女性に笑顔で返事を返す。
 和馬が立ち止まったことで、さつきと美優は、ほっと一息をつくかのように、その場にへたり込んでしまう。
「お久しぶりです、お元気そうですね。あら、新しい子ですね」
「ああ、さっきこの島に来たばかりだ」
「まあ、ふふ、初めまして、ようこそ。
 私は加島弥生、よろしくね。
 私も倉沢様に奴隷として躾けられたのよ。
 頑張ってね」
「はぁ・・・はぁ・・・倉沢・・・さつきです・・・。
 よろしくお願いします・・・」
「有島・・・み・・・美優です・・・。
 よろしく・・・お願いします」
 息も絶え絶えな表情で、二人は自己紹介をする。
「倉沢・・・?」
 さつきの苗字を聞き、怪訝な表情をする弥生。
「ああ、さつきは私の娘だ。
 実の娘ではないがな。
 こいつのたっての願いで、奴隷としてこの島に来ることになったんだ」
「あらあら・・・まあ、倉沢様の所有になっておられるんですね。
 さつきちゃん、しっかりしたご主人様が最初からおられるなんて、うらやましいわ・・・」
 羨望の眼差しで、弥生はさつきの首に巻かれた黒い首輪を見つめる。
「・・・」
 無言で真っ赤になってうつむいてしまうさつき。
「素敵ねえ・・・お父様に、それも倉沢様みたいな素敵な方がご主人様だなんて・・・」
 奴隷の所有を認められるのは、厳正に審査された、適格があると認められた男性のみである。
 以前は、むしろ奴隷が足りないほどであったのだが、長年の教育が実り、今は、奴隷を志望する少女が増え、主人を探すのも一苦労な状態になってしまっていた。
「私も・・・早く素敵なご主人様が見つかるといいんだけど・・・」
「弥生なら大丈夫だ。
 もうすぐ見つかるさ。
 こんな魅力的な身体をしているんだしな」
「あっ・・・倉沢様ぁ・・・、くっ・・・あぁん・・・」
 和馬は、すっと手を伸ばし、弥生の割れ目を指でかき回してやる。
 弥生は、和馬と出会ったときから既に濡らしていて、すぐに股間からはいやらしい水音が響くようになり、とろりとした愛液が、和馬の指を濡らし、太腿をつたってぽたぽたと地面に滴り落ちる。
「あん・・・いや・・・二人が見てます・・・はぁぁっ!!」
 初めて見る、大人の女性の乱れる姿を、さつきも美優も、食い入るように見つめていた。
 弥生は、そんな二人の視線を感じて、さらに官能を刺激されてしまう。
「相変わらずよく濡れる娘だ。
 もう地面が水溜りになってしまったではないか」
「そんなぁ・・・倉沢様・・・いじめないで下さい・・・。
 あんっ・・・ああっ・・・んんんっっっ!!!」
 弱点を知り尽くした和馬に攻められ、弥生はあっという間に昇天させられてしまう。
「はぁ・・・はぁ・・・久しぶりに・・・倉沢様にいかせて頂きました・・・ありがとうございます・・・ちゅぷっ・・・」
 快楽に潤んだ瞳で弥生は深々とお辞儀をし、そっと和馬の手を取り、自らの愛液で濡れた指を清めていく。
 弥生の割れ目からは、とめどなく愛液が溢れ、太腿から足首までぐっしょりと濡らし、時折、快楽の余韻に、ぴくっぴくっと腰を痙攣させている。
 さつきと美優は、弥生の放つ色香に圧倒され、魅せられたように黙ってその光景を見つめていた。

 長い間しゃぶっていた指を、名残惜しそうに口から離し、弥生は再びお辞儀をする。
「倉沢様、では、失礼します。
 さつきちゃん、美優ちゃん、今日から一緒の奴隷だから、頑張ろうね」
「・・・こくん・・・」
「は・・・はい・・・」
 ぼーっとした表情のまま、無言で頷くさつきに、かすれた声で何とか返事をする美優。
 二人の少女は、弥生の痴態を目前で、しかも、通りの真っ只中で、目の当たりにしたことで、すっかり官能を刺激され、四つん這いの姿勢で、少しだけ開いた割れ目は、しっとりと潤ってしまっていた。
 弥生に軽く手を上げて返事を返すと、和馬は再びリードを引き歩み始める。
