「純白の雪、茶に染めて」
第3章 瑞穂 〜果てなき恥辱〜
柏原 瑞穂(「聖女学園」より)
13歳 中学2年生
体型(推定) 身長:150cm 3サイズ:70-51-75
ロングヘアーでお嬢様風の美少女。性格はおっとりしており、やさしい。ちょっと内気なところがあり、1年たった今でも、学園の淫らな雰囲気になじめないでいる。
身体は色白で病弱なところがある。胸がちょっと小さめで、恥毛は薄い。
瑞穂に対して壮絶な責めが行われている間、由紀は所在なげにたたずむ綾と話していた。
「綾ちゃん……大丈夫?」
「………うん………もう平気……」
由紀の視線が、涙で真っ赤に腫らした綾の目と合う。
「ねえ……綾ちゃん、これって、何かのゲームなの? さっきから、当たったとか当たらないとか……」
「うん……お昼のお弁当にね、ひとつだけすごいお薬が入ってるの。それ食べると、ホント、ぴーぴーになっちゃって……去年は瑞穂ちゃんが……」
「そ、そんな……」
自分の知らないところで、そんなことが行われていたなんて……改めて、聖女学園の恐ろしさが身にしみる。
「じゃあ……今年は、綾ちゃんがそのお弁当を……?」
「ううん、違うの……」
「えっ!?」
目を丸くする由紀。そうすると、綾が下痢をしたつじつまが合わない。
「綾ね……朝からおなかこわしてて……バスに乗ったあともずっと我慢してて……お弁当もね、ちょっとしか食べてないの」
「え……」
朝から……その言葉に、朝の寮のトイレのことを思い出す。由紀が恥ずかしがりながら排便を済ませてトイレを離れようとした時、便器のほうから下痢の爆音が聞こえてきたのだ。すると、あれが綾の……。
「じゃあ……」
「残りはね、希ちゃんが食べてくれたの……だから、もしかすると、また誰かが……ぴーぴーになっちゃうかも……」
由紀は背筋が凍る感覚を味わった。また誰かが、綾と同じような恥辱を味わわなければならないのか。綾の話を信じれば、二人分の弁当を口にしている希がその可能性は高い。もし、そうなら……朝、溜まっていた大量のものを出してしまっているため、それほどの量は残っていないだろうし……そうすれば自分は……。
(だめ……ど、どうして希ちゃんに押し付けるみたいな……)
自分の思考を責める由紀。しかし、そう思うのも無理はなかった。万が一、その運命が自分に降りかかってきたら……想像するだに恐ろしい。
「……川上さん、特別シートが空きましたよ、早く!」
「あ………うぅ……」
絶望のため息を残して、綾は特別シートに身体を上らせた。
(頑張って……綾ちゃん……)
残された由紀は、綾の無事を祈ることしかできなかった。
特別シートの寸止め攻撃から解放された瑞穂は、普段の淑やかさとはかけ離れた姿で、自らの身体を慰めていた。
「あぁぁぁぁぁっ……!!」
ひときわ高い声。敏感な部分をすべて同時に責めつづけられ、絶頂の一歩手前で放り出されては、さすがの瑞穂でも我慢できなかった。
「はぁ、はぁ………」
「瑞穂ちゃん、淫乱な声だったね〜」
「そっか、普段おしとやかなのは、こんな本性を隠してたからなのか〜」
やっと気をやって息を整える瑞穂に、男子たちの容赦ない言葉責めが襲いかかる。ついさっきまで快感のために紅潮していた頬は、今度は羞恥で赤く染め上げられた。
「うぅ……うっ……」
大粒の涙を流しながら耐える瑞穂。だが……彼女には、そんな恥ずかしさよりもさらに大きな問題が迫りつつあった。
(お……お手洗い……)
ついさっき、おまるの上で尿意を解放した瑞穂。
その後、彼女は特別シートの上で、前後二つの穴を同時にいたぶられる責めを受けた。その際、肛門を刺激されたことで……今度は、便意をもよおしてしまったのである。
(な、なんでこのような……)
尿意、寸止め攻撃に続き、今度は便意……。息つく間もなく襲いかかる羞恥の連鎖に、瑞穂は己の運命を呪った。だが、それで何が好転するわけでもない。外から刺激を受けた肛門、そして直腸は、瑞穂の体内に収められた恥ずかしい排泄物を、確実に送り出そうとしていた。
「うぅぅぅっ……」
身体を震わせながら、急激に高まってくる排泄欲求を押さえ込む。高まりつづける便意に、瑞穂は一年前の感覚を思い出していた。
あっという間に頂点まで駆け上った便意。腸をねじ切られるような、絶え間ない腹痛。限界の波を何度も越えた果てしない我慢。そして、全員注視の中でほとばしらせてしまった、肛門が灼けるような液状便……。出しつづけている間、このまま死んでしまいたいという思いが頭から離れなかったほどだ。
そして今も、瑞穂は耐えがたい便意を感じていた。差し込むような激痛と直腸の水っぽい感覚を感じることがないのが、唯一の救いだった。だが、女の子にとって最も恥ずかしい感覚であるのは間違いない。
(うぅっ……もう……もうだめ……)
異物によって刺激され尽くした肛門は、その性感をそれ自身に刻み込んでしまったのか、理性が下す命令を聞いてはくれない。腸から送り込まれる大便を支える力は、あまりにもか弱かった。
「せ……先生っ!!」
瑞穂は、ついに意を決して立ち上がった。
「……どうしました、柏原さん」
「あ……あの……」
決したはずの意思が、発するべき単語の汚らしさによって一瞬で瓦解する。
「柏原さん、さっきも注意したでしょう。発言ははっきりと!」
「は、はい……」
目を閉じる。……深呼吸をする暇さえも、彼女には与えられなかった。
「……うんちを……うんちをさせてくださいっ!!」
叫ぶような震えた声に、一瞬バスの中が静まり返る。
………。
「……なんだ、瑞穂ちゃん、今度はうんちかぁ!!」
「一緒にしちゃえば良かったのに、恥ずかしがりやなんだから」
「ほらほら、みんな余計なことは言わずに、じっくり鑑賞しようぜ」
「………………」
もう、ため息さえも出てこなかった。瑞穂は、悲痛な面持ちで2階席へと向かう。
「柏原さん、場所は19番よ」
一番後ろの男子の真上だ。瑞穂は、限界近い便意を抱えながら、未発達の乳房をガラスに押し付けて長い道のりを進まねばならなかった。
「うぅっ……」
おまるの上にしゃがみこんだ瑞穂。もう何度衆目にさらしたかわからない排泄ポーズ。涙を流しながらも、彼女はおなかに力を入れ始めた。
f ムリッ……ムリュムリュムリュッ!!
