プライドの代償
〜前編:晒し者〜
「はぁはぁはぁ…」
破廉恥なゴエモン風呂で体のすべてをさらけ出し、媚薬によって高ぶってしまった身体を震わせながら少女が廊下を歩いている。
彼女の名前は浅野友美、この聖女学園に通う3年生の女の子である。
つまり、3年近くも淫らな責めに合い、恥ずかしい液体を流しつづけたことになる。
身長150cmでいわゆる「ロリ体型」と呼ばれるような外見だが、ちょっとした刺激にも、乳首を勃起させ淫らな汁を流し、はしたない声を上げるまで「教育」されている。
「友美ちゃん、だいじょ〜ぶ?
さっきのお風呂のとき、乳首びんびんで、オマンコも濡れ濡れだったよ〜。
いつもみたいに、オナニーしなくてだいじょ〜ぶ?」
数人の男子たちが彼女の周りを取り囲むように歩きながら、彼女を言葉で責めたてている。
すると彼女はその男をキッとにらみ返した。
「うるさい!黙れ!」
彼女は見た目こそ一見「お子様」と思われがちだが、クラスの5人の中で最も気が強く、頼り甲斐のあるお姉さんのような存在であり、男子たちに対しても、人一倍反発する。
しかし友美本人は、そのアンバランスさこそが、余計に自分に男子の興味を集中させているということに気がついてはいない。
「おっぱいも成長してなくて、おケケも生えてないような『おこちゃま』に言われても全然迫力ないぜ〜」
「!」
そう、彼女は心の割りに身体が完全な「お子様」であることが、コンプレックスになっているのである。
「う、うるさいぞ、おまえら!
どっか行けよ!
このくそやろう!」
目に涙を浮かべ、顔を真っ赤にしながら必死で男子たちを追い払う。
すると男子たちは、その場から去っていった。
男子たちが去っていったのは、別にその態度に恐れをなした…などというわけではないが…。
少女はまた歩き始める。
しかし、1人になった途端、先ほどまで意識していなかったことが気になりだした。
歩くたびにセーターが乳首や陰唇をこすり、痒いようなくすぐったいような刺激を送ってくるのである。
媚薬で高ぶらされた身体にとって、この刺激はいじらしいものであり、少しずつだが、まともに歩けなくなってきていた。
―――オナニーしたい!―――
普通の少女なら、トイレでも自分の部屋でも、どこでもいいから人から隠れられる場所に行って、思いっきり自らの身体を慰めればいいのだが、この合宿所には、トイレもなければ、部屋には仕切りもなく、隠れる場所などどこにもない。
いや、そのこと以上に、男子におもちゃのように扱われ、しかもそれに自分の体が反応してしまっているのが、友美には何より悔しかった。
自分の泊まる部屋についた。
部屋の中には、先に風呂をすませたクラスメートの桐生彩那(きりゅうあやな)がいた。
部屋の中央に置かれたちゃぶ台の横に座りこんで下を向いている。
友美は、彩那が本でも読んでいるのか、と思い近づいてみた。
「…ん、…ん…うふぅ…」
だが数歩近づくと、友美は彩那が何をしているのか気づいた。
人の気配に、彩那はビクッと体を震わせて、慌てて振り返る。
恥ずかしさからか顔は赤く、目には涙を浮かべている。
しかし、手の動きは止まる様子がなかった。
「友美ちゃん…」
友美は慌てて彩那のもとに駆け寄り横に座ると、小さな声で彼女をしかった。
「な、何してるの!
男子たちが見てるのよ!」
少女たちの部屋と仕切り一つない隣室にいる男子たちは、まるでこの部屋の様子が見えていないようかのように、普通にくつろいでいる。
しかし、目はちらちらと彼女の自慰の様子を見ているのは、誰の目にも明らかである。
この合宿では、男子は隣の部屋のことを「気にせず」行動することになっている。
しかも、野次などをしないことが、彼女に自慰をさせやすい環境を作ることになるということにも気づいていた。
「手、手が止まらないよぉ…」
彩那は、名門桐生家の一人娘だ。
家が莫大な借金を抱えてしまったため、この学校に通うようになったのだが、日本古来の躾を受けてきた「お嬢様」の彩那は、ほかの子にはない気品を兼ね備えている。
それゆえに、人一倍羞恥心も強いのだが、純正培養されてきただけに、肉体的な我慢は苦手としている。
そのため、学園の至るところで行われる性的な「じらし」を我慢しきれずに、恥じらいのオナニーを始めてしまうことが多いのである。
オナニーを始めてはしまうものの、羞恥心そのものは人一番強い彼女は、自分がしていることをとても恥じていながらも、手を止めることができないのだ。
「貞淑な心と淫乱な身体」という校訓を体現したような彼女のオナニーは、この学園の名物にもなっているほどであった。
「……、や、…恥ずかしいよぉ…。
んっ…くっ…、はぁ…。
…えぐ…えぐ…」
耐え難い羞恥心で泣き出してしまい、嗚咽まで漏らしているが、その羞恥の元凶である自らの手の動きを止めることはできないでいる。
彩那は、ひとり恥じらいと苦しみに打ちひしがれていた。
しかし、そんな友人の姿を目にしている友美も、平静ではいられない。
自慰の衝動を必死に抑えている友美にとって、目の前でここまで激しく自慰をされるのはたまったものではない。
おまけに、こんなにみじめな姿を目にしていることで、男子に対する怒りも大きくなっていく。
だから彼女の自慰をやめさせたかった。
だが、途中で自慰を止められる辛さは、十分すぎるほどわかっている。
「………。
だ、だめ…、おさまらないよぉ…」
肝心の部分はちゃぶ台の下とはいえ、そんなものは気休めにもならない。
その上、こんな男子たちに丸見えの状態では、羞恥心が邪魔をして中途半端なオナニーになってしまっている。
そのため、どんなに時間をかけても逝くどころか、かえって余計高ぶるだけの結果となっていた。
友美は、そんな地獄のループに入ってしまっている親友を、なんとかしてあげたいと思った。
「……いい?私がひきつけておくから…。
そのかわり、できるだけ早く終わらせてね」
なんのことか意味が分からない彩那を残し、友美は着ているセーターを脱ぎ、全裸になると、男子との部屋の境のところに座り込み、股間を手で広げ出した。
パンティを履いたままのオナニーとオマンコ開帳とでは、男子の目はどうしても後者に行ってしまう。
友美の策略だ、と気づいたからといって、男子の目はどうしても友美に行ってしまうのだ。
その後、友美は反対側の男子部屋との境に行くと、今度はブリッヂをし始めた。
そして、部屋の周りを側転したり、でんぐり返ししたり、逆立ちしたりしながらぐるぐる回り始めた。
―――見たいなら好きなだけ見ればいい―――
そう自分に言い聞かせ、頬を赤く染めながらも回りつづけた。
「あ、ありがとう……」
彩那はそうつぶやくと、目をつぶり覚悟を決め、一心不乱に指を動かし、激しいオナニーを始めた。
―――友美ちゃんのほうがもっと恥ずかしいんだから……―――
程なく、彩那は歯を食いしばって声を上げなかったものの、体を小刻みに振るわせ……そして果てた。
だが、これは少女たちのさらなる恥辱へのプロローグに過ぎなかった。
文章:帰ってきた暴走アフラマズダ十三世7(元は) さん