 慌てて二人は和馬の後に四つん這いで続いていく。
 しかし、その二人の少女は、先程までの出来事を自分に重ね合わせ、うっとりとした表情になっていて、いつしか、自分たちに向けられる視線さえもが快感として感じられるようになっていた。
 この島に来てからまだ数時間であるが、生まれて初めて裸身を人前に晒し、そして、弥生の痴態を目の当たりにし、幼い理性はすっかり溶けてしまっている。
 美優は、乳房を誇るかのようにゆさゆさと揺らし、あれ程恥ずかしがっていたさつきも、きゅっとお尻を上げ、すっかり綻んでいる花弁を周囲に見せびらかすように歩いている。
 二人の割れ目からは、透明な雫が、一筋、また一筋と、太腿に淫らな軌跡を描いて零れ落ちている。
 和馬が街の施設を案内して歩く間、さつきと美優は、初めて覚えた露出の快感に支配されていた。

 しばらくして、三人はようやく人込みを離れ、住宅街へとさしかかった。
 街中の喧騒とは打って変わって、閑静な家並みが広がり、家々からは、夕食の支度の香りがただよっている。
 静かな街並みに、さつきと美優の枷につけられた鎖が地面に擦れる音が響いている。
 帰宅途中であろうスーツ姿の男たちが、時折姿を見せては、二人の裸の少女に視線を注ぎつつ通り過ぎていく。
「んっ・・・、パパ・・・」
 さつきがふと歩みを止める。
「さつき、パパじゃない、ご主人様だ」
「あっ・・・ごめんなさい・・・・。
 ・・・ご主人様・・・」
「どうした?」
「あ、あの・・・」
 もじもじしながら言葉を濁すさつき。
「どうした?さつき。
 疲れたか?」
「違うの・・・あのね・・・、そのぅ・・・ト・・・トイレに・・・」
 恥ずかしそうに顔を伏せて、さつきは小さな声で申し出る。
「ふむ、どっちだ?大きいほうか?」
「やだ・・・お、おしっこ・・・」
「そうか、我慢できないか?」
「う・・・うん・・・ずっと我慢してたから・・・もう・・・」
 この島についてから、緊張の連続であり、また、トイレに行っている暇もなかったため、さつきの尿意は限界に達していた。
「あ・・・あの、ご主人様・・・美優もおしっこしたいです」
 美優も、同じく催してきて、おずおずと申し出た。
「ふむ・・・、家まではまだあるからな・・・、いいぞ、二人とも」
 そう言われ、二人はほっと安堵の表情を浮かべる。
「はぁ・・・、でも、この辺にトイレってあるのかな・・・?
 あ・・・、あそこの公園・・・」
 さつきの視界に、小さな公園と、その中に建っている公衆便所が見えた。
「ん?ああ、さつき、美優も、良い機会だから言っておくが、奴隷は普通にトイレで用を足してはいけないんだ」
「え・・・」
 怪訝な表情で二人は和馬を見つめる。
「お前達のトイレは、その場だ。
 催してきたら、その場でしなければいけない」
「ええ!そんな・・・その場って・・・ここで・・・?
 そんなの恥ずかしいよ・・・」
 驚愕の表情で首を振るさつき。
 美優も同じように驚いた表情になっている。
「それが決まりだ。
 嫌なら、ずっと我慢すればいいだけのことだが、そういうわけにもいかないだろう?」
「うん・・・だけど・・・そんなぁ・・・」
 泣き出しそうな顔でさつきも美優も和馬を見上げる。
「二人とも、もうお前たちは普通の女の子ではないんだ。
 自分たちが望んで奴隷となったんだろう?
 それなら、ちゃんと決まりに従いなさい」
「うぅ・・・ぐすん・・・」
「・・・は、はい・・・わかりました・・・」
 堪えきれずしゃくりあげるさつき。
 美優は目を潤ませながらも、小さく返事をした。
「うむ、まあ、さすがに道路にそのままというわけではない。
 ほら、そこを見てみろ」
 和馬は道路脇の側溝を指差す。
 そこには、極普通のコンクリートの蓋がされた側溝があるが、一定間隔で、金属製の蓋がされている箇所がある。
「鉄で蓋をされている場所があるだろう?
