6月9日 帰りの会 |
男女対抗リレー勝負に負けた日から、5年1組の女子は、夏休みまでの間、男子たちの言いなりになることを誓わされた。 そして、学校では下半身裸でいること、トイレは男子トイレを使い個室のドアを開けたままで用を足すこと、そして掃除当番は女子が下半身裸のままで行うこ と……などの決まりが作ら、さらに朝の会で、スカートとパンツを脱がされ、それらを施錠されたロッカーの中に封じられてしまう。 その日一日の授業が終わり、帰りの会において、朝、ロッカーに封じられた女子たちのスカートとパンツが、ようやく彼女たちの手に戻される。 しかし、それらのものが、ただ返却されるだけではなかった。 帰りの会でも繰り広げられる恥辱の儀式……。 男女対抗リレーで、女子がすべてを失ってから、およそ2週間。 毎日のように、この恥辱の儀式が繰り返されてきた。 そして、それに逆らうことのできる女子は、ひとりもいないのだった……。 |