7月6日 放課後 |
男女対抗リレー勝負に負けた日から、5年1組の女子は、夏休みまでの間、男子たちの言いなりになることを誓わされ、学校では常に下半身裸でいることを義務づけられた。 さらに、女子たちへの恥辱のルールはトイレの使い方にまで及んでおり、女子は皆、男子トイレの個室でドアを開けっぱなしにした状態で、男子たちに見られながら用を足すこととされたのである。 小のときだけではなく、大のときでも。 そこには、いかなる例外もないのだった。 年頃の女の子にとって、これほど辛く恥ずかしいルールはない。 5年1組の女子たちが、どうにかして学校でのトイレ使用を控えたい……そう思うのは当然であった。 放課後、ひとり家路を急いでいた女子がいた。 不自然な行動をとるその女子の動きを、クラスの男子たちが見逃すはずがなかった……。 |