まだ赤く色づいている肛門を押し広げて、こげ茶色の便が顔を出す。その先っぽは後から積み重なる便に圧縮され、硬質便の数珠つなぎ状になっていた。それが徐々に柔らかくなっていく。
「んんっ…………」
瑞穂が息むごとに、排泄物の勢いが加速する。肛門を通過するのに十分な柔らかさになった便は、もはやほとんど抵抗を受けず排泄されていく。途切れずにつながったまま押し出される便はすでにおまるの底に達し、とぐろを巻き始めていた。
「おわ……すげーな……」
「巻きグソって本当にできるんだな……初めて見た」
「………」
上からの排泄音を通すかわりに、下からのからかい声を少女の伝える。穴の開いたガラス板は、その機能を十二分に果たしていた。
学校で、寮で……何度繰り返しても慣れることない、人前での大便排泄。ましてや、真下から男子に見られるこの状況で……。排泄がもたらす快感ではなく、それを見られる恥辱が、瑞穂の精神を完全に支配していた。
「ん……くっ……」
f ニュルルルルッ……ニュルムニュルッ……ブチャ……。
長く長く続いた一本の柔らかい便が、肛門の淵にその一部を残してやっと途切れる。
おまるのなかには、男子生徒の指摘の通り、漫画に出てきそうな見事な巻きグソが出来上がっていた。太さこそやや細いものの、軟便のように一体化することもなく、固くてボロボロと崩れ転がることもなく、そのグロテスクな形を保っていた。
「ん……んむっ……」
もう一度、肛門に力をこめる。
f ムリュリュリュ……ブチッ!!
わずかに垂れ下がっていた少量のものと一緒に、奥から出てきたひとかたまりの硬質便が放出され、すでに出したものの上に落下する。
「はぁ……はぁ……」
広がったお尻の穴をすぼめながら、恥辱の排泄にさらに高まった身体の火照りを抑えていく。
「瑞穂ちゃんもたっぷりだったな〜」
「普段、学校でしてくれないからな。もしかして便秘症?」
「言ってくれたら、いつでも浣腸してあげるんだけど………」
またもや男子たちが言葉責めを仕掛ける。
誤解のないように言っておくが、さっきから積極的に排泄シーンを盛り上げているのは、20人の男子中数人程度である。排泄に明確な喜びを感じる者は、いかに聖女の環境に慣れた男子といえどそこまで多いわけではない。
だが他の者も、表面では澄ましながらも、女の子の最も恥ずかしい姿に少なからず興奮を感じているのは確かであった。だから、「汚い」とか「やめろ」とかいう声はあがらない。……もっとも、女の子を辱めるために「汚いなー」という声があがるのは日常茶飯事ではあるが。
「うぅっ……」
瑞穂が、手元のウォッシュレットを操作する。まだ、さっきの排泄から始まった一連の恥辱も癒えないまま、新たな望まぬ快感が彼女に降りかかる。
階下から上がる声を聴きながら、瑞穂は真っ赤な表情で絶望を感じていた。
……その排泄を、遠くで見ていた由紀。
(瑞穂ちゃん、下痢じゃなかった……)
そのおしりから吐き出されるものは、固いという形容こそ似合わないものの、しっかりと形を保っていた。
(希ちゃんは……?)
後ろの座席に目をやる。……その瞬間、希はちょうど自らの手で絶頂を迎えたところだった。荒い息こそつき始めるが、便意に苦しんでいる様子はない。
(……じゃあ、真由美ちゃんが……)
真由美は、一番後ろの座席で、平然と座っていた。いつもいつもみだらな姿を見せてなるものかと、規定の15分に達する寸前に自慰を始め、きっちり15分ずつで快感をコントロールするのである。……そんな意地っ張りな姿もまた、彼女の恥ずかしい姿を強調するだけなのだが。
(じゃあ…………)
消去法。
もちろん、今もよおしているものがいないというだけで、他の人が下剤を飲んだ可能性が否定できるわけではない。だが……自分が「あたり」を引いた確率は高まっている。
そして……そんなひとかけらの不安が、由紀の体内におさめられた爆弾の導火線に、火をつけた。
グルルルルルルルルルルルルッ!!!
「ひ……ひっ……!!」
身体の内側からせり上がる恐怖に、由紀は震えた声を上げた。
由紀のおなかは今まさに、急降下を始めようとしていたのである……。
文章:メルティ さん