操姫女学院 外伝
〜モデルのお仕事はね・・・〜


「明美さんモデルの体験出来るわよ」

 明美は、ハッと気付いて先生に聞く。

「毬音さんも一緒ですか?」

 心配そうに先生に尋ねる明美。

「鞠音さんは一緒に行かないわよ」

 それを聞いて、安心する明美。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 うふ、明美と操姫女学院のクラスメイトたちが数人、車に乗っているわ。
 え、あたし?
 あたしは、明美たちが乗っている車のすぐ後ろを走っている車の中♪
 明美ったら、あたしが後ろからついてきていることに、まだ気がついていないみたい。
 あ、車が大学の中に入っていく。
 そう、きょうの目的地はこの『○○美術大学』。

「何で美大なの?」

 明美が車から降りて他の生徒たちに聞いたところで、あたしが登場!!

「何でアンタがいるのよ!!」

 明美ったら、ものすごい剣幕であたしに詰め寄ってきたわ。
 でも、いくらそんな顔したって怖くないもんね。

「先生も言ってたでしょ、一緒には行かないって。
 だから別の車で来たのよ(笑)」

 あたしはニコリと笑って、

「明美のヌードモデル姿が見たくてね♪」

 って言ったら、その瞬間、明美が逃げようとしたの。
 でも、無駄よ!
 あたしは、「力」を使って、明美の動きを止めたの。
 明美ったら、すっごく悔しそうな顔しながら、「回れ右」してあたしの方に戻ってきたわ。
 うふふっ、明美、逃がさないわよ♪
 

 教室に入ると何人かの美大生がいたわ。
 あたしは、明美が逃げないように身体の自由を支配しながら、美大生に挨拶をしたの。

「私たち、美術の勉強をしにきました。
 よろしくお願いします。
 あ、彼女は、モデルの勉強を教わりにきた明美です」

「こんにちは、よろしくお願いします」

 身体の自由を奪われている明美は、ちょっと固い表情ながらも、笑顔であいさつをしたわ。
 これから、この笑顔がどういうふうに変わるか、楽しみね。

「わ・・・わたしは、将来芸術の道に進むため、自分の表現力を見ていただきたくて来ました・・・。
 ポ、ポーズも自分自身で決めたいと思います・・・。
 み・・・未熟な身体ですけど・・・ヌ・・・ヌードでのモデルに挑戦したいと・・・思います。
 よろしくお願いします」

 明美ったら、がんばって抵抗しようとしているみたいね。
 でも、そう簡単にあたしの催眠誘導から逃れることはできないわよ。
 それにしても、現役の女子中学生が「ヌードモデル」だなんて、はっずかし〜〜♪
 

 さーて、それじゃあさっそく明美のモデルのお勉強ね。
 ここって、普通の教室みたいで、ちょうど先生が立つ教壇の位置が広く開けられているわ。
 モデルは、この教壇の上でポーズをとるみたいね。
 あたしは、明美の手を引きながら教壇の、一段高くなったところに上って、明美の顔に顔を寄せて、

「えッ何、わかったわ」

 って、明美が喋ったように見せて頷いたの。
 そして、デッサンの準備をしている美大生や操姫の生徒たちに向かって発表。

「それではポーズを発表します」

 そう言いながら、チョークを持って黒板の前に立って、

【解放的な少女】

 と黒板に大きく書いたの。
 それと同時に、明美がポーズを取り始めたわ。
 そう、それはまるで体育座りのような格好・・・で・も・ね、左右に大きく脚を開いて、ちょうど両脚がMの字型になる感じ♪
 教室が、ちょっとざわついてきたわ。
 男子の美大生たちは、お互いに「ちょっと、アレ見てみろよ」とか言い合っているし、女子大生たちは、「何アレ?」みたいに、ちょっと蔑んでいるみたい。
 うふふっ、たまにはこういう刺激もいいわよね。
 

 あたしたち操姫女学院の美術勉強組は、一番前の席に座ったの。
 うっわぁ〜〜、恥っずかしい!!
 普通はあんなに脚開かないわよねぇ♪
 明美の顔も真っ赤だし♪♪
 でも、あたしの力のせいで、そんな恥ずかしい格好のまま、明美は微動すらできないのよね。
 でも、もっと脚を開かせてもいいかも(笑)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「何て事させるのよアンタ本当にバカじゃないの!」

 教室を出てから、明美ったら、ずーっとあたしに文句ばっかり言っている。
 もう、5分ぐらい・・・よくそんなにポンポンあたしの悪口が出てくるわね・・・う〜ん、ずっと黙って聞いていたけど、だんだん腹が立ってきたわ・・・・・・プチン!

「頭にきた!!
 もう帰ろうと思ったけど・・・」

 明美ったら、途端にハッとなって、見る見る顔が青ざめていったわ。
 どうやら、正気に戻って自分の立場に気がついたみたいだけど、もう遅いわよ!
 あたしは、逃げようとした明美の身体を「力」を使って抑えこんで、そして、今さっき出てきたばかりの教室にUターンしたの。

 教室に戻って、

「あの〜、モデルの子が、もっと描いて欲しいってお願いしているんですけど・・・」

 あたしの言葉に、教室がちょっとざわついたわ。
 あたしは、そんなざわつきを気にせず、言葉を続ける。

「もっと、いろんなポーズを試してみたいそうなんです。
 描いてくれる人、集めていただけませんか?」
 

 あたしの言葉に吸い寄せられて、結構人が集まってきたわ。
 うわぁ・・・ほとんど男子生徒だよ(笑)
 