 そこがお前たちが用を足すところだ」
 和馬は二人のリードを引いて、その場所へと連れていく。
 すると、人が近づいたことを察知し、するすると自動的に蓋が上がってゆく。
 蓋が開いた側溝の中には、常に水が流れているようであり、さらさらと水の音が聞こえてくる。
「さあ、ここでしなさい」
 とは言われたものの、住宅街の真ん中であり、人の往来もないわけではない道路で、いきなりそう言われたため、もじもじとして二人とも動くことができない。
「ほら、早くしなさい」
 きつめの口調で和馬が言うと、美優がまず側溝へと向かう。
 それを見て、和馬は美優の腰の鍵を外し、股間に食い込んでいる鎖を解いてやる。
「んっ・・・」
 ねっとりとした糸を引いて鎖が割れ目から離れ、美優はくぐもった喘ぎを漏らす。
 そして、少しの間、どういう格好でしようかと考え、美優は、道路にお尻を向けてしゃがみ、股間を側溝に向けた姿勢をとった。
「美優、違うぞ」
「え・・・?」
「奴隷のおしっこの作法は、そうじゃない。犬のように四つん這いになって、片足を上げてするんだ」
「ええっ!!」
 異口同音に驚きの声を上げる二人。
 しかし、観念したのか、美優は再び四つん這いになり、ゆっくりと片足を上げていく。
「いやぁ・・・、恥ずかしい・・・」
 美優はぎゅっと目を瞑り、必死に恥ずかしさを堪えている。
 全裸で四つん這いになり、犬のように片足を大きくかかげた姿勢になった美優。
 大人びた顔立ちは羞恥で真っ赤に染まっていて、開かれた無毛の割れ目の中で、桃色の襞に埋もれた尿道口がひくひくと震える。
「・・・んん・・・、あ・・・あぁ・・・いやぁ・・・こんな・・・出る・・・」
 ぶるぶるっと美優が震え、続いて勢いよく黄色い奔流が放物線を描いて側溝へと吸い込まれていく。
「うぅ・・・恥ずかしい・・・。
 きゃぁぁ!・・・見ないで下さい・・・。
 ぐすっ・・・」
 たまたま通りかかった男にその姿を見られ、思わず美優は悲鳴を上げ、今まで堪えてきた涙がぽつっぽつっと地面を濡らしていく。
 美優にとっては、長い長い羞恥の時間が終わり、ようやく尿の勢いが止まる。
「はぁ・・・はぁ・・・。んっ・・・あ・・・ありがとうございます・・・」
 和馬は、荒い息をついている美優の股間を、懐から取り出したティッシュで優しく清めてやる。
「頑張ったな。
 さあ、さつき、次はお前だ」
「あっ・・・あ・・・、そんな・・・」
 目の前で親友が見せた、女の子として人には見せることがないはずの、恥ずかしい姿。
 さつきは、自分もそれをしなくてはいけないのだとは分かっているが、身体が言うことを聞かず、動けないでいる。
「さつきちゃん・・・、美優頑張ったよ・・・。
 だから、さつきちゃんも・・・頑張って・・・」
 まだ涙は止まらないままだが、美優は気丈に振る舞い、さつきの肩に手を添えて励ます。
「あ・・・美優ちゃん・・・。
 うん・・・、私・・・やるね・・・」
 小さく頷き、さつきはのろのろと側溝へ這い寄る。
 美優と同じように、さつきの腰の鍵も外され、愛液に濡れそぼった鎖が股間から垂れ下がる。
 きょろきょろと辺りを見渡し、人がいないのを確認して、さつきはゆっくりと足を上げていく。
「うぅっ・・・やだぁ・・・やだよぉ・・・」
 ぽろぽろと泣きながら、しかし、覚悟を決めて、下腹部に力を入れていくさつき。
「んっ・・・!ああ!やだぁぁ・・・うわぁん・・・」
 さつきの泣き声と共に、開いた股間から大きな放物線が迸り、夕日を浴びて輝く。
 勢い良く飛び散る黄色い飛沫が、暗い側溝へ静かに吸い込まれていく。
「あああん・・・えぐっ・・・こんな・・・ふえええん・・・」
 ずっと我慢していたため、長い間、さつきは、そのままの格好で尿を垂れ流し、通りかかった幾人もの人々にその姿を見られることになった。
 ようやく勢いが弱まり、さつきは尿意から解放される。
 つ・・・と太腿まで伝う雫を、和馬はそっとふき取り、股間を優しく拭って、ティッシュを側溝へ投げ捨てる。
「ああぁ・・・ぐすん・・・ひくっ・・・」
「良く頑張ったな、さつき、美優、えらいぞ」
 道路にぺたんと座り込み、泣きじゃくる二人の頭を優しく撫でながら、和馬は二人を慰めてやる。
「さあ、家までもうすぐだ、行くぞ」
「えぐ・・・はい・・・」
「くすんっ・・・」
 再び、二人の割れ目に鎖が食い込まされ、かちゃりと南京錠が掛けられる。
 さつきと美優は、まだ時折肩を震わせながら、四つん這いの姿勢に戻り、和馬の後に続いていった。


文章:キャスターさん


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