 あたしは、さっきと同じように、黒板に板書してポーズを発表する。

【猫になった私】

 明美ったら、「な〜んだ」っていう拍子抜けしたみたいな顔してる。
 どうやら、明美ったら「猫」っていうイメージで、丸まった姿を思い浮かべたみたいだけど・・・、あたしが力を使って明美に伝えたイメージは・・・そう、猫が背を反らして伸びをして、お尻を突き出す格好!
 明美も、途中で気がついたみたいだけど、もう、どうすることもできないわ。
 あたしの思い通りのポーズをとるだけ♪

 男子大学生は、一瞬、「おー!!」っていう歓声のあと、ハッと気がついたみたいにすぐに声を殺して静かになったわ。
 やっぱり、普通はこんな格好はしないわよね。
 でも、一応美大生らしくモデルに対する礼儀を立てて・・・っていっても、いまさら取り繕ったって、最初の歓声で、明美が恥ずかしい格好しているっていうことが、誰の目にも明らかよ。
 しかも、あたしたちの方、つまり、絵を描く人たちの方にお尻を突き出しているから、ぜーーーーんぶ丸見え!
 おまけに、あたしは明美に顔をこっち側に向けるように仕向けているから、明美の顔もばっちり♪

 あたしは、他の人に見えないように、明美に向かってウィンクしてあげたの。
 でも、顔の表情もあたしの力のせいで動かせないから、反応がなくてつまんない。
 あたしは、明美の顔の部分だけ拘束を解いて、自由にしてあげたの。
 うふっ、見る見る明美の顔が恥ずかしがっている表情に変わっていく。
 おもしろ〜い♪
 もっと、いろんなところ動かしちゃおっかなぁ〜♪
 

 明美ったら、あたしの方を睨んでいるわ。
 う〜む、ま〜だ、自分の立場っていうものがわかっていないみたいね。
 これはもう少し「しつけ」てあげないとダメみたいね。
 あたしは、ちょっと考えてから、力を使って、わざと明美に脚をガクガクって震わせるように仕向けたの。
 すると、何人か残っていた女子大生の中から、

「モデルの勉強をしに来たんなら、動かないでもらえる!」

 って、きついお言葉。
 明美のことを明らかに軽蔑したような顔で、怒っているみたい。
 あたしは、心配するふりをして明美のもとに歩いていって、明美の口元に耳を寄せると、明美が何かをしゃべっているふりをしたの。
 そうしながら、あたしは小さな声で、

「まだ反省していないみたいね。
 もっとすごい格好にしてあげるから、楽しみにしてなさい♪」

 って、明美に一言言い残すと、みんなの方に向き直って、

「あの〜、このポーズが辛いので少し変えたいそうなんですがいいですか?」

 って、デッサン中の美大生に提案してみたの。
 男子大学生は、少し残念そうに落胆している感じ。

「そうですね、初めてのモデル体験ですから仕方ないですね。
 いいですよ。」

 って、男子大生のひとりが大人の発言。
 あたしは、その言葉を受けて、

「明美さん、ポーズ変えていいそうよ」

 って言って、明美にポーズを変えるように言ったの。
 もちろん、ポーズを変えたいって言ったのは、明美の意思ではなくてあたしの意思。
 当然、新しいポーズだって、あたしの思い通り。
 あたしは、明美の身体を操って・・・うふっ、明美ったら、さっきのポーズのまんま、さらに両脚を開いていって、もう限界までの大開脚!
 うっわ〜、すっごぉ〜い!

「ちょっと明美、いくらモデルの勉強っていっても女の子なんだから」

 って、あたしは周りにいるみんなに聞こえるように、もっともらしい意見を言ってみる。
 そして、また明美の方に顔を寄せて・・・、

「まだまだ、こんなものじゃ済まさないわよ〜。
 明美からもお願いさせてあげるわ♪」

 と、小さくつぶやいてあげたの。

 さらに両脚を開いた明美は、両手両脚を突っ張って、四つん這いの格好で背中を思いっきり仰け反らせてお尻を突き出して、そんでもって、両脚は、ピンと伸ばしたまま、水平になるぐらいまでの大大大開脚♪
 教室の中が、なんだか変な雰囲気になっていっているのがわかるわ。
 男子大学生なんて、声には出さないけど、大歓喜っていう感じ。
 そして、必死に抵抗している明美の口から、「お願い」の言葉が出てきたの。

「わ・・・わたしは、表現力を見てもらうために来たので、皆さんには当たり前かも知れませんが、さ・・・細部までよく観察してください・・・」

 わー、言っちゃった、言っちゃった♪
 女の子なのに見てほしいだなんて、恥ずかしいわね♪
 明美を見ているみんなの表情も、またちょっと変わった感じね。

 さて、明美の新ポーズが決まったところで、あたしはまた明美の口元に耳を寄せて、明美の言葉を聞くふりをしながら、小声で、

「明美〜、大サービスだね♪
 いっそ、このままオシッコでも出しちゃう?」

 って明美に一言言ってから、みんなの方に振り返って、

「これで身体が安定するそうです。
 引き続き、デッサンをお願いします」

 って言ったの。

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 あ、そうそう、美大生たちが描いた絵は、勉強の参考にしたいっていうことで、全部回収したわ。
 もちろん、あたしの力を駆使してね。

 次の日、全部の絵を操姫女学院の掲示板に張り出したんだけど♪
 これも、明美にはいい思い出になるわよね!


原作:トロさん
加筆・修正:ロック


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